ビンファスト ティッカー:VFS IPO目論見書 F-1まとめ

米国株IPO目論見書S-1/F-1

ビンファストはベトナムのEVメーカーです。IPO目論見書F-1をまとめました。

本記事は情報の整理を目的としており、投資・その他の行動を勧誘する目的で作成したものではございません。投資の判断はご自身の意思と決定でお願いします。本記事の内容は主にIPO目論見書S-1をもとに作成していますが、翻訳における誤りや、具体的解釈の内容についての保証は致しかねます。

ビンファスト ティッカー:VFS IPO目論見書 S-1まとめ 

  • ベトナムのコングロマリッド「ビングループ」の関連会社。
  • 主要製品はSUV型のEV自動車
  • 2026年生産台数目標110万台

日本での取り扱い証券会社:SBI証券 23年8月20日時点

SBI証券(取扱あり)

楽天証券(取扱なし)

マネックス証券(取扱なし)

DMM 株 (DMMドットコム証券)(取扱なし)

リンクから口座開設できます。

必ずしもすべての証券会社が気になる銘柄を取り扱うわけでは無いです。複数の口座を持っておくことで、心配は減ります。

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上場予定日はいつ?株価は? VFSのIPO公募価格、上場初値は?(上場初値22ドル)上場市場:NASDAQ 上場日:2023年8月15日

SPAC(ブラック・スペード・アクイジション)との合併を通じて上場しました。

初日は$22で開け、終値は$37.06でした

経営者:ル・ティ・トゥイ

  • 2022年3月以来、ビンファスト取締役会メンバー、取締役会常務取締役、グローバルCEO
  • ビングループの副会長兼務。
  • 2000年から2008年までリーマン・ブラザーズの日本、タイ、シンガポール担当バイス・プレジデント
  • ハノイ外国貿易大学にて経済学士号、国際大学にて経営学修士号(ファイナンス専攻)を取得。

売上・利益

2021年年度総売上は16.02兆ドン、2022年度総売上は14.96兆ドン(前年同期-6.6%)(633百万ドル)でした。

2020年、2021年、2022年にそれぞれ18兆9,502億ベトナムドン、32兆2,190億ベトナムドン、49兆8,489億ベトナムドン(21億1,120万ドル)の純損失

負債総額(2022年12月31日時点で56兆2,045億ベトナムドン(23億8,030万ドル)。

何をしている会社? ベトナム発の自動車メーカー。EVを北米、欧州に展開予定。

ビンファスト より VF-9

ベトナムのコングロマリットであるビングループの関連会社。

2022年時点のビングループおよび関連会社の売上はベトナムのGDPの1.1%を構成しています。

ビングループの1,100名超のエンジニアによる専門知識が車両向けの技術開発に役立ちます。

2017年創業。21か月でICEV(内燃機関自動車)を販売。

マグナ、タタ、ピニンファリーナなどがOEM(≒製造、デザイン)を担ってきました。

2021年に完全電動自動車のVF e34をベトナムで販売、22年にはVF8を販売。

2022年には4,000台のVF e34、3,200台のVF8、100台強のバスを販売し、計7,400台の販売をしました。

VF-8(Dセグメント)、VF-9(Eセグメント)は初めて北米・欧州で販売された電動SUV。

「エコ」と「プラス」があり、「エコ」はより長い距離を走り、「プラス」は馬力が大きい。

VF 8は2023年3月に出荷、今後VF9を2023年に北米に、2024年にヨーロッパに出荷予定。

メーカー希望小売価格

エコ:$46,900 プラス:$52,400

VF9:$83,000 アメリカでも高級車の部類に入ります。

ビンファストは22年末時点で約70,000台の予約を獲得しています。

VF8、VF9では約55,000台の予約を獲得しており、39,000台はベトナムでの予約です。

ベトナム第3の都市、ホンファイ2019 年に開設された自動車製造工場では現在、年間最大 300,000 台のEVの生産能力率を誇ります。

バッテリーを除く部品の60%をベトナムのサプライヤーから調達しています。

バッテリーパックはビングループの関係会社VinESが供給しています。

2022年、ノースカロライナ州および地方自治体と一連の協定を締結し、ノースカロライナ州チャタム郡の約712ヘクタールの敷地に製造施設を建設しました。

この施設の稼働は 2025 年を目標としています。この施設の年間輸送能力は 150,000 台と見込まれています。

市場・機会

・ターゲット市場は、北米の米国とカナダ、ヨーロッパのフランス、ドイツ、既存市場のベトナム

・上記のTAMは2028年で1.3兆ドル、3,400万台。(フロスト&サリバン社)

・Frost & Sullivanは、2年から3年にかけて、B、C、D、Eの各車両セグメントがそれぞれ2.3%、1.6%、5.8%、7.9%%のCAGRで世界的に成長すると予想しています

※B=VF 6(小型ハッチバック)、C=VF 7(小型セダンまたはファミリーカー)、D=(中型ファミリーカーまたはセダン)、E=(エグゼクティブラグジュアリーカー)

商品・サービス

初期費用を削減するため、バッテリーをサブスクリプションにて提供も可能です。

これにより購入時の初期費用が10~30%削減できる可能性があります。

顧客

ベトナム+北米の米国とカナダ、ヨーロッパのフランス、ドイツの消費者に向け発売を予定しています

競合:テスラ、リヴィアン、ニオ、シャオペン、フィスカーなど

F-1より 競合メーカー
F-1より

VinFast: VF 8はベトナム市場で2022年9月、米国市場で2023年3月に納車開始(City Edition)

VF 5、VF 6、VF 7、VF 9は2023年に納車予定。2023年内にハッチバックの新モデルを納車予定

NIO:2022年にET7、ET5、ES7が納車済み

フィスカー:2023年内にフィスカー・オーシャンを納車予定

リスク要因 Risk factor

リスク要因にはいろいろなことが書かれていますが、個人的に気になった点をいくつか記載します。

リスク要因①

2022年10月には、ベトナムで独占販売しているVF e34について、エアバッグのサプライヤーからエアバッグ用の側面衝撃センサーに不具合が生じる可能性があるとの連絡を受け、約700台をリコールしました。2023年2月、ベトナムの小売顧客向けに販売したVF 8の約2,700台をリコールし、リコール対象車のフロントブレーキキャリパーとステアリングナックルを連結するボルトを修理し、在庫の他のVF 8についても同様の修理を実施した

リスク要因②

国外に製造施設を設立することを計画しており、最初の国際展開先として米国を特定しました。また、ハイフォン工場の生産能力も拡大する予定です。以上のような取り組みにより、2026年までに全世界の最大生産能力を年産110万台まで引き上げる計画です。

製造設備の建築や拡張が遅れる場合リスクになります。

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