バリュー投資についてじっちゃまライブ まとめ 2020年9月5日配信分

じっちゃまライブ じっちゃまライブ

コロナ禍での失業率の回復が想定より早い=景気回復局面でのライブです。

2020年12月現在は低金利状態ですが、金利上昇局面で考えたい「バリュー投資」について知りたい、確認したい人にとって勉強になるライブです。

投資にはリスクが伴いますので自己判断・自己責任にてお願いいたします。

結論:

バリュー投資は難しい、今だけ悪いのか、未来永劫悪いのかの見極めが困難。

質問コーナーについてもバリュー株関連以外は割愛します。

バリュー投資とは バリュー投資の定義 銘柄が割安になっている瞬間に買うこ投資手法

ある銘柄がその内在価値(intrinsic value)に対して、割安に取引されている瞬間を見計らって取引すること。

グロース投資とバリュー投資がある。もうなん10年もバリュー投資はグロース投資にアンダーパフォームしている。

バリュー投資に関する勘違い バリュー=タイミング関係ないは間違い。

よくある間違い…「バリュー投資に出動のタイミングは関係ない」という解釈は間違い。

タイミングが重要。

バリュー投資は漫然と買いに行ったらやられる。

ある銘柄が割安のときに買うということは、相場が悪いということ。ズルズルとやられる可能性もある。

買値にシビアになってほしい。

バリュー投資のメリット ①安定した成果 ②人気に流されない 

1.安定した成果を期待できる。

2.人気に流されない(バブルのド天井を掴むリスクが低い)

3.安全の「のり代」という発想がある。相場環境が悪いときに投資家を守ってくれる。

バリュー投資のデメリット ①難易度が高い ②短期で結果がわからない。結果が出づらい

1.財務諸表を縦横に読みこなせる力が必要。高難易度。

※よくある間違いは、初心者はグロースだと危ない。バリューをやろうというもの。初心者向きではない。

2.今が割安なのか、万年割安なのかがわかりづらい。プロでも難しい。

3.短期間で結果がわからない。出づらい。長期にわたって監視しないと成果がわからない。長期保有の胆力が求められる。

どんな人がバリュー投資向け? 経験豊富なプロ。

会社経営や財務部長のような経験豊富な人でないと難しいと思う。

銘柄の見極め方。Wide moatワイドモート(お濠が深い)企業への投資が必要。

ワイドモートな企業とは

1、市場規模がバカでかい 2、市場占有率(シェア)が高い 3、構造的な競争優位性がある 4、太刀打ちできない無形資産(=ブランド)を持っている。5、ネットワーク効果 6、乗り換えコストが高い。

コカ・コーラなど。

バリューのある銘柄の事例(2020年9月時点。銀行株 JPモルガンの例)

JPモルガン…今は株価がさえないが決算の成績は良い。儲かっている。「貸倒引当金」$100億を将来の損に対して備える準備金を計上している。

銀行セクター自体が今不人気だが、貸倒引当金が膨らんでいるから。(コロナショック後のローンの焦げ付きに対する準備)

しかし、失業率は下がっている。貸倒引当金が過剰ではないか。クレジットカードの使用率も低下している。預金は増え、お金は余っている。銀行について危険な状況ではない。真逆である(企業への貸し付けが多い場合の方がリスク)

超低金利でないシチュエーションが来た場合にはバリュー投資が有利になることも。

現状はグロース有利ですが、超低金利が維持されない場合はバリュー投資という手法が有利になることもあります。

ハイパーグロース銘柄は高バリュエーションで低金利に依存している。

バリュー投資における決算の重要性

決算を見る必要はあるが、グロースほど重要ではない。

レストランのスープに髪の毛が落ちている。ダメな状態だが理論的には髪の毛を取ればスープ自体は飲める(スープの味だとかにはさして影響なし)。そういうのがそもそもバリュー投資。

ただし、買った銘柄が続けざまに決算に失敗することは気を付けるべき。

質問コーナー(一部抜粋) 2020年9月5日(土)時点の質問に対する回答です。

個別銘柄だけに関連しない発信を中心にピックアップします。2020年9月7日(月)はレイバーデー明け、大統領選前、9-10月の景気は少し警戒すべきという状況を仰っていましたが、結果的にじっちゃまが警鐘を鳴らした通り、この期間9-10月の相場は低迷しました。

・推奨銘柄は決算が良かった銘柄のみ。IPOに注目する理由は上場後数年以内に株価の上昇の大半をおこしてしまう。IPOした銘柄は買い推奨ではなくモニター推奨企業。また、IPOの売り出し目論見書はリスクについて詳細に書かれており、決算資料より読みごたえがあり、使い出がある。

・ポートフォリオを整理するときはダメな銘柄から切って。利が乗っているものを残し、凹んでいる、損をしている銘柄を切って。個人投資家が買う場合、いい銘柄もあればボロい銘柄もある。ポートフォリオをボロ銘柄で汚らしくしないで。

