じっちゃまメモ 楽天証券CFDオンラインセミナー(2021年5月28日開催)

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【ライブ配信】CFDオンラインセミナー(2021年5月28日開催) – YouTubeでの広瀬隆雄さん登場シーンの備忘メモです。ざっくりとしたメモになっています。詳しくは番組をご確認ください。

本記事は情報の整理を目的としております。

楽天証券

じっちゃま(広瀬隆雄さん)メモ2021年5月28日

CFD取引と米国経済・米国株式の見通しについてのお話です。

結論:米国の経済再開は力強く始まっている。しかし、それに伴って今後は金利政策の手綱さばきが難しくなる局面になってくると思う。6月の米国株式市場は横ばい、7月少し高い相場を予想。8月踊り場を迎え、9-10月は要注意ではと今考えている。

CFDとはなにか

・Contract for difference(差金決済取引)

・少額の証拠金で大きな額のトレード可能

・「売り」から入れる(日本のネット証券の外国株取引口座は基本現物取引で、代替としてベア型ETFでショートのポジションを作ることはできるが、多くのベア型ETFは投資家が思うような値動きをしないのでCFDの方がイメージ通りの取引をしやすいと考えている)

・CFDはオートマティック車。先物・オプション取引はマニュアル車=マニア向け。先物には限月があり、CFDは無い。CFDは呼び値の単位が小さい。

・取引の相手は証券会社そのもの。証券会社の自己ポジションが相手として取引を成立させる。クリックした瞬間にトレード成立のケースがほとんど。

・証拠金維持率100%以下で損失の大きい建玉から自動ロスカットが入る。

・手数料が無料。

CFDのメリット

・スピード(約定のスピードが早い)

・カンタン。銘柄が厳選されていて、画面が分かりやすい

・建値の明瞭さ。(証券会社が相手なので別建て手数料とかフィとかがない)

・スプレッドは一般論でいえば狭い。

・レバレッジをかけられる(リスク管理は必要)

CFD取引クリックガイド

・最初は1回に建てるポジションを手持ち投資資金の7分の1程度に抑えること(リスクは個人差があるので試してみる必要がある)

・ポジションを建てたらすぐに損切の逆指値(ストップ注文)を用いる(車のシートベルトと一緒。めんどくさくてもやる習慣を)

・慣れるまでオーバーナイト(翌日持ち越し)のポジションを残さないこと。デイトレに徹するくらいがいい。

・長期投資には向かない(つみたてNISA、iDecoをやってから行う)

トレードの際に気を付けること

・トレンドが出ているか

・ボラティリティー(株価のばあいボラティリティが高いとき、想定より大きくマーケットが1方向に走り出すことも。ボラが大きくなっている局面はふつううまくトレードできない。株式の場合ボラティリティが大きい場合、結果的には急落をしやすい。VIXが跳ねた時がボラが高い。株式で最もおいしい局面はポーンと跳ねたボラが小さくなりかかっている瞬間、平常に戻る局面での株式のロング・買い持ちにすることが比較的安全にがっぽり取れる局面。そういうのが出るまで辛抱強く待つことをおススメする。)

・サクサクしている?(注文したときにネチっと一呼吸で気が上がってくるのが遅いと感じた時は、出にくいかもしれない、気を付けて、という話をしている)

・損切の逆指値はポジションを建てた直後、速やかに入れる。

・もったいないから我慢しようという感情は禁物

・寄付けと大引けの各30分がトレンドが出やすい。寄付けと大引け近辺がトレードしやすい。

米国経済について。

経済は新型コロナで大きく落ち込んだがその後力強く戻っている。

アメリカでは国民の約50%が少なくとも1回の注射を終えている。

これまでのべ2.9億回。だいぶ進んできた。

S&P500の株価指数の四半期ごとのEPS成長率前年同期比比について、2021年1Qが終わろうとしているが企業業績はすこぶるすこぶるすこぶる好調。

決算シーズン前は+25%くらいといわれていたが、+44.9%だった。ギャンギャンに良い。

2021年2Qのコンセンサスは+55.8%の予想だが、すごくよくなるだろうと。次の決算シーズンは7月の中~下旬にかけて始まるが、7月株高を考える一つの理由に企業収益の好調が挙げられる。

