2021年12月8日じっちゃまライブ1月効果がもう到来している?

じっちゃまライブ じっちゃまライブ

2021年12月8日のじっちゃまライブです。

本記事は情報の整理を目的としており、特定の銘柄や取引を推奨する目的はございません。投資にはリスクを伴いますので、自己責任でお願いします。

かなり言葉を省略しています。細かいニュアンスは動画を確認ください。

  1. じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート
    1. 12-1月は季節的に米国が強いシーズン
    2. 1月効果(Dead Cat Bounce)”死んだ猫が跳ねる”理由 年末~1月に発生が見込まれる
    3. 昨日の立ち合いで1月効果っぽい買われ方を摺る銘柄がものすごく多かった。
  2. Q&A
    1. 短期金利急上昇しているがここから数か月のGAFAMの見解は
    2. AI シースリーエーアイ、BIGC ビッグコマース、COUR コーセラ、MQ マルケタ、DOCS ドクシミティ、FROG ジェイフロッグ、FSLY ファストリー、FVRR ファイバーで一月効果が最も大きいと思う銘柄は?
    3. DAL デルタ航空、CCL カーニバル、MAR マリオット買いは?
    4. 先ほどFRBのテーパリングについてtweetされていたが説明をお願いします。
    5. エネルギー株今から入って問題ない?
    6. YPF ヤシミエントス・ペトロリフェロス・フィスカレス
    7. ボロボロなIPOから何を基準に1月効果を狙う?
    8. PFE ファイザーなどワクチン株はどう?
    9. 1月効果をMQ マルケタで取りに行くなら、決算が良い限りホールドという戦略もある?
    10. VTIコアにしてサテライトはADPやUNHのような少しVTIを上回りそうな銘柄にしようかと思っている。
    11. セクターローテーションでハイグロース➡バリューに資金が動くのはわかるが株式市場そのものから資金が抜ける可能性は?
    12. シュランベルジェ 投資先としてどう?
    13. 好決算で株価が悪い銘柄を買うタイミングを迷っている。ニュースやチャートをどう使う。
    14. アメリカのインフレはどういった諸問題が解決すれば落ち着く?
    15. 今から投資を始める人には引き続きVTIを勧めるのが一番いい?
    16. 中国恒大集団はじめ不動産会社がデフォルトした場合、欧米の銀行にどんな影響がある?
    17. DRVN ドリブン・ブランズ、MCW ミスターカーウォッシュ
    18. ARKK アークイノベーションETF キャシーウッドの言うように5年後には2倍になっていると思う?
    19. 今回の金融相場は短期で終了、テーパリングも短期で終了ということは業績相場も早期に終了する?
    20. リスクを切り詰める際PFFは
    21. いま45歳、ようやく勉強を始めた。この年でもつみたてNISA、iDeCoスタートでいい?
    22. 来年の利上げに備えて銀行株を仕込むのは?
    23. ERJ エンブラエル
    24. BNPLが下火になった場合、V ビザ、MA マスターカード、PYPL ペイパルなど大きく下げた銘柄が息を吹き返す?
    25. YPF ヤシミエントス・ペトロリフェロス・フィスカレスなど新興国エネルギー株の懸念事項は?
    26. 各国が経済再開しつつある今、原油価格は増産されない限り下がらない?
    27. 素人はARKK売ってVTI買えばいいということ?
    28. 原油価格高騰で大儲けした産油国の資金がアメリカの株式、債券市場に行く可能性は?
    29. NFTビジネスに将来性は?
    30. BVN ブエナベンチュラ
    31. 米国における景気サイクルと新興国投資のタイミングは
    32. noteにVTI以外にVYMも分散投資気分を味わうことができると書いていたが、VYMも同じ?
    33. VHT
    34. DOLE
    35. クリスマスラリート1月効果は別物?
    36. DHR ダナハ―、TMO サーモフィッシャーサイエンティフィック
    37. ウクライナの情勢は市場のリスクになる?
    38. リア充銘柄も上値が重い気がする。コロナの新変異株リスクはどう考える?
    39. 株式トレーダー職になったが日本株・米国株どちらがいい?
    40. VTIの構成銘柄比率はどう決まっている
    41. 今妙味のある銘柄は
    42. コモディティ・素材株の今後について
    43. 2年債は上がっている、10年債はフラット。ハイグロース株も上がらない?
    44. QQQ、VTI6割、その他はハイパーグロースと高配当、ハイパーグロースは利上げ局面でも好決算なら握っていてもいい?
    45. ETFは需要で価格が変わるのか指数に連動するのかよくわからない
    46. テーパリング官僚が速まると利上げ回数は増える?
    47. ZI ズームインフォ
    48. ENPHについて。中国の電力不足によりソーラーパネル価格上昇している影響はある?
    49. ビルドバックベター法案に対する民主東儀井の反対は株価にネガ?
    50. BA ボーイング
    51. VIX指数はどうやって計算する?
    52. 利上げ後、グロースに人々が戻ってくるシナリオと買い場の判断基準は
    53. DLO ディローカル
    54. FROG ジェイフロッグ
    55. LAW CSディスコ
    56. WFC ウエルスファーゴ
    57. 今日絶対に覚えておくべきポイントは
    58. アークはどうして下がった株を買う?
    59. アメリカは来年利上げ、ドルが強くなるなら利子の無い金への投資はマイナス?
    60. 今注目しているバリュー株は
    61. 2021年-15%だった。
    62. NCNO エヌシーノ、MQ マルケタ、決算はコンセンサスと比較していいが、過去より成長率が落ちていた、それでもいい決算?
    63. DBA Invesco DB Agriculture
    64. XYLD
    65. ハイグロは決算ミスしたら売る、バリューはいつ売ればいい?
    66. RCL ロイヤルカリビアン
    67. ABNB エアビー&ビー 高金利はどう?
    68. AEO アメリカンイーグル
    69. OKTA オクタ、MDB モンゴDB、CRWD クラウドストライク 好業績のハイパーグロースへの向き合い方
    70. カンファレンスコールの注目点
    71. AAPL アップル 決算ミスしたが新値を取っている
    72. 日系証券で働くが何の部署がいい?
    73. 旅行時のPCR検査、隔離は近い将来必要なくなる?旅行関連株がコロナ前の水準に戻るにはそれらが撤廃される必要がある?
    74. 投資のプロとして稼ぎたい。個人投資家としての努力はどのくらい評価される?
    75. ONON オン
    76. CRWD クラウドストライク、DDOC データドッグ、U ユニティもっているが、CCL カーニバル、DAL デルタ航空、XOM エクソンモービルの方が儲かる?

じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート

昨日ハイパーグロース株が何でもかんでも上昇した。1月効果が来たんじゃないか、というムードになった。昨日の動きが今後も続くのかについて考えてみたい。

12-1月は季節的に米国が強いシーズン

12-1月は季節的に米国が強いシーズン なのでバイアスとしては上を見ているとはっきり断っておきたい。

1年のパフォーマンスの大部分が、今月と来月で決まってしまう。だから今は真剣に相場に問い組むべき局面と考える。

1月効果(Dead Cat Bounce)”死んだ猫が跳ねる”理由 年末~1月に発生が見込まれる

年末のタックスロスセリングの反動としてもたらされる。

じゃあタックスロスセリングってなんだと言うと、来年の4月に確定申告するとき、少しでもキャピタルゲイン税を減らすため、今年の1年の間で大きくやられになっているボロ株を売って、実現損を出し、それを今年の実現益と相殺してやる。

それによってキャピタルゲイン課税を少なくするアクションを指す。

その関係上、12月いっぱいでタックスロスセリングは終わる。

ふつうタックスロスセリングは12月の頭、つまり今くらいにピークを迎え、12月15日くらいに売り物が和らぐと知られている。

売り物が切れたら、売られ過ぎになっていた銘柄がフラフラと上昇する。これがDead cat bounce と呼ばれる現象。通常1月に見られるのでJanuary effectという言われ方もする。

株価のイメージとしてはきょう7%、明日5%、明後日15%上昇、という感じで、ポーン、ポーン、ポーン、とくに理由なく連日株価が上昇する現象を1月効果という。

1月効果を見た投資家は、「これでもう安泰だ。今年も来年を見てもこれが相場の転換点で、未来永劫この株は大丈夫だろう」と勘違いする人が後を絶たない。

しかし、多くの場合1月効果の対象銘柄となっている銘柄はボロ株、クソ株、見込みのない株。

それが年末のタックスロスセリングとの絡みで3日間だけ、3日天下がある。

皆様にやってほしくないことはDead cat bounce を取りに行くんだ、とそれらの銘柄を買うのは良いが、気が付いたら自分のポートフォリオの中身がゴミ株だらけ、という状況になるかもしれない。

その時に忘れてはならないのが、1回転取れても、取れなくても、シーズンが終わったら払って(売って)整理してください。

そうしないとミイラ取りがミイラになる。それを気を付けて。

昨日の立ち合いで1月効果っぽい買われ方を摺る銘柄がものすごく多かった。

昨日の立ち合いで1月効果っぽい買われ方を摺る銘柄がものすごく多かった。しかし、例年より1週間くらい早く起こっている。本物なのか、だましなのか、判断を決めかけている。

