コインベースはアメリカの仮想通貨取引所です。
暗号経済のためのエンドツーエンドの金融インフラストラクチャとテクノロジーを提供するリーディングプロバイダーです。IPOの目論見書S-1を中心に情報をまとめた記事になります。
本記事は情報の整理を目的としており、投資・その他の行動を勧誘する目的で作成したものではございません。投資の判断はご自身の意思と決定でお願いします。本記事の内容は主にIPO目論見書S-1をもとに作成していますが、翻訳における誤りや、具体的解釈の内容についての保証は致しかねます。
- コインベース COIN IPO目論見書 S-1まとめ 2021年注目のIPO銘柄
- コインベースはどんな会社? アメリカの仮想通貨取引所。コインベースと暗号資産について
- ユーザー数4,300万人・100か国に展開。
- MTU 月間トランザクションユーザー数が利益を生む。暗号資産のボラティリティに合わせ、波打つような推移をする。
- ターゲット市場である暗号資産の時価総額は2012年~年間複合成長率150%、1,500倍以上の成長をしている。
- クリプトの価格に伴い成長をするプラットフォームアセット(資産)
- 収益の96%が取引手数料によるもの。
- 2018年~サブスクリプション型のサービス提供。収益の安定化を図る。
- 90以上の暗号資産をサポート。
- 資産の主力はビットコイン。ビットコイン+イーサリアムで80%。取引量では44%がその他≒草コイン
- ビットコインの価格は対数的に上昇している
- 暗号通貨とS&P500の相関
- 財務諸表 損益計算書 売上/利益は?
- 財務諸表②主要なビジネス指標と非GAAP財務指標
- リスク要因
- 営業成績が、クリプト(暗号資産)のボラタイルにより、大幅に変動するリスク
- 純収益の大半は、ビットコインとイーサリアム取引に寄るため、この2つの暗号資産の需要と業績が連動するリスク。
- 事業および事業は大きな成長を遂げ、成長を効果的に管理しなかったり、システムやプロセスを改善できなかったりすることによる業績に悪化リスク
- 取引量の多くが、比較的少数の顧客による。特定の顧客の損失、または取引量の減少が業績に悪影響を及ぼすリスク
- その他 競合について
- 2021年5月13日 IPO後初決算2021年1Qは売上・EPSがコンセンサスを下回る。上場後の株価は下落傾向
- 2021年5月13日 あと6~8週でドージコインの取り扱いを開始を発表
- 2021年8月10日 2021年2Q決算発表
コインベース COIN IPO目論見書 S-1まとめ 2021年注目のIPO銘柄
IPOの目論見書には通常の決算には書いていないことも事細かに書いてあります。
200ページ以上なる目論見書S-1の一部をまとめています。
上場予定日はいつ?株価は? コインベースのIPO公募価格、上場初値は?→ダイレクトリスティング※ 上場市場:NASDAQ 上場日:2021年4月14日
※ダイレクトリスティング=直接上場のため、引受幹事が存在しません。
ファイナンシャルアドバイザー・指定マーケットメーカーによる私募価格を参考とした参照価格=公開価格の設定がなされる認識です。
理解が進んだ場合追記します。
4月14日追記:250ドルが基準となるようですが、かなりブレる可能性があると認識しています。
ダイレクトリスティング方式での上場はスポティファイ・スラック・直近ではパランティアなどが行っており、ブランド認知の高い企業が取り得る選択肢のようです。
コインベースの株 購入方法について。日本の取り扱い証券会社は?SBI証券、楽天証券、マネックス証券で初日~取り扱いあり
以下から口座開設できます。大型のIPOなので各社初日から取り扱いがあります。
SBI証券(取り扱いあり)
楽天証券(取り扱いあり)マネックス証券(取り扱いあり)
DMM 株 (DMMドットコム証券)(不明)
上記の証券会社リンクから口座開設できます。
コインベース COIN IPO目論見書 S-1まとめ