失業率。

新型コロナで外出禁止令がでた直後一時失業率は14%を超える水準に悪化。今は6%を超える程度に改善。景気が戻ってきているので、そろそろテーパーリングしたほうが良いかね、という話が出てきている。

わたしは、利上げは当分先と思っている。テーパーリングについては4月のFOMC議事録で今のような強い景気が続くなら、そろそろテーパーリングについてディスカッションを始めたほうが良いのではということを言ったメンバーがいることが分かった。

早ければ8月(26日?)のジャクソンホールシンポジウム(今年はリモートではなくリアルでやりたい、といわれている)が注目になる。

過去FRBが金融緩和→引き締めのような大きな金融政策の転換をするばあい、ジャクソンホールでまず小出しにちょっと出してみて、市場の反応を見るということをしたケースが数回あった。今回も8月のジャクソンホールは注目されている。

失業率について、最近FRBのメンバーの中でのプチ・ブームの表現はinclusiveなグロースという表現。みんな仲良しの成長、という意味。かみ砕くとマイノリティ(黒人・ヒスパニック・アジア系)も雇用の面で積み残ししたまま見切り発車で利上げしてはいけないという考え。

いまの連邦準備制度のなかで、インクルーシブな成長を声高に主張しているのは1パウエル議長、2ラエル・ブレイナード理事、③メアリー・ゲイリー サンフランシスコ連銀総裁。がそういう価値観を持っている。

学歴別失業率が異なっている(大卒、高卒、中卒の順に悪くなっている)学歴面もFRBは気にしている。

この局面でテーパーリングについてきわどい局面だが、粘ろうよ、という意見が出ているのは経済弱者は景気回復の最終局面で一気に雇用が増える、前回のリーマンショックもそうだったから。

我慢して、利上げしなくてよかった、というのがひとつのFRBの学習効果となっている。金融引き締め、テーパーリングについての反対意見の最大のものがインクルーシブなグロースになる。いませっかく黒人の雇用が伸びているから、それを殺さないで、という議論が重要になってくる。

いつまでも緩和のスタンスが必要かというと、そうではない。

米国雇用コスト指数(賃金は上がっているか)は最近ようやく上がり始めた。正直言ってFRBメンバーは居心地悪い思いでいると思っている。いろいろな物価でFRBメンバーが最も大事にするのが賃金。

なぜ賃金が大事か。一度上がり始めたら賃金は癖になるから。賃金上昇は国民のインフレ期待に直接働きかける。だから賃金がぐいぐい上がり始めるとFRBメンバーは慌てる。

むかし、ニューヨーク連銀のトニーソロモン総裁のカバン持ち的な仕事を(じっちゃまは)したことがあるが、彼が言っていたこと。

FRBの一番の弱点というか堪えられないシチュエーションは賃金がスルスル上がり始めているとき、そういう時に中央銀行家はパニックすると言っていた。

いまはパニック局面ではないが、すごくアンカンファタブル。

テーパーリングについて。テーパーリングとは何か。2013年バーナンキショックと2021年の展望について。

テーパーリングについて、テーパーとは何か。

アメリカで散髪に行って、「バリカンで剃りますか?」というのを「テーパー」といい、だんだん小さくする、という意味の英語。

FRBは新型コロナ以降政策金利を実質ゼロにし、さらに量的緩和政策(債券の買い入れプログラム)を打ち出した。

現在FRBは毎月、米国債800億ドル+住宅抵当証券400億ドル、計1,200億ドルを買い込んでいる。

連邦準備制度の総資産は、毎月上昇しているが、その上昇の傾きを寝かせることがテーパーリングになる。

前回テーパーリングの議論があったのが2013年5月。でもカーブが寝ているのは2014年。議論が出たのと実際のテーパーリングには遅れがある。なぜかと言うとバーナンキ議長がテーパーリングしたいんですけども、とちょっと言ったら、債券・株式市場が動揺した。そしてすぐにテーパーリングをひっこめた。1年間冷却期間をおいて着手したという経緯。