昨日買われた一つの理由はオミクロン株の話題で、今年は12月の頭にマーケット全体がガクンと売られた、そういうファクターが関係しているかも。

つまり、今年は例年より早く売り圧力のピークが来たのかも。これはまだわからない。

問題は昨日の買われ方が、きょうも、明日も続くのかだが、僕はまだわからないと思う。

一例としてついさっきファイザーが、現行のファイザー、バイオンテックのワクチンを3回打てばオミクロン株に対応可能だ、という見解を示している。非常に重要なニュース。

ファイザー、3回接種でオミクロン株に効果 対応ワクチンも開発 | Reuters

つまり、オミクロン株は大したことが無い、というニュース。

すでにそのニュースを受け、2年債利回りは急騰している。

もう一つ、非常に大事なポイントは来週、12月14日、15日にFOMCがある。

今回のFOMCではテーパリングの6月終了というメッセージを3月繰り上げるべきでは?という議論がされる。

今回のFOMCは土壇場まで激しい議論があると思う。

会議は紛糾すると思う。

決め手になるのは株式市場の動きだと思う。つまり、昨日マーケット凄く高かったと思うが、既に月曜日の段階でFEDウォッチャー、ウォールストリートジャーナルのニック・ティミラウスはテーパーを6月ではなく3月まで繰り上げる、という記事を書いている。

あれは、FRBがそういう提灯記事をウォールストリートジャーナルに書かせて、市場の反応を観察している。

そうすると市場が高いということは、機関投資家はテーパーを6月➡3月に切り上げても問題ないのね、とFRBが解釈したら、「マーケットは高いのでテーパリングを切り上げてもいいんだよ」という議論になるリスクもある。

で、実際に3月に切り上げる、と発表したら投資家がそれに驚き、嫌気するリスクも大いにあると思う。

それで昨日相場になったハイパーグロース株はIPOしたてで、小さく、急成長しているが利益は出ていないと、非常に泡沫的企業が多い。

そういうひ弱な企業は利上げ局面になったらいっぺんに将来の資金調達の見通しが崩れる、とかいうインパクトを受けるリスクがある。

だからいま、それゆけ!と思いっきりポートフォリオをボロ株に切り替えたら来週にごそっとやられになるリスクもある。それは皆さんもそういうリスクを負うわけだし、アメリカの投資家も全く同じ状況に置かれていて、そうなるリスクを冒しながら今やっている。

非常にリスキーというか、博打的展開になってきているということ。

Q&A

一問一答形式のQ&Aです。

短期金利急上昇しているがここから数か月のGAFAMの見解は

AAPL アップルとかは良い感じの展開になっている。

ほかに関しても、まあ、来週のFOMC乗り切れるのでは?とは思う。

強気化弱気化と言われると、どちらかというと強気バイアスと思う。

AI シースリーエーアイ、BIGC ビッグコマース、COUR コーセラ、MQ マルケタ、DOCS ドクシミティ、FROG ジェイフロッグ、FSLY ファストリー、FVRR ファイバーで一月効果が最も大きいと思う銘柄は?

それはちょっと今頭に浮かばないが、一番大きく株価が下げている銘柄が一番反発も大きいと考えるのが自然では。その文脈でいえばたとえばAI シースリーエーアイなんかが一番やられているのでは、と当てずっぽうだがふとそう思う。

DAL デルタ航空、CCL カーニバル、MAR マリオット買いは?

良いと思う。買ってください。とりわけワクチンが効く、ということなら。

先ほどファイザー・バイオンテックが彼らのワクチンのブースター注射でオミクロン株に対応できるという声明文を出している。そうなのであればオミクロンは大したことないということで旅行株は買われると思う。

先ほどFRBのテーパリングについてtweetされていたが説明をお願いします。

テーパリングは11月からすでに始まっている。

スタート地点でのFRBが毎月米国財務省証券と住宅ローン証券をどのくらいのペースで買っていたかを説明すると、米国財務省証券、米国債は800億ドル/月のペースで買っていたが、11月~700億ドル、12月600億ドル、1月500億ドル、2月400億ドル、3月300億ドル・・・という感じで100億ドル刻みで下がっていく、こういう絞り込みをテーパリングという。

一方住宅抵当証券はもともと350億ドル買っていたが、11月300億ドル、12月250億ドル、1月200億ドル・・・と50億ドル刻みの減額をしていく。ということが前回のFOMCでコミュニケートされたこと。

しかし、足元のインフレが非常にきついく5%以上、FRBが議会から申し渡されている2%のインフレ率を大きくオーバーシュートしていて、早くインフレ退治をしないといけない。

それって、今週の月曜日FRBがウォールストリートジャーナルのニックティミラウスという記者にテーパーを3月に早める、ということをちょっと耳打ちしたわけですよ。

もっと言うと故意のリーク、わざとリークして記事を書かせたが、そうするとウォールストリートジャーナルのFED番の記者は阿吽の呼吸で「記事書いて言いわけ?」と思うがFRBの担当者は「ぼく、見てないです」とわざと見て見ぬふりをする。

じゃあもう突っ走っちゃえ、とFEDウォッチャーが記事として書き立てる。それはFRBの思うつぼというか、それをやってほしい。そしてそういう観測気球、アドバルーンを上げ、天候の具合はどうなっているか、市場の反応をモニターする。

市場が何にもなかったよ、と平然としていたら「やっていいのね、じゃあ行くよ」とテーパーの早期切り上げを実行する。

これらのことは偶然起こっていることではない。

僕は1988年にアメリカに行ったときSGウォーバーグで最初に申せ遣った仕事は元ニューヨーク連銀総裁、トニーソロモンがウォーバーグの副会長で、月に1回あるお食事会の世話人をやれ、と言われ、毎月毎月アメリカの著名なエコノミスト、ストラテジストに招待状を出し、トニーを囲むお食事会をやりませんか、とエクイタブルタワーのてっぺんのエグゼクティブダイニングで無礼講みたいな、お食事会みたいなのを毎月1回やっていた。

その関係でトニーにFRBのこととかを教わっていたが、彼が言っていたのは「FEDウォッチャーは、FRBのマウスピースなんだよ、おれが言いたいことを腹話術でFEDウォッチャーに言わせているんだよ」と説明され、そういうことか、と目から鱗、面白いなと感じたことがあった。

当時のFEDウォッチャーはアラン・マレーという人だった。彼はワシントDCの下院について報じている記者で経済記者というより政治記者だったと記憶しているが、明快、わかりやすい記事を書く記者でFEDウォッチャーに抜擢され、80年代終盤から90年代にかけものすごい神通力のある、彼が書くものは全て当たる、超フォローされたFEDウォッチャーだった。

彼がFEDウォッチャーとしてものすごく権力をほしいままにした最初の人だと思う。それ以前、例えばボルカ―のころはあまりFEDウォッチャーの役割は重要ではなかったと思う。でも、グリーンスパンになったあたりからFEDウォッチングが非常に重要になってきた。

それは逆に言えば、FRBの金利政策が株式市場、ひいては米国経済全体に与える影響がだんだん大きくなったことも関係していると思う。

つまり経済の金融化、ファイナンス化、マネーゲーム化が進行したという風に言いなおすことも出来ると思うが、そんなような理由でアランマレーというのは非常にフォローされたFEDウォッチャーだった。

彼はウォールストリートジャーナルで出世して、かなり偉い地位まで行って、その後でピューリサーチセンターという世論調査会社の社長になっている。

アランマレーの後を継いだFEDウォッチャーがデビッドウェッセルという記者で、この人もものすごく鋭い記事を書く記者で、ウェッセルの書いた記事は全部読め、と僕も言われたが、彼も凄かった。

その後しばらくFEDウォッチャーの不作が続いて、今紹介している以外にも記者は何人もいたが、芽が出ないというか、市場、投資家から尊敬されないFEDウォッチャーもたくさんいた。例えばGreg Ipとか。

その後でFEDウォッチャーとして結構鳴らしたのがジョン・ヒルゼンナースという人。彼はリーマンショック前後のFEDをカバーするということで非常に功績のあった良いコミュニケーターだと思う。

今はもともとウォールストリートジャーナルで不動産関係の記事を書いていた、ニックティミラウスという方がFEDウォッチャーで、今話題にしている月曜日の記事はニックが書いた記事。

ニックはいったんFEDウォッチャーのポジションをリタイアしていたが、その後の後任があまり良くなったので復活しているという状況だと思う。

彼は来年の2月か3月にFRBに関する大きな本を出版すると思うがFEDウォッチャーに関してはそんなところだと思う。

エネルギー株今から入って問題ない?

