【米国株】ボシュロム BLCO Bausch + Lomb Corporation IPO目論見書S-1まとめ

米国株IPO目論見書S-1/F-1

ボシュロム目の健康にフォーカスし、幅広い商品を提供する企業です。IPO目論見書S-1をまとめました。

本記事は情報の整理を目的としており、投資・その他の行動を勧誘する目的で作成したものではございません。投資の判断はご自身の意思と決定でお願いします。本記事の内容は主にIPO目論見書S-1をもとに作成していますが、翻訳における誤りや、具体的解釈の内容についての保証は致しかねます。

ボシュロム BLCO IPO目論見書 S-1まとめ 

  • 1853年創業。眼鏡づくりから始まる
  • 1971年に最初の量産ソフトコンタクトレンズを発表
  • 創業以来、目の健康にフォーカスする商品を提供する企業

日本での取り扱い証券会社:(確認中)

SBI証券(確認中)

楽天証券(確認中)

マネックス証券(確認中)

DMM 株 (DMMドットコム証券)(不明)

リンクから口座開設できます。

必ずしもすべての証券会社が気になる銘柄を取り扱うわけでは無いです。複数の口座を持っておくことで、心配は減ります。

大手ネット証券会社は郵送不要で自宅からでも口座開設が可能です。

上場予定日はいつ?株価は? BLCOのIPO公募価格、上場初値は?(公開価格21-24ドル➡18ドルで値決め) (上場初値:確認中)上場市場:NYSE 上場日:2022年5月6日

値決め価格18ドルです。

引受幹事企業:モルガン・スタンレー、ゴールドマンサックス

引受幹事
  • モルガンスタンレー
  • ゴールドマンサックス
  • シティグループ
  • JPモルガン
  • バークレイズ

などです

経営者:ジョセフ・C・パパ

ジョセフ・C・パパ 66歳 最高経営責任者

  • 2022年1月より最高経営責任者及び取締役会会長
  • 2016年5月よりBHCの取締役会長兼最高経営責任者を兼務
  • 医薬品、ヘルスケア、特殊医薬品業界において35年以上の経験を有し、そのうち20年はブランド処方薬に関する経験を有する
  • 2006年から2016年4月までPerrigoの最高経営責任者
  • 2004年から2006年までカーディナル・ヘルス社の医薬品・技術サービス部門の会長兼最高経営責任者
  • 2001年から2004年まで、Watson Pharmaceuticals, Inc.の社長兼最高執行責任者
  • ワトソン社入社以前は、デュポン社、ファルマシア/サール社、ノバルティス社で管理職を歴任し
  • コネティカット大学で薬学の理学士号を、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院でMBAを取得
  • 2020年8月に株式非公開のバイオ医薬品会社であるプロメテウス・バイオサイエンス社の取締役に就任し、それ以前は2008年から2018年4月まで医療機器上場企業であるスミス&ネフュー plc社の取締役

売上・利益

S-1/Aより
S-1/Aより

2021年の売上高は37億6,500万ドル、前年同期比+10.3%でした。純利益は7,600万ドルでした。

営業キャッシュフローは8億7,300万ドルでした。営業キャッシュフローマージンは23.2%でした。

製品ポートフォリオは400以上の製品で構成されており、(i)ビジョンケア/コンシューマーヘルスケア、(ii)眼科用医薬品、(iii)外科用という3つの営業セグメントと報告セグメントに分類されます。2021年12月31日、2020年および2019年12月期のセグメント売上高および利益は以下のとおりです。

S-1/Aより

上位10の製品は、それぞれ2021年、2020年、2019年の総製品売上高の34%、33%、31%を占めました。

セグメント別売り上げは以下です。

S-1/Aより

何をしている会社?多岐にわたるアイヘルス(目の健康)関連商品を提供

ジョン・ジェイコブ・ボシュとヘンリー・ロムによって1853年にニューヨーク州ロチェスターの光学用品店として創業して以来、世界中の人々の目の健康を向上させることに焦点を当ててきました。

長年にわたる多くの革新の中で、米国で最初の光学ガラス、月の最初の衛星写真を撮影するためにカメラに使用されたレンズ、そして1971年に最初の量産ソフトコンタクトレンズを発表しました。

現在ではビジョンケア・コンシューマーヘルスケア・眼科用医薬品・外科手術部門と多岐にわたるアイヘルス(目の健康)関連商品を提供しています。

市場機会

アイヘルス(目の健康)市場全体(眼科用医薬品・眼科手術関連売上・ビジョンケア)は2019年498億ドル➡2025年632億ドル、CAGR4%の成長が期待されています。

