2021年12月5日 じっちゃまライブ VTIだけが勝つという考え方はおかしい

じっちゃまライブ じっちゃまライブ

2021年12月5日のじっちゃまライブです。

本記事は情報の整理を目的としており、特定の銘柄や取引を推奨する目的はございません。投資にはリスクを伴いますので、自己責任でお願いします。

かなり言葉を省略しています。細かいニュアンスは動画を確認ください。

  1. じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート
    1. TIというETFは全部で4,100銘柄くらいが組み込まれている。 分散が良く効いているが、実は上位10銘柄が25%を占め、その多くはテクノロジー関連株。
    2. 2022年の投資戦略はVTI半分程度、サテライトはエネルギー、旅行関連のポートフォリオがいいんじゃないかと思う。
    3. 成功しているビジネス・投資ストラテジーのもたらすリターンは漸減していく。
  2. Q&A
    1. 今年の激しいセクターローテーションは異例?
    2. MQ マルケタ
    3. 11-1月相場が高い理由は?
    4. 今後買い場が来てもハイパーグロース株は危険?CRWD クラウドストライク、OKTA オクタなど
    5. ABNB エアビー&ビー、DAL デルタ航空、CCL カーニバルホールドでいい?
    6. 中国企業の決算ミスが目立つ、中国経済の減速が米国株に与える影響は?
    7. CCL カーニバル コロナが長引いたら潰れるリスクは?
    8. ULCC フロンティア航空
    9. CRM セールスフォース
    10. SQ スクエア
    11. 今年の1月効果(January effect)の銘柄候補は
    12. 金融相場で割高になったVTIの下落リスクを避けるために逆業績相場で下がったVTIに大きな金額を投じる戦略はどう?
    13. DKNG ドラフトキングス
    14. CRWD クラウドストライク 決算特にどこが良かったか
    15. ENPH エンフェースエナジー
    16. ACN アクセンチュア
    17. テーパリングについて
    18. DOCS ドクシミティ
    19. DLO ディローカル
    20. 広瀬さんでも年間でマイナスになることはある?
    21. DOCU ドキュサイン 売り?
    22. AAPL アップルのM1チップ、TSLA テスラの車両向けGPUのように半導体を内製化するメーカーが増え、NVDA エヌビディアの売り上げが減少するリスクはある?
    23. 良い投資家は良い経営者、良い起業家になれる?
    24. S&P500が落ち込んだ時RPRX ロイヤリティファーマは?
    25. BNPL銘柄の今後は
    26. ODFL オールドドミニオンフレートライン
    27. 今後注目したい分野
    28. 来年を考えてQCOM クアルコム、NVDA エヌビディア、AMD アドバンスド・マイクロ・デバイシズのうち、一つ選ぶなら
    29. TSLA テスラのエネルギービジネスの今後の見通し
    30. 決算を基準に投資するとしても銘柄を絞る必要があると思うが、その場合の基準は?
    31. ブリッジウォーターのレイダリオが言うビッグサイクル
    32. 2022年持つべきセクター
    33. XOM エクソンモービル、BP 中期保有は
    34. TSLA テスラ
    35. TLT iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF
    36. IYR
    37. 来年や今後のRPRX ロイヤリティファーマの展望
    38. 投資2年目の初心者、5年前、GAFAMのようなポジションにいた銘柄は何でしょうか、どういう道筋で廃れていったのでしょうか。
    39. 金鉱株
    40. KOS コスモス、RIG トランスオーシャン、TNP サコスエナジー、PXS、DVN デボンエナジー
    41. CCL カーニバル
    42. DDOC データドッグ
    43. 天然ガス銘柄は気温に関係なくお勧め?
    44. SPIR
    45. CCL カーニバル、NCLH ノルウェージャン・クルーズライン、DAL デルタ航空、PXD パイオニアナショナルリソーセズ、TRMD トーム 目標株価は
    46. レアル安でブラジルからの輸入にメリットある。今後のレアル、ブラジル経済の見通し
    47. 2000万円で運用している。売買のタイミングは?
    48. 投資家がある時点の10年債利回りが高い/低いを判断する上での水準はある?
    49. 決算が良くて上がる銘柄と下がる銘柄の違いは
    50. NIO ニオ
    51. クルーズ船のキャッシュフローマージン同程度だったがこれから買うならどれがいいか
    52. 来年に向けVTIから抜けた資金をVFH、7~10年債に向けるのはあり?
    53. エネルギーセクターどの銘柄もEPS成長率高くバリュエーションも低いと思うがエネルギー価格以外のリスクはある?
    54. パウエル議長がインフレ一時的論を撤回しテーパー加速を示唆した。後手に回っている感がある。2018年末の下げの再来になる可能性は?
    55. 地合いの悪化で逆に次のIPO案件に注目している。投資銀行は優良案件を準備している?
    56. T AT&T 出来高を伴って戻しているように見える。
    57. ハイグロース、高バリュエーションは避けたほうがいいとのことだがABNB エアビー&ビーは?
    58. VTIがゼロ成長ならVDE,VISは
    59. NCNO エヌシーノ
    60. コロナ下火になった場合旅行株はひたひた上がるか急速に上がるか
    61. ARKK アークイノベーションETF 1月に復活しますか
    62. VTIは5~10年で見るとどの程度のパフォーマンスが予想されますか
    63. CCL カーニバル、DAL デルタ航空、BA ボーイング タックスロスセリングの対象になる?
    64. 今は買い場とのこと。調整の反発を取る為指数を買おうと思うが今週買うのはどうですか?
    65. T AT&T 投資対象としてどう
    66. 2022年の金融セクターは
    67. BVN ブエナベンチュラ
    68. U ユニティ、RBLX ロブロックス
    69. OLPX オラプレックス
    70. ベトナム株は中国と同じ共産党だが中国とは違う?
    71. DOCU ドキュサイン タックスロスセリングの対象になる?
    72. 決算を基準に個別銘柄を保有しているが、今回の調整で大きくやられた。市場がギクシャクしている場合株数を減らし、買い戻すという動きをすべき??
    73. FTI テクニップFMC
    74. EQNR
    75. 来年利上げなどで相場がギクシャクすると高配当銘柄に目が行くことにならない?
    76. ロシアETF
    77. BTI ブリティッシュアメリカンタバコ
    78. 来週に向け現在持っているグロース株の割合を大きく減らそうと思っている。売却のタイミングは
    79. なぜルーズベルトが規制していたグラススティーガル法は廃止になったの
    80. 証券会社がデフォルトすることは今後ありえる?
    81. NCLH ノルウェージャン・クルーズライン のクルーズで10名の陽性のニュースが出ている。
    82. VIXは40が目途?
    83. 雇用統計悪いがスタグフレーション懸念は?
    84. ガイダンスのミスはアナリスト予想より会社予想が悪かったという意味?そうならば、会社予想を優先しないというのはずいぶん勝手だなと思います。
    85. MELI メルカドリブレ
    86. 来年利上げが意識されているが、FRBが金融緩和をやめM3の縮小に関して市場は意識している?その際2020年3月~上げてきた株価指数は大きく下がると思うが恐れている。2022年は指数のウエイトを下げることを強く検討している
    87. 2022年ハイグロが低迷したらバンガード社がVTIのハイグロ構成比率を変更したりしない?
    88. VTIとVT 組み入れ銘柄が同じ場合も多くあると思うが来年のパフォーマンスも似た感じになる?
    89. 観光・エネルギー銘柄以外に割安で成長が期待できる銘柄は?UNH ユナイテッドヘルスとかANTM アンセムとか?
    90. 10年債利回りが下がっているのは10年債が買われているから?今後金利が上がるのになぜ?
    91. テック株は好決算でも2022年以降はリスク/リワードが悪いという考え?
    92. VIXは35まで上がった。S&P500はそろそろ底入れが近い?
    93. SPDR 高配当ETF
    94. HA ハワイアン航空
    95. TPR タペストリー
    96. VTI8割、2022年に向けサテライトでエネルギー、観光株を増やす場合今買うべき?
    97. 航空、クルーズ株持っているがナンピンするかCRWD クラウドストライク、ABNB エアビー&ビー今から入るべきか
    98. 来年はサテライトに旅行・エネルギーを持とうと思っている。期待できそうな個別を買うべきかセクターETFを買うべきか。
    99. VTIの積立は続けていい?
    100. U ユニティ -15%含み損 ホールドでいい?
    101. 10バガーについて過去を研究している。良い決算以外に見るべき点は?
    102. 米国の予算案の通貨遅延と、ノードストリーム2の関係について
    103. BIIB バイオジェン
    104. MMYT
    105. BNTXのCEOがオミクロン対応ワクチンを100日以内に出荷可能という報道がありました。米国でもワクチン接種数が急増しているという現状からも今後の業績拡大が期待されます。そこで前回の相場同様、新型ワクチンが出荷開始となった段階で降りる戦略はいかがでしょうか?
    106. 2005〜2006年はエネルギーセクターがアウトパフォームしていました。2022年も同じような動きを見ているのでしょうか?
    107. バリュー投資はいつ買うべきですか。観光は受難の時期が長く続いてます。カタリストまで待つべき?
    108. 先週指数暴落したので短期でCFDで買ってます。この投資はありですか?
    109. AFRM アファーム、XLNX ザイリンクス、見通しどのようにお考えでしょうか?
    110. M メーシーズ  など百貨店、小売り系の今後の見通しをお聞きしたいです
    111. RIVN リヴィアン、FSR フィスカー、LCID ルーシッド、見通しどのようにお考えでしょうか??
    112. ファイザーの治療薬のニュース後に旅行、航空株が買われましたが、その後10日以上連続で下げました。さらにその後オミクロン株のニュースが発表されて追い討ちされました。何故オミクロン株のニュースが発表される前にここまで下げたのか不自然に感じます。情報が漏れた可能性はあるのでしょうか?
    113. BLK ブラックロック売られてますが、今後の見通しはいかがでしょうか?
    114. 米国株は「11月~1月の株高」に向けて絶好の買い時!の記事を読み、今はフル・インベストメントでVTIへ投資をしています。含み損を抱えています、1月末のタイミングでポジションを軽くした方がいいということですが、損切りになってもポジションを軽くした方がいいのでしょうか?
    115. 1月効果を狙った銘柄は12/30に売却で良いのでしょうか?その後、クルーズ、航空株を買っていくのでは遅いでしょうか?
    116. デジタルトランスフォーメーションはもう下火でしょうか?先月からDX関連銘柄が下がり続けています
    117. AURいかがでしょうか? アメリカでの自動運転に対する認識はいかがでしょうか。日本では老人の事故が今後増えそうなので早めに実現してほしい思いです。
    118. BLDR ビルダー・ファーストソース
    119. ご指導お願いします。10年債、VIX,SP500,原油、ガス価格を日々見ています。初心者のため決算を基に買い出動し、目先の株価の変動に注意が向いてしまいます。基本的には中・長期で構えて決算を見てホールドor売りを検討することがじっちゃまの伝えたいことかと思っています。いかがでしょうか?
    120. KRUS くら寿司USAの取締役にCarinL.Stutz氏が任命されました。外食では有名な方と聞きましたが?
    121. INMD インモードも来年は厳しいでしょうか?
    122. CRWDのストーリーが終わりかけという理由をお聞きしたいです。今回の決算を見てのお考えですか?
    123. DIS ウォルト・ディズニー・カンパニー少し下げてますが観光銘柄として買いでよろしいでしょうか?
    124. HD ホームデポ、DELL デル、URI ユナイテッドレンタルズはいかがでしょうか。
    125. PBR、JKSはホールドで大丈夫でしょうか。

じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート

今日は最近SNSとかを見ていて、VTI Vanguard Total Stock Market Index Fund ETFが良いという意見が増えている。それ自体は凄く良いと僕は思うが、VTIだけが常に勝つという考え方は少しおかしいのでは、と僕は危惧を抱く。その理由をちょっと説明する。

TIというETFは全部で4,100銘柄くらいが組み込まれている。 分散が良く効いているが、実は上位10銘柄が25%を占め、その多くはテクノロジー関連株。

VTIというETFは全部で4,100銘柄くらいが組み込まれている。非常に組み込み銘柄数の多いETF。その意味で分散が効いていると考えられていて、実際に分散が良く効いているが、中身を見ると実は上位10銘柄だけでETFの25%くらいを占める。

その上位銘柄は、MSFT マイクロソフト、AAPL アップル、GOOG アルファベット、AMZN アマゾン、TSLA テスラ、FB フェイスブック(メタプラットフォームス)、NVDA エヌビディア、ここまでは全部テクノロジー。

そして、BRKB バークシャーハサウェイ、JPM JPモルガンチェース、UNH ユナイテッドヘルスで上位10銘柄が構成されている。

だからVTIはアメリカのマーケット全体を買うETFに違いないが、その中身は上位7銘柄はテクノロジー関係。だからGAFAMのパフォーマンスに大きく左右されるということをまず指摘したい。

そしてマイクロソフトにはXボックスというゲームコンソルのビジネスがあるが、あと在宅勤務関連でもマイクロソフトはリモートワークを可能にするいろいろなツールを提供しているので、在宅でもマイクロソフトは恩恵を被った。アップルも当然在宅の恩恵を被った。アマゾンも在宅の恩恵を被った。過去1年~1年半を振り返った場合これらの銘柄が良い決算を出して株価も上昇するための条件は非常に整っていた。だからある意味これらの銘柄が上昇して当たり前、もっと言えばVTIが個別銘柄のピッキングより勝って当たり前の状況が新型コロナで出来上がっていたということだと思う。

しかし、今後もそれが続くかということに関して、僕は大いに疑問を持っています。一例として、サンクスギビング、つまり感謝祭、今年は11月25日だったのかな、明けの翌月曜日、それはサイバーマンデーと呼ばれる1年で一番ネット通販の売上高が増える日として知られる。その今年のサイバーマンデーは過去はじめてデジタル売上高が前年同期比マイナスを記録した。

例えばアマゾンの次の決算がいい決算が出てくるかどうかに関して、僕はどうだろうね、ちょっと自信ないね。前回の決算も悪かったが、今回それに輪をかけて悪いリスクはあると思う。

あるいはアップル、iPhoneの売上高に陰りが見えていることで、下請けに対して、あんまりつくらないで、と指示を出したということが一昨日ニュースに報道された。

そんなこんなでみんなが考えているほどGAFAMの今後の見通しは明るくないと思う。

そうなのであればGAFAMのしこたま入っているVTIも苦戦するリスクは0とは言えないんじゃないかなと思う。

2022年の投資戦略はVTI半分程度、サテライトはエネルギー、旅行関連のポートフォリオがいいんじゃないかと思う。

僕、午前中はだいたい外のバルコニーでワイフと一緒にコーヒーとか飲みながらおしゃべりしてまったり過ごすことが多いが、そうするとうちの前に目抜き通りというか大きな通りが通っていて、そこをひっきりなしにUPSとかFedexの配達のトラックが行ったり来たりする。

バルコニーでまったりしているだけでどのくらい商品が動いているかが分かるんですよ。一つ言えるのは去年はものすごく忙しかったので、FedexやUPSのロゴを塗装をしたトラックが不足していて、バジェットレンタカーとかわけわからない無塗装のトラックを借りて、そこにFedexなりUPSのユニフォームを着た社員が借り物のトラックで配達しなければいけなかった。だからそういうトラックがいっぱい走っていた。今年は1台もそういうレンタルの配達トラックは走っていない。それからも今年のサイバー売上高はあまり大したことないだろうな、と僕は感じている。

何が言いたいかというと、2021年という年はVTIを中心に投資するということが正しい投資戦略だったが、2022年は必ずしもVTIが圧勝するということは僕は考えていないということが言いたい。

2022年の相場はどうなるということなんですけれども、僕は多分米国株は±0%くらい、つまり全然上がらないという風に考えています。

その場合でもじゃあ投資をやめちゃった方がいいのか、という質問に対してもそうではなく投資は継続したほうがいいと思います。

そしてVTIも全部売るのではなく、ポートフォリオの50%くらいをVTIにキープしておく、2023年以降の相場に備えて半分キープしておく、だけれども残りの半分くらいはコアサテライト戦略という表現を使えば、サテライト、という形で例えばエネルギーセクターにぶっこむとか、旅行セクターにぶっこむとか、そういうやり方の方がいいんじゃないかなと考えています。

成功しているビジネス・投資ストラテジーのもたらすリターンは漸減していく。

そういう風に考えを変える理由は、今経済というものを考えた場合、何か成功しているビジネスストラテジー、あるいは投資ストラテジーというものがあって、それが世間全般に広く知れ渡った場合、その成功する戦略がもたらすリターン、それは漸減する、つまりだんだん減っていく法則がある。

たとえば1980年代の日本を振り返ってみれば、正しい生活態度というのはまず家を買いなさい、家の値段は必ず値上がりするから。日本は島国で土地は不足しているんだから、不動産は絶対固い。マイホームを買いなさい、というのがconventional wisdom、あまねく皆が成功する人生設計と信じられていた。

その結果どうでした?バブルがはじけたら土地の値段どんどん下がったでしょ?そういう風に皆が正しいと信じていることが常に正しいかというと、それはそうとは限らない。

で、今はTwitterみてもFacebookみてもみなVTI,VTI,VTIとかあるいはレバナス、レバナス、レバナスということしか語っていない。そういう現象を見て、ちょっと危険だなと感じない方がおかしいと思う。

1929年のニューヨークの大暴落、暗黒の木曜日の前に、靴磨きの少年がウォール街の人が靴磨きに行ったら、子供が靴磨きしながら、「旦那、いい銘柄教えてあげまっせ、この銘柄買ってください」という風に耳打ちをした。それを聞いてその人は、「あ、株式市場から足を洗ったほうがいいな」と株を売ったという逸話があるが、あれと同じでみなが信じ始めたことは差っ引いて考えたほうがいいんじゃないかな、と僕は思う。

Q&A

一問一答形式のQ&Aです。一部抜粋です。

今年の激しいセクターローテーションは異例?

はい。異例です。

2021年はアメリカの独り勝ち、VTIの独り勝ちが顕著に出た年だった。

それは何を意味するかというと、VTIとそれ以外の投資対象のバリュエーション格差が出ている。どこにオポチュニティがあるかというと、低迷している所にある。順張り、逆張りでいうとそろそろ逆張りのストラテジーも考えたほうがいいんじゃないかと僕は思う。

そもそも2020年2月に新型コロナの問題が発覚して、3月半ばくらいには外出禁止令が出て経済が全部ぱったり止まった。

その時にFRBが「こりゃいかん」と、とにかく経済に輸血しないといけない、とドンドン、ドンドン量的緩和政策でキャッシュを市中にばらまいた。それは何を意味するかというと、2020年という年はキャッシュが怒涛のように経済めがけて飛び込んでくるわけだから、何を買っても儲かる相場だった。

だから2020年は何を買っても儲かる相場。とりわけ、投機的なスペキュラティブな銘柄、ハイパーグロース株とかがとりわけ儲かった。

リスキーな投資対象であれば投資対象であるほどウハウハ儲かった。それが2020年だった。

次に2021年に何が起こったかというと、新型コロナが少し見通しが好転して、経済再開かもね、ということが言われ始めてきた。そうすると途端にじゃあ金融はジャブジャブの緩和ではいけないよね、そろそろどっかでテーパーしないといけないよね、というような話になってきてお金がだんだん絞り込まれていくのか、というような話になった。

そうすると途端に投資するのが難しくなって、ああでもない、こうでもない、こっち突っついたり、あっち突っついたりした。僕なんかも旅行関連株良いよ、と言ったがそれも今回南アフリカの新しい変異株が出てきてそういうようなニュースでもう一回売られ直したりしているが、そういう形で、エンジンがなかなかかからない、儲かるかな、と思って行ったら儲からない、トライアル&エラーが何回も何回もマーケットのあちこちで繰り返される状況。

その一方で指数を買っておけば、VTIを買っておけば、楽勝で儲かったじゃん、という状況が2021年の相場。なぜ指数が楽勝だったかというと、それは冒頭で説明したようにMSFT マイクロソフト、AAPL アップル、GOOG アルファベット、AMZN アマゾン、そういったような銘柄は在宅で恩恵を被るテクノルジー株だから、ということ。

しかし、それは2021年のウイニングストラテジーであって、必ずしも来年2022年の勝利パターン化というと僕はそうじゃないと思う。

その理由はどうしてかというと、さっきも説明したように、もうピークデジタルは過ぎているんですよ。その一例が、先日決算発表したDOCU ドキュサイン。

実はワイフの方の親戚でいとこの女の子、28歳くらいの子がアニメファンで、昔は日本とかに興味があって、文化服装学院の学園祭見たいとか言っていた女の子(アメリカ人)がいたが、いつの間にかコードを勉強して、工大になって、今はシリコンバレーで勤めているとかいう話を聞いて、「へー、そうなんだ、すごいね」という話をしていた。

で、よく話を聞いたらDOCU ドキュサインに勤めていた。

今どうなっているかというと、かなりドキュサイン会社の中グチャグチャになっているらしいね。なぜかと言うと、ものすごく特需があって、そのあとでストーンとビジネスがストップしているから。

だからテクノロジーのストーリーで気を付けなければいけないのは、そういうあまりにも絶好調すぎた去年、それの揺り返しというか振り子が元に戻るみたいな感じで反動が来ることが怖い。

なので僕が、来年に関しては、VTIに対してアクセルを100%思いっきり踏み込んでいないその理由はそういうこと。

MQ マルケタ

公募がまだないが株価が下落して諦めた?という質問。

そうかもしれない。今だったら相場の地合い悪いから、公募できないんじゃない、はっきり言って。

株価指数を見ればアメリカの株式市場の地合いがそれほど悪いということはわからないかもしれないが、でも個別株を見れば、ボロボロでしょ?