はい、問題ないです。

YPF ヤシミエントス・ペトロリフェロス・フィスカレス

非常に毛並みのいい会社。

アルゼンチンの国営石油会社。発行済み株式の51%をアルゼンチン政府が持っている。1992年か93年くらいにニューヨーク証券取引所にIPOした。

その時に僕が務めていたSGウォーバーグも服主幹事でYPFのIPOに引受支団で参加したのでそのころから知っている。

問題点は①アルゼンチンはものすごくミスマネージされたグチャグチャの国ということ。通貨もボロボロに売られている。

ただ、YPFに関して言えばペソがどうなろうが関係ない。なぜかと言うと地中からそれを生み出し、それをガソリンスタンドで販売して、インフレとか通貨の変動とか、そういうのは全部消費者に転嫁できる。だからガソリン価格を変えればいい。

YPFの業績に対するインフレのインパクト、通貨安のインパクトはほとんどない。

だからADRがニューヨークで取引されているわけだけれども、そのドル建ての価格だけを心配していればいい。

まあそういうビジネスってあまりないよね。幸いにして石油のビジネスはそういうビジネスなので、それはラッキー。

逆に言えばアルゼンチンなんてクソとんでもない国だが、なんで広瀬さんはクソとんでもない国の株を紹介しているのか、というとそういうカラクリ。石油に国籍はない。通貨安もへちまもないのでYPFが面白いと言っている。

近年の生産高は年々減少、減少、減少、、、という形で非常に悪かった。

それはどうしてかというと、コンベンショナルな油田、伝統的な生産手法による石油のくみ出し、それがどんどん先細りになっているから。しかし、そのダウントレンド、ダメなトレンドに逆行する形で、今シェールがだんだん増えてきて、あと数年もすればシェールのオイルと伝統的なオイルの比率が逆転すると思う。

その時に初めてYPFって、シェールプレーなんだ、と一般の投資家が気が付くと思う。

じゃあ、アルゼンチンのシェールってどうなの、という話をすれば、世界でいえばシェールガスの規模は第2位、シェールオイルの規模は第4位、埋蔵量ベースで。バカでかい規模。

問題はシェール開発は非常にハイテクを要求され、月に人類を送るくらい難易度の高い事。

地中奥深く、4000mとか5000mとかそこからピンポイントで横に広がっているシェール層を水平にペネトレイトし、天然ガス、石油を吸い出す、無理ゲーな世界。

そういうことなので、IT力、技術力が必要で、アルゼンチンにそれが出来るのかということだが、シュランベルジェというオイルサービスのNo1企業があって、そのシュランベルジェの主任エンジニアがYPFの社長だった。だから、YPFという会社はシェール開発のノウハウではトップクラスのノウハウを利用できるコネクションがあったということ。

そういうこともあって、YPFのシェール開発は上手くいっている。

そのYPFのCEOだった人は今はベンチャー企業に転身して、ビスタという会社の社長になっている。過去のライブでどなたかが投げ銭で質問していただいた銘柄。その時僕知らなくて、ビスタという銘柄有るんですか、といい加減な答えしかできなかったが、その後で調べなおしたらきっちりした会社とわかったので今皆に紹介しているが、ビスタのCEOはもとYPFのCEO。

ビスタもアルゼンチンでシェール開発をしている。

アルゼンチンはYPFとビスタ以外にも例えばエクソンモービル、ロイヤルダッチシェルとか、フランスのトタールとか、世界のオイルメジャーがたくさんアルゼンチンに来てシェール開発を進めています。

年々15~20%くらいでシェールのパイが増えている、そういうマーケットだと思う。

ボロボロなIPOから何を基準に1月効果を狙う?

一番売られている銘柄から買ってください。中身は関係ないです。

ただし、1番売られている銘柄を買うということはゾンビみたいなクソ株を買っているということなので、そこでその銘柄に惚れないでください。

短期の凄くクールな短期トレードのつもりで買ったのにそれが上がらなかったから長期で保有しても良いのでは、と個人投資家は横着な怠け心があるが、そういう考え方しかできないのはあなた方の心が弱いから。

鬼になって1月効果をプレーしてください。儲からないならそんな銘柄はじき出して。そうしないとあなたのポートフォリオはゴミだらけになる。そしてゴミだらけのポートフォリオは1月効果のシーズンが終わったらまたズブズブ下がり始め、その中から次々倒産する会社が出てくる。

甘い気持ちでその辺を投資しないで。

PFE ファイザーなどワクチン株はどう?

終わっていると思う。ワクチン株には投資しないで。

1月効果をMQ マルケタで取りに行くなら、決算が良い限りホールドという戦略もある?

ずっと説明している通り、1月効果を取りに行くなら3日間くらいしか効果が無いので、それで1区切りと考えるべき。

ファンダメンタルズとテクニカルを完全に切り離し、いま一番ベコンベコンにやられている銘柄が上がりやすいという話をしている。

それはファンダメンタルズと関係ない。

僕の言っていることを理解できないなら、1月効果なんか取りに行かない方がいい。割り切りができない奴はトレーディングで成功しない。

VTIコアにしてサテライトはADPやUNHのような少しVTIを上回りそうな銘柄にしようかと思っている。

それは良いアイディアだと思う。

2022年、来年は結構難しい年になると思う。きょう冒頭で話をしたテーパリング一つを取ってみても2013年、前回のテーパーのときもビクビク、ソワソワしたが、その時のテーパーに要した期間の半分で済ましちゃおう、とパウエル議長は11月に言った。

ところが、今週月曜日の記事ではそれよかさらに半分の期間でテーパーを終わらせちゃおう、といっている。それってものすごくテキパキというか短期間。

ぼくがトニーソロモンから教わったことは「ハチャメチャ感、FRBが後手に回っているようなオーラが出てはいけない」だから、心の中でFRBがどんだけ不安で、駆け出したくなるようなそういう居ても立っても居られないような気持になっていたとしても、世間に対してFRBがコミュニケートするときは「別に何でもないよ」というような安心感を与える、ゆったりとした大船に乗った気持ちのオーラ、それを醸し出さないといけない。

まあ、リーダーというのはそういうもの。例えばナポレオンかジョージパットンか知らないが、そういう戦争の場面で、戦場で司令官がビクビクしていたら、兵隊はどうなります?ちょっと勘弁してほしいよ、となる。

しかし、司令官が「なんだ?敵なんか全然何でもないよ」とピシッとしていたら兵隊はしゃきっとする。そういう話をしている。

だからハチャメチャなオーラが出てはダメ。

今は今週から来週にかけてはハチャメチャなオーラがひょっとしたら出るかもしれない。パウエルの腕の見せ所。

パウエルという人は学者ではない、民間の人。ディロンリードという投資銀行に勤めていて、ディロンリードはそのあと、SGウォーバーグに買収されたが、ディロンリードからプライベートエクイティに転身した人で、彼自身も大富豪だが、FRBの歴史を紐解くと、そういう民間出身のFRB議長、ビジネスマンのFRB議長は立派な人が多い。たとえばマーティンとか。マーティンはAGエドワーズという地場証券の社長からニューヨーク証券取引所の会頭になって、それから輸出入銀行の頭取になって、そしてFRB議長になった人だが非常に尊敬されている人。

それ以外でFRBで民間人はエクルスという人が第二次世界大戦前に議長を務めた。要するにFRBで一番功績があった人はビルがある。エクルスビルディング。

だからみんなが良く見ているFRBがこう言った、というときに写真が出ている白い大理石の立派なビルがあるが、あれはエクルスビルディングというビル。

その裏にもう少し近代的なビルがあり、それはマーティンビルディングという。パウエルが辞めた後、パウエルビルディングが出来るか分からないが、要するにFRBの中で一番尊敬されているかこの名議長はそういう形でレガシーが残っている。

今はそういった形で難しい局面を迎えています。

ひょっとしたら2022年はVTIみたいなものを持っていても儲からないかもしれないと僕は思う。なぜかと言うと越えなければいけないハードルがものすごく多いから。テーパーを完了させなければいけない、利上げをはじめなければいけない、インフレ率を5%から2%に持ってこないといけない。

課題は山積み、しかも議会の方から新型コロナ予算のような財政面のヘルプ、援護射撃は一切なくなる。非常に難しい局面になると思う。

その時にVTIを抱いていても全然儲からないなら、少しでもパフォーマンスに色を添えたほうがいいと思うなら、例えば配当利回りに注目して、高利回りETFの利回り4%なら、ゼロよりいい、という形でそういう銘柄を組み込むとか、エネルギーのETF、XLE、たぶん利回り3.7%とかだと思うが、それを少し組み込むとかそういう工夫が必要だと思う。

そして全体的なリスク・アペタイト、皆さんがどのくらいリスクを取れるかということであれば2022年は2021年よりも大~幅にリスクを切り詰めてください。

2020年という年が皆がリスクを取るべき年だった。なぜかと言うとFRBが無制限に見境なく、とにかくひっちゃきになって緩和した。新型コロナが来た時。それは株式の投資家にとって最も安全な局面だった。だから2020年は最も大胆に相場を張るべき局面だった。

だから買ってください、何を買っても儲かる、今ほどいいタイミングはないと僕は言った。

2021年は議会からの経済支援が終わりかかるとか、債務上限の引き上げ問題とか、テーパーの問題とか、そういうのがいろいろなファクターがあり、どのセクターを決め打ちするのか難しいよね、それだったらVTIがいいんじゃない、とVTI投資を提唱した。

だからいまVTIブームになっているけれども、はっきり言って僕だからね。VTIを日本の投資家に広めた公式があるのは俺なんだよ。言っていることわかる?