コインベースのプラットフォームは、100カ国以上の約4,300万人のリテールユーザー、7,000機関、115,000のエコシステムパートナーが暗号経済に参加することを可能にしています。
プラットフォーム開始以降、4,560億ドルの取引と、900億ドルのプラットフォーム上の資産を抱える巨大なサービスを提供しています。
経営者
ブライアン・アームストロング
- 共同創設者
- 2012年5月の設立以来、最高経営責任者および取締役会のメンバー
- 2011年5月-2012年6月 オンラインマーケットプレイス企業であるAirbnb社でソフトウェアエンジニア。
- 2003年8月‐2012年5月 Universitytutor.comの創設者兼最高経営責任者(Johnson Educational Technologies LLCの子会社で、オンライン家庭教師ディレクトリを運営)
- 2005年7月-2005年11月 会計コンサルティング会社デロイト&タッチLLPの企業リスク管理部門のコンサルタント
- 2020年1月、アームストロング氏は科学研究開発プラットフォームであるResearchHub Technologies, Inc.を設立し、現在は最高経営責任者(CEO)と取締役会のメンバー
- コンピュータサイエンスと経済学の学士号、ライス大学でコンピュータサイエンスの修士号を取得しています。
スロジット・チャッタージー
- 2020年2月-最高製品責任者
- 2017年2月-2020年2月 Googleショッピングのプロダクトマネジメント担当バイスプレジデント
- 2015年10月-2017年2月 Eコマース企業フリップカートで上級副社長兼プロダクト責任
- Googleでモバイル検索広告およびAdSense for Searchのグローバルヘッドオブプロダクトやモバイル検索広告のシニアプロダクトマネージャーなど様々な役職を歴任
- Symantec Corporationではシニアプロダクトマネージャーを務めていた。
インドのカラグプルにあるインド工科大学でコンピュータサイエンスとエンジニアリングの学士号を、ニューヨーク州立大学バッファロー校でコンピュータサイエンスの修士号を、MITスローン経営大学院で経営学修士号を取得しています。
エミリー・チョイ
- 2019年6月から最高執行責任者を務め、2020年11月から社長
- 2018年3月から2019年6月 コインベースのビジネス、データ、国際担当副社長
- 2009年12月から2018年3月 プロフェッショナルネットワーキングサイトLinkedIn Corporationの副社長兼コーポレート開発責任者を務め、2016年12月にソフトウェア会社であるマイクロソフトコーポレーションの子会社を買収
- 2007年8月から2009年12月 メディア・エンターテインメント、ワーナーブラザーズエンターテインメント株式会社にて、デジタル事業戦略・オペレーション部長、企業事業開発・戦略部長
- 現在、グローバルインターネットグループであるナスペルズ・リミテッドの取締役会のメンバー、ナスペルズ・リミテッドの国際インターネット資産部門であるプロサスN.V.、雇用市場であるZipRecruiter, Inc.の取締役。
- ジョンズ・ホプキンス大学で経済学の学士号、ペンシルベニア大学ウォートン・スクールでMBAを取得。
ほかの経営メンバーの経歴を見てもフェイスブックのもと副社長であったり、SNS・ソフトウェア・コンピュータサイエンスに強い経営陣と捉えます。
コインベースはどんな会社? アメリカの仮想通貨取引所。コインベースと暗号資産について
アメリカの仮想通貨取引所ですが、非常に多くのユーザーを持ちます。さらにどういった特徴があるのかを説明します。
ユーザー数4,300万人・100か国に展開。
ユーザー数4,300万人・100か国に展開しています。
単純な比較はできないかもしれませんが、
- フィデリティがのユーザーが3,500万人、3,320万口座。2020年12月31日時点
