米国株投資の始め方 ネット証券口座比較・開設・銘柄の購入までのフロー 2021年8月更新

投資情報・ツール

米国株での投資を考えている人向けに各種情報を整理しました。

証券口座を開く際の比較検討、口座開設~購入の方法などを記載しています。

本記事は米国株投資に関するフローの一例を説明をしていますが、特定の商品や投資自体を推奨するものではございません。また投資にはリスクが伴いますのでご自身の判断の上実施いただきたく存じます。

2021年8月時点での各社ホームページの情報をもとに整理を行っておりますが、記載した情報についてすべての正確性を保証できません。お申し込みの際は各社ページをご確認ください。

このページでできること
  • ネット証券口座開設~株式の購入までのフローと必要なもの(書類など)の整理
  • ネット証券口座の比較検討
  • 基本的な買い方、株をまでの流れについての解説。

こいぬ
こいぬ

手続きがチョー苦手でめんどくさがりの僕でも作れたので、みんなは余裕でできるよ!

  1. 米国株投資をはじめたい人のための 口座開設~購入までの流れと必要書類 解説
    1. 何をすればいい?口座開設までの流れ
    2. ステップ1 必要なものをそろえよう 申し込み~口座開設時(最低限いるもの)➡ 自身のメールアドレス・本人情報(住所氏名)・スマートフォン・マイナンバーカード・運転免許証(本人確認書類)・銀行口座  オンライン開設がカンタンです
    3. ステップ2証券口座を決めよう 選び方、おススメの主要ネット証券会社と取り扱い銘柄・手数料比較 2021年8月時点
      1. 住信SBIネット銀行でのドル転コストが低いSBI証券
      2. 楽天経済圏と好相性な楽天証券
      3. 米国株に強く時間外取引も可能なマネックス証券
    4. ステップ3証券口座を作ろう 特定口座「源泉徴収あり」「源泉徴収なし」とは?初心者でおススメはどっち?→確定申告未経験なら手続き不要の「あり」がおススメ。後日変更も可能。
    5. ステップ4 外国株式の取引口座を作ろう  外国株式取引の口座開設(SBI証券の例)
    6. ステップ5証券口座に入金しよう 提携している銀行→証券口座への入金 SBI証券-SBIネット銀行 楽天証券-楽天銀行では自動入出金サービスが便利
  2. 株を買う(おまけ)
    1. 買い方・売り方について(成行/指値)の違い
    2. 実際の購入方法(画面で紹介)
    3. 成行注文時・指値時、買おうとした株が買えない時に確認したい、買付余力の拘束について 

米国株投資をはじめたい人のための 口座開設~購入までの流れと必要書類 解説

必要なものをそろえて、証券口座を開き、米国株式の注文をするまでをサポートする記事です。

何をすればいい?口座開設までの流れ

✔ステップ1 必要なものをそろえよう

✔ステップ2 証券口座を決めよう

✔ステップ3 証券口座を作ろう

✔ステップ4 外国株式の取引口座を作ろう

✔ステップ5 証券口座に入金しよう

必要なものさえそろっていれば家から一歩も出ずに口座開設することも可能です。

ステップ1 必要なものをそろえよう 申し込み~口座開設時(最低限いるもの)➡ 自身のメールアドレス・本人情報(住所氏名)・スマートフォン・マイナンバーカード・運転免許証(本人確認書類)・銀行口座  オンライン開設がカンタンです

自身のメールアドレス・本人情報(住所氏名)・マイナンバーカード・運転免許証(本人確認書類)・スマートフォン・銀行口座

があれば大丈夫です。これをそろえてくださることで9割がた終わったも同然です。

交付申請までに時間がかかるものもあるので、いちおう、どの段階で必要かも記載します。

【申し込み時】に必要なもの

  • メールアドレス(フリーメールでもOK)
  • 住所・氏名等のお客様情報

【口座開設時】に必要なものと注意点

マイナンバーカード(イメージ)

マイナンバーカード

※楽天証券は運転免許書のみでもOK。

or

通知カードのイラスト(表)
通知カード(イメージ)

