じっちゃまライブ2021年9月26日FOMCの結果、ステーブルコインに対する規制強化の動きなどについて

じっちゃまライブ じっちゃまライブ

2021年4月7日のじっちゃまライブです。

本記事は情報の整理を目的としており、特定の銘柄や取引を推奨する目的はございません。投資にはリスクを伴いますので、自己責任でお願いします。

かなり言葉を省略しています。細かいニュアンスは動画を確認ください。

大手ネット証券会社は郵送不要で自宅からでも口座開設が可能です。

  1. じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート
    1. FOMCについて
    2. 今マーケットで起こっていること。企業業績がさがり、長期金利上昇、テーパーリングの開始、連邦債務上限問題、中国恒大集団のデフォルト懸念
    3. ステーブルコインに対する規制と仮想通貨の下落について
  2. Q&A
    1. 日本の古い家を外国人にPRする方法
    2. BIIB バイオジェン
    3. CCL カーニバル
    4. テーパー開始で今後ゴールドは
    5. DRVN ドリブン・ブランズ、MCW ミスターカーウォッシュ、COUR コーセラ決算良かったが株価振るわないのは何が違う?
    6. FRBの買い支えの無いビットコインはどうなる?
    7. FRBが買い入れた資産はプログラム終了後どうなる?
    8. ニュースで中国株が米国の会計審査を拒否した場合およそ270社の中国企業が上場廃止になる、その株を空売りしているばあい、その株が上場廃止になったらどうなる?
    9. 複数のETFに積み立てる必要が無い理由。
    10. 株価はどこかで大きな調整?緩やかな下げ?
    11. CRWD クラウドストライク
    12. VNW
    13. COIN コインベース、ADBE アドビ、NVDA エヌビディア
    14. ジョバニについて
    15. 景気サイクルについて、スタグフレーションはある?
    16. テーパー完全終了しないうちに利上げはある?
    17. DKNG ドラフトキングス
    18. エネルギーセクター上昇している。
    19. 債券が売られている要因は債務上限問題などの不安が要因?
    20. ABBV アッヴィ
    21. MSFT マイクロソフト
    22. TSLA テスラ
    23. ABNB エアビー&ビー
    24. LZ リーガルズーム
    25. 中国恒大集団問題でインド株は良くなる?
    26. RKT ロケットカンパニーズ 11月から仕込もうと思っている。
    27. タンカー系の株の動きが気になった
    28. リスク・リワード的に買いではないということですが、投資家は相場の何をどのように見ればいい?
    29. クルーズ、航空株はFOMC後に上がり始めている
    30. RIDE ローズタウンモーターズ、PLUG プラグパワー
    31. 今後金利上昇するとして、銀行株、GS ゴールドマンサックス仕込むのは
    32. S&P500の予想EPSはどこで見る
    33. レバレッジ商品はレンジ相場での漸減があるからおすすめしないと言っている?
    34. 米国CPIは4か月連続で前年同月比5%台の上昇になっている
    35. FOMCでドットチャートのタカ派が強くなっていると思うが、FRBが物価コントロールできず、利上げタイミングが急速に高まることで米国株がアンダーパフォームする可能性は?
    36. COUR コーセラ
    37. VTI持っています。仮に将来1ドル50円になって損する可能性は?
    38. 初心者なので決算の見方を教えてください。
    39. じっちゃまの感覚としてラスベガスやハワイ、フロリダには人は帰ってきている?
    40. 今後テーパー、利上げが予想される中で金融に資金が集まる?XLF買おうと思うが11月以降がいい?
    41. マネーフローについて
    42. LMT ロッキードマーティン
    43. CURV トーリッド
    44. 旅行関連買うタイミングは今?
    45. NIO ニオ
    46. TOST
    47. 債券の価格体系はどうなっている?
    48. ROKU ロク
    49. GLNG ゴーラーLNG
    50. VGK
    51. ONON オンホールディングス
    52. SQ スクエア
    53. ハイグロース株の分析でROIC、WACCを用いて企業価値を判断することは
    54. GENI ジーニアススポーツ、SRAD スポートレーダー、DKNG ドラフトキングス
    55. 日本株に投資したくなる日が来るとしたらどんな時?
    56. インドETF買うのは11月がいい?
    57. 50歳、持ち家なし、資産4000万。VTI・金・仮想通貨・REITに分散するならどういう比率にすればいい?
    58. じっちゃまの家の近くに住んだら株の勉強させてもらえますか
    59. 米株はドル建て、円建てどちらで買うのがいい?
    60. NVAX ノババックス
    61. クルーズ・航空・ホテル銘柄の買い時は
    62. PFF
    63. SNOW スノーフレーク、DDOC データドッグどちらがおススメ
    64. 他の投資家の考えは参考にしますか?ミネルヴィニとか
    65. DUOL デュオリンゴ
    66. 米国債デフォルトしたら0円になる?
    67. RELY レミットリー
    68. FRSHなど
    69. DOCS ドクシミティ
    70. スタグフレーションのときに強い株やセクターは

じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート

先週連邦公開市場委員会(FOMC)があった。

FOMCについて

先週連邦公開市場委員会(FOMC)があった。ニュースリリースの中で、今回テーパーに正式に言及していた。リリースの中でFRBがテーパーに言及したのは今回が初めてと思う。

多分、11月にテーパーが始まる、と市場関係者は受け止めたということ。記者会見の中でパウエル議長が言っていたことで、来年半ばまでにはテーパーが完了する、と終わりのターゲットを明言した。

それは何を意味するかというと、どういうペースでテーパーしていくか、毎月のテーパー額がほぼコミュニケートされた、と理解していいと思う。

具体的には米国財務省証券、毎月いま800億ドル買っているが、それを100億ドルずつ減額していく。

同様に住宅抵当証券、毎月400億ドル購入しているが50億ドル刻みで減額していく。

そして、来年の5月か6月までに全部ゼロにするのがテーパーのスケジュールだとはっきり示された。

同じく記者会見の中で、パウエル議長は、量的緩和政策はもう利用価値がなくなった、賞味期間が過ぎたということも言っていた。

ということでテーパーに対する決意ははっきりコミュニケートされたということだと思う。

で、丁寧にパウエル議長が「切り離して考えてくれ」と説明した部分は、テーパー官僚直後に利上げではない、テーパーは一度終わらせる、つぎに利上げするかどうかは切り離して考えて、また別問題だ、と。

利上げを始めるには今までよりもっとさらに高いハードルをクリアする必要がある。だからしばらく様子を見ましょうよ、という文言を挿入している。これはなぜそういうことをやるかというと、経済学でいうオプショナリティという概念がある。右に行こうが、左に行こうが、どちらでも行けるという選択肢を確保しておく意味において、自動的に利上げはしません、と今釘を刺しておけば将来どっちにも動ける、転ばぬ先の杖というかそういう考えで言っていると思う。

それにしても1名のFRBメンバーを除けば後の全員が2023年までには利上げが始まると予想している。

大きな流れとしてはテーパーから引き締めへ、という流れは道しるべがついていると考えるべきだと思う。

今マーケットで起こっていること。企業業績がさがり、長期金利上昇、テーパーリングの開始、連邦債務上限問題、中国恒大集団のデフォルト懸念

ちょっと一歩下がって今マーケットで起こっていることについてしゃべりたい。

米国株をめぐる環境を考えた場合、懸案・問題は何一つ解決していないと思う。具体的には何が問題かというと、

1,企業業績が下がり始めているということ。かなり下がり始めている。2、長期金利が上昇し始めていること、これもかなり上がり始めている。3,いよいよテーパーが来るということ4,連邦債務上限引き上げ問題が解決していない、これはヘタすれば10月くらいに米国債がデフォルトするかもしれない。5,中国恒大集団がデフォルトしそうなこと

これだけたくさんの不確実性があるので投資に関しては十分注意する必要があると思う。

最初のポイントだがS&P500のコンセンサスEPS、つまり企業業績が下がり始めている問題。

実は年初来、1月以来1回も下がったことが無い。S&P500のコンセンサスEPS予想は。10に程前からそれがズルッ、ズルッと下がり始めた。

これは新しい現象。それに加えて、そもそも前年比較で見たS&P500のEPS成長が2021年2Qでは前年同期比+87%とポーンとものすごく業績が跳ねていた。つまり米国企業は絶好調だった。だから株が高かった。