- チャールズシュワブのユーザーが3,050万人 2020年6月時点
のため非常にユーザーが多いと言えます。
コインベースへの注目と、暗号資産への注目が上昇要因。
似た名前なのでややこしいですが日本の取引所のコインチェックの20倍のユーザーということになります。
参考:2020年10月で日本の仮想通貨取引所大手「コインチェック」のユーザー数は215万人。
参照元:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2010/27/news134.html
アップルストアにおけるアプリとしても非常に人気が高いようで、競合のバイナンスよりも上位のダウンロード数のようです。※S-1の記載内容ではないです
29日、米国ではコインベースがアップルストアにおいて1日で45位順位を上げて11位にランクするなど、暗号資産の世界に足を踏み入れる個人投資家が増えている。
アップルストアでの無料アプリの中では29日、米国ではコインベースは4位に入っている。トップ10位にはロビンフッド、Webull、レディット、TikTok、キャッシュアップ、Zoom、フィデリティ・インベストメンツが並び、競合のバイナンスも21位にいる。さらにグーグルプレイでは、コインベースは米国で51位に入っている。
GMOビットコイン 2021年2月2日 記事 https://coin.z.com/jp/corp/information/market-news/detail.html?df1321b23bd7c7f51a27e0279a709c037e48eaa8より引用
MTU 月間トランザクションユーザー数が利益を生む。暗号資産のボラティリティに合わせ、波打つような推移をする。
MTU(Monthly Transacion Users)は、小売ユーザーのアクティブおよびパッシブな取引ベースを表し、当社のプラットフォーム上で収益機会を反映します。MTUは小売取引量を促進し、関与する小売ユーザーを含む投資、支出、送受信、ステーク、配布などの取引ベースの製品。MTUは歴史的にビットコインと暗号資産のボラティリティの両方の価格と相関してきました。
ターゲット市場である暗号資産の時価総額は2012年~年間複合成長率150%、1,500倍以上の成長をしている。
2012年から2020年までの間に、暗号資産全体の時価総額は5億ドル未満から7820億ドルへと成長し、150%を超える複合年間成長率(CAGR3)を記録しました。
同期間に、コインベースのリテールユーザーは約13,000人から4,300万人に増加しました。
最近では、コインベースのプラットフォームを利用する機関投資家の数が大幅に増加し、2017年の1,000人以上から2020年12月31日現在では7,000人に増加しています。
クリプトの価格に伴い成長をするプラットフォームアセット(資産)
コインベースのプラットフォームで管理している資産が青の棒グラフになります。黒の棒グラフはクリプト(暗号通貨)の市場価格です。青と黒がおおよそ連動していることが分かります。
2018年には、2017年の高値からcrypto資産価格、特にBitcoinとEthereumの価格が下落したため、Assets on Platformは減少しました。2017年12月31日から2018年12月31日までの間に、ビットコインとイーサリアムの価格はそれぞれ約74%、82%下落し、クリプト資産の時価総額は80%減少しました。同期間中、コインベースのAssets on Platformは73%減少しました。短期的な変動はあるものの、Assets on Platformは、2018年12月31日、2019年12月31日、2020年12月31日時点でそれぞれ70億ドルから170億ドル、900億ドルへと長期的に成長しており、これは、サポートしている暗号資産の価格、数量、種類の成長に牽引されています。
収益の96%が取引手数料によるもの。