で、特にハイパーグロースの一角なんて、もうグチャグチャでしょ。それは当然そうなると思いますよ。なぜかと言うと空前のIPOブームが2020年、2021年、2年間続いた。だから供給過多、粗製濫造、でディールの数が多すぎた。

消化できていない。だから今、そこらへんの銘柄が苦しんでいるわけであって、僕はそこら辺の銘柄はもう戻ってこないと思う。はっきり言って。

例えば、AMRS アミリスなんかもひどいチャート。あと、HOOD ロビンフッドも高値80ドル越えが今20ドル。これなんか複雑骨折のパターン。あとロビンフッド族がいじっていた、GME ゲームストップ、AMCとか、個人投資家が好きだったKOPN コーピンもパフォーマンス悪いし、VUZI ビュージックスとか全然だめなんですよこのへんとか。TIGR アップフィンテックホールディングスとか、FUTUとか終わっている。EH イーハンホールディングスとか。

もうこのへんの銘柄は2度と戻ってこないと思う。20年くらいもどってこないと思う。はっきり言って。なんで、何が言いたいかというと、今ここら辺のハイパーグロース株は深く深く傷ついている。皆、投資家が。

それらの去年株式投資を始めたばかりの人とか、今年始めたばかりの人はこういった形で傷ついて、もう2度と株式市場に戻ってきません。彼らは永遠にさよならですよね。そういう人たちがいなくなっちゃうんで、ここら辺の銘柄ももう2度と元の高値に戻らないと思うんですよ。それ心に銘記したほうがいいと思うよ。

僕は皆を脅かすためにそういうことを言っているんじゃなくて、実際にドットコムバブルの崩壊でそういうことを経験しているから。あの時は平均してドットコム株は1/10になった。なのでそのくらいを覚悟するべきだと思います。

11-1月相場が高い理由は?

ボーナスシーズンとかそういうことが関係していると思う。昔から繰り返されている非常にお定まりのパターンと思う。

今年も12-1月の株式市場のパフォーマンスは良いと思う。だから今は売りで向かうべきか、買いで向かうべきかと言われたら会で向かうべき局面。

ただ、去年、おととしと違って今回の場合は12月に買いに入っても1月末くらいで1回軽くしておかないといけないかもしれない。つまりそのままズーっと1年間持ち続ける、そういう長期での買いタイミングではないかもしれない。トレーディングのタイミングかもしれないと思う。

今後買い場が来てもハイパーグロース株は危険?CRWD クラウドストライク、OKTA オクタなど

そこらへんは決算自体はクリアしていた。だから買いたいから買っても悪くないと思うが、でも、舞台がガラッと変わっているということが言いたい。去年まではハイパーグロースは部隊のど真ん中の主役を演じるグループ、それがIPO銘柄であり、ハイパーグロースだったが、2022年はそこら辺の銘柄は主役ではありません。もうそこら辺のステージの隅っこの方でコソコソやっている端役みたいな存在になると思っている。

だからハイパーグロース株をポートフォリオのコアに据えることはやめてください。それは意味のないストラテジーと思う。今の経済の流れ、金利の流れ、そういったものにいちいち逆行するストラテジーなので、そういう流れに竿を指すような投資ストラテジーは感心しない。

もっと言えば今経済は再開しようとしている。皆街に出ようとしている。それはPC・スマホの前を離れて街に出るから、デジタルの時代ではなくなる。そして金利は2022年には上昇する。そうなのであれば金利上昇は高バリュエーションにはネガティブ、逆風。

なんでわざわざ逆風のところで勝負しなければならないの?

そうでなくて、水だ高いところから低いところに流れるよう、その時その時で一番楽な方に自分の方向性をシフトしていくべきだと思う。

だから今日なんでこんな話をグダグダしているかというと、僕が考える正しい投資の考え方は、なるべく楽な方、なるべくラッキーになれる方、それを僕は常に探している。

だからもうハイグロース株ではラッキーになれないな、と思っているからこそこういう話をしている。

ABNB エアビー&ビー、DAL デルタ航空、CCL カーニバルホールドでいい?

ホールドでいい

中国企業の決算ミスが目立つ、中国経済の減速が米国株に与える影響は?

いい質問。毎日そのことを考えている。ま図中国に関して言えば、中国共産党は彼らが経済の指導者であるということを正当化しなきゃいけない。自分たちの存在をジャスティファイしなきゃいけない。

そのためには中国の人たちが何を一番不満に思っているか、苦しんでいるかを理解する必要があると思う。そして、中国の人たちが今不満に思っているのが格差問題。

一生懸命仕事をしてきたが、一部の人はアリババのジャック・マーのようにリッチになってきたが、自分を振り返ったときに自分はリッチでないことに中国の人はがっかりしている。

中国共産党は世の中にこんなにがっかりしている人が多いのは自分たちにとってリスクだよね、そうなのであれば、経済成長だけ、エコノミックアニマルで成長1点張りの政策をするんではなく、もっと格差是正という方向にシフトしたほうがいいんではないか、というのが大局観として中国共産党が打ち出していること。

みんなで少しずつ、ゆっくり豊かになろう。

昔は鄧小平のころはネズミを捕れるネコなら白いネコでも黒いネコでもいいじゃん、共産主義も資本主義も関係ないよ、実利で先に儲ける人が勝手にリッチになる人となっても構わないよ、というのが昔の中国の態度だったが、それをいま改めている。

それを改めた結果、テンセントへの締め付けに始まり、アリババとか、ディディとかたくさんのテクノロジーの会社、成功している女優やテニス選手とかに対してまで締め付けがある。

それはどうしてかというと、中国の国民の心の中にルサンチマンというのかな、ねたみ、そねみ、くやしさ、砂を噛むような思い、そういうものが今去来している。それを敏感に中国の政治家は察知して、これはいかんな、、少々焼きを入れたほうがいいな、と一連の政策を打ち出している。

その一連の政策が中国経済にどういうインパクトを与えるかというと、経済活動は少し抑え気味。そして、イノベーションとか、新しいビジネスの企ては大幅に抑え込まれると思う。

だから知識集約的なビジネス、例えばネットビジネスとかヘルスケアとかそういったものほどダメだろうね。

で、そもそもITとかのニュービジネスはアイディアの交換、インフォメーションの自由な流れを非情に必要とする産業ですよね。例えば新型コロナのワクチンでいえば、ファイザーの新型コロナワクチンは実はドイツのマインツという街で作られている技術。バイオンテックという会社。そしてそのバイオンテックの経営者はドイツ人ではなくトルコ人の移民の夫婦、マインツ大学の教授だった人たちが作った会社がバイオンテック。

トルコ人が作ったドイツの会社が作った技術をアメリカの製薬会社が提携して工場を広げて、世界に配っている。という形で非常にオープン。そういう風に付加価値の高い知識集約産業というのはオープンな意見の交換とか、アイディアの採用とかそういうものを必要とする。

そして中国は今どういう政策を取っているかというと、中国のインターネットはクローズド。だからそういった自由な意見交換というものに対して完全に背を向けている。それは今後5年、10年といったタイムフレームで中国の将来の付加価値クリエーションを考えた場合非常に憂慮すべき状況と思う。

これから中国という国はズル、ズル、ズル、とずぶずぶ沈んでいく国になると思う。

実はそういう国っていうのはもう一つある。それは日本。

日本は僕は1988年に離れたが、その頃の日本人の態度は「俺たちは世界に君臨する経済大国で、外国から学ぶことは何一つない」という非常に驕った態度だった。ジャパンアズナンバーワンといった感じで。

外国の人たちも例えばエズラヴォーゲルなんかは日本凄いよね、通産省は水の上でも歩けるような、やることなすことすべて図星、お見通しだ、という感じで日本礼賛、というムードがものすごいあった。

その中でいつしか日本は最新鋭のベストの物、ベストプラクティスを素直に外国から学ぶ、取り入れる態度がなくなってしまった。だからイノベーションがなくなって今ずぶずぶ、ずぶずぶ日本が落ちている。

中国もそれより20年遅れたが、今ずぶずぶ落ちている。

これは日本とか中国だけで起こっていることではなく、歴史はそれの繰り返し。過去の金融センター、例えばイタリアのベニスとか、アントワープとかそういった世界のマネーセンターの変遷を見てくると、そういうような形でテクノロジーとか、商業とかそういうのの最新鋭の考え方、プラクティスが朽ちていくと同時に都市がだんだんずり落ちていくことの繰り返しなんですよね。

話が脱線してあれですが、例えば、こういう例はどうだろう。

1900年、今より100年ちょっと昔だが、1900年ごろのアルゼンチンって世界の経済のトップ10に入っていた。トップ10。

アルゼンチン経済とアメリカ全部を比較すると、アルゼンチンの方が上だったことがある。今からだったら想像つかないよね。

ブエノスアイレスとか行くとものすごく街並みとかきれいだよね。ヨーロッパの街みたいにすんごい豪華な、大きな都市があるわけですけども。で、もう見事に今は朽ちているが、でもなんでアルゼンチンの話をするかというとアルゼンチンは経済で世界のトップ10だったことがあったわけですよ。米州、北米・南米のすべての中でトップだったことがある。それがいまはズルズルズルズルズルズルズルズル落ちて、世界ランキングで70位くらい?まで落ちている。

僕は何が言いたいかというと、日本は今ズルっと落ちかけているが、この後下を見たらどのくらいダウンサイドがあるのか、という話をすればもっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと落ちると思うよ。付加価値の高いところで勝負しなければ。

世界大学ランキングとか見て、日本の大学の名前がほとんどない。日本人は「あれは論文の数で決めているから、尺度が欧米寄りで日本が不利になる基準で考えているでしょ」とランキングを一蹴しているが、よく考えてみると研究の成果である論文とかやっぱ大事なんじゃない?という立場もあるわけでしょ。