で、今3Qの予想は+24%に落ちてくるということ。業績予想が下方修正という以前の問題として、既にコンセンサス予想は減速を織り込んでいたんだ、と。それが、さらに下がり始めているということを問題にしている。

じゃあなぜコンセンサス予想が下がっているかというと、新型コロナウイルスのデルタ変異種が蔓延して、経済の再開がもたもたした、ということ。中国でもデルタ変異株が蔓延しました。一部の都市ではロックダウンみたいなこともあった。そんなこんなでクリスマス商戦期間に向けての商品の出荷、それは中国の港でつみこんで、アメリカの例えばロスアンゼルスの郊外に、ロングビーチというコンテナ港があるんですが、そういったところで陸揚げされるような海運、ロジスティック、サプライチェーンが乱れを生じている。だからひょっとしたらクリスマスの商品が間に合わないかもしれないという懸念も出ている。

そんなこんなで、コンセンサス予想が下がってきていると思う。

もうひとつ、半導体不足によって、フォード・GMなどのアメリカの自動車メーカーが手待ちになって、自動車を完成できないということで、一部生産ラインを止めたりしている。そういうサプライチェーンの問題がまだくすぶっている、それなんかもまだコンセンサス予想が少し下がってきているもう一つの理由と思う。

それから長期金利も上昇し始めている。FOMCの後で株式のほうは凪のような状態で特に異変は起きていないが、債券は明らかに売られているということ。債券市場の参加者は先週後半のマーケットの動きを見て、これはDelayed taper tantrumだというような言い方をする人もいた。遅れてきたテーパータントラムが債券市場に起こっている。債券が売られている。債券利回りは価格の逆になるので利回りが上がっている。

利回りが上昇するとなぜそれが良くないかというと債券利回りと株式バリュエーションはシーソーの関係にある。債券の利回りが上昇すると株式はおのずと下がる、そういう関係になっている。逆に債券利回りが下がってくると株式は上がる。そういう関係がある

だからいま債券がどんどん売られていて利回りが上昇しているから、株の妥当バリュエーションは下がって来なければいけない。そういう理由で懸念があるということ。

さっきFOMCとテーパーについて説明したが、毎月米国財務省証券100億ドル、住宅抵当証券50億ドル、都合150億ドルのテーパーをやるということは、それだけこれまで中央銀行が勝っていた買い圧力がなくなることを意味する。

債券の需給かんっ系でいえば悪くなる。それなんかも懸念材料だと思う。

それから連邦債務上限問題ってなんだということも一言説明しておきます。

そもそも連邦債務上限というのは国が出せる国債、それを一定数以上はジャブジャブに出さないでおこう、そういう財政規律を守る見地で始められた。

いつ始められたかというと、1917年かな。第1次世界大戦がはじまって、アメリカは最初戦争には参加しない、と言っていたが、ルシタニア号という客船が、ドイツにより撃沈されて、それでアメリカ人の乗客が死んだので、これはアメリカに対する敵対行為だ、と世論が激高してアメリカが第一次世界大戦に参加を決めた。

そのときにウイルソン大統領だったが、泥沼に入り込んでしまうと良くないので、財政面から派兵を制限しようと、一定額以上の国債をアメリカ政府は出してはいけない、というシーリング、上限を設定した。それは何回もそれ以降拡大されている。なぜかというと、経済の規模が大きくなるほど政府の予算も大きくなり、政府の予算が大きくなるほど、やりくりのための国債の発行も増えなければならない、そういうナチュラルな経済規模の拡大に合わせた債務上限の設定しなおしが、いままで80回くらい行われてきた。

財政規律云々と言いながら、実はなし崩しじゃないか、という風に意地悪な見方をすることもできるが、でも、現実としてそういう上限があってそれが一定の財政規律の維持に貢献していることは間違いない。

で、去年新型コロナが発生したときにアメリカ政府は、これはいけない、経済が心臓発作を起こしてしまう、だから今緊急にお金を経済にぶち込もうと、特別措置として連邦財務上限を使うことをやめ、1年だけ債務上限を停止していました。

それが、7月に1年経ったのでもはや非常事態ではない、と債務上限がもう一回設定されなおした。

で、その上限を今引き上げなければいけない。発行額がオーバーシュートしちゃっているから。

引き上げなければいけないがまだ引き上げられていない。今はいろんな財政的なやりくりでだましだまし政府機能が停止しないようやりくりしている。しかしそのやりくりが10月くらいににっちもさっちもいかなくなり、そうなれば公務員の給料が出なくなるとか、退役軍人への年金が出せなくなるとか、社会保障費が払えなくなるとか、いろいろな問題が10月以降出てくると思う。

それに加えて、例えば米国債の利払いが出来ないとか、それはテクニカルデフォルトの状態を意味すると思うが、そういうことも起こるかもしれない。

だから早く連邦債務上限を引き上げることをしなければいけない。ということ。

しかし、ここが大事なところなんだけれども、実は今年の1月に1.9兆ドルの追加予算を成立させるために民主党は既にリコンシリエーションと呼ばれる単純過半数で無理やり予算を通す手法を1月に使ってしまっている。

リコンシリエーションというのは議会が紛糾し、アメリカ政府の予算が決まらなくなって政府の機能が不全に陥ると良くない、そういうことを防ぐために特例として許されている予算成立のさせ方、ウルトラCのテク、それがリコンシリエーションと呼ばれる例外条項。

それをもう1月に使っているので、今回連邦債務上限引き上げにもう1回使う、と民主党は言っているが、それに対する反発は非常に強い。

民主党議員の中にも、こんなことでいいのかな、と思っている議員さんはいると思う。

それに加えて、今はインフラストラクチャー法案が別に動いているが、それもリコンシリエーションを使って、上院でスーパーマジョリティ60%の賛成ではなく、51%の賛成で法案を通す、ウルトラCを1年に3回も連発する、それが常態化すると、そもそもなぜ上院でスーパーマジョリティという高いハードルで賛成された法案でないと通さない、ということについて政府の財政にインパクトを与える法案は全てスーパーマジョリティにならないといけないという原則がある。

なぜそういうものが設定されているかというと、設定しなければ国の財政規律がメチャクチャになるという懸念がある。それでスーパーマジョリティというけじめが設けられていたが、そのけじめがいま民主党によってなし崩しにされているということ。

だから連邦債務上限引き上げ問題が10月までに解決するか、しないかということも大事だがそれ以前の問題として「ちょっと態度、横着過ぎない?何でもありなわけ?」ということがある。

それは債権の投資家の目線から言えば、例えて言えば、IPOしたばかりの会社の株を皆買って、せっかく株価が上がっていたのに「ロックアップが切れた」とかいう理由で新株が出てきて株価が下がるということがよくあるが、あれによく似ている。連邦債務上限引き上げ問題というのは。

つまり財政規律が無くなると政府はドンドン債権を出せるから、債券投資家からすれば立つ瀬がないよね、ちょっと何とかしてくれよ、という気分になる。

だから今既に債券が売られている。そして債券利回りが上昇している。

それは株式にとって株式バリュエーションを低くするリスクがある、そういう説明をしている。

最後のポイントとして中国恒大集団のデフォルト問題だが、先週の木曜日がドル建て債の利払いの期限だったが、ふたを開けてみると誰も利子を受け取っていない、つまり、利子は払われなかった、デフォルトだったということ。

しかし、中国の社債のルールでは1か月間の猶予があるので、正式にデフォルト認定されるにはまだあと1か月の期間がある。しかし、ありていに言えばもうその1か月間に何とか駆け回って利払いがされる可能性はもう絶望的だと思う。

なぜかと言うといろいろな債権者、中国恒大集団に貸しを作っているステークホルダー、たとえば建設会社がマンションを建てて、その工事代金をまだ払ってくれていない、早く払ってください、出ないと職人さんたちにお給料が払えない、という問題が起きている。あるいは、中国恒大集団の造成した団地を買ったマイホームの購入者はもしマイホームが建たなければその投資したお金は全損になる。だから今中国恒大集団の本社の前に行って座り込んだり、寝そべってうわーと癇癪を起こす人もいる。

そういう人たちに対する弁済、支払い、補償を先にやるべきで、海外の投資家なんて別にどうでもいいわけですよね。そういう順位から言えば。

ある意味ドル建て債の利払い、海外の機関投資家に対して支払いがなされるかどうかについてフォーカスする、ということ自体が非常に事態を甘く見ているというか、そんなのもうダメに決まってるじゃん、と俺なんかは思うんだけれども。

そういう状況になっておるということですよね。

ここまでの話をまとめると、業績予想がどんどん下げっている、金利が上がっている、連邦債務上限引き上げ問題が解決していない、中国恒大集団の問題と不透明要因はいくらでもある。

なぜ値ごろ感からそろそろ買いかな?とみんなは出ていけるわけ?