・相場がどうであっても大原則、良い決算の銘柄は売らないで。(売りかどうかは本人のリスク耐性次第)

・FRBが低金利にしようとしているのになぜ長期金利が上がるか。長期金利は①基底部分=FFレート(今は0~0.25%) FRBのコントロール ②機関投資家の将来のインフレに対する展望・期待を反映する。 金曜日の急激な金利上昇の背景には②が原因。

・相場が悪くなってポジションを下げるとき。finvizのmapsタブをクリックしてセクターマップを確認。その後の戦略を考えて。好決算の銘柄は相場が悪くなっても手放さない。なぜなら、10バガーと呼ばれる銘柄はたった4回/年の決算を8回も12回も何度も乗り越える必要がある。10バガーを狙うなら好決算時に相場を理由に売らなくていい。金利水準が上がって2か月くらい低迷することは有るかもしれないが、1年-2年かけてモニタリングしてきた理由にはならない。

・長期金利が上がる理由…景気が強いから。

・長期金利は米国10年債利回りを毎日チェックして。数日上がり続けるような状況をノートにメモして発見されたらリスクに気を付ける。逆にじわじわ下がっていればチャンス。

・長期金利が上がる場合、ゴールドは危険。金鉱株も危険。

・航空・ホテルへの投資について、バリュー投資と言えるのか。微妙。コロナワクチン次第で回復すると思うが、コロナ前の水準にすべてが戻るのか?ABNB エアビー&ビーもホテルが空いている中で敢えて民泊する人いるのか?ということを考えることも大事。

・株暴落のトリガーになる長期金利の水準というものは特にない。危険水域のレベルは動く。低金利だと低い水準でも危険なことがある。

・長期金利とバリュエーションについて、「配当割引モデル」「キャッシュフロー割引モデル」というモデルがある。この割引=金利のこと。何もしないでも利子がつくのが金利。銀行預金の金利が高ければ、ハイリスクの株式の魅力は相対的に下がる。これがシーソーの関係(金利上昇=株価下落、金利下落=株価上昇)になる。非常に重要。

※こちらの動画で金利については説明があります。

・グロース株を買い増しする際、取得単価が上がること…じっちゃまは好きな決断。ただし、買い増すなら早い決断を。平均買いコストがメチャクチャ上がってしまう前に判断して。

・RDSB ロイヤルダッチシェルあまり心配していない。ガソリンの消費は落ちていない。

・グロース株、IPOされて間もない銘柄はキャッシュフローマージンが悪い。(利益が出ないケースが多いので)。毎期毎期の決算をしっかり達成している銘柄を買って。IPOして間もない銘柄をキャッシュフローマージンで測ることは正しい尺度とは言えない。

・株急落時、不安な場合はポジションを少し落とす、というやり方を推奨。じっちゃまは全降り(オールキャッシュ)にはしない主義

・経費回復時一番注目したいのは銀行株(2020年9月時点)

・金融相場は楽に勝てる。2020年は10年に1回あるかないかの楽勝相場。2020年の相場が難しいと感じるなら今後は覚悟したほうが良い

・金融相場は人工的な金融緩和によってつくられた相場。景気は悪ければ悪いほうが、株にとって良い。(低金利➡ブル相場)

・金融相場はある局面で業績相場に。景気は良くなり、中央銀行は金利を引き締める。しかし、それを補って余りあるほど企業業績が良ければ株が上値をつけることは有る。

・今の、シクリカル(景気の上昇)の動きはホンモノか?全然違う。

・長期金利が上昇したときの投資対象は?シクリカル株(景気敏感株)、銀行株。

・「積立」は常に推奨している。タイミングは関係ない。

・長期金利が上昇した場合も一つの現象・ニュースですぐに動揺、ジタバタ、決めつけをしないで。

・じっちゃまがニュースで「ぎゃー」とか言っているのは皆のテンションに合わせているだけで実際はあまり動じていない。

・決算の中で売上・EPS・コンセンサスに対しクリアすることはそれぞれ3項目とも大事。どれが優先度高いということはない。それ以上に継続して達成することが大事。

・決算を達成し続ける銘柄=クラスの優等生。中学とかで学力トップの学生はずっとトップを走っていないか?そういう銘柄が10バガー。ZM ズームビデオは現状決算においてそういう状況。圧倒的優秀な彼(優等生)をディスるより、勝ち馬に乗るほうが素直。

・今はグロース投資の局面。過去10年間もグロース投資。今後も変わる兆候はない。景気の兆候が変わってきたら。今パーフェクトに決算を出している企業が、ボロボロの決算しか出せなくなる局面が来る。(ドットコムバブル時のシスコシステムズはダメな決算を出し続け20年たってしまった。)

・今、グロースが良い、バリューが良いというのは市場・経済・企業業績が導くもの。ある時グロースが忌み嫌われる日が来る。2001年、2002年はそうだった。

・良い決算時Beat(どれだけ予想に打ち勝ったか)の幅も重要。大きければ大きいほど良い。

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