通知カード

+

運転免許証

運転免許証が無い場合:

・運転経歴証明書
・住民基本台帳カード(写真付き)
・日本国パスポート
・住民票の写し
・各種健康保険証
・印鑑証明書

直近で引っ越し等があった場合は免許証なら裏面に引っ越し後の住所に変更になっていないと口座開設できません。

引っ越し時にマイナンバーカードや免許証の変更をまずは先に済ませておくことが大事です。

これらが揃っていれば口座開設が可能です。ない場合は揃えてしまってからがスムーズです。

「マイナンバーカード」があれば「運転免許証」は不要なケースもあります。

オンライン開設が絶対おすすめです。

オンライン開設だとマイナンバーカードなどのWebでのアップロードが可能なので、かつては郵送などが必要でした。そのため、印刷をしたり案内の封筒を待ったり、投函したり…ということはすべて不要。今はモノさえそろえば家から一歩も出ずに口座開設→取引が可能です。

入手難易度が高いものはマイナンバーカードかと思いますが、コンビニで住民票が出せたりと便利なので作っておいた方がいいと思います。

また、銀行口座についても各社と提携している口座を確認し、口座を持っているか確認しておいた方が無難です。

以下に主要各社の提携銀行の確認可能なリンクを貼っておきます。

SBI証券と提携している銀行口座 

即時入金提携銀行

リアルタイム入金提携銀行

楽天証券と提携している銀行口座 

入出金 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)

マネックス証券と提携している銀行口座

即時入金サービス | 入出金サービス | 商品・サービス一覧 | マネックス証券 (monex.co.jp)

DMM株と提携している銀行口座

クイック入金 – 商品・サービス – DMM 株

主なネット証券は以下です。後程比較を致します。

ステップ2証券口座を決めよう 選び方、おススメの主要ネット証券会社と取り扱い銘柄・手数料比較 2021年8月時点

証券会社米国株取扱銘柄数
2021年8月15日時点
ETF取扱手数料円貨決済時スプレッドその他コスト使用可能ポイント
SBI証券
3,732銘柄307銘柄約定代金の0.45%(税込0.495%)
最低手数料:0米ドル
上限手数料:20米ドル(税込22米ドル)
25銭

※SBIネット銀行経由外貨入金で4銭
Tポイント
楽天証券3,642銘柄324銘柄 約定代金の0.45%(税込0.495%)
最低手数料:0米ドル
上限手数料:20米ドル(税込22米ドル)
25銭楽天ポイント
マネックス証券3,908銘柄316銘柄 約定代金の0.45%(税込0.495%)
最低手数料:0米ドル
上限手数料:20米ドル(税込22米ドル)
売却時のみ25銭
DMM株1,090銘柄93銘柄 約定代金にかかわらず一律0円
※外貨による入金不可
為替手数料1ドルあたり 25銭
25銭(同左)配当金に1ドル1円のスプレッド発生

いくつかのおススメの会社口座を共有します。

いくつかの尺度があると思いますのでより、細かく知りたい方は各社公式のページからご確認ください。

個人的には大手三社(SBI・楽天証券・マネックス証券)が無難思います。

というのも上記を見ていただいて、あまり取引にかかわるコストは差がありません。

重要なのは買いたい銘柄やETFがあるか、という点かと思います。3社とも2021年8月時点で米国株(含むADR=米国上場の米国外の株)メジャーどころの銘柄は取り扱っていますので、その点は心配ありません。

いっぽう、上位3社であっても取り扱いの銘柄にはバラツキがあります。話題になっていても取り扱っていない、というケースはあり得ますので口座自体はまとめて開いてしまってもいいかもしれません。