僕は出ていけないよ。全部を勘案すればチャンスを逃すリスクと、スコーンとやられるリスク、どっちが大きいかというと後者の方がはるかに大きいと思っていますよ。

だからリスクリワード的に今はリスクを取ることは見合わない。と考えている。

しばらくはコーシャスなスタンスを維持するつもりでいます。

ステーブルコインに対する規制と仮想通貨の下落について

もう1個別の話題なんだけれどもステーブルコインに対する規制をめぐってちょっとここのところ仮想通貨が下落している。

それについて簡単に説明したい。

今週、連邦準備制度理事会FRBのステーブルコインに関するワーキングペーパー、論文が発表されると言われている。

具体的にはステーブルコインの存在が金融システムに対してもたらすリスクについてそこで論じられているだろう、と言われている。

バイデン大統領の大統領諮問委員会として、ステーブルコインの研究会みたいなものが今持たれている。パウエル議長も参加している。ジャネット・イエレン財務長官も参加している。

そういう錚々たるメンバーがステーブルコインをどう取り締まっていくか、に関して検討している。ということ。

それに先立って、米国証券取引委員会、SECがコインベースに対して仮想通貨の貸し出しやってはいけない、とウエルズノーティスという通告をして、もしそれをやったら訴訟してボコボコにするぞ、と警告を出した。

それに対してコインベースはわかりました、ステーブルコインの貸し出しのビジネスを諦めます、という意思をはっきり打ち出しました。

ステーブルコインというのは何かというと、ビットコインは価値が上がったり下がったりするが、そうではなく1ドル=1ステーブルコインのように、価値が常に一定でドル、フィアット通貨とリンクしているものをステーブルコインという。

その利用価値、重要性は主に2つあると思う。1つ目はあたかもマネーマーケットファンド(MMF)的に、お金をパーキングしていく対象として利用されるという点、2つ目はDeFiの担保としてステーブルコインが利用されるという点で重要と思う。

1つ目に関しては、皆が銀行にお金を預けると利子が付く(今は低金利でほとんどつかないが)、仮想通貨は利子がつかない、そういった形で銀行は証券会社に比べて有利な立場にある。利子をオファーできるという意味において。だからかつて1970年代以前は証券会社で皆さんが株を買って売却したら、何んでキャッシュを証券会社に留め置かなければいけないんだ、意味ないじゃんということで、株を売却した後のお金は銀行に戻す、ということが通常行なわれていた。

そうすると証券会社の立場からすると、せっかく顧客訪問をして、頭を下げて預かり資産としてお金、株券を預けてもらった、苦労して入金したお金が株を利食った後ですぐ銀行に送金されてしまう、これはもったいないよねということで、株を売った後のキャッシュをどうするかということが証券会社にとって大問題だった。

それに対する特効薬がMMFと呼ばれる短期債に投資するオープンエンド型ミューチャルファンド、投資信託が開発された。株式を売った後すぐに証券会社がスウィープと呼ばれるアクションで自動的にMMFに再投資することで少しでも利子がついて有利になるような自動乗り換えの仕組みが出来た。

このスウィープという仕組みができて以降、メリルリンチ証券(今はバンクオブアメリカ)が預かり資産を大きく伸ばした。

さて、コインベースのような仮想通貨取引所にとってステーブルコインはMMFと同じような働きをする。非常に重要な戦略商品。なぜかと言うと仮想通貨はFXと同じで、FXだったらドル円、ユーロ円、ユーロドルというように通貨ペアがあり、一つの通貨を売ったらそれは必ず別の通貨に化ける。

それと同じでBTCを売ったらそれは何かに化けなければならない。例えばドル。でもドルにしたとたんになんでドルをコインベースに預けておかなければいけないわけ?預けていても利子つかないよね?という形でそれはフィアット通貨になった瞬間に預かり試案を外に送金されるリスクが出てくる。

だから1990年代にメリルリンチが直面したのと同じジレンマをいま仮想通貨の世界でコインベースが直面している。

だから少しでも、コインベースのお客様が相場を張っていない時にステーブルコインを買わせてあげる、あるいは貸し出すことで利子を稼ぐ、そういう付帯的なもろもろのサービスを充実させることはコインベースにとって非常に重要なこと。

それに対してゲンスラーSEC長官はNoといった。

なぜNoかというと、ステーブルコインはドルなどの通貨に必ず交換できる。そのためにはお客様からお金を預かったら入金したドルは横にどけて温存して保管していなければいけない。それをしっかり保管していないんではないかという疑念が生じている。

ゲンスラーSEC長官はステーブルコインの連中に非常に批判的な目を向けている。実はアメリカの金融史歴史を紐解くとそういうことで凄くアメリカは苦労した。

たとえば1860年代に南北戦争という内戦がアメリカであった。その南北戦争直前のアメリカは中央銀行が無い状態だった。その時にシカゴトリビューンという新聞が、いったいアメリカに何種類のドル札があるのか、を調査したことがある。

シカゴトリビューンの調査によると、当時アメリカで発券銀行は1,395行もあった。例えば香港に行ったら香港ドルってあるよね。香港ドルをひっくり返すと発券銀行に香港上海銀行と刷り込んである、あのノリ。日本円だったら必ず日本銀行が唯一の発券銀行。だけれども世界を見たら必ずしも政府が発行していなくて、香港上海銀行とか、スダンダードチャータード銀行とかが国から勅許を得てお札を刷ってもいいという仕事を委託されている、という国もある。そのことを発券銀行というが、そうすると南北戦争の前にはアメリカには1,395行もの零細な銀行がドル札を出していた。ドル札の種類は8,300種類ありました。

そうするとドル札を刷っている銀行は、表向きには「これは金本位制ですから皆さんにお渡しするドルは必ず金と兌換します。だから銀行の金庫には金の延べ棒が積みあがっているんです。いつでも換金に応じますので来てください」ということを裏付け、信用として紙切れを出していた。

だけれども事実上はそういうGS ゴールドマンサックスのリザーブを準備せずに、勝手に輪転機を回してドンドン紙幣を刷っていた。それは紙幣を刷れば全部利益になるからいくらでも儲かるわけだよね。

いまはそのエアドロップとか言って仮想通貨がたくさん出ているが、そのほとんどは悪徳業者が裏付けのない通貨をドンドン刷っている。だから先週ゲンスラーSEC長官がこれはいつか来た道だ、と。

アメリカでは8,300種類ものドル札があった。そうするとみんなは薄々「これはヤバいかも」と気づいている。おらが町の銀行なら、自分の友人が銀行家で経営しているから彼のことだったら分かる、地元の銀行は1ドル札が1ドルの価値を持っていて通用する。だけれども例えば僕はフロリダにいて、オハイオから旅行してきた人がオハイオの1ドル札を提示して「バナナください」と買おうとしたら、お店の人が「その1ドル札は受け取れません、オハイオの銀行なんて知らないし、そもそもオハイオまで請求にいけない」となる、そうすると遠くの銀行が発行した1ドル札であるほどその価値は疑ってかかるべきだから、遠隔地からの旅人は1ドル札を提示してもそれを90¢にしか交換してくれない、というように交換比率が悪い。

旅人が東海岸から西海岸までたくさんの札束を抱えて旅行したとする。だけれども次の州に行くたびにお金を両替していたらドンドン交換比率が悪くなって、西海岸に行ったら何も買っていないのに半分に減っていた、とか。

それは現代でもあると思う。海外旅行で日本円をユーロに変え、ユーロをドルに換え…と両替していたらだんだん目減りしていく、そういうようなことが昔のアメリカでは起こっていた。