2013年の株式市場は5月にテーパーリングの話があったが1年を通じると右肩上がりの直線でほとんど形跡が感じられない。

5-7月にかけてのチャートを拡大すると、大きな上髭を付け天井を付けたのが5月22日でその後しばらく株式市場はギクシャクし、債券市場も少しギクシャクしたが、結果的に見れば、株式も債券もOKだったということ。

何が言いたいか、テーパーリングがこれから議論になり、8月くらいが山場、注意する必要ある、マーケットギクシャクするかも、だけれども長期で見ると大したことないんじゃない、ということが言いたいこと。

利上げはいつになるか。前回の利上げが始まったのは2015年の冬だったと思う。2013年の5月22日がテーパータントラムだった。テーパーリングが始まり、利上げが始まったのは2015年と2年期間が開いている。前回もおっとり利上げがなされたが、今回もそういった形で余裕をもたせた利上げをするのでは、と僕は考える。

今後の相場はどうなるか。

S&P500の月次のパフォーマンスは1950年までさかのぼり、月次を平均(以下の本よりまとめ)すると、

11-12-1月の3か月がアメリカの株式市場で美味しい、儲かるシーズンといわれ、2月は悪い、3-4月は相場が良く、セルインメイ(5月に売れ)などといわれ、7月に相場が良い局面が訪れ、8-9月に調整するというのがアメリカのマーケットの季節性といわれる。

去年~ことしも、まあ、だいたいこの季節性を踏襲しているような気がする。

去年も9月~10月に相場あまり良くなく、ことし2月~3月もちょっとぎくしゃくした。例年のシーズナリティにだいたい当てはまっているかと僕は思う。今後もこれと同じようなパターンになると考えるのが一番自然かな、と僕は思う。

そうすると6月はほぼ横ばい。7月は株は例年通り高い(上昇)、とりわけ業績はすごくよく、来期も良くなると思う。決算発表シーズンは好調と思う。

しかし、8月になるとジャクソンホールのシンポジウムがあり、テーパーリングがほのめかされるかもしれない。そうするとマーケットギクシャクするかもしれない。

テーパーリングに関してもう一つニュアンスを付け加えると、FOMCの議事録でテーパーリングの検討を発言したと議事録に書かれていた。そういう形で議事録からテーパーリングのシグナルをまず受け止める、ということは異例。通常はFRB議長がウォールストリートジャーナルのFEDウォッチャーに電話して、よもやま話をする中でチラッと「テーパーリングがねえ…」とぼやきを入れ、FEDウォッチャーにシグナルかと勘づかせ、記事を書かせる。

それの記事が出たら市場の反応を見て、厳しそうならばひっこめ、なんとなくOKそうなら次また小出し、というようにコンディショニング(パンを焼くときに下地をこねる如く)、しっかり揉んで投資家を驚かせないよう小出しに情報を出し、順番に粛々とテーパリングするのが正しいやり方。

その正しいやり方に照らし合わせるとFOMC議事録にテーパーリングが書かれていたというのは、やや唐突感を僕は覚えた。

もっと言えば今は神通力のあるFEDウォッチャーが不在。

80年代以降FEDウォッチングは重要性を増し、最初に神通力を持っていたのはWSJのアラン・マレー。米国議会付きの記者だったがFRBをカバーして当たりまくった。

1990年代のWSJのデイビット・ウェッセルも書く記事書く記事マーケットを動かす力があった。

ウォールストリートジャーナルがアサインしたFEDウォッチャー全員が凄いかというとそうではない。

ジョンヒルゼンナースも活躍した。2013年の5月13日以前にもバーナンキ議長はテーパリングのシグナルを送っていた、ヒルゼンナースも記事にしていた。市場関係者は大丈夫だろうと我慢していたが、議会でテーパーリングしますと言ったらその後マーケットが大きく動いた。