その僕が来年はひょっとしたらVTIではダメかもしれない、と言っている。

今までだったらポートフォリオの大部分をVTIで良かったが、来年はVTIを抱えていても±0%だといけないから、VTIは半分くらいにして、残りはエネルギー株や旅行株や高利回り株を買う工夫をしないと。

そしてポートフォリオ全体としてのリスクプロファイルは凄くリスクの低いポートフォリオだよね。

だから、1月効果が、とか、ハイパーグロースが、というのはぶっ死んでいる。はっきり言って。

僕がそこら辺の銘柄をいちいち毎回紹介しているのはIPOの売り出し目論見書が一番詳しく書いていて、リスク開示とかも一番充実しているので、ある銘柄をあなたのレパートリーとして勉強するにはIPOのときほどいいタイミングはないですよ。だから紹介しているんですよ、と何回も何回も何回もいっているが、皆聞く耳を持たない。

それと同時に僕が言っているのはIPOはじっちゃまみたいな老獪なバンカーが鉛筆なめなめ、「こういう表現にしたら売れるとちゃうか」という感じでストーリー、テーマをでっちあげている。

嘘八百並べて。豚に口紅をギューッと塗って、おしりをたたいて売り飛ばしている。

だから、ちょっとでも相場環境が悪くなったら、今みたいにちょーんと利上げの局面になったら死屍累々になる。それは当然。

僕もそういうことを今から20年前にドットコムブーム、ドットコムバブルがはじけた時に経験している。

今我々の眼前に起きていることは全然、当たり前、当然の帰結。

ドットコムバブル時、僕は非常に忙しかったが、それが全てが終わったとき、僕がやったことというのは、自分の手を見るということ。そうすると、自分の手は血だらけになっている。ほとんどの銘柄が墜落し、倒産してこの世から消えていった。

こんなに罪作りなことを僕はしてしまったのか、とそれに苛まされた。だから次にヘッジファンドを始めた時は、ハイテク・バイオテックが専門だったが、「BRICsどうですか」と全然違うところに行った。それはどうしてかというと、ぺんぺん草も生えない、ひどい、ひどい状況が今後も続くだろう。2002年くらい。実際ナスダックはその後5年くらいはアンダーパフォームした状況だった。

そういう風な状況にいまのIPO銘柄とかナスダック銘柄もなるかもしれない。それは甘く見ていない。僕は。

要するに何が言いたいかというと、新鮮味が無いわけ。AIとかいったって、別にAIもう言い尽くしたよね。メタバース?もうずっと聞いてるよそういうことは、とか、EV、それも新鮮味が無いよね。宇宙くらいだったら少し新鮮味あるかもしれないけれど、それも大したことないよね、とみるもの聞くものすべて、飽きている印象を僕なんかは持つ。

だから今頃SNSとか、在宅とか、そういうものでワクワクしている人ってどういう神経なんだろうね。凄く周期遅れというか、1周遅れでスタジアムに入ってきたランナーみたいで、僕なんか見ていてそういうのはワクワクしないと言わざるを得ない。

セクターローテーションでハイグロース➡バリューに資金が動くのはわかるが株式市場そのものから資金が抜ける可能性は?

後者のリスクは低いと思う。機関投資家は常にインベストしなければいけないバイアスが働くので。

相場が悪くなるからオールキャッシュにしていたら、「君にお金を預けているのは投資をするために預けているので、キャッシュで持っているならフィを減額するぞ」と脅される。

だから何かしら買わないといけない。そうすると相場がギクシャクして危ないときにファンドマネージャーがやる最初のリスク回避は値動きのおっとりしたローリスク、ローβの銘柄に行く。

そしてそれは往々にしてバリュー株、という説明になる。

シュランベルジェ 投資先としてどう?

面白いかも。

ただし今の原油相場はアメリカのシェール産業がどんどん投資しないということが大前提になった原油高なので、順番としてはシェールに対する依存度の非常に高いオイルサービスとかはどっちかというと後回しかと思う。

好決算で株価が悪い銘柄を買うタイミングを迷っている。ニュースやチャートをどう使う。

僕のやり方は好決算が出た直後に恥を忍んで、通常好決算が出た後株価がポーンと跳ねるが、「ミスったな、買っておけばよかった」という心の動きになるが、じつは「ちぇ、つまんねーの」という心の動きが一番安全な時。それがタイミング。

ちぇ、という心の動きが出た時は買いにくい、恥ずかしい、情けない、よね?だからみんな動かない。しかし、機関投資家はそういう風には考えない。

機関は「ちょっと待てよ、クアルコム決算良かったのか、この銘柄ポートフォリオに入っていたらカッコいいよね。そしたら次に受益者ミーティング来るときにあのGPIFのイヤなオッサンに会うときにクアルコムが入っているのを見せたいよね」とかそういう動機でポートフォリオをキレイに粉飾するという理由で機関投資家は株を売買する。

だから、かれらは自分の懐とか関係ない。パフォーマンス良くたってお給料は上がらない。そうすると見栄えがするかしないかがそれだけが問題。

そうであれば株価がポーンと跳ねた後でも平気で買って行けるよね。

そしてアメリカの世界の大部分の機関投資家のマネーはそういうマネー。厚顔無恥な。

だから個人投資家だったら、すごく恥ずかしくうて、こんなことは許せない、自分自身が許されない、プライドが傷ついた、と思うが、機関投資家にプライドの「プ」の字もない。

機関投資家は最終受益者の顔色ばっかりを窺う日々。

みんなは自分のキャリア形成についてどういう人生を歩みたいかいろいろ考えているかもしれないが、例えば日本の金融機関でバイサイドのマネージャーをやるとか、この世の仕事の中で一番つまらない仕事だと思う。

ナチュボンとか呼ばれる人たち、何が楽しくて、要するに給料袋をもらうことだけが楽しくて日本の金融機関に勤めていると思うが、あんなのクリエイティブな仕事でもないし、知的な面でチャレンジな仕事でも一切ないし、本当に後ろ向きな仕事だと思う。

キューエーカンというお金の神様、彼の著書多いのでどの本か忘れたが、機関投資家はおさるの電車と一緒、つまり遊園地なんかでぐるぐる回っている電車あるよね。あの先頭の機関車の部分におサルさんが乗って、運転手さんの制服を着て、回っている。

あたかも、おサルさんはその列車を運転しているように見えるが、実は乗っているだけ。年金とかの機関投資家は、全くそれ。

腕前なんか関係ない。彼らが一番気にかけていることを言おうか。

始末書を書かないということ。パフォーマンスは全然関係ない。そうじゃなくて事務の面でのミスが原点対象になり出世できないということなどを気にしていて、相場のことは気にしていない。わかる?

アメリカのインフレはどういった諸問題が解決すれば落ち着く?

良い質問。今は2020年に新型コロナが襲ったときに外出禁止令が出てみんな外にいけなくなった。それで皆が家にこもって消費もしない、会社にもいかない、何もしないという形でトイレットペーパーがスーパーからなくなり、皆家にこもる状況が1年ちょっと前を振り返ると起きた。

その時にFRBがこれはいけない、これを放置していたら経済が心臓マヒを起こして大変なことになる、だから今は凄く緩和しないといけない、と見境の無い緩和をした。

そして議会もどんどん補正予算を作って、国民に1人当たり400ドル、現金の見舞金を払う、とかそういう形で何回もキャッシュを国民の懐にねじ込んだ。そういった形で花咲じじいみたいにお金を振りまいた。

そんなことをやったらインフレになるに決まっている。しかし、あの時は心臓マヒで経済が死ぬかどうかの瀬戸際だったので、そういう非常事態、応急措置として、大胆な措置を講ずる以外なかった。

今はそれの手じまいの時期に来ている。だからそういった一つ一つの極端な政策をひっこめひっこめひっこめひっこめしている。

だから、相場が難しいです、相場が難しいです、相場が難しいです、と強調しているのはひっこめるときが難しい。

戦争でも昨日は真珠湾記念日だったが、攻めているときは気持ちいい。だけれども軍略で一番危ないのはひっこめるとき、撤退しているとき、逃げているときにボコボコにされる。

株式市場も一緒で緩和政策をひっこめるときが一番微妙な時。その意味でいえばパウエル議長の采配が上手いが下手か、その真実の瞬間が今訪れようとしている。そういった意味では今週、来週は非常に重要な週だと僕は思う。

そういうタイミングに今我々は来ている。

そしてインフレに関してどういった状況になればいいかというと、僕の師匠のトニーソロモンの言葉を借りれば、

「FRBが物価・インフレに対して気にしていることは1つしかない。それは賃金だ」

という風に彼ははっきり言った。

なぜ賃金なんですか、と僕が聞いいたら「賃金インフレは癖になるから」一度ベースアップ、日本でいうとベア、ということを言わなくなって日本では30年以上経っているかもしれないが、昔はベアが問題とされている時代があった。それはベースアップつまり毎年の昇給。

ベアは癖になりやすい。労働者、消費者、庶民は去年も給料2%上がったなら、今年も当然上がるべき、上がらないと困る、という既得権益みたいな気持ちになるのが庶民というもの。