そうなのであれば論文のリファラルの数とかも大事っちゃ大事。

なのでどこまででも落ちることはできる。日本もどこまでも落ちるかもしれないし、中国も今みたいなことをやっていればどこまでも落ちるかもしれないリスクはあると思う。

それは世界の文脈でいえば何をもたらすかというと、①資本に対する需要・要求は少し弱まるかもしれない。なぜかと言うと中国国内での旺盛なアパート建設需要とかが無いのでコモディティに対するプレッシャーは今まで程は強くないかもしれない。具体的には銅とか、鉄鉱石とか、アルミニウムとかの消費は少し弱くなるかもしれない。そして、中国株にも投資できない、環境が悪すぎて、というのは今後さらにひどくなると思う。中国株ADRが上場廃止になるとかで先週金曜日もDIDI 滴滴出行が株価下がっていたが、あの状況は今後きつくなりこそすれ、緩和はないと思う。

全部デリステッドされるまで、ぎゅうぎゅう、締められると思う。

なぜかというと、SEC長官のゲイリー・ゲンスラーはそういう人だから。ゲンスラーを甘く見ない方がいい。

そうなのであれば国際分散投資を考えた時に、中国ダメなのかよ、中国に今まで持っていったお金はどこかにリサイクルしないといけないよね、という話になる。

そうすると、それはインドかもしれないし、ベトナムかもしれないし、ポーランドかもしれないし、だけれどもアルゼンチンかもしれないよね、はっきり言って。

僕は実はいまアルゼンチンとか一生懸命研究しているんだけどさ、自分のフリータイム、自由の時間のほとんどは新興国の研究に使っています。

で、それはどうしてかというと、僕は新興国はもうおさらばだ、とサヨナラ宣言をしたのは2013年。あれから数えて何年も歳月が経っている。相場というものは農業と一緒で大きく作物が実って、大きく花が咲いたら、それは地面の栄養をドンドンドンドン吸い上げて大きく開花するんですよね。

それは将来のリターンという観点からすれば、地味が貧しくなる、乏しくなることを意味する。だから去年までのウイニングストラテジーを、今年、来年、再来年も続くと思いこむのは間違い。

新興国はもうかれこれ5年以上も先進国株式をアンダーパフォームしてきていた。で、いま中国がnot investable となれば、一定のお金はEEMみたいな形でエマージングマーケット向けの投資資金とくくられているお金は常にあるわけだから、EEM除く中国、という形で中国以外の新興国に向かないといけないわけでしょ。

そうすると中国の株式市場はものすごく大きくて、それ以外の新興国の株式市場は小さいわけだからほんの少し、一部の金がそれらの国に流れただけでものすごく大きな資金の流入になるかもしれない。そういうことをいま僕は考えています。それでいいかな?

CCL カーニバル コロナが長引いたら潰れるリスクは?

それはないと思います。

それともう一つ言いたいのは1週間前だっけ、オミクロンの話が最初に出た時。オミクロン株の材料が出た時にワイフと話をしていて、「3回目のブースター注射早く受けに行った方がいいよね」という話になって、すぐ薬局に行った。

ファイザーのワクチンの方がモデルナのワクチンよりもオミクロン株に効くんじゃないかと僕は考えていたので、ファイザーあります?と薬局の人に聞いたら、「うちは売り切れちゃってないんです」といわれ、別の複数の薬局でも売り切れていた。

ないよりマシだから、モデルナを打つか、とモデルナのブースター注射を打ったが、そういった具合に突然ブースター注射を受けるアメリカ人が増えた。実際2日ほど前に見た統計だと、月曜・火曜の2日間か何かで200万人がブースター注射を打った。それって、その前の6か月分のすべての注射の総合計より大きい数字だった。

そのくらい今ブースター注射ブームになっている。オミクロン株が出たおかげで。で、今ニュースの報道を聞いていると「オミクロン大したことない」ということが報道され始めている。

結果としてオミクロン株で、何が起こったかというと、皆のブースター注射の接種ペースを早める効果しかなかった、ということ。

そうなのであれば、新型コロナウイルスの終息は先送りになったか、早まったか、でいうと早まった可能性もあるという風に言っている人もいる。例えばJPモルガンの投資ストラテジーのチームはそういうことを主張している。

だからあまりにも単純に「オミクロン株が出たからもうダメだ」とか子供みたいな発想をするのではなく、もっとしっかり考え抜いた方がいいと思う。

僕はある時点で旅行株とかはものすごく切り返してくると思う。

ULCC フロンティア航空

いいところは運航コストがものすごくローコストだ、という点だと思う。それと、ルートストラクチャーがいわゆるハブ空港、大空港に食い込んでいる。だから今、例えば感謝祭とクリスマスでアメリカは旅行シーズンだが、その旅行シーズンがいいシーズンになるんであればそれの恩恵をすっぽり被りやすいそういう事業戦略になっているんじゃないかなと思う。

CRM セールスフォース

11月30日決算発表。ちょっとまちまちな決算だった。ガイダンス悪かったと思う。

Q3EPS予想92セント 結果1.27ドル

売上高予想68億ドル 結果68.6億ドル(前年同期+26.6%)

ガイダンス

Q4 売上高73.6億ドル 新ガイダンス72.15-72.5億ドル

2023年度 売上高318.1億ドル 新ガイダンス317-318億ドル

とショート。だからセールスフォースに関してはあまり魅力を感じない。

SQ スクエア

社名変更を発表している。新しい会社名はBlockという名前だったと思う。決算発表は売上高が大幅に、大幅にショートしていた。その理由はBTC ビットコインの売買の取次ぎをスクエアキャッシュというアプリ内でサービスとして行っているが、そのビットコインの値段が下がったので、ビットコイン売り上げ高の金額も下がったというカラクリだと思う。

それ自体はスクエアの経営のチョンボではないと思う。しかし、そういった形でビットコインの乱高下がスクエアの決算の売上高のミスと反映されるのは辛すぎると前回のカンファレンスコールを見ていた投資家は感じたんじゃないの。

今年の1月効果(January effect)の銘柄候補は

考え方としては2021年のどこかでIPOされて、そして上場後ほとんどいいところなし、でダーッと滝みたいに右肩下がりになっているチャート、そして最終的に株価が15ドルとか20ドルとか、5ドルとか株価自体がものすごく小さな株価になっちゃっている銘柄ほどデッドキャットバウンスでポーンと跳ねる可能性は高いと思う。

ただし、それは12月15日以降の話であって、いまではない。今は12月5日。そして12月15日までの向こう10日間の間に怒涛の売りが来るリスクがある。

実際今ハイパーグロース株はものすごい売り圧力に日々さらされている。だから、介入するタイミングが早過ぎたら、今からでもぶっ殺されると思う。ぶっ殺される。

だから、それはしないでください。

クリスマスがもうすぐに迫っている、というタイミングでふっと売り物が切れた、そういうところでスッと行く、その辛抱というかタイミングの見計らいというか、ほとんどの投資家さんは僕が何か話をすると、僕の話が終わらないうちから買い注文を入れたりとか、アイディアを聞いたらその瞬間に行動に出ている人がほとんどだけれども、そういうの良くないよ。

僕が12月15日まで動かないでください、と言ったら、僕は30年やっている。その経験からあまり早く動き過ぎたらダメだな、とわかっているから12月15日と言っているわけで、その部分を聞き逃さないでください。

逆の言い方をすれば1月効果はあると思う。その時は1年で最も相場の書き入れ時になると思う。ポンコツ株、ギトギトに売られている株、クソぶっ死んだネコでも地面にバーンとぶつけるとピョーンと跳ねて生きているように見える、そういう相場の局面が来ると思う。

多分みんなはその時に感じることは

「広瀬さんテクノロジーダメだと言っていたけど、テクノロジー カーッと火が出るような相場が来ているじゃないか、また間違った、あはははは」とそういうコメントが12月27日とか28日に出てくると思う。今からそういう光景が目に浮かぶが、でもそれはデットキャットバウンスと呼ばれる現象で一過性の物。

それがきて3日連続で今日も+10%、明日も+7%、明後日も+15%、みたいなかんじで、パーン、パーン、パーンと上がったら、そこで降りてください。テクノロジーは降りてください。わかる?

僕が投資銀行に勤めていた時って、12月のクリスマスの直前くらいから新年の1月5日、6日、7日くらいまでは客になんか電話してなかったね、自分で稼ぐので忙しかったから。

アメリカの証券会社と日本の証券会社の違いは、日本の証券会社は手張り御法度で、自分でトレードしてはいけないんですよね。本当に信じられないことなんだけれども、自分で株をトレードしていないのに、そういう人が証券マンをやったりとか、あるいは自分で手張りしていないファンドマネージャーがお客様の年金の金を預かるとか、それ、僕なんか話聞いていて「ちょっと待ってください、この人、投資した経験ないんでしょ、自分のポートフォリオってないんですよね、そういう人に株式投資任せていいんですか」と僕なんか思うが、でもそういうことが正しいやり方だ、と日本ではまかり通っている。

アメリカではそうではない。アメリカで客に電話するとジム・クレーマーみたいなファンドマネージャーが出てきて「おいお前、No1アカウントで何を買ってるんだよ」と聞かれる。No1アカウントはセールスマンの自己勘定の個人のへそくり口座。それが非常に大事な客とのコミュニケーションになっている。No2アカウントは何かと言うと、奥さんの口座。

だから年末年始、クリスマス後ぐらいからはNo1口座、No2口座でのトレードに集中するということ。なぜかと言えば、1年の株式投資の勝敗、その大部分が2週間くらいで決まっちゃうから。

これからそういう大事な局面を迎えます。

そして今年もハイパーグロース株、IPOされた銘柄がボコボコにやられているので、そういうデットキャットバウンス候補、死んだネコはそこらへんにゴロゴロしている。そこら辺を料理したいと思っている。

金融相場で割高になったVTIの下落リスクを避けるために逆業績相場で下がったVTIに大きな金額を投じる戦略はどう?

