S&P500指数 月末/月初・曜日別・平均上昇率・勝敗率など

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ちょっと時間があったので2006年1月~2021年のS&P500指数についていくつかの点で調べて見ました。

本記事は過去データの整理を趣旨として行っております。

S&P500指数 曜日別・月末/月初・平均上昇率・勝敗率など

計算方法、期間、データ数は以下です。

本記事での計算方法・期間など
  • investing.comよりS&P500指数の過去データを2006年1月~Excelにダウンロード
  • 関数を入れて曜日や月末日を特定しパフォーマンスを確認する
  • 対照データ数3,861日分 ※約15年4か月ちょっと分

2006年1月4日~2021年5月7日 S&P500指数は終値ベースで332.37%上昇。1日当たりの複合成長率は+0.031% 分析期間のチャートは横ばい~右肩上がり。

2006年1月4日~2021年5月7日 S&P500指数は終値ベースで332.37%上昇。1日当たりのCAGRは+0.031% 分析期間のチャートは横ばい~右肩上がり。

おおよそ上記の期間についての分析です。

①2006年1月4日終値は1273.64ポイントでした。

②2021年5月7日終値は4232.6ポイントでした。

①÷②をすると332.37%でした。(+232.37%)

データは3861日分なので、3860回上昇(下落)の機会があり、

CAGRと同じ計算で複合成長率を計算すると100.031%/日となります。

つまり、1日の成長率が、0.031%を上回れば概ね「良い」、下回れば「悪い」と考えることもできます。

それでは曜日別のパフォーマンスについて確認します。是非良さそうな曜日を予想してから読んでみてください。

S&P500の曜日別パフォーマンス…火曜日が強かった

曜日別にみると火曜日が強かったです。

なぜかは全く想像がつきませんが、ダウの曜日別の傾向について、Stock Trader’s Almanac2021に以下のような記述があります.

Since 1989, Monday*, Tuesday and Wednesday have been the most consistently bullish days of the week for the Dow, and Thursday and Friday* the least bullish, as traders have become reluctant to stay long going into the weekend.

Since 1989 Mondays and Tuesday gained 16,398.16 Dow points ,while Thursdays and Fridays have gained 2,087.55 points.

Stock Trader’s Almanac2021より

1989年以降のダウについての話ですが、理由としては週末にロング(買ったままのポジションを持つ)ことを避けるため、金曜日や木曜日の買いは弱く、月曜日と火曜日は強いということです。

月・火で16398.16ポイント上昇に対し、木・金では2087.55ポイント上昇にとどまっています。

S&P500については月曜日に弱い傾向(-0.1%)がみられた点は異なりますが、

月(-0.008%)+火(+0.103%)=+0.095%>木(0.025%)+金(+0.025%)=+0.05%

となるので月・火>木・金はたしかに成り立っています。

最初の平均CAGR0.03%から考えると、クリアしているのは火曜日、水曜日ということも言えます。

曜日別パフォーマンス詳細…勝率はほぼ変わらずも火曜が強く月曜が弱い

もう少し詳細に書きますと上記になります。

対象の期間で場が開いている、休みでない曜日は均等に存在するわけではなく、最も火曜日が多くなります。

火曜日が物理的に多いということもあり、日にちが多い方が有利な「合計」でいうとフェアではないですが平均を見ても火曜日が有利になっています。

一方勝率という意味ではほぼ横ばいです。

大勝ちをしている日が無い(最大+4.96%/日)にもかかわらず水曜日のパフォーマンスは週で二番目に良いです。

個人的には投資歴は短いですが、「悪かった翌日はある程度戻す」というようなことが経験則的には多いので、火曜日が良かったということはその前に落ちた日がたまたま多かったという程度かもしれませんが、これだけ長期で見て明らかなパフォーマンスの差があるのは注目できるかもしれないと思いました。

2006年1月4日~2021年5月7日 月初VS月末 S&P500指数の値動きは月初の方が良い

2021年5月の月初を含み、月末はまだなので月末より月初が1回多いです。

平均が+0.031%/日ということを考えるとおおよそ前後0.1%ずつ月初が良く、月末が悪いということが分かりました。

これも月末に落ち込むゆえに月初に上がる、という関連性があるのかは不明ですが、関連性があろうがなかろうがこのような結果であることは一つの事実と捉えています。

Stock Trader’s Almanac2021ではダウ、S&P500、NASDAQ指数の比較あり

途中でも紹介しましたが、Stock Trader’s Almanac2021では表、グラフでのデータ分析や大統領選翌月のデータなどが記載してあり、非常に役立ちます。

今回は手作業で行いましたが、S&P500指数の15年くらいでも結構時間がかかりましたので日別に取引する人は持っていて損はない本だと思います。

※最新版は2022です。

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