創業以来、2020年12月31日までの間に、コインベースは34億ドル以上の総収入を生み出しましたが、その主なものは、リテールユーザーや機関投資家による当社のプラットフォーム上でのボリュームベースの取引から得られる取引手数料によるものです。2020年12月31日に終了した年度については、取引収益は当社の純収益の96%以上を占めています。
2018年~サブスクリプション型のサービス提供。収益の安定化を図る。
取引に寄る収益=青、サブスクリプションによる収益=薄青で表現されています。
2018年後半以降、当社は、広範なクリプトエコノミーに向けたフルサービスで多様なプラットフォームを提供することを目標に、「Store」、「Stake」、「Borrow & Lend」などのサブスクリプション製品・サービス群の立ち上げに注力してきました。これらの製品やサービスは、非常に不安定な取引収益への依存度を軽減します。Store、Save、Stake、Borrow & Lendなど、これらの製品やサービスのほとんどについて、当社は製品やサービスに参加している当社のプラットフォーム上の資産の割合に基づいて収益を生成します。その結果、プラットフォーム上の資産の成長がサブスクリプションの成長を促進すると考えています。
90以上の暗号資産をサポート。
15以上のブロックチェーンプロトコルと直接統合し、取引やカストディ用に90以上の暗号資産をサポートしています。
プラットフォームの顧客価値提案とパワーを強化したサブスクリプション製品とサービスのスイートを提供しています。
資産の主力はビットコイン。ビットコイン+イーサリアムで80%。取引量では44%がその他≒草コイン
構成比でみるとビットコインが7割でほとんどを占めます。イーサリアムと併せて83%が2020年の資産に占める割合です。
取引量においてもビットコイン41%、イーサリアム15%とこれらが主力です。単一で10%以上の構成比を占める暗号通貨はビットコインとイーサリアムのみです。2020年は「その他」が44%あり、拡大しています。
暗号通貨と言っても現段階では「ビットコイン」の影響が最も大きいという理解でいいと思いますが取引ベースではビットコイン以外の割合も増えていることはポイントかもしれません。
ビットコインの価格は対数的に上昇している
S-1の中での強調ポイントはこちらで、ビットコインの価格が対数的に示されたものです。2020年は「ビットコインが爆上げ」「過去最高値」というような表現があり確かにその通りですが、対数ベースで見た表だと上記のようになります。
以下のようにコメントがあります。
2010年以降、4つの主要な暗号資産価格サイクルを観測しています。各サイクルは、約2年から4年の範囲の可変期間を持っており、前のサイクルから大幅に全体的な暗号時価総額を増加させました。2020年後半に入力したと考えられる現在の価格サイクルの前の3つの価格サイクルでは、暗号価格はその後、各ピークから下落し、以前のピークよりも高いトラフに落ち着いています。これらのサイクルは、最初で最大の暗号資産であるビットコインの価格を、時間の経過とともに対数スケールで表示すると表示されます。
暗号通貨とS&P500の相関
こちらも単純にコインベースの取引というより勉強になる内容です。
以下のような記載があります。
過去には、暗号市場は、より広範な米国株式市場と相関しているようには見えなかったでしょう。この傾向は、米国株式市場と暗号市場がCOVID-19パンデミックのために大幅な低迷を経験した2020年2月まで当てはまりました。2020年12月31日まで、これらの市場は、各市場が回復するにつれて、より相関的に見えました。
完全な相関と言えるのかは分かりませんが、2018年の上昇、2019年頭の下落、2020年3月の下落、その後の上昇が相関しているように見えます。暗号資産も株式などのような投資の対象として使われているため、関連性が高いということかもしれません。
財務諸表 損益計算書 売上/利益は?