FEDウォッチャーをつかって下ごしらえをし、石橋を叩いて渡るよう動いてもマーケットが混乱することがある。

今日のようにFEDウォッチャー不在(存在するが、新興国担当だったのでワシントンDCは全くの新人)。市場関係者は重きを置いていない。

僕がパウエル議長の立場なら困った、どうしようと思う。

リークしたいが適切な人が居ない。

FEDウォッチャーの適性はFRBの考えていることを簡潔に過不足なく説明する能力を非常に、非常に要求される。

スクープを取る能力は必要ない。なぜかと言うと特ダネはFRBがFEDウォッチャーに与えるから。それより阿吽の呼吸で打てば響くようにFRB議長のいう事を察する力、市場が誤解、曲解することなくクリアで簡潔な言葉でまとめる力が求められる。

まとめ:米国経済・米国株式の見通し 2021年後半は8・9・10月に警戒。

脱線したが、7-9月の相場はそういう事を中心としてドタバタすると想定する。

7月は相場は良い、8月はジャクソンホールのシンポジウムを気を付けたほうが良い、9月10月は例年荒れやすい相場で苦しくなるかもしれない。

いまから買いで入って1回転取れるかというと、どうだろうねー。ひょっとすると取れないかも、と考えている。

Q&A

一問一答形式です。一部抜粋しています。

アノマリーについて

例年と違うのは確定申告が5月17日の点。(例年は4月15日)。その後マーケットはしっかりしている。

OKTA オクタ

ガイダンスが予想を下回った。

ガイダンス2期連続未達。前回はAuth0買収に伴いガイダンス未達だった。

今回未達の理由はAuth0とOKTA オクタのビジネスのあり方が異なる。

オクタは経営トップにセールスをかけるが、Auth0はウェブエンジニアに営業攻勢をかける。まずクライアント企業と一緒に仕事をし、仕事を通じてビジネスを育む。

その関係上、Auth0は最初に営業費用が掛かりやすく、売り上げも最初小さく、後で大きくなる。

2つの企業を一緒にすると、最初の費用が増え、売り上げが小さくなり、EPSは低くならざるを得ない。前回の合併時のカンファレンスコールできっちり説明されるべきマターと僕は思う。

今になってガイダンス低いじゃんという風に教えてもらうべきことではないと思う。

もっと言うと財務部長(CFO)のチョンボで今回退任。実質的にクビといっても言い過ぎではない。

オクタのビジネスはというと、ビジネスはスローダウンしていない。顧客の需要の変調もない。本業の影響がないにもかかわらず、EPSに関して投資家が感じていたことと実際の決算ガイダンスの乖離はCFOの責任、という形で人事の変更があった。

カンファレンスコールをきいて、これはビジネスの問題でなくコミュニケーションの問題、一過性でありあまり心配していない。

VEEV ヴィーバシステムズ

EPS予想78¢ 結果91¢

売上予想4.1億ドル 結果4.34億ドル(前年+28.6%)

2Qガイダンス

EPS予想79¢ 新ガイダンス85-86¢

売上予想4.27億ドル 新ガイダンス4.5-4.52億ドル

FY2022年

EPS予想3.23ドル 新ガイダンス3.49ドル

売上予想17.6億ドル 新ガイダンス18.15-18.25億ドル

全然問題ない、強いて言えば成長率がちょっと低いかと思うが問題にならない程度。

テーパーリングとビットコイン・金について

ビットコインは金利との相関性が無く、テーパーリングもあまり関係ないと思う

ゴールドには配当、利子がない。銀行預金の魅力が利上げにより増えれば、セオリー的にはゴールドは不利になる。それに対する反論として、利上げするということはインフレ圧力があるということで、インフレヘッジ資産としてゴールドは利用価値、投資価値があるのではという議論も成り立つ。

