じっちゃまメモ2022年3月30日

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「北野誠のトコトン投資やりまっせ。」3月30日 – YouTubeでの広瀬隆雄さん登場シーンの備忘メモです。ざっくりとしたメモになっています。詳しくは番組をご確認ください。

本記事は情報の整理を目的としております。

じっちゃまメモ2022年3月30日

-ウクライナ情勢とマーケットの関係は

あまり関係ないと思っています。

ロシア軍はキエフ(ウクライナ首都)を包囲しようとしていたがあまりうまく行かず、包囲を解いて兵隊を下げている。でもたぶんそれは南のドンバスに再投入されると思う。

戦争が終わりではなく、配置換えのような展開と思う。

ウクライナとロシアの話し合いは少し進展が出始め、昨日戦争後初めてトルコのアンカラで交渉が持たれた。停戦条約の文面を用意して、プーチン・ゼレンスキー会談に臨みたい、と動き始めている状況。

昨日はそれを好感してマーケットを買われたが、私は戦争終了=株は買いとは考えていない。

ロスチャイルドの格言に砲声で株を買い、終戦のトランペットで売れというのがある。

え?逆じゃないという話だが、ロスチャイルドはヨーロッパじゅうのいろんな国の戦争の資金を用立てた人、戦争を経験しその時の資本市場をよく観察している第一人者が戦争は買い、平和は売りと言っているのでその言葉は重い。

-確かに有事が始まってから弱くはない。

NASDAQが上がったのは戦争が始まった日。格言通りにマーケットは動いている。

-コモディティとか下がってますが

いまは下がっていますがアメリカのガソリン消費量をチェックしているが全然減っていない。今ガソリン代凄く高いので消費者は遠出を控えたりするのではと予想していたが、全然消費量は減っていない。

結局消費者は車は運転しているが、例えば朝食のシリアルをブランドものからプライベートレーベルに変える、など生鮮食料品でのコストダウンをしているみたい。

だから100均的な店の業績は悪い。今日はファイブビローの決算が悪かった。

-明暗分けるということ?

そもそも平和がなぜ悪いか。戦争で買われた理由は急いでFRBが利上げしないで良くなった、だから買いだと考えた投資家が多い。でももし平和になるなら、今これだけ消費者が苦しんでいる。インフレ何とかしてくれと言う突き上げが来る。利上げへの不安が株価の頭を抑え込むと思う。

-5月は+0.5%政策金利を上げる?

FFレートは先物がCMEというデリバティブ取引所に上場されている。先物の取引実勢価格から利上げの確率を逆算する方法があるが、今の実勢価格から逆算される次の5/4FOMCでの利上げ率は+0.5%刻み、ほぼ7割弱の投資家がそういうシナリオを描いている。

さらに次の6月15日も+0.5%の利上げが織り込まれている。これは非常にアグレッシブな利上げで、債券市場はそれを織り込んでいるが、株式の投資家がそれに対する心の準備ができているかというと、どうだろうねーという感じでわだかまることがある。

-2か月で1%あがるってことですよね。

1988年にアメリカに来て以降投資関係の仕事をしているが0.5%の利上げは2回しかなかった。それも1回限り、どさくさ紛れの利上げという形だった。

今回は本当にハッキリ正面からあらかじめ断っていて、しかもそれが2回起こると市場は予期している。それは非常に非常に前例がない。それが実際どうなるかはふたを開けてみないとわからない。予測不可能。前人未到の境地。

-CPIを見ていると+0.25%では遅いようにも思えますよね?

そうなんです。今ひっちゃきに利上げ、利上げと言っているのはとりあえず政策金利を2.5%に持っていったらそれがインフレを助長しない政策金利が2.5%だとパウエル議長は言っている。でもその根拠は全然ない。今のインフレ率は7%を超えているので、2.5%でも全然政策金利の方が低い。

これだけ戦争だとか、小麦が足らない、原油が足らないと言って不透明感だらけなのに何で過去の経験則である2.5%という政策金利でインフレを退治できるかという根拠レスですよね。

-乖離がものすごい。粛々と+0.25%やっていても意味がない気がする

もう一つの説明があって、「不況が来るんです」という説明。

つまり物価とか賃金とかがあまりにも上がりすぎて経営者がこれでは人を採用しても利益が出ない、設備投資しても利益が出ないと後ろ向きになり、景気が悪くなる。

景気が悪くなることによってインフレが下がってくる、これは結構あり得るシナリオですよね。

-だとしたら今年の投資は。

4月の15日くらいまでは軟調かと思っている。僕も税理士と打ち合わせているが、確定申告での脳漸近国が確定しない。確定したら税金を納めないといけないのでキャッシュポジションを高くしなければいけない。

例年そうで、今年は18日が締め切りだが18日以降に1回パーっと買われ直すというシナリオを描いています。

4月末のS&P500のターゲットで4800とかを見ています。

-今年インデックスはどう?

僕は市場を丸ごと買うというやり方は好きだが、今年に限っては年初からこの方あまりうまく行っていなかった。うまく行っていない理由はインフレが荒れ狂っているし、FRBは矢継ぎ早の利上げ必要としているし、景気はひょっとしたらこれから壊れていくかもしれないし、ぐらぐらしている要因がいっぱいある。その環境の中でバイ&ホールドと一言で片づけるのは親切じゃない説明が足らないと強く感じる。

-個別株では資源株の方?

石油株とかをもう一回手掛け直したいと思っている。例えば個別株でいうとCPEキャロンペトロリアムという会社がある。西テキサスのパーミアンで石油生産しているシェール業者。この株だけ低迷している。その理由は先物でヘッジしすぎたから。でもそれは時間が解決することなのであと半年一年すればヘッジポジションは解消する。

資産の内容はいいし、キャッシュフローもいい。すべていい。ただヘッジを間違えてしまった会社。

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