最終的にはそういった雲助のような銀行の大部分が詐欺だった。だから転ばぬ先の杖でこういうのを放置していたら最終的に泣きを見るのは投資家、消費者だよね、だから仮想通貨も取り締まったほうがいいんじゃないか、とゲンスラー長官は言っている。

もう一つの大事なことはリーマンショックが起きた時に、ブレイキングザバッグというパニックが起こった。何かというと、マネーマーケットファンド(MMF)の中身は短期債で、もしリーマンブラザーズという金融機関がひとつ倒れたら、リーマンはたくさんの債券類の在庫を持っているわけだから、その在庫の処分、債権者、リーマンにお金を貸している人がリーマンに駆けつけて、これは俺の分だ、と残った財産の取り合いが起きる。

その過程の中で短期債の証券の類もだれがどの債権者にこのお金を返すべきだ、ということについて裁判などで議論しなければいけない。その間、そのアセット、資産に対して手を付けるわけにはいかない。そうするとマネーマーケット市場全体で見ればそのうちの一部がスポーンと価値がアクセスできなくなったら、今までは必ずMMF:ドルが常に1:1で兌換可能と価値の保証されていたが、そのうちの一部が人質で取り上げられたら、1:1にならない。1:0.95とかになる。そうした形でMMFが1ドル割れしたという瞬間にMMFは危ないのかよ!とみんなが真っ青になった。

ゲンスラーが言っていることは何かというとステーブルコインというものに関しても業者が1つか2つ飛んだら同じように恐怖が走るリスクがあります、それが連鎖的な仮想通貨交換業者の倒産を招いて、機関投資家がクリプトに投資していたのが損になるとか、そんな感じで仮想通貨以外の普通金融機関にも危機が伝染するとかそういうリスクがあるんじゃないか、と今週発表される論文で多分論じられているということ。

だから今先週くらいから仮想通貨のマーケットがギクシャクしているが、そのニュースを待っている。あれは相場のアヤで仮想通貨が下がっているのではなくもっと根本的な問題、システム全体のリスクの問題で下がっている。深刻に受け止める必要があるということ。

Q&A

一問一答形式のQ&Aです。

日本の古い家を外国人にPRする方法

一つのやり方について、これは前例がある。1980年代のイタリアで古民家を改装し、アメリカ人に売るブームがあった。

映画がある。ダイアナレイン主演、UNDER the TUSCAN SUN

っていう英語タイトル。

トスカーナ地方の太陽の下で、という直訳になる。

それを見ればその古民家を改装してそこに住むことに対する欧米人、特にアメリカ人の願望、どういうことを夢見ているかがよくわかると思う。それをちょっと見てみてください。

脱線になるが、僕がJPモルガンにつとめていたとき、マーティというイタリア人の同僚がいて、彼がちょっと来いよという形でヘッジファンドを始めた時に僕は引っ張られた。

マーティのお母さまが素晴らしい人で、イタリアの田舎で最初はベッド&ブレクファースト、日本でいうとペンションを経営しようと思って古民家を買った。ちょっと小ぎれいにして旅館を開業しようか、というときにアメリカ人が来て、「この家売ってくれ」となって、転売した。

で、またベッド&ブレクファーストをはじめようとしてもう1件買って、改装したらすぐアメリカ人が来て買っていった。

そういう風に5回くらいタダ同然の古民家を買って大工を入れて小ぎれいにして転売して、を繰り返して5億か6億くらいの財産を5年くらいの間に築いた。それと同じようなことが日本に起こるかもしれない。

BIIB バイオジェン

今すっごく苦労している。タダでアルツハイマー薬を配るという風にまで言い出している。

なぜかと言うと保険会社が保険の払い戻しに応じないと言っているから。これは全部の保険会社が言っているのではなく、大手数社が言っている。

FDAからアルツハイマー薬の承認が出た時の条件として、データを集めなさい、そのデータを提出しなさい、そういう条件でアルツハイマー薬が認められている。

そもそもだれも処方してほしいと言わない状態になったらバイオジェンはアルツハイマー薬の承認を返上しなければならなくなる。だから1患者あたり500万円すると言われるアルツハイマー薬をタダで配ると言っている。

それが財務的にバイオジェンにどういうインパクトを与えるかというと、最初はものすごい持ち出しになる、赤字になるということ。

株価が下がっているのはそういう意理由です。

CCL カーニバル

つい先日決算発表していた。今回の決算の期間、8月締めでは新型コロナでまだ船が動いておらず売り上げはほぼゼロでした。

この時点で投資家が気にかけていることは来年、再来年の予約状況だけ。予約状況はすこぶる好調でした。新型コロナ前の2019年よりもはるかに上。

2022年の上半期のどこかで営業キャッシュフローベースでもポジティブになるだろうという質疑応答がなされていたと思う。心配していない。もう様子見る必要はないと思う。買いだと思う。

テーパー開始で今後ゴールドは

ちょっと面白い状況に来ていると思う。もし仮想通貨のマーケットに大きなベアマーケットが来るのであればGS ゴールドマンサックスが見直されるということは当然あると思う。今確かにテーパーは始まっているが、完了は2022年5月か6月。そしてパウエル議長はその後すぐに利上げに着手するのではなく、しばらく様子を見る。と今の時点では約束している。そうすると利上げが来るのは来年の9月とか11月とかそのくらいのタイミングになると思う。

ゴールドの場合利子がつかないので利上げ局面では不利になるが、ゴールドが不利だという状況が実際に問題化するのは来年の9月とか11月くらいのタイミングで、いまではない、ということ。

そして今何が起こっているかというと仮想通貨が陥没しているということ。

今週発表されるステーブルコインに関するワーキングペーパーなどなどいろいろな材料次第で仮想通貨がもっと下がるリスクもある。その過程の中でゴールドが見直されるかもしれない。あまり自信はないが。

買いチャンスは遠い将来ではなく近い将来に来るかもしれない。

DRVN ドリブン・ブランズ、MCW ミスターカーウォッシュ、COUR コーセラ決算良かったが株価振るわないのは何が違う?

売上高成長率じゃない?

今投資家は何を切り口に銘柄つついているかというと、売上高成長率が爆発的に高い会社が株式市場からちやほやされている傾向がある。例えばUPST アップスタートとか、AFRM アファームとか。

それらの買われている銘柄に共通することは何かとじっくり考えた場合みんな成長率を見ていると思う。

いつまでもそれが続くかというとわからない、でも今はそういう切り口がファッショナブルになっているということだと思う。

FRBの買い支えの無いビットコインはどうなる?

FRBは株を買っていない。去年ETFを少し買ったがそれは全部売却した。今後も株は買わないと思う。

基本的に僕は仮想通貨はしばらくお休みだと思っている。なくなることはないと思うが、中には消えてなくなる通貨もあると思っている。

ごく一握りの仮想通貨だけが次のベアマーケットをサバイブできると考えている。

FRBが買い入れた資産はプログラム終了後どうなる?

いい質問。前回2013年にテーパリングしたときは残高を残した形で今回のテーパーが始まっている。

FRBが買い込んだ債券類の在庫をどこで調べられるかというとFRBの総資産を見ればいい。そうするとその総資産は前回のリーマンショックの債券買い入れプログラムで増え、その後テーパリングで少し減って、だけれども横に行って、そのあと今回の新型コロナでもう一回債券買い入れプログラムがあってそして今テーパーしようとしている。

だから階段状に増えているイメージでいいんではないでしょうか。

別の言い方を知ればすべて市場に対して売り返すことは多分しないということ。

ニュースで中国株が米国の会計審査を拒否した場合およそ270社の中国企業が上場廃止になる、その株を空売りしているばあい、その株が上場廃止になったらどうなる?

それは、勝ち。

ケツ入れするまでもなく。空売りした時点で投資家の懐にはキャッシュが入っている。そうするとその空売りした株券はどこかで買い戻しをして借りた相手に返さないといけない。

それが全部無価値になって上場廃止になったら返さなくてもいい。だから、まるまる勝ちになる。そういう理解でいいと思う。

実際は返さないといけないかもしれないが、返すときのコストは限りなくゼロに近くなるんじゃないですか、無価値だからね。

複数のETFに積み立てる必要が無い理由。

ETFは色々な銘柄が含まれている。

その時点で分散効果が出ている。だからその分散効果があるにもかかわらず、ETFに別のETFを買う、というのは既に持っているETFと重複しているかもしれないし、さらに買ったらまたダブっているかもしれない。同じ銘柄群を何回も買いなおしているような状態。そんなことは無駄だからする必要はない。1銘柄だけ持っていればいいんでは、と言ったのはそういうこと。

例えばQQQ+VTIも重複しているからとんでもない無駄だと僕は思う。

まずは頭をスッキリさせてVTIのプロスペクタス、パンフレットをよく読んでください。何銘柄入っているか。アップルが入っている、アマゾンが入っている、じゃあこれQQQと一緒だな、ダブってるなということくらいは自分で確認して。

株価はどこかで大きな調整?緩やかな下げ?