過去のインフレ局面でゴールドは一定のインフレヘッジの役割を果たしている。

ゴールドはテーパリングでも問題ないと思い、仮想通貨は関係ない(歴史が浅いので過去からの検証が出来ないが)と思う。

NCLH ノルウェージャン・クルーズライン

クルーズは3社の寡占。

1位、CCL カーニバル、2位、RCL ロイヤルカリビアン、3位NCLH ノルウェージャン・クルーズライン

3社でNCLH ノルウェージャン・クルーズラインは2つのラグジュアリークルーズ部門がある。違いは顧客単価。顧客単価が高く船が小さい。

クルーズのビジネスはジェット機が無いときは船で行き来をしていたが、飛行機の時代で一回廃れた。それを復活させたのがカーニバルで、目的地に運ぶ上でのクルーズがオワコンならクルーズ自体を目的にすればいいのではという発想をしたのがカーニバル。

カーニバルのクルーズ船はフロリダのマイアミを出港しカリブ海あたりをぐるぐる回っているが素晴らしいアイディアだった。①飛行機との目的地到達スピードの競争にならない。②海が比較的安定して荒れないカリブ海で運航でき、しかもボリュームを稼げる

ということでクルーズはより大きな船へ、というスケール競争になった。今一番大きな船を建造しているのはロイヤルカリビアンだと思うが、一つの船で6000人くらい運べる。ホテルを超えて街のスケール。

ちなみに世界一大きなホテルはラスベガスにあるMGMグランドというホテルとおもうが、1,800人とか1,900人収容と思う。6,000人がいかにバカでかいかお分かりいただけると思う。

クルーズのビジネスはどんどんスケールアップしている。それに応じて料金は落ち、大衆化が落ちている。

NCLH ノルウェージャン・クルーズラインはビッグスケールとは別路線を歩みたいと思っており、具体的には船を比較的にコンパクトに、行先はギリシアなどの観光地を順にめぐっていくもの。

なぜ船のサイズと行き先が関係するか。6000人も乗る巨大な船は港が浅すぎてつけることが出来ない。ほとんどの観光地は大型クルーズ船に適さない。わざと小さい船で競争し、船が小さい分高級なクルーズとし、お客様:スタッフがNCLH ノルウェージャン・クルーズラインのハイエンドのクルーズばあい、1:1くらい。

カーニバルとは部屋の大きさ、サービスが異なる。

財務的には一番バランスシートが強いのがカーニバル、2番目ロイヤルカリビアン、3番目がノルウェージャン・クルーズライン。

売り上げはカーニバル、その半分くらいがロイヤルカリビアン、そのさらに半分がNCLH ノルウェージャン・クルーズラインくらい。

いま経済再開で旅行行きたいという渇望が高まっている。キャンピングカー・ホテル・どれもブーム。一つの方法としてお金持ち向けのクルーズ船ノルウェージャン・クルーズライン行ってみるというのはあると思う。

バランスシートは汚いので少々リスクはあるとおもう。大きな社債の借り換えは2年後くらいと思う。今年、来年あたりは潰れることはない。

COIN コインベース

IPOしてから良い場面ないが、いま僕が懸念している最大の懸念はビットコインETF、とりわけフィデリティのETF検討にはいっているということ。

僕の考えでは承認にはしばらく時間かかると思う。2年、ひょっとしたら2年以上かかるかも。

もしビットコインETF承認された場合コインベースにとってリスク。なぜかと言うとコインベースの個人投資家の手数料は高い(1.9%くらいだったかな)

一方アメリカのETFは非常に低いコミッション、ブローカーにとってはロビンフッドのように無料の取引もある。

ETFが出来れば手数料払ってビットコイン現物を持つ必要が無いという考えが出てきて、COIN コインベースにはネガとなり、あんまりよくないと思う。

コインベースがIPOされるにあたり、仮想通貨ブームに火が付くと期待する投資家も多かったが、コインベースの上場が天井になってその後仮想束は軟調な展開。当初予期していたようなもう一段大きなブームは来なかった。