生産性の向上、売上高の増加とは無関係にベースアップだけがあったらどうなります?企業のマージンはどんどん小さくなり会社は儲からなくなる。

だから生産性の向上が無いのに賃金だけが上がる状態は賃金物価スパイラルという悪循環を招きやすい。

そしてFRBが唯一心配していること、インフレに関して言えば、それは賃金。

賃金が上がっているかどうか、上がっているならちゃんと生産性の向上に裏打ちされているかどうか。この辺の議論はパウエルは専門家。もともと彼はプライベートエクイティファンドのファンドマネージャーだった。

その彼が何で連邦準備制度に抜擢されたかというと、彼が10年か15年前か忘れたが、有名な論文を書いた。生産性と、賃金インフレに関する。

その有名な論文をFRBの関係者とか米国のエコノミストたちが読んで、「あ、パウエルってひとはこんな論文がかける人なんだ、これ、素晴らしいよね」というクレデビリティで「ああいう人に中央銀行任せればいいんじゃない」と白羽の矢が立った。

彼は賃金、生産性の問題に対するアメリカの第一人者。

だからいまFEDが何を気にしているかというと、当然その問題を気にしている。

じゃあ足元の生産性はどうなっているかというと、ちょっとダウンティックしている。

ただそれは新型コロナの経済再開による特殊要因が含まれているかはちょっとわからない。

だから今の生産性向上の足踏みについて、僕はちょっと違うんじゃない、もっと生産性良くなっているはずだよね、と思う。

そこらへんあたりをFOMCは丁寧に吟味していると思う。

なぜ生産性は趨勢として改善しているかと僕は感じるかというと、例えばリモートワーク、SaaSで今、いろいろな会計ソフト、人事ソフト、ありとあらゆるものがZoomもそうだし、テレビ会議もネットでできるようになっている。

皆は在宅を強いられているが、アメリカ全体での効率は知的労働者に関しては上がっているはず。

だからもしアメリカの生産性が上がっていないとするならそれはサービス残業とかいわゆるフロントラインワーカーと呼ばれる人と人との接触の仕事。マクドナルドのカウンターのお姉ちゃんとかはフロントライン。そういう人たちの効率は上がっていないかもしれない。

それは何を意味するかというと、格差。

もしアメリカ経済が良くなっているとするなら、それはITの進化の恩恵を被っている所で効率が良くなっているわけで、その他下々の人の効率は良くなっていないかもしれない。

それは社会問題。同じことは日本にも言えると思う。

ハンコを押すために出社とかバカみたいなことをやっているか知らないが、でもそういうこと。

インフレの問題から端を発して話が脱線しているが、我々が注意して丁寧に観察しなきゃいけないのはそういう部分だと僕は思う。

原油価格は上がったり下がったりしてすぐ相場変わるのでFRBは全然心配しないと思う。

そうでなく、長期的な生産性の向上に寄与するITの果たす役割とかそういうものをしっかり見ていると思う。

今から投資を始める人には引き続きVTIを勧めるのが一番いい?

はい、そう思いますよ。

中国恒大集団はじめ不動産会社がデフォルトした場合、欧米の銀行にどんな影響がある?

影響はゼロだと思う。

DRVN ドリブン・ブランズ、MCW ミスターカーウォッシュ

そこらへんはOKだと思う。

ARKK アークイノベーションETF キャシーウッドの言うように5年後には2倍になっていると思う?

わかりません。

今回の金融相場は短期で終了、テーパリングも短期で終了ということは業績相場も早期に終了する?

それはわからない。

でも近年の米国の景気拡大局面は8-10年くらい、景気拡大局面があったので、今回の景気拡大局面は2020年の4月が起点だと思う。

そうするとまだこれから2年目に入ろうとしている。短命に終わると言っても5年間くらいかな、と当てずっぽうだが考えている。そうなのであれば2022年という年が悪い年であったとしても23年、24年、25年に相場を取ればいい。

だから僕が株式市場から一切足を洗うというストラテジーはダメ、という理由はまだ景気が終わるとかそういうことを決めつけることはできない、わからないからそうなのであればなんで株式市場から足を洗わないといけないわけ。

過去に株式市場から足を洗ったほうがいい局面はあった。例えば2008年のリーマンショック、2000年のドットコムバブルの崩壊、そういう時は株なんか投資してもダメだったと思う。

だけれどもそれは長ーい景気拡大サイクルの最後の方で、FRBが利上げして、利上げして、利上げして、利上げして、利上げして、利上げして、利上げして、利上げして、利上げして、利上げした後で、最後に経済が力尽きてそういう大きな景気の暗転があった。

今はどうですか?利上げすら始まっていない。その前段階として量的緩和政策の絞り込みを1回絞った、というだけ。

なんでその段階で君らは世界の終わりを予言しようとしているわけ?

それよか今の問題は絞り込みを1回、2回、3回、4回、5回、6回っていう風に絞り込むか、1回、2回、3回で絞り込みを完了するか、そういうことを議論している。そういう3回の緩和が終わった後利上げに移ろうか、という形でそこから1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回という利上げがあるわけでしょ。

そのスケジュールを頭に入れろよ、という話をしています。そうなのであればいま世界が終わるという予想はいったいどこから出てくるわけ。

世界は終わらないよ。そうじゃなくって今日のニュース見てみろよ。

今日ファイザーがオミクロン株はうちのワクチン3回打てばOK、と発表した。

そうしたら昨日まで右往左往していた馬鹿どもが「オミクロンって全然シビアじゃないわけ?じゃあ遊びに行ってもいいんですか?じゃあ旅行に行こうか?」というときに経済は終わる?

終わらないと思うよ。みんなの懐を見てみろよ、懐は温かい。ホカホカ。ホッカイロみたい。お金をドンドンドンドン使える状況。そういう局面で経済は終わらない。

これから起こることはクネクネねーちゃんのパーティ。アメリカでも、イスタンブールでも、ロンドンでも、東京でもパーティ。パーティエブリウェアという感じになる。そういう時五株は売ってはいけない。ということ。

リスクを切り詰める際PFFは

まさしくそういうような投資対象をイメージしている。

いま45歳、ようやく勉強を始めた。この年でもつみたてNISA、iDeCoスタートでいい?

いいです。VTIでつみたててください。

一番大事なことは投資で成功する方法は2つある。

一つはdiscipline based investment

discipline とは規律、習慣、けじめということ。そしてのその規律、習慣、けじめが投資に際して最もパワフルで効果的で確実に儲かること。

それは具体的には何を指すかというとiDeCoみたいに毎月給料天引きのような形で一定の金額を横にどけて、それをズン、ズン、ズン、と積み立てていくのがもっとも成功への近道。

このやり方は馬鹿でもできる。投資知識ゼロでもできる。実際アメリカ人のほとんどは投資に対して知識はゼロ。でも彼らは成功している。なぜかというと401Kという積立制度で給料天引きで一定の金額をリタイアメントファンドとして積み立てているから。

それを庶民は知らない。俺401Kやってたっけ?やってたわ、気が付いたらお金がある、という人がほとんど。

逆に言えば常にそういう形で給料天引きで一定のお金が株式市場にズン、ズン、ズン、ズン、ズン、と入ってきている。それは株式にアップサイドのバイアスがかかりやすいということ。

だからなんでアメリカ株強い、世界最強なの?という一つの理由は強制貯蓄。

日本ではそれが銀行に向かっている。そして銀行預金が豚積みになって全然利子を生まずにリターンゼロで銀行だけが得している。銀行も得していないかもしれないが、そういう状況。

でもアメリカは銀行預金は流行っていない。投資信託、積立が流行っている。その違い。

来年の利上げに備えて銀行株を仕込むのは?

良い質問。僕がすごく悩んでいる部分。今までのところは思い通りに行っていない。

銀行は利回り曲線、イールドカーブの短期で資金調達し、長期で運用する金利差で儲けるのが美辞イネスモデル。

ご質問は何かと言うと、イールドカーブが急になるなら今から先回りして銀行株を仕込めばいいのでは、というものと思うが、今のイールドカーブはフラットで貸付利ザヤは増えていないと思う。

その意味において今のところ買い理由はないと思う。もっと言えばイールドカーブの一番端の方、ロングエンド、長期債の方は何を意味するかというと、債券市場の参加者の長期でのインフレ率がどうなるかということに関する見通しに左右される。

そして、その予想はインフレは沈静化するだろう、大したことないだろう、と債権の投資家はそういう方に賭けている。

今日話したような足元のインフレが、CPIが5%超えている、ということと全く相容れない、矛盾する長期金利になっている。

だってそうだよね、物価が5%上がっているなら、10年債が1.4%だったら、10年債買った瞬間に3.6%やられるわけでしょ。負けが確定する。そんな馬鹿なことはない、凄く単純化した説明だが。

どうして総意価格になっているかというと債券市場の参加者が将来のインフレ率は5%ではなく2%か1%と考えているから。

だからまだ銀行が濡れでに粟でウハウハ儲かる状況にはなっていない。そしてそれは将来もならないかもしれないということ。

ERJ エンブラエル

ブラジルの航空機メーカー。ボーイングとの合併が破談になった。リージョナルジェット、小型の中距離の旅客機なんかを作っている会社。

いいニッチにある銘柄と思う。目先は新型コロナの影響で業績は悪くなっていると思うが。

上昇余地はあると思う。面白い銘柄を見ているね。

BNPLが下火になった場合、V ビザ、MA マスターカード、PYPL ペイパルなど大きく下げた銘柄が息を吹き返す?