売上、費用ともに上昇していますが、売り上げの大幅拡大533百万ドル→1,277百万ドルに伴い黒字化しています。
四半期毎の売り上げ/費用は以下のようになっています。
売り上げに占める費用は以下になっています。
General and administrative=販管費が売上増加に伴い割合として下がる為黒字化するという内容です
トランザクション(取引)による収益がほとんどを占めます。2020年の4Qでは全体の4%未満ですが、それでもじわじわとサブスクリプションの売り上げが増えています。
収益の安定化のためには暗号資産の取引に寄る割合を少しでも下げるためにサブスクリプションも強化したいのではと思います。
財務諸表②主要なビジネス指標と非GAAP財務指標
ユーザー数4,300万人は前年差34%増、月間の取引ユーザーは280万人と前年180%増。
どちらも大幅な成長です。取引頻度の少ないユーザーもいると思いますが、月間ユーザーの平均値を見ると2019年では1/32=約3%、2020年では2.8/43=約6%とユーザーの取引率も上昇していることが分かります。
プラットフォーム上の資産も約170億ドル→900億ドル(前年+432%)と大幅増。
取引ボリュームも増加しており、2020年度のクリプト人気とコインベースの活況が伺えます。
リスク要因
リスク要因だけでも大量の記載がありますので何点かに絞っています。
最大のリスクはクリプト(暗号資産)の取引ボリュームが大幅に変動するということで、四半期ごとの決算が読みづらいということではないかと捉えます。
リスクの項目ですがチャンスの要素も分析できる重要な項目と捉えています。
営業成績が、クリプト(暗号資産)のボラタイルにより、大幅に変動するリスク
コインベースの扱っている商品が「暗号資産」によるため、業績がコントロールできないことがリスクです。
コインベースの収益源はすべて、暗号資産と広範な暗号経済に依存しています。暗号経済と暗号資産の価格は非常に不安定な性質を持っているため、コインベースの営業成績は、市場の感情や広範な暗号経済の動きに応じて四半期ごとに大きく変動しており、今後も変動し続ける見込みです。
例えば、当社のプラットフォームでサポートされている平均3ヶ月のCrypto Asset Volatility(コインベースの用語集「Cryptoeconomy」に定義されている)は、2019年第4四半期から2020年第1四半期まで73%上昇した後、2020年第1四半期から2020年第2四半期まで36%減少しました。
純収益の大半は、ビットコインとイーサリアム取引に寄るため、この2つの暗号資産の需要と業績が連動するリスク。
コインベースの純収益の大半は、ビットコインとイーサリアムでの取引によるものです。これらの暗号資産の需要が減少し、暗号資産に対する新たな需要に置き換えられない場合、当社の事業、経営成績、財務状況が悪影響を受ける可能性があります。
参考)日本のコインチェックのボラタイルする収益の例
以下はS-1とは関係ないですが、日本のコインチェックのトレーディング収益の推移です。
成長する分野、企業であってもBTCのようなメインのクリプトの取引高の上下が大きくトレーディング収益に影響することが分かるかと思います。
事業および事業は大きな成長を遂げ、成長を効果的に管理しなかったり、システムやプロセスを改善できなかったりすることによる業績に悪化リスク
近年、従業員数と顧客数の両面で事業を大幅に拡大しています。2017年12月31日時点の従業員数は199名から2020年12月31日時点で1,249名に増加しています。今後もこのような成長が続くと予想しています。
成長するにつれて、ビジネスはますます複雑になります。当社の成長を効果的に管理・活用するためには、情報技術、財務、運用、管理体制を拡大し続け、人員、資本、プロセスを効率的に管理し続ける必要があります。当社の継続的な成長は、既存のリソースを圧迫する可能性があり、雇用、トレーニング、拡散および成長する従業員ベースの管理の困難を含む多くの管轄区域に拡大するにつれて、ビジネスの管理に継続的な運用上の困難を経験する可能性があります。
少数の従業員で回すという方法ではなく、純粋に会社の規模を拡大しようとしているところがポイントだと捉えました。
取引量の多くが、比較的少数の顧客による。特定の顧客の損失、または取引量の減少が業績に悪影響を及ぼすリスク
比較的少数の機関市場メーカーと大量の小売顧客が、プラットフォーム上の取引量と純収益のかなりの量を占めています。当面、これらの顧客に帰属する大幅な取引量と純収益を見込んでいます。その結果、これらの顧客の損失、または取引量の減少、およびこれらの顧客を他の顧客に置き換えることができないと、事業、業績、財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