住信SBIネット銀行でのドル転コストが低いSBI証券

米国株を購入する上で敢えておススメ1社は、と言われれば私は SBI証券 と考えます。

理由は

という点です。特に米国株に限って言えばこの点が強力です。

楽天経済圏と好相性な楽天証券

楽天証券 楽天市場を中心とした、楽天経済圏との相性が良く、楽天ポイントが使える(国内株式、投信)、溜まる(投信つみたて時)というメリットがあります。

SBI証券でもTポイントが使えますが、楽天市場、楽天カード、楽天モバイル…といった楽天でのポイント獲得をされている方は多いのではと思っています。

既にお持ちの方も多いと思いますが、

楽天カードを経由しての投資信託の積立購入で1%の楽天ポイントも付きます。

投資信託を買う予定の方にとっては確実にお得です。

また、楽天銀行に入金しておくと何もしないでも次のステップ5を省けるというメリットがあります。

米国株に強く時間外取引も可能なマネックス証券

マネックス証券 は米国株の取り扱いが多く、時間外取引も可能。

上場したての銘柄をスピーディに取り扱っている

などそれぞれメリットはあります。

証券会社を選んだら各社のページから手続きを進めましょう。

ステップ3証券口座を作ろう 特定口座「源泉徴収あり」「源泉徴収なし」とは?初心者でおススメはどっち?→確定申告未経験なら手続き不要の「あり」がおススメ。後日変更も可能。

途中の選択場面で特定口座について「源泉徴収あり」「源泉徴収なし」

の選択の場面があります。

初心者殺しの項目です。

メリット/デメリットは、いろはに投資さんの記事が分かりやすいです。

ざっくり言うと

・源泉徴収「あり」のメリット 確定申告不要

・ 源泉徴収 「なし」のメリット 利益が年間20万円以下の場合、申告、納税が不要

というのがポイントです。

サラリーマンで確定申告が面倒だ、自信が無いという人は「あり」

別に確定申告など特に問題ないという方は「なし」が良いのではと思います。

後から変更も可能

投資を始めたばかりのサラリーマンであれば各種手続きの不安があるかと思いますので、「あり」から始めて、慣れてきた段階で「なし」への変更なども可能です。

以下がSBI証券での例です。

お客様情報設定・変更>お取引関連・口座情報>特定口座の「変更」

にて変更の申請が可能です。

後での変更をしてもあまり手間はかからないです。

ステップ4 外国株式の取引口座を作ろう  外国株式取引の口座開設(SBI証券の例)

通常の証券口座を開くだけでは外国株式の取引はできません。

が、ご安心下さい。ほとんどの人はここまでのフローを終えていたらサクッと開設できます。

個別に「外国株式口座」を開きましょう。

新たに別の口座を作るうえで審査は??と不安になるかもしれせんが、以下の条件をクリアしていれば問題ないです。

・ インターネット取引口座を開設されていること。

・ 「外国株式取引に関する説明書」および「為替取引に関する説明書」の内容をご理解いただいていること。

・ 米国人・グリーンカード(米国永住権)保有者・米国居住者でないお客様。

SBI証券 よくあるご質問 より

ステップ5証券口座に入金しよう 提携している銀行→証券口座への入金 SBI証券-SBIネット銀行 楽天証券-楽天銀行では自動入出金サービスが便利

各社提携している銀行がございます。

場合によって手数料が必要なケースもありますので、詳しくは各証券会社のホームページをご覧ください。

米国株は例えば「1株10ドル」「1株1,000ドル」など、ドル単位で取引されていますが、日本円での入金、そのまま購入することは「円貨決済」により可能です。

また

SBI証券-SBIネット銀行(SBIハイブリッド預金)

楽天証券-楽天銀行

のペアであれば、自動入出金サービスにより銀行口座から出金をしなくても買付余力(=証券などを買える金額)に反映するというナイスな仕組みもあります。

さあ株を買う準備が出来ました!

株を買う(おまけ)

さて、いよいよ株を買う段階です。ここまで来たらもう自由です!