直接それらはあまり関連していないと思う。

YPF ヤシミエントス・ペトロリフェロス・フィスカレスなど新興国エネルギー株の懸念事項は?

YPFに関して言えば一番心配しているのは政府の介入。

例えばガソリン価格を値上げしたはならないとアルゼンチン政府が言い始めるリスクはあると思う。リスクが高いか低いかでいえばハイリスクだと思う。

各国が経済再開しつつある今、原油価格は増産されない限り下がらない?

僕は基本的にはそういう考えを持っている。

アメリカのシェールの増産のペースは非常に低い。横這いからほんの少し増えている程度。そして、そのほんの少し増えているのは零細な非上場のシェール企業の増産です。

そして、株式を公開しているPXD パイオニアナショナルリソーセズとか、FANG ダイヤモンドバックエナジーとか、そういう企業は増産はしない、設備投資は絞り込む、というようなことを発表している。それはどうしてかというと、過去にすぐに増産して、自分の首を絞めたから。

サウジアラビアも増産しないと言っている。

素人はARKK売ってVTI買えばいいということ?

そういう風にいえるかもしれない。ARKKとVTIではリスクが全然違う。

ARKKはハイリスク、ハイリターン。今はリスクばかりが強調されている局面。それがいやだったらVTIにしてください。

原油価格高騰で大儲けした産油国の資金がアメリカの株式、債券市場に行く可能性は?

あるけれども、今それらの国々は国内での投資機会というもんが凄く増えているように思う。

たとえばサウジアラビアにはKSAというETFがある。サウジに投資するETFで僕は注目している。

強いて言えばサウジアラビアを代表する石油会社、サウジアラムコの組み込み比率が低いのが残念だがETFとしては非常に良いと思う。

UAE、アラブ首長国連邦、ドバイ、アブダビなんかがある国のETF。先日ぶっ飛んでいるが、窓を開けた理由は何かと言うと、お休みの日を従来の金曜、土曜から、土日日シフトするということを発表したら株価が跳ねた。

アラブ首長国連邦はイスラム教。そうするとイスラム教で神聖な日、休日は金曜日。だからアラブの国はどこも金曜日がお休みの日曜に相当するが、UAEも金曜日がお休みだったが今回それを土日にシフトした。

(音飛んでいました)

だから休日が1日増える。週4.5日労働日問う考え方。じゃあ金曜日は皆どう過ごすかというと、朝は皆出社する。そしてお昼にモスクに行って礼拝をする。そして家に帰るということ。これが新しいシステム。そうすると、休日は金曜日の午後から始まる。つまり0.5日間Weekend がながくなったということ。

そしてなぜアラブの国でありながらUAEはそんなことをするんだと言うと、UAE、例えばドバイという国は大きな飛行場があって、エミレーツ航空という航空会社があって世界中からの人たちがドバイで乗り換えをしているハブ空港になっている。

そういう中継貿易というか中間点がドバイの存在理由。その場合休日が金曜日と土曜日であると、世界のほかの国々とリズムが違ってしまう。

そしていまそういうハブ空港のビジネスを見た場合、お隣のカタールがハブ空港のビジネスに割り込もうとしている。あそこにはカタール航空という立派な会社があるがそれと激しい競争をしている。そしてちょっとヨーロッパの方に行くとトルコが新空港を建設して、トルコ航空も機体を随分新しくしてハブ空港としてのし上がろうとしている。そしてトルコの場合イスタンブール、カッパドキアといった観光面で立派なスポットを持っている。それに加え、中欧、東欧、ロシアとの歴史的つながりもあるということで、イスタンブールがハブとして競争に参戦するとUAEは劣勢になる心配がある。そういうこともあって休日をずらしたということ。

昨日ちょっと話題になっていたがUAEはそれに加えて、いまイランとの対話を再開しています。

そしてイランの大統領にドバイに遊びに来てください、と招待したというニュースが報じられていたが、むかーし、むかーし、大昔の話、ドバイは非常に開かれた漁港で、世界中の人たちに対して、どなたでも誰でも商売します。ウェルカム、という国だった。

そういう関係で歴史的にイランとドバイのつながりもある。

それをもっと復活させて大っぴらにやったほうが良いのでは、と話し合いをしている。

何が言いたいかというと、ドバイが中東の一大商業ハブとしての体裁をもっと一層整えるために、いろいろ細かい手直しをしているということ。

だからここらへんあたりの国もかなり良くなっていると僕は思う。

もう一つ、KWTクウェートもETFがあるがこれなんかも非常にしっかりした展開。

石油価格が上昇してくるとここら辺の国は一大ブームになるんじゃない。僕はそう思っています。

NFTビジネスに将来性は?

ニッチとしては生き残ると思う。

BVN ブエナベンチュラ

銅が一番比率多く、その次がゴールド。

いま中国は中国恒大集団とかがいよいよおかしくっているので、これからもっと中国はズブズブ落ちると僕は思っているが、その意味でいうと住宅建設に関係ある株はあまりパフォーマンス良くないかもしれない。

米国における景気サイクルと新興国投資のタイミングは

一言で言えば、米ドルが強くなっているときは新興国からお金が引かれやすい。だからそれを気を付ける必要がある。

今は米国は好景気で金利引き上げの話が出てきているのでひょっとすると更なるドル高のリスクがあります。その意味において新興国投資はリスクを伴う。

ただ、もうダメージは起きているというか、例えばトルコリラとかアルゼンチンとかを見るとかなりボコボコに通貨売られているのでほとんどのダメージは受けた後、と考えることも出来るかもしれない。

それは心の隅に止めておくべき注意事項と思う。

noteにVTI以外にVYMも分散投資気分を味わうことができると書いていたが、VYMも同じ?

良いと思うよ、これも。

とりわけ2022年はこれなんかいいかもしれない。つまり高配当ETF。

来年は結構難しい年になると思うのでディフェンシブなETFであるこれなんかは良いと思う。

VHT

だいぶ出遅れている。来年は凄く景気がいい年になると思うので、景気がいい年はヘルスケアとかはアンダーパフォームしやすいのでその意味においてはあまり良くないかも。

優先順位は低い。

DOLE

バナナの会社。

Q3決算EPS予想24セント 結果-35セント 売上高予想21.8億ドル 結果19.4億ドル(前年+63.5%)

凄く悪いね。

前年比が良かった理由は新型コロナでみなが外出できなかったときにバナナの売り上げが落ちたのと関係していると思う、生鮮食料品ですぐダメになるので、スーパーに行く回数が減ると打撃を受けやすいアイテムなので。

それにしても決算取っ散らかりすぎじゃない。

バナナの株は難しいと、僕はチキータバナナで懲りているので身にしみてわかっているが僕だったらこの銘柄は買わない。

クリスマスラリート1月効果は別物?

別物ですね。

DHR ダナハ―、TMO サーモフィッシャーサイエンティフィック

ボチボチいいと思う。嫌いじゃない銘柄。

ウクライナの情勢は市場のリスクになる?

あまりならないと思う。

リア充銘柄も上値が重い気がする。コロナの新変異株リスクはどう考える?

今日ファイザーがオミクロン株は既存のファイザーのワクチンを3回打てばOKだろうという声明を発表している。その後でこのセクターがどう動くかに注目したいと思う。

株式トレーダー職になったが日本株・米国株どちらがいい?

トレーダーやるなら日本株やったほうが良いのでは。アメリカ株はナイトトレード。トレーダーのキャリア形成でリアルタイムで切った張ったをするのは重要と思う。日本株や米国株の将来性の問題以前にトレーダーとしてのスキルを習得するにはまず東京時間でリアルタイムでのトレードが必要じゃないすか?

VTIの構成銘柄比率はどう決まっている

時価総額比率

今妙味のある銘柄は

例えばまだ研究中、さっき見ていたのはEDR エンデバーが今ちょうどピボットが出ようとしている。これなんか面白いかなと思っている。

エンデバーはエージェントのビジネス。例えば映画俳優とかスポーツ選手とかそういう人を代表して俳優・女優・スポーツ選手の代わりに本人を売り込む、例えば次の映画にこの人を出演させてはどうですか、とか、スポーツ商品のスポンサーシップに起用しては、とかを斡旋しているのがエージェントと思う。

それは凄く原始的なビジネスモデルだが、今はそれがものすごく高度化してプラットフォーム化している。そしてSNSとかそういった形でセレブが露出するアウトレットも多岐にわたっている。そしてスポーツ選手であればスポーツベッティングとかそういった形で課金の仕方、あるいはライセンスのフィの取り方がどんどん複雑化している。

そういうセレブコンテンツのマネタイゼーションのヘルプをしている会社がエンデバーだと思う。これなんか結構面白いかなと思っている。

コモディティ・素材株の今後について

コモディティによるが全般的には厳しいと思う。中国でのアパート建設などが今スローダウンしている。

銅・鉄鉱石・鉄鋼その他の消費量は頭打ち、伸び悩みになるかと思っている。

コモディティでいま僕が食指が動くなと感じている分野はエネルギーだけ。例えば石油とか。それはどうしてかというと、圧倒的に石油のガソリンの消費はアメリカとか大きいから。

その理由でそういったものを見ています。

2年債は上がっている、10年債はフラット。ハイグロース株も上がらない?