VTIは来年±0%くらいでは。別に大きくは下がらないと思う。要はそこでトレードしようとしてもダメなんじゃないですか。

DKNG ドラフトキングス

随分下がったね。これも今全米の各州でスポーツベッティング、オンライン賭博が解禁になっているが、それが解禁ブームになった理由は新型コロナで地方財政がものすごい圧迫を受けたから。

いま新型コロナは終わろうとしている。だからそういった地方政府の財政的な困窮、圧迫も今後緩和人向かおうとしている。その局面でなんでマリファナを承認しないといけないの、スポーツ賭博を承認しないといけないの、という形で今後そういうものに対して地方政府の見る目が厳しくなるということ。

だからこのへんの銘柄下がっている。

同じことはマリファナ関係にも言える。例えばTLRY ティルレイ。

そこら辺のストーリーは去年はセクシーなストーリーでストーリー一発で良かったが今年来年はこういうストーリーは通用しないと思う。

CRWD クラウドストライク 決算特にどこが良かったか

キャッシュフローが非常に潤沢と感じた。

ENPH エンフェースエナジー

年末つられ高になるかという質問。

わかりません。

ACN アクセンチュア

可もなく不可もなくじゃない。

この辺の銘柄はあまり景気にも関係ないと思う。悪くはないが特に今買わなければいけない理由は全然感じない。

テーパリングについて

米国財務省証券を100億ドル、住宅抵当証券を50億ドルずつ毎月購入額を減額していくということと思う。でもその中身の細かいものに関しては特に規定はない。

DOCS ドクシミティ

次の決算を待たずに降りたほうがいいかの質問。

今の水準よりは次の決算までに高くなっていると思うが、あまり自信が無い。

DLO ディローカル

決算悪かった。売りだと思う。

広瀬さんでも年間でマイナスになることはある?

ありますよ。もちろんあります。

DOCU ドキュサイン 売り?

ドキュサインは多分体勢を立て直すのに少なくとも3か月、下手したら半年以上かかるのでは。だからすぐに立ち直ってくるということは考えにくいと思います。

AAPL アップルのM1チップ、TSLA テスラの車両向けGPUのように半導体を内製化するメーカーが増え、NVDA エヌビディアの売り上げが減少するリスクはある?

そのリスクは今日に始まったことではなく、昔から常にエヌビディアとかインテルが晒されてきたリスク。今日に始まったことじゃないと思う。

良い投資家は良い経営者、良い起業家になれる?

必ずしもそうとは言えないと思う。特に起業家に要求されることは投資家やサラリーマンに要求されることと随分違うと思う。それは、なれないと思う。

S&P500が落ち込んだ時RPRX ロイヤリティファーマは?

特に連動していないと思う。

BNPL銘柄の今後は

そろそろ貸し付け内容の焦げ付きとかに注意を払っていく必要があると思う。別の言い方をすればシーズニングという概念。シーズニングというのはシーズン、季節、つまり月日の経過ということですけれども。

要はペロトンバイクを分割払いで買うとか、そういうのは4回払いとか、12回払いとかそういった形で分割払いで払っていく。最初の1か月目からすぐに払えない、という形でとん挫する消費者はあまり居ないと思う。

しかし、それが半年、1年経つとだんだん苦しくなって最後払えない人が増えてくると考えるのが自然。その概念がローンのシーズニングという概念。

いまはBNPLブームが来て1年くらいが経つのでここからはシーズニング効果を念頭に入れて判断したほうがいいよね、という投資態度を取る投資家が増えるのでは。

ODFL オールドドミニオンフレートライン

この手のビジネス僕好きですけれどもさっき言ったような理由でもうアマゾン忙しくない、UPS忙しくないFDX フェデックス忙しくない。

そういう状況でチマチマした小包の配達のビジネスもそういう局面で好業績が維持できるかと聞かれると「どうだろうねー」と思わざるを得ない。

だからやや不安に感じます。

今後注目したい分野

いま僕が凄く研究しているのは例えばアルゼンチンのシェール産業とか、そういうものに興味を持っています。あるいはブラジルのペトロブラスとか。つまり、新鮮味があるかということ。

僕の話聞いていて、アルゼンチン?アルゼンチンって通貨が暴落してる国じゃない?あいつ正気かよ?という風に僕の商機を疑ってかかるような投資アイディアは良い投資アイディア。なぜかと言うと皆が探し回っている所じゃないから。

投資というのは皆がいないところでやるのが一番安全。僕がいっつも言っているようにあなたの隣人を憎んでください。なぜかと言うと株でやられるときはあなたより先にあなたの友達、あなたと一緒に結託して買いあがった株をお友達があなたより先に売るから、だから自分がババをつかまされる。

そういうことが今たくさん、たくさん、たくさんの銘柄で起こっている。特にハイパーグロース株で。そうなのであればだれもいない荒野で自分独りぼっち、自分一人しかいない、失敗したらその責任は全部自分にある投資アイディア、それが一番安全。

もっと言えば東京大空襲が着て東京が焼け野原になっちゃった。東京駅に立って、八重洲口を見たら東京湾までたっている建物が何にもない、こんなひどい状況でどうすればいいんだよ。

という状況は、そこに住めばいいんですよ笑。

なぜかというと建物が一つも残っていないからそこには爆撃が来ない。それは安全なんですよ。

誰もいない荒野に自分だけ独りで立つという勇気をみんなに体得してほしい。みんながやっていることはTwitter見て「この銘柄話題になっているみたいだから自分も買ったほbeうがいいのかな」と人が話題にしている銘柄を自分も買わなきゃいけないような気持になって、その銘柄に投資する、とか。そういう人多い。

筋トレブームだ、と言ったらみんな筋トレやっているから自分もやったほうがいいのかな、とか。女性の場合ある種の洋服や化粧品を買わなきゃいけないのかな、とか。

みんなそういう風に右になびいたり、左になびいたりしている。

だから、現代のSNSベースの投資ってすごくそういう色彩が強い。面白い現象だと思います。

来年を考えてQCOM クアルコム、NVDA エヌビディア、AMD アドバンスド・マイクロ・デバイシズのうち、一つ選ぶなら

その辺全滅かもしれない。分からない。

でもどうだろうね。強いて言えばその3つの中ではクアルコムが一番手垢がついていないと思う。だけれども超ワクワクするかというと、わくわくしないよね。

TSLA テスラのエネルギービジネスの今後の見通し

あんま関係ないでしょうね。どうでもいいです。

決算を基準に投資するとしても銘柄を絞る必要があると思うが、その場合の基準は?

とびぬけていいけさんを出した企業が好き。僕は。

ブリッジウォーターのレイダリオが言うビッグサイクル

知りません。あまり参考にする必要ないんじゃないかな。

2022年持つべきセクター

僕だったらエネルギー、旅行関連。

XOM エクソンモービル、BP 中期保有は

それもいいと思う。

TSLA テスラ

今月中にベルリンギガファクトリーが立ち上げになると思う。ものすごく大きなキャパシティの追加になるので、きっちり立ち上がるかどうかに注目している。

同時にテキサス州オースチンの工場もいよいよ量産体制に入ってくる。その2つがきちんと立ち上がるか、それを調べる一番いい方法は納車台数の統計。それがアナリスト予想を上回ることができるかどうかに注目している。

もしダメだったらペケだと思う。

TLT iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF

あまり好きじゃない。債券はあまりバリューないと思う。僕だったらエクイティで勝負する。

IYR

これもひと相場終わったというかあまり旬じゃないと思う。食指が動きません。

来年や今後のRPRX ロイヤリティファーマの展望

特にない。ひたひた来る展開だと思っています。

投資2年目の初心者、5年前、GAFAMのようなポジションにいた銘柄は何でしょうか、どういう道筋で廃れていったのでしょうか。

たとえば、マイスペース。

誹謗中傷、ユーザーのお行儀の悪さがあまりにもひどくて、特に子供向けプラットフォームと思われていたが、子を持つ親の人たちが「マイスペースやっちゃダメ」と子供に行ったのでマイスペースは消えていった。SNSの場合、コミュニティをどういう風にキレイに保つかが非常に大きなイシューだと思う。

振り返ってみれば例えばTwitterがFacebookに比べ、大―きく売上高で水を開けられたその少なからぬ理由はTwitterがFacebookに比べ、広告主が広告を出したがらない汚らしい場所になり下がったから大きく出遅れたと思う。

金鉱株

買い場かもしれない。注意してみる必要がある。

KOS コスモス、RIG トランスオーシャン、TNP サコスエナジー、PXS、DVN デボンエナジー

そこらへんは全部ハイリスクだがリターン、アップサイドも大きいと思う。1個だけ選べと言われたらすべてハイリスク。

CCL カーニバル

チャート的にどうという質問。

あまり良くないと思う。

DDOC データドッグ

僕だったらホールドする。

天然ガス銘柄は気温に関係なくお勧め?

気温は関係ある。天然ガスの消費は冬場の天候に大きく左右される。暖冬はダメ。

SPIR

10ドルを割ると機関投資家によっては10ドル以下の株を買ってはいけないという内規、運用の社内ルールがある機関投資家が多い。だから10ドル割れになると投資の主体は個人投資家になるんじゃないかね。

それが低位株であることの最も大きなハンディキャップだと思います。

危険とは特に思わないけれども。この銘柄の場合。SPACで資金調達もしていると思う。

CCL カーニバル、NCLH ノルウェージャン・クルーズライン、DAL デルタ航空、PXD パイオニアナショナルリソーセズ、TRMD トーム 目標株価は

そんなのどうでもいいです。

レアル安でブラジルからの輸入にメリットある。今後のレアル、ブラジル経済の見通し

よくわかりません。でも新型コロナのワクチンの接種はかなり進んでるんじゃないの。それから憶測するに、経済が減速するか加速するかという視点からすれば加速するのかなと思っている。個別ではPBRペトロブラスとかが面白いんじゃないかなと思っています。

今週火曜日くらい?にアナリストデーが予定されている。ここら辺を見ています。

2000万円で運用している。売買のタイミングは?

好決算後株価が跳ねた後のタイミングで恥を忍んで買いに行くのが一番安全と思う。

だから好決算の後株価が跳ねた後もこの株欲しいという機関投資家が後を絶たない大商い。

あるいは一番危険なタイミングは悪い決算が出た後、「げーっ、40%安かよ、ひでーな、これ」という40%安で開いた瞬間がそこからのダウンサイドがもっとも危険。

だからそこからでもみんな一目散に売っている。

一番安全なのは好決算が出た時。それ何回も言っているけどなんでわからないわけ、みんな。

投資家がある時点の10年債利回りが高い/低いを判断する上での水準はある?