ボシュロムの売上の中心であるビジョンケアは2019年157億ドル➡2025年197億ドル、CAGR3.9%の成長が期待されています。

眼科用健康製品に対する需要の高まりは、世界人口の高齢化、コンピュータおよびモバイル画面の前で過ごす時間の増加、新興市場における中産階級の急速な成長、糖尿病の世界的な有病率の増加、特に近視、ドライアイおよびAMDに関する未充足の医療ニーズを含む、重要かつ耐久性のある追い風によって推進されています。 そのため、主要な眼疾患の世界的な発生率は、2019年の76億9,800万件から2025年の93億800万件まで3.2%の複合年間成長率で増加するとPIMCOでは考えています。

商品・サービス・強み

以下のような商品があります。

ビジョンケア/コンシューマーヘルスケア事業

コンタクトレンズ事業とコンシューマーアイケア事業の両方が含まれ、Biotrue® ONEdayデイリー使い捨て品やBiotrue®多目的ソリューションなどの主要製品が含まれています。

眼科用医薬品

術後治療や緑内障、眼炎、高眼圧症、ドライアイ、網膜疾患など、さまざまな眼疾患の治療のための幅広い独自医薬品で構成されており、VYZULTA®、Lotemax®、Prolensa®、BEPREVE®などのブランドがあります。

外科手術

角膜、白内障、硝子体および網膜眼の状態を治療するための医療機器機器、消耗品および器具および技術で構成され、IOLおよび送達システム、水晶乳化装置、ならびに白内障手術に必要なその他の手術器具および装置を含む。主要な外科ブランドには、Akreos®、AMVISC®、Crystalens® IOL、enVista® IOL、Millennium®、Stellaris Elite® Vision Enhancement System、Storz®眼科用機器、VICTUS®フェムト秒レーザー、Teneo®、Eyefill®、Zyoptix®などがあります。

市場をリードするイノベーションと開発力に強み

事業戦略の柱であるイノベーションを通じて目の健康を改善することに専念し、約170年にわたる歴史の上に築かれています。

クラス初の製品を数多く市場に送り出すなど、重要な発見をしてきたという強い実績があります。

代表的なイノベーション
  • 画期的なバルカナイト製アイグラスレンズとフレーム(1861年)
  • がん研究に用いられる初の紫外線顕微鏡光学系の開発(1949年)
  • 初の量産型ソフトコンタクトレンズであるSofLens®のFDA承認(1971年)
  • ボストンXO2®の発売(1971年)

顧客

S-1/Aより

米国での売り上げが42.9%を締めます。

競合

リスクファクターに以下記載があります。

当社のビジョンケア事業は、非常に競争の激しい環境の中で事業を展開しています。コンタクトレンズ分野では、競合他社製品との激しい競争に直面しており、アジアのコンタクトレンズメーカーからの製品参入の増加など、他の新製品の市場参入に伴い、競争が激化する可能性があります。

S-1/Aより

リスク要因 Risk factor

リスク要因にはいろいろなことが書かれていますが、個人的に気になった点をいくつか記載します。

リスク要因①最終製品および原材料の一部には、1社または少数の限られた供給元から供給を受けるものがあります

例えば、当社の最大または最も重要な製品の一部に関して、LUMIFY®、VYZULTA®、SofLens®、Ocuvite®、PreserVision®、renu®およびPureVision®の各製品の完成品の供給は、単一の供給元からのみであり、VYZULTA®製品の原薬の供給も単一の供給元からのみとなっています.

リスク要因②返品、引当金およびチャージバックに関するボシュロムの方針、ならびに卸売業者が採用するマーケティング・プログラムにより、将来の会計期間においてボシュロムの収益が減少するリスク

一部の製品について、顧客に対して一定のリベート、アローワンス、チャージバックおよびその他のクレジットを提供しています。

例えば、特定の製品について卸売業者の顧客がボシュロムに支払った請求価格と、当該卸売業者が病院、団体購買組織、薬局、 その他の小売顧客に対して販売する交渉価格との差額を、ボシュロムは特定の卸売業者に支払ったり、クレジットを提供したりしています。

※個人的に売って終わり、ということではなく卸売業者がディスカウントした分を後で戻すような契約があることを知ったので記載しました。

リスク要因③ 事業の大部分は米ドル以外の通貨で行われている。為替リスク

欧州、カナダ、ラテンアメリカ、アジアを含む多数の管轄区域における当社の事業の財務業績の米ドルへの換算において、外貨エクスポージャーに直面しています。(中略)2022年の米ドル高は、業績に悪影響を及ぼしており、今後も悪影響を及ぼす可能性があります。

リスク要因④ロシアによる最近のウクライナ侵攻リスク

2021年には、収益の約3.1%をロシアでの製品の販売から得ており、ウクライナとベラルーシのそれぞれでの製品の販売から収益の1%未満しか得ていません。

S-1をみて、個人的に気になった点

ボシュロム – Wikipediaも見て見ましたが、歴史ある企業で、こういった沿革でコンタクトレンズが量産されたということを知りました。

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