この前発表された決算が当面のピークの決算である可能性が非常に濃厚。そのあたりもコインベースに今投資することが難しい理由と思う。

SPCE ヴァージンギャラクティック

テスト飛行成功した。

この銘柄をネガティブに見ていた。その理由は飛行機のどてっぱらに宇宙船を接続、高高度に持っていき切り離し、ロケット噴射して大気圏すれすれまで行きかえってくる、という遊覧飛行を提案している会社だった。

今までは高高度での天下を1回も成功していなかったが今回成功した。商業化の希望が開けたというのが先日の株高の理由と思う。

宇宙船の設計自体はそんなにハイリスクなスキームではないと思う。(エンジンがかからなくてもグライダーで帰って来れる。今までの失敗時はそうしていた)

安全性についてはそんなに心配していない。

でも高い金を旅行者からチャージして宇宙遊覧飛行に行って点火しなかったら払い戻しになるだろうから、どうだろうねー。と思っていたが、だいぶ改善してきている。

あと1年くらいすれば商業化、サービスインの目途が立つのかなという段階じゃないですかね。

今の段階では1回しか成功していないので何とも言えない。まだ様子見ないといけない

でも1歩下がって消費者の好み、嗜好の話をすると、ミレニアル世代、Z世代はモノより、体験での消費に興味を持つ。そのいみではヴァージンギャラクティックはピッタリ。ポストコロナで今までできなかったあ何かしたい、どこか行きたい、新しいことしたいという願望にピッタリくるいいストーリーと思う。

極端にダメだった状況からだいぶいい状態へと改善途上にあると思う。

半導体について

やや心配している。どうしてかというと経済再開で景気が良くなり半導体不足が広く喧伝されている。メーカーの担当者も半導体不足で注文の水増し、ダブルオーダリングが横行していると聞く。

もしそれが解消した場合、エヌビディアはGPUを作っているが、GPUの一つの使われ方は仮想通貨のマイニングに使われる。先日中国政府がマイニングの規制を発表した。中国国内ではマイニングしにくい。マイニングリグと呼ばれるコンピューターを中国国外に出す、中古で処分する、もしくは新しいマイニングリグを買えないということになり、マイニングリグが余るかもしれないという状況が出かかっている。

それが一つのサンプル(例)だが、何かの拍子で現在のひっ迫した需給が逆転する可能性がある。需給が暗転した場合、急転直下で半導体が余るということになるリスクがあるかもしれない。

とりわけ僕が問題と思っているのは、今不足していると言われている車載半導体、オーディオチップとかの多くは標準製品、スタンダードプロダクト。もっと言うとカタログをめくりながら、カタログから買う、付加価値の高くない、作り置きされる半導体。みんなが買ってしまったら、品薄になり全然手に入らない、という類のもの。

世界のどこかに標準品の付加価値の低い半導体がいっぱい貯めこまれているリスクもないとは言えないと思う。そういった事を僕は心配している。

SQ スクエア

基本的にはポジティブ。しかし、最近のスクエアの業績はだんだん仮想通貨への依存度合いが高まっている。スクエアは美容院とかレストラン、アイスクリーム、花屋といったマーチャンツの決済端末も作っているし、消費者(我々個人)の決済アプリ「スクエアキャッシュ」もやっている。

近年のスクエアの業績はスクエアキャッシュの業績がバーンと伸び全社の業績が駆動された部分が多々ある。

もし仮想通貨ブームが下火になるなら、スクエアキャッシュの成長の変化率は鈍化してくる懸念はある。だけどスクエアという会社は本当に次から次へと新機軸を打ち出すのがうまい会社。また何か次の売り上げ伸長のためのネタを探してくると思うんだけど。

そういった意味ではあまり心配していないが、さっき説明したコインベース、ロビンフッドと同じようなブローカレージ(トレード関係のアップダウン)の影響はかなりの部分あることは事実。

※スクエア自体は決算ずっといい企業です。

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