ないと思う。インフレ率などによって債券の割高、割安は変わるから。

どれだけ利回りが高くてもそれよりインフレの方が高ければそんな債券に何の価値もない。

インフレに負けたら意味が無いわけですよ。そういった形で債券利回りの相対バリュエーションはその時のインフレ率にものすごく左右される。

だから僕が債券を見るにあたって何に気を付けて債券市場の動向を見ているかというと、ポーン、ポーン、ポーン、と3日連続で、あれ、あれ、あれ?と長期債の利回りがスルスル急上昇/急低下すると言った有様を特に注目している。

なぜかと言うと、機関投資家の運用というのはあるルールに基づいて、運用されている。

たとえば、長期金利がひとつのベンチマークになるのだから、ぐわ、ぐわ、ぐわ、と動いているときはポートフォリオ全体のリスク管理をするときのそもそもの基準がずれてしまうことを意味する。

そうすると、金利こんなに上がってるのかよ、もっとリスクを落とさなきゃ、と自動的にコンピューターによる売りプログラムが入ることを意味する。

そういうものを僕は見ている。10年債利回りが3%、とか2.7%、とかいうのはあんまり関係ないんじゃないの。

決算が良くて上がる銘柄と下がる銘柄の違いは

そういう銘柄もある。良かったのに売られる、悪かったのに買われる銘柄も皆無ではない。でも90%くらいの場合、いい決算だと買われる。

たとえば先週のOKTA オクタの決算は良い決算と思ったが引け後売られた。でもその後本取引では逆に上がった。だから好決算なのに売られているとか言うのはだましが多い。

そういうことも30年やってきて何百例、何千例見てきて愚直に素直に好決算だったら買いで、悪い決算だったら売りでいいという結論に至っている。

それは僕だけでなく、無数の機関投資家が全員決算発表のタイミングで決算を見ていて悪かったら怒涛の売りでバーンと売る、良ければバーンと買うということをみんながやっている。

それは貨物列車があなたをめがけて突進してきている状況と全く一緒なんだから、その時にドキュサイン40%安、安すぎる、買いだー、というのは、「周り見てみろよ、そんなこと言ってるのはお前ひとりだよ」と個人投資家だけなんですよ周囲が見えていないのは。

ドキュサイン40%、安い、買いだ、と言っている人がどうなるかというと爆走機関車になぎ倒されるわけでしょ。貨物列車の前に身を投げ出さないでくださいと言うことを僕はお願いしている。それ宜しくお願いします。

NIO ニオ

今後の成長余地についての質問。

その部分は中国政府がターゲットにしていない分野の一つ。EVは。だけれどもXPEVの経営者とかLI の経営者とか、NIOの経営者がちょっと儲かって威張り始めたらすぐに中国政府がEVの経営者けしからん、格差是正の折に1人だけ派手に動き回りやがって、と中国政府が思い、お前ら死んどけ、と一言言ったらセクター丸ごとぶっ殺されると思う。

今は国策としてEVを奨励しているので少々のパーティ、どんちゃん騒ぎも容認しているが、後のほとんどのハイテクセクターは処刑されている。BABA アリババとか。

なのであればあまり楽観視しない方がいいと思わない?僕だったらピリピリしながらこのへんのセクターはトレードしていると思うけれども。

クルーズ船のキャッシュフローマージン同程度だったがこれから買うならどれがいいか

今はまだ本格的に船が動いていないので2022年の夏とかそのくらいの時点で各社の収益性の比較をすべきじゃない?

今は我慢してひたすら待つ以外にないと思いますよ。

だけれどもノーマルになるのかならないのかでいえば、新型コロナはいずれ終息して、そして旅行はいずれ元に戻ると思います。で、単にコロナ前の元に戻るんじゃなくて、それ以上にオーバーシュートして旅行関係が戻ってくると思う。

そう考えるのが常識だから。なぜかと言うと、モノの消費で2021年にそういうことが起こった。だからアマゾンがブームになったとか、そういうことが起こって、モノの消費はサービスの消費よりはるかにオーバーシュートして戻った。今後モノの消費は落ち込んでいくわけですよ。そしてサービスの消費がオーバーシュートする場面が2022年に来るわけです。だからこのセクターは持っていていいと思いますよ。

来年に向けVTIから抜けた資金をVFH、7~10年債に向けるのはあり?

金融セクターが人気になるとすればイールドカーブがもっと急にならないとセクターに元気が出てこないと思う。今はそういうイールドカーブになっていない。

だから僕だったら後回しにしてもいいかなと思う。

エネルギーセクターどの銘柄もEPS成長率高くバリュエーションも低いと思うがエネルギー価格以外のリスクはある?

エネルギー価格が一番重要と思う。そしていまWTIとか下がってきているのでその意味ではリスクは高まっていると思う。

パウエル議長がインフレ一時的論を撤回しテーパー加速を示唆した。後手に回っている感がある。2018年末の下げの再来になる可能性は?

そのとおりですよね。

あの時は長期金利がスルスル上がっていた。今はスルスルと上がってはいない。あの時の状況とは違うんじゃないかと思う。

後手に回っているかどうかは債券市場の動きもにらみながら判断すべきと思う。

地合いの悪化で逆に次のIPO案件に注目している。投資銀行は優良案件を準備している?

その考え方で間違っていないが、でも半年くらいIPOが全然なくなった後でそういうことは心配して。

T AT&T 出来高を伴って戻しているように見える。

まあ、まだ本格的に戻しているとは言えないよね。

ー底値と見ていいでしょうか?

何とも言えないよね、1回目の下げは来たと思うが、理想的には1回、2回、3回くらい、三尊ボトムみたいに付けたほうがいいと思う。

ハイグロース、高バリュエーションは避けたほうがいいとのことだがABNB エアビー&ビーは?

ABNB エアビー&ビーもそのグループに入っている。その意味では危険。でもそのグループにあって比較的来年以降のストーリーに沿っているかでいうと、ABNB エアビー&ビーは沿っていると思う。

VTIがゼロ成長ならVDE,VISは

今もしVTI100%にしていて、それを半分だけシフトする先を探しているなら、そういうやり方もあると思う。否定はしない。

NCNO エヌシーノ

決算発表

Q3 EPS予想-6セント 結果-4セント

売上高予想6662万ドル 結果7004万ドル(前年同期+29.1%

Q4ガイダンス

EPS予想-9¢ 新ガイダンスー10~-9¢

売上高予想6829万ドル 新ガイダンス6850~6950万ドル

ちょっとわだかまりの残る決算でしたよね。それほどクリーンではないと思います。

コロナ下火になった場合旅行株はひたひた上がるか急速に上がるか

わかりません。急速に上がるかもしれない。

ARKK アークイノベーションETF 1月に復活しますか

ある程度戻ってくると思います。

VTIは5~10年で見るとどの程度のパフォーマンスが予想されますか

わかりません。でも僕が言いたいことは2019年はS&P500は+28.9%でした。つまりアメリカのマーケットは。

2020年は+16.3%でした。そして2021年今日までのアメリカ株のパフォーマンスは+25%とかだっけ。

そういう風に3年連続で2ケタ成長というのは非常に珍しい。なのでむしろ上がったり下がったり、上がったり下がったりと千鳥足的なマーケットの方が普通なんですよね。

何が言いたいかというと、去年も、あるいは今年もマーケットが高かったから、当然来年も高い、という当然、という発想がどこから来るのか、僕は皆に聞きたい。

だから来年2022年に関しては±0%くらいかな、と控えめに見ています。

でも長期で見れば、50年とかで均してみれば、S&P500は+8%~9%でパフォーマンスが出ているので長期では心配していないというのはそういった理由。

CCL カーニバル、DAL デルタ航空、BA ボーイング タックスロスセリングの対象になる?

あまりならないと思う。タックスロスセリングはその年にIPOされたような若い企業ほどで安いから。

もっと別の言い方をすればBA ボーイングみたいなシクリカル株とかは勝つときもあるし負けるときもあるということが分かっている投資家、別の言い方をすればバリュー投資家とかが買う銘柄。

バリュー投資家は株価が下がっている=売りと言う結論には到達しない。そういう結論に到達するのはグロース投資家。それも経験の浅い、若い投資家はそういう判断をしやすい。だから、急角度でV字型に戻ってくるのが分かっているのに年末のタックスロスセリングでその株を処分する。

それはどうしてかというと、少しでも払う税金を少なくしたい、それは突き詰めて言えばその投資家に金が無いということ。

貧乏な投資家が貧乏なストラテジーで貧乏な株の買い方をするから貧乏になるわけですよ笑。わかる?

ボーイングとかを買っている人は例えば75歳のおじいちゃんとか年金生活者とかそういう人が多いと思う。若者ではないと思う。ロビンフッドアプリとかでボーイング買っていないと思うよ。

今は買い場とのこと。調整の反発を取る為指数を買おうと思うが今週買うのはどうですか?

まあ、そういう手もあるかもしれない。少しそういう風に僕が考える理由はオミクロン株が大したことないというニュースが近々もたらされると思う。あと10日間、あるいは1週間くらいで。

そうしたらその時は1回買われるかな、と思っている。株価指数の話。

T AT&T 投資対象としてどう

良くもなく、悪くもなくって感じじゃない?

2022年の金融セクターは

イールドカーブ次第。まあまあいいかなと思っているが証券株は買いたくない。

GS ゴールドマンサックス、MS モルガンスタンレー、JPM JPモルガンチェースのように大きな投資銀行部門がある金融株は買いたくないです。

BVN ブエナベンチュラ

金鉱株という認識を持っている投資家が多いがそれ以外のメタルもいろいろ扱っている。

例えば銅とかは今少し状況が悪い。それは中国経済がスローダウン、中国の建設セクターが不振だから。

問題があるとしたらそこでしょうね。

U ユニティ、RBLX ロブロックス

少しメタバース人気が先行しすぎている感じがする。

だから、その人気が剥げてくるのは怖い。ちょっと話題先行しすぎ、冷やす必要があると思う。

OLPX オラプレックス

ホールドでいい。

ベトナム株は中国と同じ共産党だが中国とは違う?

長期で見ればそういうリスクもあると思うがそれは10~20年先じゃないですか。今はあまり心配していません。

DOCU ドキュサイン タックスロスセリングの対象になる?

ひょっとしたらなるかもしれない。

決算を基準に個別銘柄を保有しているが、今回の調整で大きくやられた。市場がギクシャクしている場合株数を減らし、買い戻すという動きをすべき??

あまりにも乱高下しすぎてリスクに耐えられないならそうする以外ない。

FTI テクニップFMC

面白い銘柄だと思う。

この辺も見ている。

EQNR

面白いかもしれない。でもちょっと最近見ていないので何とも言えない。でも面白いと思います。

来年利上げなどで相場がギクシャクすると高配当銘柄に目が行くことにならない?

一つの考え方として高配当株に逃げるとボラティリティを抑えることができるという考え方はできると思います。

ロシアETF

ロシアも面白いと言えば面白いと思います。

BTI ブリティッシュアメリカンタバコ

随分下がったね。まあこのへんの銘柄はインカムゲインというかそういう控えめな消極的なディフェンシブな投資スタンスでしか買えないと思う。だから大幅なキャピタルゲイン狙いでこの辺の銘柄を買うということは僕はしたくないと思います。

それを断ったうえでバリューはあるか、と言われたらバリューはあると思う。

来週に向け現在持っているグロース株の割合を大きく減らそうと思っている。売却のタイミングは

来週に向けて、というなら今売るしかないのでは。

なぜルーズベルトが規制していたグラススティーガル法は廃止になったの

それは、なぜでしょうね。

時間が経って大恐慌時代の教訓というかあの時の痛みを覚えている国民が少なくなったから、ということじゃないですか。

証券会社がデフォルトすることは今後ありえる?