2年債は利回りが上がっているのでは。

10年債利回りが上昇し始めたらすぐにハイグロース株はパコーンと頭をひっぱたかれると思う。それでパフォーマンス悪くなると思う。だから何回言ってもわからない奴がいるが、金利上昇は株式に悪くないという人がいるが、そうじゃない。

金利が上昇してもそれを補って余りあるほど企業業績が伸びているから株価が上がる。

だから、金利も大事だけれどもそれを補って余りあるほど業績が伸びなければ株価は下がりますよ、わかる?

そういう風に金利が上昇局面で業績がガーっと伸びるのは例えばエクソンモービルとかオールドエコノミーがそう。

そしてハイパーグロース株とかは金利が上昇しても業績は一定。伸びもしないし下がりもしない。そうするとトータルで見れば金利上昇はバリュエーションにはマイナスだよね、ということになる。

だからARKKみたいなETFが苦戦している。

それはどうしてかとういうと、ARKKの投資先企業はほとんどほんのりインフレ、景気がちょっと微熱気味に加速、加熱している恩恵をほとんど被らない企業群。

例えばAI・ゲノム・EVとかはそういう恩恵を一切被らない。だから株価が苦しんでいる。これ、細かい議論だけれども大事な議論。よく理解して下さい。

QQQ、VTI6割、その他はハイパーグロースと高配当、ハイパーグロースは利上げ局面でも好決算なら握っていてもいい?

QQQとVTIが6割なら後がギトギトにやられてもなんとか堪えられると思うので、そうであれば持っていてもいいと思う。

ETFは需要で価格が変わるのか指数に連動するのかよくわからない

ETFには必ずその基準となる指数がある。そしてARKみたいなアクティブ運用の場合は自社で基準となる指数を公表している。

ETF会社はトレーダー、ファンドマネージャーがおらず、株式の売り買いをしない。

ETF会社がやるのはPortfolio composition file CPFと呼ばれるExcelスプレッドシートみたいな銘柄一覧表を毎日引け後に公表する。

それは例えばS&P500とかいろんな株価指数に連動するようにその銘柄は組み込まれている。その一覧表を見ながら、外部の全く関係ない投資銀行とか、ヘッジファンドとか魑魅魍魎たる人たち、外部の人たち、それのことをAP(オーソライズパティシパント)と呼ばれる外部の鞘取り業者が片方でSP500みたいな株価指数、もう片方でETFのCPFを見比べて、ETFの方が指数よりちょっとプレミアムで買われているわ、と気が付いたらそういう外部のヘッジファンドがそれ行け、とETFを売る、そして今度は個別の銘柄、CPFに入っている個別の銘柄を場で買う、そして買いそろえた現物の何百銘柄もあるポートフォリオを信託銀行に持ち込む、そしてETFに転換してください、という転換請求をかける。

そうすると信託銀行の担当者が券面を受け容れます。ETFだします。とETFを出したら空売りしたETFのショートの買戻し、そのことをケツいれという。

ショートのケツ入れを転換請求をかけた現物のETFで行う。そうするとその鞘が抜ける。この鞘抜き作業を毎日 毎日 毎日 毎日 毎日 毎日 何回も 何回も 何回も 何回も 何回も 何回も ずーっと絶え間なく行っている。それがETFと呼ばれるもの。

この話しない方がいいのかもしれないけれども、したほうがいいのかもしれないけれども。

ETFの依拠する指数はこうです、という決定をETFの会社がやることは限りなくズルというか詐欺というか不正というか、感心しないことと僕は思う。

例えばARKなんかは独自の株価指数を持っている。彼らは大引け後のその指数の発表をするが、あれはボーダーラインで、凄く犯罪とは言わないが、僕なんか見ていてすごく腹立つ、はらわた煮えくりかえるようにズルい。

僕が言っていることは日本で運用している年金のファンドマネージャー、投信のファンドマネージャーは全員分かると思う。あれはタイミングトレードというもので、その日にバカーンと売られた銘柄、例えばDOCU ドキュサインを大引け後に買ったことにする、そしてExcelのスプレッドシートにぴょこッと名前が出る。

実際はなんちゃって、の購買で買っていないが、指数を入れ替える。そうすると翌日に投資銀行とかヘッジファンドが慌ててドキュサインを買いに走る。要するにETFの会社は自分で自分のETFのフロントランニングが出来る。だからこれをあまり連発するファンドは違法じゃないと思うが、まともなビジネスマンがやることじゃないと僕は思う。

だから毎日毎日毎日、アークがボコボコにやられた銘柄ばかりひょこひょこポートフォリオに入れている。テスラとか、ドキュサインとか急落銘柄は必ず買っている。あれはポートフォリオの粉飾。あれは君らはだまされている。

それをありがたがって、ズーム、キャシーが買った!決算が悪かった時に広瀬さんは売りと言ったが直後にキャシーが買った、広瀬さん何をやってるんだよ、と言った人が多かったが、キャシーのやっていることはポートフォリオの粉飾、ウインドウドレッシング、タイミングトレードなんですよ。

そういうことをちょっと思う。

最近目立ってきた。そういうETFの悪用が。

テーパリング官僚が速まると利上げ回数は増える?

来年に限っていてば2回か3回かと言われているが、3回になるかも。

ZI ズームインフォ

別に悪いニュースはない。決算はしっかりしていると思う。

ENPHについて。中国の電力不足によりソーラーパネル価格上昇している影響はある?

今のところはないと思う。

ビルドバックベター法案に対する民主東儀井の反対は株価にネガ?

最終的には可決されると思う。それも問題ないと思う。

BA ボーイング

良いと思います。今から買っても。

VIX指数はどうやって計算する?

わかりません。宿題にさせてください。

利上げ後、グロースに人々が戻ってくるシナリオと買い場の判断基準は

グロース株が一番ちやほやされる、輝いて見える、プリマドンナみたいに株式市場を支配する、そういう局面は不幸のどん底、不況のどん底、みんなアメリカ国民がうつむき加減でしゅんとしているときにグロース株が花咲く。

右を向いても左を向いても不幸、どこにも成長が無い八方ふさがりの状況で一縷の成長の光が差し込んできたら、あそこに希望がある、という風に皆思う。

グロース株がべらぼうなバリュエーションで思いっきり買い進まれる局面は周囲がぺんぺん草も生えない状況。それがグロース株を買うべき時。

その時はFRBもせっせと金融緩和し、金利は低い、そのマネーがぜーんぶグロース株に吸い上げられる。だからグロース株がアウトパフォームする。2020年がそういう年でした。

しかし、いま景気が良くなって皆が街に出て、クネクネねーちゃんたちゴーゴーダンスを踊り始めたらどうですか。そんな局面で儲かっている企業はレストランだって、ホテルだって航空会社だって繁盛する。そしたらEPS成長率・売上高成長率なんて+100%成長できる企業なんてごろごろ出てくる。

そういう局面では「グロース?あんま成長してないんじゃない?」とみんなから思われちゃうと思う。

例えばアマゾンなんてすごい成長株だと皆思っているかもしれないが、直近9月30日の決算で売上高成長率は+15%。しかも成長率は44%➡27%➡15%とガクン、ガクンと下がっている。これでグロースって言えるの?恥ずかしくねー?

そして例えばどんくさいと言われるエクソンモービル、石油会社、確かに去年は売上高ボロボロだったが今年は+108%、+60%の成長。そうするとエクソンの方がアマゾンより売上高成長率高い。

PXD パイオニアナショナルリソーセズ、売上高成長率+158%。アマゾンの10倍。

あるいは、FANG ダイヤモンドバックエナジー、売上高成長率+165%。アマゾンの10倍。

だからこんな銘柄履いて捨てるほどある。どこにでもある。今みたいな景気がいい場面でグロースが独り勝ちするかというとそれは勉強不足、研究不足というか、皆考え方が甘いんじゃない。そんな世の中甘くないよ。

DLO ディローカル

決算悪かった。

FROG ジェイフロッグ

それなりに決算良かったと思う。今回は。

LAW CSディスコ

11月9日決算発表。

EPS予想-22セント 結果-19セント 売上高予想2577万ドル 結果2985万ドル(前年同月比+67.1%)

2021年通年売上高予想1.04億ドル 新ガイダンス1.087-1.093億ドル

全然問題ない。しかし、株価はちょっと冴えない。これなんかは良いかもしれない。

WFC ウエルスファーゴ

イールドカーブが立てばいいと思うが今はあまりその兆候は見られていない。

今日絶対に覚えておくべきポイントは

①12月、1月は季節的にアメリカの株式市場が非常に強い。だからバイアスとしては買いバイアスを崩さないでください。

②昨日1月効果と思われる相場の減少がみられた。今日明日以降もそれが続くかどうかはわからない。続くかもしれないし続かないかもしれない。

1つの留意点として今朝ファイザーがオミクロン株について、大丈夫です、ファイザーのワクチンを3回打てば対応できます、と発表した。これは新しいニュース。それをもとに脅威行動株価が動くかに注目してください。とりわけ来週はFOMCを控えている。

そして、今回のFOMCでは当初6月に予定されていたテーパーの切り上げを3か月繰り上げて、3月までに済ましてしまうことが討議されるとおもう。もし今日以降株式市場が高ければ、その繰り上げを実行するということが決まるかもしれない。その時に、12月15日FOMC結果発表日に株式市場が「ちょっと待ってください、テーパーそんなに急ぐんですか」と慌てるかもしれない。

だから今週は相場が高いかもしれないが、それがあだとなって、来週脳天逆落としのように利上げ、ヒエー!と、ストーンと来るかもしれない。そのことにも注意を払ってください。

アークはどうして下がった株を買う?