わかりません。

僕毎月、インバストナビで毎月の見通しのレポートを書いているが、9月分のレポートでは6%くらいやられるかも、と書いている。

だけれども実際6%安くなるかは分からない。先週一瞬週初に高値から-5%に突っ込んだ。そこから今反発している。

まだ月末まで数日あるが、-6%まで行くか分からないが、物事のレンジ、起こり得る出来事のシナリオからすると高値から5%とか、6%とか、7%の振れ幅を僕は想定しているのであって、例えば30%の大暴落、とかそういうのは想定していない。ということが言いたい。

CRWD クラウドストライク

いいと思いますよ。特に売る理由ないんじゃないの。

ひらひらと蝶が舞うようにうまくトレードして必ず損せずに危機を回避してすべてうまくいくと信じ切っている人が多いけれども現実はそうでない場合が多いのでは。

実際にはうまくトレードできない人が大部分だと思う。僕を含めて。

あまりにも自信たっぷりにシナリオはこうだ、こういう風に動くべきだ、とゴチャゴチャ愚にもつかないくだらないことを考えないでください。

皆考えすぎ。トレーディングに関しては。

フォーカスが違う。みんなと僕では。

僕がフォーカスしていることは冒頭に話したような行政、レギュレーション、規制の話や金利のような投資理論の問題に僕の大部分、99%くらいの時間を費やしている。

そしてチャートを見るのは10秒くらい。

S&P500のチャートで50日移動平均線をぶつっと下に切った。このパターンではなるべく早い段階で50日移動平均線を奪還しないといけない。

今奪還するところをトライしている。過去において、50日移動平均線をプツンと下に切って、奪還したらすぐ後に(音切れてましたが上昇トレンドになるという意味だと思います)

だけれども50日移動平均線を奪還できない場合、サポートがレジスタンス(抵抗線)になるリスクがある。今週以降ズルっと下に来たら50日移動平均線が上値抵抗線になってしまったというリスクがある。そこをまだどうなるか分からないが、見極めなければいけない、どっちにも転ぶという話をしている。

もしこれがズルっと下に行くなら「相場は下だ」と僕は絶叫する。

もし上に出たら「相場は上だ」と考え方を変えればいい。そういうクリティカルなのるかそるかの重要な局面に来ている。

だけれども今の時点ではわかりません、としか言いようがない。

VNW

今相場になっているのでは。

今が買いとかそういうことを言っているのではなく、今日本の経営者が考えていることは中国一つに卵を一つのバスケットに盛ることは危険だ、リスク分散したほうがいい、生産拠点を中国にも持つが、他でリスク分散するにはどこが、と考えた時に一番ロジカルな投資先はベトナムになるんじゃないかなということをみんな考えているんじゃないの。

長期的に見てベトナムというのはこれからも外国の直接投資の受け入れ先として有望だ、というような話をぼくはしているのであって、相場的に今が買いでとかそういう話は一切していない。

COIN コインベース、ADBE アドビ、NVDA エヌビディア

コインベースは僕は嫌い。あとは良い。

ジョバニについて

いい会社と思うけれども競争も激しい。

ヨーグルトのビジネスって割と簡単に参入できるみたいだから。あまりウォーレンバフェットが言うところのディフェンシブモート、皇居のお堀のようなディフェンス力は強くないと僕は思う。

景気サイクルについて、スタグフレーションはある?

それはあると思う。だからまだわからないけれども、長期でいえばずっと低金利が続いてきていて、低金利はじわじわと累積的に効いてくる。

長年低金利のままで放置していると、ゆっくりインフレが癖になるということが起こって、ひとたびインフレが荒れ狂い始めると手が付けられなくなるという場合もあると思う。

1970年代のアメリカはまさしくそういう形だった。

じつは70年代のインフレが起こる前のアメリカは凄く低インフレで物価が凄く安定していた。誰もインフレの心配をしていない時期が長く続いた。

それは現在の状況と酷似している。ただ、いつインフレが来るのか、いつスタグフレーションになるのか、そういった問題は非常に学術的な問題で、今我々の眼前の問題とはちょっと違うと思う。

今確かにインフレになっているが、経済再開のボトルネックのような色彩が強い。凄くインフレになっているカテゴリーは半導体や建材などに限定されている。アメリカ全体が上がっているということではない。決めつけられないんじゃない。逆にデフレになるリスクもまだあると思う。

中国なんかはインフレリスクよりデフレリスクの方がはるかに大きいと僕は思うおよ。

いま中国が建っている立ち位置は1990年くらいの日本の立ち位置とそっくり。

あのあと日本に何が起こったかというとデフレ。

アメリカにデフレの兆候が無かったとしても世界で2番目に大きな経済である中国が激しくデフレになったら、アメリカに飛び火しないとは言い切れない。

だから中国恒大集団の問題とか、アメリカにもデフォルトが飛び火するのでは、とか、アメリカの金融機関大丈夫か?とかみん心配しているが僕は全然そんなこと心配していない。僕が心配していることは素材のデフレ。例えば、銅、FCX フリーポートマクモラン、株価ズルズル下がっている。あるいは鉄鋼石、RIO リオティントというオーストラリアの会社があるがいま凄く株価下がっている。

こういうことの方がはるかに危ないんじゃないの?

ブラジルの鉄鉱石のVALE ヴァーレも。

ばら積み船は鉄鋼性を運んでいるんだから、ヴァーレ、リオティントの株価が下がっているのになぜSBLK スターバルクの株価が高値を維持できるわけ?僕はSBLK スターバルクなんか明らかに売りだともう。今ばら積み船の株とか買ってるやつバカだと思う。ダサいトレードしないで。

テーパー完全終了しないうちに利上げはある?

ありません。量的緩和政策をやっているのに利上げをするというのは矛盾する金融政策だから。

QE 量的緩和政策は市場から債券を買い上げて、キャッシュを投資家に渡している。緩和している。

利上げは引き締めだから同時に緩和と引き締めを並行して走らせることは意味が無い。

それはFRBはしないと思う。だけれどもパウエル議長が何をやっているかというととにかくテーパーは今走らせましょう、だけれどもテーパー始めたからと言って自動的に更なる引き締めも始める、ということではなく、そこだけは切り離して、考えてくださいと言っている。

パウエル議長は特にそういう切り離し、個々の状況をコンパートメント化して、一つ一つのブロックで物事を缶がて下さいと言うことを非情に打ち出す議長。

例えば前回やったことは失業率の問題と物価は切り離して考えましょうとか。

彼のやっていることは局面局面で一つのことにフォーカスしてそれをきっちりやる、というのがパウエルのスタイルだと思う。でもそれは今フォーカスしていることをやりやすくする、メッセージが明確になるようにコミュニケーションの仕方として、そういうことをやっているのであって、必ずしも政策全体をどうこうするとかそういう話じゃないと思う。

DKNG ドラフトキングス

株式交換による買収。買収自体は良い買収と思う。あまり心配していない。僕だったらホールドしたいと思う。

エネルギーセクター上昇している。

面白いかもしれない。とりわけ面白いかもしれないと思っているのは天然ガス。天然ガスは石炭に次いで安い燃料。でも石炭はものすごく地球温暖化ガスの問題とかがあり嫌われている。次善の策として天然ガスを使う火力発電所が多い。

近年は天然ガス価格の低迷、石炭価格の低迷があり、天然ガスの値段はすごく安かった。液体にしてやってタンカーで輸出しようというインフラストラクチャーが過去数年間にドンドン整備され、日本や中国とか、韓国とか、ヨーロッパとか新しい需要家に向け天然ガスの出荷が始まっている。今の天然ガス価格の上昇はアメリカ国内の需要増は関係ない。天然ガスは冬寒くなれば、消費がものすごくジャンプする傾向があるが、今は今年の冬が寒くなるかは分からない。天候要因が全くない状況で天然ガスが上昇トレンドに入ってきているということ。それはさっき説明したようなLNG輸出基地、LNGタンカーといったインフラストラクチャーが整って世界に輸出できるようになったので値段が上がっていると思う。