いまの時点ではその可能性は低いと思います。

NCLH ノルウェージャン・クルーズライン のクルーズで10名の陽性のニュースが出ている。

それは当然ときどき出るでしょうね。驚くに値しないです。

VIXは40が目途?

VIXの40というのはものすごく不安が高い水準。でもめったに40という水準にはいかないと思う。

雇用統計悪いがスタグフレーション懸念は?

常にあると言えばあるし、無いと言えばない。

僕はそれがメインの不安ではないと思う。

ガイダンスのミスはアナリスト予想より会社予想が悪かったという意味?そうならば、会社予想を優先しないというのはずいぶん勝手だなと思います。

大事な質問なのできちんと説明します。

順番が問題です。

まず最初に提出されるのは会社側、あるいは財務部長の考える来期の予想。それが起点となる。

その財務部長の見解を見て、アナリストは「え、部長はそういう風に言っているのか、じゃあ俺も数字を変えよう」とアナリストがそれに従う。

まず順番として、財務部長の示すガイダンスが最初に来る。そしてアナリストの数字のサヤ寄せが2番目。そして、次に決算発表が着て決算ふたを開けてみたらそれがアナリストのコンセンサスより良かった悪かったという形で結果が出る。

そうすると、遡っていくとコンセンサス予想を作られた原因は会社の財務部長の見解が起点である。

だから決算を外した、クリアしたというのは究極的には財務部長が有言実行、自分でいったことをきっちり励行しているのかをチェックするのが決算チェック。

だからもっと言えば財務部長の誘導、決算ガイダンスは非常に、非常に、非常に、非常に、非常に大事なんですよ。だから財務部長に要求される最大のコンピタンス、それは何かと言うと、次の決算に関してピシッとしたガイダンスを出せること。

それを出せなかったら、株価が暴落して、企業の資金調達コストが急増して、経営がぐちゃぐちゃになって、会社が倒産するかもしれない。

だから財務部長の来期の予測は真剣勝負。

それで2回くらいしくじったら、ピーン!って感じで財務部長はクビ。

社内からもあんな使えない財務部長クビにしろよ、という突き上げが、ツンツンツンツンツンツンツンツンツンと来る。

ことアメリカに限って言えば財務部長のポジションはものすごい厳しい世界。辛い世界。

MELI メルカドリブレ

どうだろうね。これもアマゾンとかショッピファイと同じじゃない?

つまり新型コロナで外出できない時はこういうストーリーで良かったけれどももう皆街に出れるようになるわけだからそうであれば何が悲しくてネット通販の株とか買わなきゃいけないの、ってそういう話じゃない?

それは同じ話はSE シーとかにも言えるよね。

これなんかも人気になったけれどももう別に買う理由ないんじゃないの。

来年利上げが意識されているが、FRBが金融緩和をやめM3の縮小に関して市場は意識している?その際2020年3月~上げてきた株価指数は大きく下がると思うが恐れている。2022年は指数のウエイトを下げることを強く検討している

まあ、そういうこと。利上げ、あるいは金融の引き締めはただごとではない。でもそれイコールこの世の終わりを意味しない。

なぜかと言うと普通中央銀行が引き締めをしているときは景気はカーっと火が出るくらい良いとき。今アメリカの景気は良い、雇用市場の環境は良い、アメリカの消費者は自信を持っている、懐具合はあったかい、消費したいと思っている、ただし、ネット通販、アマゾンにポチはもう来ている。

それよか旅行行きたい、リア充デートしたい、人に会いたい、マッチングアプリとかそういうことを皆考えていると思う。その流れに沿った投資テーマでなければいけないと思っている。

2022年ハイグロが低迷したらバンガード社がVTIのハイグロ構成比率を変更したりしない?

それはない。なぜかと言うとVTIが依拠しているのは時価総額に連動した株価指数だと思うから。だからハイグロース株の時価総額が小さくなれば会社側、バンガードが、指数をいじるのではなく、自動的に株価指数の計算のされ方で比率が変わるということはあると思う。

VTIとVT 組み入れ銘柄が同じ場合も多くあると思うが来年のパフォーマンスも似た感じになる?

ある程度オーバーラップすると思う。

観光・エネルギー銘柄以外に割安で成長が期待できる銘柄は?UNH ユナイテッドヘルスとかANTM アンセムとか?

その辺もいいと思うが、相場になる順番があると思う。

Sector Rotation Analysis [ChartSchool] (stockcharts.com)

検索してみるね。これなんかいいかもしれない。

これはセクターローテーションを図示している。

青野線が景気のサイクル。株式市場の動きは景気のサイクルと外れている。景気が一番真っ暗な時に株式市場が真っ暗かというと、そうではない。

株式市場は一足先に次の回復を見込んで相場は上がり始める。そういうサイクルの最初に来るグループは例えばハイテク株。だから2020年とか2021年もそうだけれども、なんでGAFAがよかったかというと、それはセクターローテーションのセオリー通り。

FRBが金融緩和をものすごくしているときは高PERのテクノロジー株とかそういうのがアウトパフォームする。Discretioaryは消費循環。ナイキとかそういうのが消費循環の一例。

Comm.Servicesはフェイスブックとかを指すと思う。

でもその後で景気が良くなってきている。いま新型コロナが終わりかかって経済再開で街に出ようと言っているわけだから今この辺にあるわけですよ。我々の立ち位置は。

その時には工業、素材、エネルギーとかその辺が今の旬になる。でも相場的にはだんだん佳境に入ってくるというか、ピークに入ってくるわけですよね。

だから相場をけん引しているリーダーシップグループがハイテク・ネットからエネルギーみたいなものにシフトしてくるわけですよ。

その順番で質問者さんの言うUNH ユナイテッドヘルス、ANTM アンセムとかそういうヘルスケアとかディフェンシブは株式市場がピークを付けた後、景気の後半、終盤局面、景気が戻った時点で逃げていくべきセクターがそこで、まだそこじゃないということ。

順番からすれば今はまだエネルギーくらいじゃないですか、と僕が言っているのはこのサイクルの図を思い出している、という説明の仕方が出来ると思います。

10年債利回りが下がっているのは10年債が買われているから?今後金利が上がるのになぜ?

はい。

それは長期債、10年債の価格形成を考えた場合、債券の投資家は主にこれから5年後のインフレ率がどうなるか、という長期の展望に立って物事を考えている。

そうすると、今足元のインフレ率は5%を超えているが、5年後のインフレ率は2%くらいじゃない、という考えで債券の利回りがあまり上がっていない、そういう説明になりますね。

テック株は好決算でも2022年以降はリスク/リワードが悪いという考え?

基本的にはそういう考え?

VIXは35まで上がった。S&P500はそろそろ底入れが近い?

はい。そろそろ底入れすると思います。

目先の一番大きなきっかけ、カタリストは何かと言うと、それはオミクロン株ですよね。それがどのくらいタチ悪い変異種なのか、それに関するニュース。

で、あと10日ほどすれば、あるいは1週間後くらいにファイザーが現行のワクチンを変更する必要があるかないかについて、ファイザーの見解を述べると思う。

ワクチン手直しする必要なし、となればマーケットは買われると思います。

SPDR 高配当ETF

それも悪くないと思う。

HA ハワイアン航空

それも悪くないと思う。

非常に時間かかっているが。今日本とかもオミクロン株のニュースでまたまた入国制限厳しくしたりしているので目先のニュースは良くない。辛い局面が続いているが、それは耐えるしかない。

TPR タペストリー

良いんじゃないですかね。

VTI8割、2022年に向けサテライトでエネルギー、観光株を増やす場合今買うべき?

どうだろうねー。観光株は今から買い始めてもいいと思う。エネルギーは今が一番仕入れチャンスかどうかはちょっと良くわからない。今じゃないかもしれない。

航空、クルーズ株持っているがナンピンするかCRWD クラウドストライク、ABNB エアビー&ビー今から入るべきか

ポートフォリオの分散をしたいなら他の銘柄を買うのもいいと思う。

だけれどもCRWD クラウドストライクはもうストーリーが終わりかかっていると思う。

クルーズ・旅行関係はまだ始まってすらいないと思う。長期でどちらを持つべきかは自明ですよね。

来年はサテライトに旅行・エネルギーを持とうと思っている。期待できそうな個別を買うべきかセクターETFを買うべきか。

どっちでもいいと思う。一つのやり方としてはリーダーシップ銘柄を買う、例えばホテルでいうと最大で最もよく経営されているのはMAR マリオット、エアラインで最大級で最もよく経営されているのはDAL デルタ航空、クルーズ船で最大はCCL カーニバル、石油株でいえば最大の上場石油株はXOM エクソンモービル、二番手はCVX シェブロン、シェールでいえばEOG、PXD パイオニアナショナルリソーセズあたりがリーダー株になる。

VTIの積立は続けていい?

それは続けてください。変更なしです。

U ユニティ -15%含み損 ホールドでいい?

この前の決算良かったよね。

目先はニュースないと思う。そして今はタックスロスセリングのシーズンなのでユニティにも少し売りが出ているのかも。だけれども1月になればまた高くなると思う。

10バガーについて過去を研究している。良い決算以外に見るべき点は?

特にない。決算だけが重要じゃないですか?