株式と同様ですが「機関市場メーカー」が存在するという点で、彼らの動き次第で業績の変動が期待/懸念されます。
その他 競合について
バイナンス 900種類の暗号資産を取り扱う中国に拠点を持つ暗号資産取引所 世界最大規模とのこと。 1日当たり20億ドル※、1秒当たり140万回以上のトランザクションを行っているようです。
※1日当たり20bilionとのホームページの記載がありましたが単位が不明でした。2021年に「1日800億ドルを超える日があった」ことからおそらく単位はドルと捉えています。
2021年5月13日 IPO後初決算2021年1Qは売上・EPSがコンセンサスを下回る。上場後の株価は下落傾向
のちに暗号資産、仮想通貨にとって今が始まりの段階といわれるのかバブルといわれるのかは分かりませんが、実体としてコインベースの株価は上場後下落をしています。
4月14日 上場初値381ドル→高値429.54ドル→5月14日終値328.28ドル
5月14日 終値258.37ドル
終値ベースで△22.3%の下落です。
決算について簡単にレビューします。
$COIN
— 𝐓@投資勉強中 (@dangerousteee) May 13, 2021
コインベース
2021年1Q
EPS予想$3.09 結果$3.05
売上予想$1.81B 結果$1.80B(前年+845%)
認証済みユーザー5,600万人以上(S-1提出時4300万人より1300万人増)
続きあり
IPO目論見書のまとめhttps://t.co/Udq7d5GltK
$COIN
— 𝐓@投資勉強中 (@dangerousteee) May 13, 2021
コインベース決算つづき(訂正)
トレーディングボリューム(+1,016%)
仮想通貨各種の売上ボリュームが増えている
構成比的には2021年1Qは「その他」の割合が特に高まった$BTC$ETH#暗号通貨 #仮想通貨 pic.twitter.com/t8LdQXMQyr
1Q売上予想1.81B 結果1.80B
— 𝐓@投資勉強中 (@dangerousteee) May 13, 2021
2Q売上予想1.32B ガイダンスなし(強いて言えば上記)
売上・EPSは大幅に増加したもののアナリストのコンセンサスを上回ることはできませんでした。
前年の数値から10倍以上にトレーディングボリュームが増えており、割合としてはOthereCryptAsset(ビットコイン、イーサリアム以外)の割合が増えました。
ガイダンスを出すのが難しい企業だと思いますが、数値を予測した段階では4月の実績を締めた段階で、2Qの状況の1/3は見えているはずです。
そのうえで1Qくらいの総取引高が出せると言っているということは、基本的には強気のスタンスと思っています。
2021年5月13日 あと6~8週でドージコインの取り扱いを開始を発表
— 𝐓@投資勉強中 (@dangerousteee) May 15, 2021
いまプチブームになっているドージコインの取り扱いを始めるという発表を同時に行っています。
2021年8月10日 2021年2Q決算発表
$COIN
— 𝐓🇺🇸投資勉強中 (@dangerousteee) August 10, 2021
コインベース
EPS予想$2.24 結果$6.42
売上予想$1.77B 結果$2.2B
ガイダンス
2021年通年MTU5.5M~8.0Mを予想
・7月MTUは630万人 取引ボリューム$5.7B
・8月MTU/取引ボリューム7月よりちょっといい
固めに読んで2021年1Qくらいの数字が中央値なのかなと思っているhttps://t.co/DxeuLbhfK1 pic.twitter.com/II1irZwUgk
決算良かった。機関投資家向けビジネスがものすごく増えていた。それは良いことだと思う。
ただし、売上高でいえばほとんどは個人投資家(retail)の委託注文にまつわる売上高。
一つ悪いニュースが出ていたのはコインベースが扱っているステーブルコインの裏付けになるドル札の預金がつみたてられてないのではないか、譲渡性預金とか別の金融商品で運用しているのではないかとブルームバーグが報道していた。それあたりがどう受け止められるかがちょっと不安。
IPO銘柄 の取り組み方については以下のライブ記事に書いてあります。
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