例えば銘柄でいえば、AR アンテロリソースなんかに僕は注目している。どうしてかというと、まず天然ガスだけを生産している銘柄は過去数年間ベアマーケットがあっててたくさん企業が倒産していて、例えばチェサピークエナジーのような会社が倒産したのでプレーヤーの数が少なくなっている。今だと、SWN サウスウエスタンエナジー、あるいはAR アンテロリソースとか、一部の銘柄だけに限られている。

アンテロの方がサウスウエスタンエナジーより株価が高い理由は、この会社は将来の生産分をあまり先物でヘッジしていない。だから将来天然ガスの価格が上昇するシナリオがもし現実のものとなった場合、アップサイドをフルに享受できるのはアンテロの方だ、という理由で投資家の物色がこの銘柄に集中している、ということ。

ここらへんあたりを実は見ている。

債券が売られている要因は債務上限問題などの不安が要因?

それもある。

もう一つの大きな理由はテーパー、債券買い入れプログラムの縮小による買い手不在になることを恐れる投資家がいるということ。

それに加えてインフレが手に負えなくなったらどうしようというインフレ懸念もあると思う。

最近の株の動きはあまり大きくないが債券市場はかなりグワングワンに動いている。

そして株の市場参加者、債券の市場参加者を比べると債券の市場参加者の方がはるかにソフィスティケートされている。だいたい相場が正しいのは債券の投資家。

債券に目配せしながら株式に投資するという態度を身に着けてください。

ABBV アッヴィ

パテント切れの問題がいずれのしかかってくるのでちょっと難しいかなと思う。足元の業績は凄く良いけれども、最も安心して何も考えずに買える局面というのは終わりかかっているのではと感じる。

MSFT マイクロソフト

特に懸念は感じない。普通にいいのでは。

TSLA テスラ

ダイブチャートがこなれてきた。良い形になっている。大型株の中で今好きな銘柄と聞かれたら僕はテスラという風に答えます。

ABNB エアビー&ビー

この前の決算すごく良かった。ぼくはエアビーヘイターで、エアビー&ビーがずっと嫌いだったがこの前の決算発表を見ていい決算なので考え方を変えないといけないと思った。

そのことはダイヤモンドザイの記事にも書いた。

いい銘柄と思う。

ゴールドマンの売り推奨?関係ないんじゃない?ゴールドマンのリサーチなんてクソだぜはっきり言って。ゴールドマンの株式リサーチなんて馬鹿にされ始めたのは1995年くらいからはもう機関投資家にはゴールドマンのリサーチ終わったな、と言われていた。

今業界にいないので知らないけれども大したことないんじゃない?インスティテューショナルインベスターランキングとか、リサーチランキングとか昔からあるけれどもゴールドマン10位くらいじゃない?知らんけど。興味ないから。でもゴールドマンが買い推奨しているから買い、売り推奨しているから売り、というのは全く意味ないと思う。一切当たらないと思う。単にランダムと思う。

LZ リーガルズーム

特に悪いニュースないが最近下がっている。ロックアップかな、よくわからないんだけど。

僕もこれ随分下がったなとふと昨日思った。

特に悪いニュースない。決算自体は良かった。

この会社、レジスタードエージェントという業務がある。

自分で会社を設立すると、いろいろ州政府への届け類の案内が州政府からくる。登録料、各種手数料をきちんと払っていないと、お宅の会社は書類不備、といってペナルティボックスに入れられる。

僕の会社もレジスタードエージェントのお金をケチって業者に頼まず自分でやっていた。そうするといろんな省庁から手紙が来る。いちいち読むのがめんどくさいが、読んで対応すればいいわけだが、ときどきDMと勘違いして重要な書類の手続きをミスり、デフィシェントです、と書かれたことがある。

僕フロリダ州で投資顧問登録しているけれども、会社の登録と別に投資顧問の登録があるが、投資顧問のフロリダ監督当局から、おたく、ちゃんとフィ払ってないんじゃないの?と指摘される失敗があった。

何が言いたいかというと各種届は凄く煩雑なのでプロに任せたほうがいいよね、ということ。僕もそれ以来、公認会計士にレジスタードエージェントの仕事を任せている。

リーガルズームという会社は、個人が会社設立するのを助けることに加え、レジスタードエージェントという形で、書類のフォローアップも受けている。

そのビジネスは毎年確実にお金が入ってくるビジネスで、よほどのことが無い限りクビにならないビジネスで安定収入。その意味においてリーガルズームっていい会社かもしれないなと思っている。

中国恒大集団問題でインド株は良くなる?

結局中国株に投資できないと感じるアメリカの機関投資家がいるが、そう感じる一つの理由は中国株ADRが上場廃止になっても一切構わない、とかそういう態度に対して投資家が、いったい株主の権利はどうなる、誰が保証してくれるんですか、という私有財産あるいは会社が仕事として預かっている財産の保全、その法的な枠組みが中国という国はどうやらしっかりしていない、政府の気分1つでネット企業とかもいじめることができるし、廃業に追い込むこともできる、そういうのって良くないよね、というムードにアメリカの機関投資は今なっている。

そうすると新興国をずーっと見回して、私有財産に関する保護の観点では例えばロシア株は僕はちょっと不安。その点インド株はかなりガッチリした憲法になっている。そういった切り口でもってインド株を見直す動きはあるんじゃないかな。

2003年くらいにBRICsが買いだ、とゴールドマンがいいはじめ、ブームが来た。その時は4か国あったが、いま中国が投資しにくくなったとなると残りの投資対象のうち、ブラジルは中国経済と鉄鉱石などを通じて密接、ロシアも資源国で中国と資源を通じてつながっていてよくない、と消去法で考えて一番中国リスクが無い国はインドになる。そういう理由でインド株が買われているということじゃないかな。

インドのITF、INDA、いいチャートしている。

RKT ロケットカンパニーズ 11月から仕込もうと思っている。

今は住宅ローンのオリジネーションのビジネスは全然ダメ。だからこの前のロケットカンパニーズの決算も予想を大幅に下回るダメな結果。

しかし、住宅ローンのビジネスは厄介な、手におえない、予想不可能なビジネスで、降れば土砂降りだけれども、ブームが来たらすぐ景色が変わってものすごいフィーバーが来るタイプのビジネス。株価が如実に表している。

バーンと上がったらストーンと落ちて、を繰り返すチャート。ロケットカンパニーズに限らず、住宅ローンはだいたいこういうビジネス。だから、ウエルズファーゴ、バンクオブアメリカとかそういうメガバンクは住宅ローンのビジネスはなるべく手掛けたくないと敬遠する理由はそういうところだと思う。

そのややこしさ、難しさを理解したうえで、今からこっそり買っておく、瞬間ぶっ飛ぶチャンスを狙って、というのをやりたいなら好きにすればいいんじゃないの?

だけれどもいつ、次の大きな相場が来るか分からないし、それは今週かもしれないし1年後かもしれないし、誰にもわからない、そういうものだと思う。

タンカー系の株の動きが気になった

タンカーはあまり動いていない。EURN ユーロナブ、TNP ツァコス、TK、DHT DHTホールディングス。

比較的ダウンサイドリスクは低いと思うが、すぐ上昇トレンドに入るかというとそういう兆候は特にない。

リスク・リワード的に買いではないということですが、投資家は相場の何をどのように見ればいい?

てめーの胸に聞いてみろ、という表現があるが、それは僕は結構重要だと思っている。

いまTwitterをみているとそろそろいいのでは?もう買いじゃないか?広瀬さん安いと言っているけど間違いではないか?今行きたい、という意見が多い。

そういう時はまだ買いではない。買いのときは

ひええええええ!やめてくださーい、ぎゃああああ、キンタマスゥー、という絶叫が聞こえているときに株は買いなのであって、今みたいにクリックしながら、そろそろかなと猫がネズミを捕まえようとジャンプする直前のようなハラハラしながら買いチャンスを狙っているときが買いである場合はほとんどない。

しばらく先じゃない。

繰り返しになるけれども今一歩下がって米国株をめぐる環境はどうかというと、企業業績は下がり始めている、コンセンサス予想は下がり始めている、そういう時にホイホイ株買う?