買い方・売り方について(成行/指値)の違い

主に2つの買い方があります。

・成行…値段を指定せず買い(売り)注文をすること。

・指値…値段を指定して買い(売り)注文をすること。

これだけは覚えておいた方がいいです。

特に成行は現在の株価と異なる値段で約定(≒購入)となる場合があります。

確実に○○円未満で買いたい、○○円以上で売りたい、というときは指値で、今すぐに買いたいときなどは成行で買う、という使い分けかと思います。

実際の購入方法(画面で紹介)

アップルの株を買いたいときの例をSBI証券のサイトで見てみましょう。

1.銘柄を指定➡検索します。アップルの場合「KO」というティッカーシンボルになります。

2.銘柄を選択します。

ティッカーシンボルが分からない時はGoogle検索で「企業名」+「株価」だったり、「英語の企業名」+「stock」で調べると大体出てきます。

NYSE=ニューヨーク証券取引所に上場している「KO」というティッカーであることが分かります

3.「買付」「売却」「定期」のアイコンから、行いたいアクションをクリックします。

4.注文内容を入力します。

この画面は重要で、ここで注文内容を決めます。間違いないように入力ください。

①株数…何株買うのか

②価格…どの注文方法で、いくらで買うのか。

※いくらで買うのかを指定するのは指値・逆指値注文の時のみです。

③期間…注文はいつまで有効なのか。(SBI証券では最大4か月後まで指定できます)

④預かり区分…どの区分での預かりなのか(一般・特定・NISAなどの口座)

⑤決済方法…ドルで決済するのか、円で決済するのか。

※外貨=ドルでの入金があり買い付け余力が注文金額を上回っている場合、外貨決済が可能です。

※円貨=円での入金があり買い付け余力が注文金額を上回っている場合、円貨決済が可能です。

⑥取引パスワード(各社ログインパスワードとは違います)

5.注文内容を確認し、問題なければ「注文発注」を行います。

以上で注文が完了です。

成行注文時・指値時、買おうとした株が買えない時に確認したい、買付余力の拘束について 

「買付余力の拘束」というものがあります。

たとえば①円で米国株を②成行で買う場合

①注文中の為替の変動②注文中の株価の変動の2つの要素を挟むため、

現在の株価×株数以上に買付余力に余裕が無いと買えない、ということになります。

詳しくは下記の計算式をご確認ください。例えばSBI証券で円貨決済を成行で買う場合必要な買い付け余力は、最大で

前日終値×1.1×1.05=105.5%+手数料+税

で、約106%程度の買い付け余力の準備が必要です。

注文時に注文確認画面表示時点で取得した基準価格を基準に、以下の計算式で算出した金額の余力拘束を行います。

(1)【特定/一般/NISA預りでの買付余力の拘束】

【外貨決済の場合】
前営業日の終値(米ドル)×上乗せレート※1(%)×株数+手数料(米ドル)
【円貨決済の場合】
{前営業日の終値(米ドル)×上乗せレート※1(%)×株数+手数料(米ドル)}×注文時概算為替レート×105%

<寄付後/ザラ場中>
【外貨決済の場合】
注文時点の直近価格(米ドル)×上乗せレート※1(%)×株数+手数料(米ドル)
【円貨決済の場合】
{注文時点の直近価格(米ドル)×上乗せレート※1(%)×株数+手数料(米ドル)}×注文時概算為替レート×105%

(2)【NISA預りの注文によるNISA枠の拘束】

<寄付前の注文時(NISA預りでの注文)>
【外貨決済の場合】
前営業日の終値(米ドル)×上乗せレート※1(%)×株数×注文時為替レート×105%
【円貨決済の場合】
前営業日の終値(米ドル)×上乗せレート※1(%)×株数×注文時概算為替レート×105%

<寄付後/ザラ場中(NISA預りでの注文)>
【外貨決済の場合】
注文時点の直近価格(米ドル)×上乗せレート※1(%)×株数×注文時為替レート×105%
【円貨決済の場合】
注文時点の直近価格(米ドル)×上乗せレート※1(%)×株数×注文時概算為替レート×105%

上乗せレート6月28日現在

基準価格が0~100米ドル未満:110%

基準価格が100米ドル以上:103%

SBI証券 サイト 外国株式 > 米国株式取引 サービス概要 より

また、買付余力は注文段階で拘束される為、例えば現在の買付余力が20万円の場合、

20万円分の注文をし、買付余力を拘束された後、別途買い注文を行うことはできない。

ということもございます。

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