それはカンタン。ファンドマネージャーはその日の出来高加重平均価格、VWAPである銘柄を仕込むということは非常に難しい。それを証券会社に要求するがVWAPである銘柄を仕込めれば御の字だと思う。しかし、ETFの場合は引け後に引け値でその銘柄を買ったことにできるわけですから、そういった形でPCFを公表すれば、翌日に買い余力が発生する。そうすると前日の引け値で銘柄をもっていたことにできます、ということは絶大なアドバンテージ。翌日皆が買いに行くから。

だから、キャシーが買った、ということを吹聴して興奮している人はみな、キャシーに乗せされている。だまされている、というか利用されている。

アメリカは来年利上げ、ドルが強くなるなら利子の無い金への投資はマイナス?

それは仰る通り。だから利上げすると思うならゴールドに投資しない方が良いのでは。

今注目しているバリュー株は

バリュー投資は本来営業キャッシュフローが稼げる良い企業が何らかの一過性の問題で業績を落としている、株価が下がっている瞬間をめがけて買いに行く、それがバリュー投資。

そうなのであればいまそういう状況にさらされている企業群は、航空会社、ホテル、クルーズ船は新型コロナでみなが旅行できなくなったので一時的業績を落としているが、たとえばMAR マリオットのブランドが朽ちたとは僕は全然思わない。マリオットはマリオット。リッツカールトンいい。Wホテルおしゃれ。それは全然変わっていない。新型コロナという状況が変わっただけならマリオットの株かも昔の高値に戻ると考えるのが自然じゃない。同様のことはCCL カーニバル、DAL デルタ航空にも言える。

バリュー投資ってそういうこと。ひょんな理由から株価・業績が低迷しているが何もしなくても今まで通りの経営で元に戻る、これがバリュー投資の目の付け所。そうであればそういう銘柄、今ゴロゴロしている。

だからバリュー投資したほうがいい。はっきり言って。なぜかと言うとハイパーグロースなんてこれから金利がツン、ツン、ツン、ツン、 と上がるわけだからそのたびにパンチを喰らう。何が悲しくて皆そういう銘柄を買い続けるわけ?

アマゾンもこの前の決算ボロボロで売上高成長+15%、それ、エクソンからコケにされていると思わない?もっと銘柄を研究してほしいと僕なんかは思うよね。

そういうのはちょっと資料を見れば誰にでもわかること。あんたら何を考えながらそういう資料を読んでいるわけ?もう少し精進してください。

2021年-15%だった。

VTIがいいんじゃない。今年15%やられているのは相当悪い。そうであれば下手なことをやらない方がいいと思う。あなたはVTI1本の方が怪我が少なくていいんじゃない。

NCNO エヌシーノ、MQ マルケタ、決算はコンセンサスと比較していいが、過去より成長率が落ちていた、それでもいい決算?

良い決算ですよ。

良い決算、悪い決算はあくまでコンセンサスからどのくらい外れたがだけが、重要で、絶対値やトレンドは関係ない。

DBA Invesco DB Agriculture

上昇トレンドですよね。いいんじゃない、別に。いまインフレだし。

特に強い意見はないが良いと思う。

XYLD

なんでこういう邪道な商品をみんなありがたがるのかね。

僕投資銀行にいるときに色んな金融商品を販売する側でもあったし、作る側でもあった。その時に上司から言われたことは「デリバティブで商品設計するのもいいが、設計の意匠が込み入るほどその商品は脆弱性を内包することになるよ。マーケットがゴチャゴチャしたときは、シンプルな製品の方が持ちこたえる力が強い」とものすごく叩き込まれた。

僕がレバナス嫌いなのはデリバティブ商品でそれ自体に脆弱性を内包している。そういったもろさがメチャクチャ露呈したのが2008年のリーマンショック。あのときのギトギト、グチャグチャはすっかり忘れ、複雑な商品になびこうとする。

バフェットはデリバティブを大量殺りく兵器だと言っていたが全く同意だね。

そういう周辺的な奇をてらったへんちくりんな早く一獲千金を目指すような商品ばかりに反応する個人投資家は凄く多い。下の下だよね、そういうやつらは。ベストはプレーンバニラ。変な味ではなくバニラ味が投資では一番おいしい。

投資銀行にいて設計する側の人間が上司から「シンプルにしておけ」とアドバイスを受けているわけだから、一般の皆様も少しはその教訓を爪の垢を煎じて飲んだらいいのでは。

ハイグロは決算ミスしたら売る、バリューはいつ売ればいい?

たとえば、旅行株、ホテル・クルーズ・航空株は業績グチャグチャ、投資家も業績を一切見ていない。それはそもそも新型コロナで旅行者がいないので業績を手掛かりに買いようがない。そういった場合旅行者が回復するかというマクロ的な視点から未来を占う以外にない。

それらの投資先に関しては業績は関係ない。

RCL ロイヤルカリビアン

配当はまあ気にしなくていいと思うよ。というのは配当を稼げていないから。今利益出ていないから配当はない。株としては良いと思う。

ABNB エアビー&ビー 高金利はどう?

ちょっと苦しいと思うが、旅行関連なので他よりはいいと思う。

AEO アメリカンイーグル

良いと思う。

OKTA オクタ、MDB モンゴDB、CRWD クラウドストライク 好業績のハイパーグロースへの向き合い方

頑張って抱えておくしかないのでは。それ以外にアドバイスのしようが無い。

カンファレンスコールの注目点

僕が好きな聞き方は、ライブではなく録音。飛ばすことができるので。

Q&Aセッションの最初の1つ目、2つめ、3つ目の質問に注意している。

質問者が怒っているのか、よかったですねー、というのかのトーンを聞いている。

同時に質問内容にとげがあるネチネチした質問でないか、迎合的な質問かのニュアンスを聞く。

それが決算が悪かったかよかったか判断する一番間違えの無い確実なやり方。

Q&Aセッションでいの一番に質問される質問、あるいは2番目、3番目の質問は全ての投資家の心に去来する重要問題である場合がほとんど。それを聞けば何がいま争点か理解できる。

AAPL アップル 決算ミスしたが新値を取っている

前回決算ではM1チップが不足したから需要を充足できなかったという意味の説明があった。今はM1チップはきちんと出ていると思う。先日日経新聞に新しいiPhone売上がはかばかしくなく、サプライヤーに生産を抑えろと指示を出しているという記事があったが、あれは間違えている。どこをどう取材したらああいう記事がかけるのか、見ていて腹が立つ、いい加減なことを書くなよと思うが、もしそうなら、アップルなんて新値取っていないと思う。そう思わない?

だから心配しなくていいんじゃない?アップルは。

日系証券で働くが何の部署がいい?

トレーディングはアルゴリズムが重要になっているので昔の相場観でのトレーディングはきついと思う。セールストレーディングも自動化、合理化が進んでいるので、もうなくなってきていると思う。営業の仕事はなくならないと思う。コンピューターに置き換えにくい仕事だから。

10年とかの展望でキャリアを考えたら僕だったら機会に淘汰されない業務をやる。それは突き詰めて言えば人と会う仕事、セールスと思う。

旅行時のPCR検査、隔離は近い将来必要なくなる?旅行関連株がコロナ前の水準に戻るにはそれらが撤廃される必要がある?

なくなると思う。

あると思う。

投資のプロとして稼ぎたい。個人投資家としての努力はどのくらい評価される?

あなたが金融機関に面接した場合ということ?

あまり評価されないと思う。日本では。むしろマイナスかもしれない。個人投資家としてあなたが相場を張っていたことはアピールポイントにはならないと思う。

ONON オン

決算クリアしたが金利上昇局面では他のハイパーグロース同様厳しいかという質問。

厳しいが、他のテクノロジーよりは楽だと思う。だから抱いておいてください。

CRWD クラウドストライク、DDOC データドッグ、U ユニティもっているが、CCL カーニバル、DAL デルタ航空、XOM エクソンモービルの方が儲かる?

そこら辺の銘柄は問題ないと思うが、入れ買いたいなら入れ替えれば。でも決算は良かった。

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