しかも、前回の成長率より今回の成長率の方がはるかに低くなるわけだよ、そういう時に株買うわけ?

あるいは長期金利見てみろよ、長期金利ドンドン上がっているんだよ。

長期金利が上がっているというのは博打の賭場のテラ銭が上がっているのと一緒だよ。

だからレバナスとか、レバレッジでと言っているやつが多いけれども、レバレッジを使った投資ストラテジーは借金、借りた金で相場を張っていることに他ならない。

そうすると、借金には金利がある。その金利は今ドンドン上がっているわけでしょ。テラ銭が上がっているわけだよ。だから力が無いやつから順番に力尽きて、キンチョー蚊取り線香を嗅いだ蚊みたいにぽとっ、ぽとっ、ぽとっ、ぽとっ、ぽとっ、ぽとっ、とみんな脱落していくわけだよ。

その時に株は絶対に買いですか?分からないよね。買いかもしれないけれども。でも状況証拠的に見れば、金利は上がっているし業績は下がっているから、兜の緒を締めて臨んだほうがいいわけでしょ。

なんでみんな常に何かやっていなきゃ気が済まないわけ?

僕はキャッシュをかなりサイドラインにどけておいて、今ポジション少ない感じで左うちわで相場見てますよ。もう相場なんて見なくてもいいかもしれない。11月くらいまでどうでもいいかもしれない。

今が絶好の買い場だというようには、これっぽっちも、一切、全然そう感じない。

クルーズ、航空株はFOMC後に上がり始めている

FOMCは関係ない。アメリカ政府が主にヨーロッパの観光客に対して門戸を開いた。これからヨーロッパの観光客がアメリカに来る。それはひいてはアメリカの観光客ももっとヨーロッパに受け容れてもらえるという好循環をもたらすという風に考えられているので、旅行株が注目されているのでは。

もっと言えば新型コロナのデルタ株がピークアウトしてきている。今の機会を見て観光銘柄に投資すればいいタイミングではないかと考えている投資家が多いということですよね。

RIDE ローズタウンモーターズ、PLUG プラグパワー

ローズタウンはいつピックアップトラックが出せるのか全然スケジュールが無い。

終わっているんじゃないの?

PLUG プラグパワーはNKLA ニコラが長距離トラックを全米で運航したときにフュエルセルステーションを展開する予定だったが、ニコラがスケジュールが立てられなくなったのでプラグパワーの予定も経たなくなったということでは。フォークリフトのビジネスは今まで通りやっていると思うけれどもフュエルセル関連銘柄は全部苦しいんじゃないかな。

他のフュエルセル銘柄だと、バラードパワー、フュエルセルエナジーも。終わったチャートだよね。

時間の無駄じゃない?ここら辺の銘柄つつくのは

今後金利上昇するとして、銀行株、GS ゴールドマンサックス仕込むのは

もし純金利マージン拡大のシナリオを持つなら貸し付けをしている株、BAC バンクオブアメリカなどは純金利マージンの拡大に一番恩恵を受ける銘柄と言われている。

あるいはJPモルガン。

WFC ウエルスファーゴは総量規制が解除されていないし後回しにしたほうがいいと思う。

S&P500の予想EPSはどこで見る

たとえばfact setとかに出ている。

レバレッジ商品はレンジ相場での漸減があるからおすすめしないと言っている?

はい。それもある。

米国CPIは4か月連続で前年同月比5%台の上昇になっている

はい、その通りです。

FOMCでドットチャートのタカ派が強くなっていると思うが、FRBが物価コントロールできず、利上げタイミングが急速に高まることで米国株がアンダーパフォームする可能性は?

そのシナリオは当然あると思う。

だんだんそういうシナリオが現実味を帯びてきている。だからテーパーを急いでいると思う。

COUR コーセラ

出来高が高かったことについての質問。

一つはトリプルウィッチングじゃない。全部が高かったのでは。

ロックアップも気にしなきゃいけないのかもしれない。

VTI持っています。仮に将来1ドル50円になって損する可能性は?

その可能性は常にあると思いますよ。だけれどもまあ50円まではいかないんじゃない。今のアメリカの経済の実勢と日本の経済の実勢を比較すると。

日本がものすごく好調じゃないとそういう風にはならないと思うので。

レンジじゃない。110円くらいを挟んでのレンジの動きになると思いますよ。極端なことは心配したって意味ないんじゃないの?

初心者なので決算の見方を教えてください。

売上・EPS・ガイダンスはアナリスト予想を上回ることが大事?➡はい。

企業のガイダンスや前年同月比が大事?➡それはどうでもいい

大事なことは効率的市場仮説の考え方が投資のコミュニティにはある。

効率的市場仮説はおよそ投資家が知り得るすべてのことはもうすでに株価に反映されているはずだ、ということ。

だから、決算の予想がどうなる、ということはすでに株価に反映されているという考え方。そうするとコンセンサス予想が出ているが、そのコンセンサスを株価は織り込んでいると仮定する。そのコンセンサスより上に外れたか、下に外れたか、それによって株価は動くんではないですか?というのが決算をもとにした投資判断が依拠していること。

実際決算発表のときにコンセンサスよりいい決算を出してきた会社の場合決算発表の直後にアフターマーケットで株価が上昇する場合が多い。

あるいはコンセンサスを下回るとその瞬間に株価が売られるケースが多い。

僕が皆さんにお願いしているのは、機関は1日では買い終わらない、ないしは機関は1日では売り終わらない。つまり機関投資家は売買のサイズが大きいので決算発表の翌日1日だけでは手じまいや、新規の書い建てが出来ない。そこに目を付けて、ガクンと株価が落ちても、そこから売ってもまだ遅くはないのでは。あるいは株価が跳ねても、そこから買っても遅くはないのでは、ということを僕は提唱している。

たとえばUPST アップスタートという会社が好決算を発表した。株価は前日+20%くらい跳ね、そこから買うのは恥ずかしいことだが、機関は1日では買い終わらないので、そこから飛び乗ったらずっとまだ高いということ。

あるいは逆に悪い決算を出した会社。ズームビデオは悪い決算が出て、驚いた投資家がズーム株を売った。僕も皆さんに間違ってました。投げてくださいと言った。

そしたら、ここ(わずかに反発した部分)で僕をせせら笑う声や、アークのキャシーは買っているという意見があったが、今株価は下げている。機関は1日では売り終わらない。たくさんの株を処分しなきゃいけないから。だから、それいけとキャシーがいくら力入れて買ったって、そんなの売り圧力に彼女一人が立ち向かえるわけがない。

機関投資家ですら立ち向かえていないわけだから、なんであなたみたいな個人投資家が一人で突進してくる貨物列車に対して防ごうとするわけ?意味ないでしょ。貨物列車が来てるんだから逃げろよーという話。それ宜しくお願いします。

じっちゃまの感覚としてラスベガスやハワイ、フロリダには人は帰ってきている?

ラスベガス・ハワイは行っていないので分からない。でもハワイはかなり復活してきているのでは。

例えばHA ハワイアン航空。少し株価出直っている。フロリダは焼け太りというかコロナ太りというか、去年新型コロナになった2020年と今年つまり2021年の夏の行楽シーズンは空前の好景気でした。

なぜかと言うと飛行機に乗らなくても車でいける近場の行楽地だったから。今年の人出はすごかったよ。

今後テーパー、利上げが予想される中で金融に資金が集まる?XLF買おうと思うが11月以降がいい?

僕は必ずしもそうは思わない。

分からないね。

マネーフローについて

とくに気にしていない。当たるも八卦、当たらぬも八卦では。

LMT ロッキードマーティン

利回り3.8%と高いが、軍事株の配当利回り目安は?

特にないが、ロッキードマーティンはリーズナブルなバリュエーション。

この前の決算は珍しく悪かった。不安になるのはF-35の納品サイクルがものすごく長いサイクルだが、そろそろ賞味期間終わりになる懸念。

まだそこまで心配する必要はないが、それは頭の隅に入れておく必要はあると思う。

まとめると決算悪かったので買いにくいが、安いと言われると安い。

いま僕が一番好きな防衛株はPLTR パランティア。これがいいように思える。

CURV トーリッド

好決算発表後、株価冴えない。サプライチェーンの問題は関係ないと思うが冴えない。

決算は中身良かった。チャンスかもしれない。

旅行関連買うタイミングは今?