米国の予算案の通貨遅延と、ノードストリーム2の関係について

通常であれば防衛予算はアメリカの議員たちがあまりパフォーマンス、つまり防衛予算を人質に取って自分の主張を声高に主張するとかそういうのは下品なやり方だと、兵隊さんのお給料がかかっているのに。

アメリカという国は兵隊さんリスペクトがものすごくある国。だから兵隊さんの給料に支障が出るような行為を議員がやるというのはけしからん、そんな議員は投票しないという形でメチャクチャリスクが高い事。防衛法案にNoというのは。

でもフロリダ州のmarco rubioという議員さんが「ちょっと待ってくれ、これ、今ウクライナこういう情勢になっているので、法案と雄のちょっと待ったほうがいいんじゃないのか、ロシアが介入してきている」ということでストップをかけている。

なんでアメリカの法案がドイツとロシアの国際問題に関係するんだと思うかもしれないが、関係はある。

北大西洋条約機構、NATOというものがある。これは我々日本人で一番わかりやすい例でいうと日米安全保障条約というものがある。そして日本憲法を議論するとき、安保条約がどうのこうの、とその二つは切っても切り離せない問題。

それと同じようにヨーロッパの人たちは第二次世界大戦が終わった後、ソ連からの脅威に対して、アメリカに守ってほしいということで、北大西洋条約で、集団として皆で安全を守りましょうと集団安全保障条約が結ばれた。その時に条件の一つとして、我々の集団の安全保障に影響を及ぼすような条約とか契約とかそういうのを個々の国がやってはいけません。だから一言アメリカに断って、アメリカ、よろしゅうございますね、という承認を得なさいと言うことになっている。

で、ノードストリームはロシアから北のほうのバルト海の海底を伝ってドイツまで直接引っ張ってくる天然ガスのパイプラインですよね。

それ自体は軍事施設じゃないが、国家安全保障に影響のある天然ガスみたいなリソースの引っ張り方に関してはひとことアメリカの断りがあったほうがいいんじゃないの、ということで米議会での承認が問題になっている。そして米議会での承認は防衛予算案にノードストリームを承認するか、しないかも抱き合わせになっている。

だから防衛予算案の通貨が今遅れている状況。そして、アメリカの予算全体が遅れているわけなんだけれども、それは昨日か一昨日の話し合いで2月までは暫定予算を付けて延長しましょう、という話になっている。

その意味では防衛予算の可決も2月くらいまではもつれ込むかもしれない。でもその一方でヨーロッパの天然ガスはどうなっているかというと今すごく不足していて、冬はだんだん寒くなっているので、ノードストリームは今日にでも開通してほしいとドイツの人は願っている。

そういうことをめぐって駆け引きが行われている。

ドイツはノードストリーム2の開通を願っている。ロシアもノードストリーム2の開通を願っている。だけれどもウクライナはそれが開通しちゃうと北ルートが補強され、南ルート、ウクライナのルートが邪険にされるので反発している。

ウクライナはそんなことやるなら、我々はEUの懐に飛び込むぞ、という姿勢を見せている。それにたいしてロシアは「お前がEUに浮気するなんてけしからん、お前は俺のお嫁さんなんだ」という形でウクライナを脅している。それでウクライナとロシアの国境線のところで戦車とかがたくさんラインナップしている状況。

これはどちらに転ぶか分からないが、ウクライナが先か、パイプラインが先か、それぞれの見る人によって優先事項の順位が全然違うので、ドイツ人なんかはひょっとしたらウクライナも心配だけれどもまずはヒーターの天然ガス宜しくお願いします、と考えていると思う。

ドイツの目線からすればノードストリーム2早く開通してほしいと思うし、ウクライナはそんなこと絶対嫌だと思っているかもしれないし、アメリカはウクライナの友好国なのでウクライナをないがしろにすることはけしからん、と考える議員が出てくるのは当然のことと思う。そういう込み入った状況。

BIIB バイオジェン

アルツハイマー薬はバイオジェンが無料配布するところまで追い込まれている。それでも配布はあまり進んでいないんじゃないかな。苦しい立場にあると思います。

MMYT

懐かしい銘柄。インドの航空券とかの旅行予約サイト。

こんな風になってるのか。面白いかもしれない。よく見ているね、こんな銘柄まで。

BNTXのCEOがオミクロン対応ワクチンを100日以内に出荷可能という報道がありました。米国でもワクチン接種数が急増しているという現状からも今後の業績拡大が期待されます。そこで前回の相場同様、新型ワクチンが出荷開始となった段階で降りる戦略はいかがでしょうか?

基本的には既存のワクチンを使い続けるシナリオでも、オミクロン株の対応ワクチンを100日後に出してくるというシナリオでも、いずれにせよワクチンのストーリーは8割、9割がた株価に織り込まれていると思うのであまりアップサイドは期待できないと思う。

2005〜2006年はエネルギーセクターがアウトパフォームしていました。2022年も同じような動きを見ているのでしょうか?

その時との比較はわからないが基本的にはそれに近い流れを想定している。

バリュー投資はいつ買うべきですか。観光は受難の時期が長く続いてます。カタリストまで待つべき?

今でしょうね。今買っていいと思います。

先週指数暴落したので短期でCFDで買ってます。この投資はありですか?

それも悪くないと思う。

AFRM アファーム、XLNX ザイリンクス、見通しどのようにお考えでしょうか?

ザイリンクスはAMDかどこかに買収されるのでは。

AFRM アファームに関しては決算はまあ通過しているが、心配なのは貸し付けの焦げ付き。それにやや心配している。クリスマス商戦期間、ここまでのネット通販でのクリスマス商戦は必ずしも楽勝ではなかった。冒頭で説明したが、サイバーマンデーの売上は過去初ではないかな、前年比マイナスだった。そんなことも影を落としているんじゃないかと思う。

M メーシーズ  など百貨店、小売り系の今後の見通しをお聞きしたいです

小売りセクターはまちまちだよね。

11月18日決算発表。

EPS予想33セント、結果1.23ドル

売上高デジタルセールス+19%、 総売上高予想52.3億ドル  結果54.4億ドル 売上高成長率+36.3%

ガイダンスは具体的な数字では示されていないが。どうだろうねー。

株価見てみようか。

まあ下げているけれども他のデパート株(JWN、DDS)よりひどくはない。

デパート株一つだけ持つならM メーシーズ良いかもしれないね。

RIVN リヴィアン、FSR フィスカー、LCID ルーシッド、見通しどのようにお考えでしょうか??

RIVN 新規上場した後のうわーっと来た人気が下げ、今ニュースが無い状態で株価が剥げている。その程度だと思う、特に割ることは効いていない。

FSR フィスカー、LCID ルーシッドも同様。

特に聞いていないです園、新しいニュースは。

ファイザーの治療薬のニュース後に旅行、航空株が買われましたが、その後10日以上連続で下げました。さらにその後オミクロン株のニュースが発表されて追い討ちされました。何故オミクロン株のニュースが発表される前にここまで下げたのか不自然に感じます。情報が漏れた可能性はあるのでしょうか?

わかりません

BLK ブラックロック売られてますが、今後の見通しはいかがでしょうか?

そうなんだっけ、売られているというほど下がっていないのでは。特にニュースはないと思う。今後の見通しはそれなりにいいと思う。

米国株は「11月~1月の株高」に向けて絶好の買い時!の記事を読み、今はフル・インベストメントでVTIへ投資をしています。含み損を抱えています、1月末のタイミングでポジションを軽くした方がいいということですが、損切りになってもポジションを軽くした方がいいのでしょうか?

11・12・1月が季節的には一番強い3か月なんでその3か月で買値より上に行けばラッキーですが、買値より下のままだったらその時点でもリスクを減らしたいなら減らす以外ないでしょうね。

1月効果を狙った銘柄は12/30に売却で良いのでしょうか?その後、クルーズ、航空株を買っていくのでは遅いでしょうか?

いや、それはそうとは限らない。1月効果は昔は1月にならないときませんでした。だから僕がアメリカの投資銀行に入ったころには、1月効果は1月5日くらいからスタートして、1月の15日とか1月後半に終わっていた。それがトレーディングウインドウだった。でもだんだんだんだん1月効果が始まるタイミングが早くなってきていて、12月の末くらいから相場になり始めて、それがさらに前倒しになって、クリスマスの直後からになり始め、今はさらに前倒しになってクリスマスの前からみんなが買い始める現象がみられている。

たぶん、テールエンドは1月5日とかそのくらいなのかな、ちょっとわからないけれど。3日連続してタックスロスセリングでぐちゃぐちゃに売られている銘柄が今日は10%、明日は7%、明後日は15%、とか、ポン、ポン、ポンと上がったらそこで売ればいい。

みんなにやってほしくないことは、ここでものすごい勢いで飛び出したので今後ももっと上がるんじゃないかとは思ってほしくない。

それはなぜかというと、そもそもデッドキャットバウンスというのは死んだネコを地面に叩きつけ、死んだネコでも生きているように跳ねるだけの話で、その跳ねが終わったらネコは再び下がる。

その一連の大きな動きが一つのだまし。

そのデッドキャットバウンスが起こったときに逃げてください。だから日付が問題なんじゃなく、価格が問題なんです。価格が上がったら降りてください。

デジタルトランスフォーメーションはもう下火でしょうか?先月からDX関連銘柄が下がり続けています

終わりなのかもしれない。

AURいかがでしょうか? アメリカでの自動運転に対する認識はいかがでしょうか。日本では老人の事故が今後増えそうなので早めに実現してほしい思いです。

なんか、あの凄くヤバそうなストーリーだね。

こういう銘柄はひとたまりもないんじゃないの、今みたいな相場環境では。

BLDR ビルダー・ファーストソース

まあ、悪くないと思う。やや買われ過ぎていると思うけれども。

ご指導お願いします。10年債、VIX,SP500,原油、ガス価格を日々見ています。初心者のため決算を基に買い出動し、目先の株価の変動に注意が向いてしまいます。基本的には中・長期で構えて決算を見てホールドor売りを検討することがじっちゃまの伝えたいことかと思っています。いかがでしょうか?

はい、そういうことです。

KRUS くら寿司USAの取締役にCarinL.Stutz氏が任命されました。外食では有名な方と聞きましたが?

ちょっと良くわかりません。ごめんなさい。

INMD インモードも来年は厳しいでしょうか?

グロースだよねそこらへんは、だからあまり舐めてかからない方がいいと思います。

CRWDのストーリーが終わりかけという理由をお聞きしたいです。今回の決算を見てのお考えですか?

今日日リモートをやっていないアメリカの企業はないから。リモートの環境でネットセキュリティの対策を講じていない企業はないと思う。その意味においてCRWD クラウドストライクのストーリーはあまねく、広く知れ渡っているので新鮮味はないと思う。

DIS ウォルト・ディズニー・カンパニー少し下げてますが観光銘柄として買いでよろしいでしょうか?

ディズニーは観光銘柄でもあるが、ストリーミングも重要なので必ずしもリア充とは言えないのでは。

HD ホームデポ、DELL デル、URI ユナイテッドレンタルズはいかがでしょうか。

HD 問題ないと思う。

DELL ちょっとどうだろうね、比較的僕は用心深く見ている。なぜかと言うともうリモート関連の需要は一巡すると思う。

URI ユナイテッドレンタルズ これはインフラストラクチャ法案恩恵銘柄、もう少し辛抱強くホールドしておきたいと思う。

PBR、JKSはホールドで大丈夫でしょうか。

PBR 火曜日くらいにアナリストデーがあると思う。

JKS歳出法案が審議されているがそれで恩恵を被る銘柄、ちょっと下がっているがもう少しホールドで粘りたいと思う。

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