多分今でしょうね。

NIO ニオ

高値で掴んで損切を迷っているという相談。

この前発表された納車台数はちょっと元気なかった。XPEV シャオペンにかなり差をつけられていた。あまり良くないかもしれない。

TOST

OLO オーロ―のライバルだと思う。良い会社だと思うがよく知らない。

債券の価格体系はどうなっている?

債券には短期債から長期債までいろいろある。

通常僕が見ているのは10年債。長期債のグループに入ると思うがそれの利回りを日々チェックしている。

スタート地点はそこということ。

みんなは債権のトレーディングはしないと思うけれども、一般的な債券のトレーディングの仕方としてはインフレが高騰して、金利が上昇するような局面ではなるべく短期債を中心にポートフォリオに組み込んで、景気が悪くなってデフレになって債券が買われるような局面では長期債にシフトする、そういう入れ替え商いが債券トレーディングの基本になるんじゃないかなと思う。

ROKU ロク

ちょっと最近株価冴えないね。

特にニュースないと思うけれども。決算はそこそこ良かった。

8月4日発表

Q2 EPS予想14¢ 結果52¢ 売上予想6.18億ドル 結果6.45億ドル(前年+81.2%)

Q3 売上予想6.4億ドル 新ガイダンス6.8億ドル

ニュースも出ていないし決算も良かったのになぜここまで売られなければいけないのかよくわからない。

いいかもしれない。

GLNG ゴーラーLNG

タンカーなので価格には関係ない。AR アンテロリソースは天然ガス価格の上昇に伴い売り上げが上昇する生産業者なので、それが違い。

VGK

きょうドイツの総選挙だっけ。

それがどうなるか。結構混沌としていると聞いている。

連立政権を形成するのに何か月も時間がかかる、そういうリスクもあるんじゃないかな。

ONON オンホールディングス

IPOしたばかり、動いていない。ストーリーとしていいと思うが、気をつけなきゃいけないのはこの前ナイキが決算発表していてサプライチェーンの乱れについて警告していた。オンホールディングスの場合、ベトナムのホーチミンに生産と集荷施設があるんじゃないかな。

その輸出がきちんといっているのかどうか、多分混乱していると思うけどね。ベトナムの弱点を言うとホーチミンの港が凄く貧弱。

それとベトナムに観光するとよくわかるんだけれども、ホテルの窓から貨物船が見える。貨物船が蛇行しながら港を出る。それは何を意味するかというと、川がくねくねしていてものすごく効率が悪い。

ドンドンコンテナ船が出れない。

同じ問題はバングラデシュのチッタゴンという港もそう。中国一極集中からバングラデシュ、ベトナムへの生産拠点の分散はよくわかるし僕も賛成、それは全然問題ないが、港湾施設に限っては中国の方がはるかにはるかにはるかにインフラストラクチャーがいい。地理的条件は良い。

みんなは軽視しているけれどもこのコンテナ船の問題は凄く深刻な問題だよ。

コンテナ船の船賃が高いので今年の商売はクリスマス商売しない、とい始めてる業者がいるくらい乱れている。強気になってダナオスとかそういう株価をつついている場合ではないと思う。

4ドルくらいの段階で面白いんじゃないと言っていたが、今80ドルくらい。これいくらなんでもやりすぎ、儲かりすぎだと思う。悲惨なことになんじゃないの、そのうち。

SQ スクエア

この前アフターペイというオーストラリアのBNPLの会社を買収した。あれは良い買収だったと思う。今はアファームに投資家の注目が集まっているが、BNPLのマーケットはアファーム1強ではなく、アファームもがんばっている、アフターペイもがんばっている、クラーナも頑張っている、ということで4つか5つくらいの競合がひしめいている。そして、みんないま景気いい。だからここら辺は全部買いじゃないの。

ハイグロース株の分析でROIC、WACCを用いて企業価値を判断することは

時間の無駄じゃない?あまり使ってないよね。プロは。

GENI ジーニアススポーツ、SRAD スポートレーダー、DKNG ドラフトキングス

その中では最近IPOされたSRAD スポートレーダーが面白いかもしれない。

株価全然動いてないけれども。これは言ってみればスポーツベッティングのブルームバーグみたいな会社。つまりデータを持っている。

ゲームのスコアのデータを持っている。これが面白いと思う。

日本株に投資したくなる日が来るとしたらどんな時?

あんまり来ないんじゃないそういう日は。最近でいえば2013年に黒田総裁が異次元緩和を打ち出したことがあった。あの時はちょっと心が動いた。だけれども今は特に心は動かない。

インドETF買うのは11月がいい?

わかりません。そんな事くよくよ気にしたってマーケットタイミングなんかうまくいくわけないと思うよ。

50歳、持ち家なし、資産4000万。VTI・金・仮想通貨・REITに分散するならどういう比率にすればいい?

VTI100%でいいのでは。

じっちゃまの家の近くに住んだら株の勉強させてもらえますか

うちの近くメチャクチャ田舎だよ笑

住めないんじゃないの。みんなわかってないよね。ここがどういうところかね笑

米株はドル建て、円建てどちらで買うのがいい?

僕なら何も考えずドル建てにする。

NVAX ノババックス

ワクチン承認されていないと思う。まだじゃない。

承認されないと思うね。

クルーズ・航空・ホテル銘柄の買い時は

今でいいんじゃないの

PFF

地味なETFですよね。

SNOW スノーフレーク、DDOC データドッグどちらがおススメ

どちらもいいと思う。強いて1個だけ選ぶならスノーフレークかもしれない。

他の投資家の考えは参考にしますか?ミネルヴィニとか

参考にしていない。どうでもいい。誰も参考にしていない。

著名人の言っていることを気にしても相場は上手くならないと思うよ

自分でやらないと意味ないんじゃない?

DUOL デュオリンゴ

決算は普通だったと思う。IPO直前に決算発表してたっけ。ニュースが無いのでわからない。

ちょっと良くわからないね。なんか株価上がっちゃった後なので買いにくい気はするけれども、たいていそういうときは深く考えず買ったほうがいいのかもしれない。

米国債デフォルトしたら0円になる?

そういうことはないと思う。

RELY レミットリー

まあ、公募価格よりは高いよね。でも特に手掛かりはないですよね。ひょっとしたらIPO後初の決算待ってから買ったほうがいいかもしれない。

FRSHなど

一般論で言えばいまはあまり僕IPO案件にエキサイトしていない。それはどうしてかというと案件見てもあまりワクワクするような案件が少ないから。

これいっつも言っていることだけど、IPOで一番腕まくりして取り組まなきゃいけないのはIPO冬の時代が長く続いて、IPOのウインドウが閉じてしまって、何とかそれをこじ開けたい、状況を打破したいという状況でぶつけられるものは良いものが多い。

それを再開するための突破口を築くためIPOそういったときには僕はもうIPO、IPOといってIPO案件ばっかりを追い回します。でもいまは長ーいIPOブームが終わりかけていて、その一番最後に出てくる案件ばっかりなんですよ。だから出がらしのお茶みたいな感じで、ショボい案件がメチャクチャ多い。だから今IPOとかつついている人ってあんまりセンスない人が多いんじゃないかな、と思う。しばらく休んだほうがいいんじゃないの。また来年とかになればフリップカートとかそういう案件が出てくるかもしれない。

DOCS ドクシミティ

11月まで待っていたら60ドルまで下がるか?という質問。

虫のいい話だね。どうだろうね。株価的には利食いゾーンに来ている。でも長期の上昇トレンドは堅持されているので今ぐらいの水準で揉んで、また高くなるとかそういう展開じゃない。

この会社業績的には今すごく勢いあるので好きな銘柄の一つだけれども60ドルで買わせてくれるチャンスはひょっとしたらないかもしれないね。

スタグフレーションのときに強い株やセクターは

公益株じゃないですか。わからないけれど。

スタグフレーションになると決まったわけじゃないのでそれを推奨しているわけじゃないよ。分からない、といっているだけで。

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