2021年8月29日のじっちゃまライブ ジャクソンホール・シンポジウムの結果

じっちゃまライブ じっちゃまライブ

2021年8月29日のじっちゃまライブです。

本記事は情報の整理を目的としており、特定の銘柄や取引を推奨する目的はございません。投資にはリスクを伴いますので、自己責任でお願いします。

かなり言葉を省略しています。細かいニュアンスは動画を確認ください。

大手ネット証券会社は郵送不要で自宅からでも口座開設が可能です。

  1. じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート
    1. 2021年8月27日ジャクソンホール経済シンポジウム、パウエル議長のスピーチ。24か所のポイント。
  2. Q&A
    1. 9-10月の調整局面はBTC ビットコインも下がる?
    2. 中国の変化を察するとRIO リオティントは魅力ない?
    3. LAZR ルミネア
    4. CCL カーニバル、RCL ロイヤルカリビアン 中期での株価の想定は?
    5. この先VTIを買っていくのが正解?
    6. FRBの文言の中で、なぜ景気回復局面で所得が減少する?
    7. いい決算について
    8. ASTR アストラ 打ち上げ失敗、プレゼン資料の売上予想は信用できる?
    9. ウエルスナビなどのロボアドバイザー
    10. 9-10月(下げ)の考えに変更は?
    11. V ビザ
    12. 9-10月で円高は進む?
    13. マルケタの競合は?
    14. CRWD クラウドストライク、ZS ゼットスケーラー、FTNT 違いは?
    15. オイルサービス 注目しているがいまではないと言っていたが、オイルサービスの相場が動くシグナルは?
    16. AFRM アファーム 急騰した。すぐに戻す?そのまま伸びる?
    17. ANTM アンセム
    18. AFRM アファーム月曜日からinは?
    19. AFRM アファーム
    20. BLDR ビルダー・ファーストソース
    21. CCL カーニバル 9月以降買うか、今買うか
    22. BNPL原因のクラッシュが未来に起こる際、どのあたりの指標に兆候が出る?
    23. ADSK オートデスク
    24. BNPLでは与信をどうやって調べて即時決定する?
    25. V ビザ、MA マスターカードはBNPLは組まない?
    26. 1回転、とはどういった定義?
    27. AFRM アファーム、JPモルガンチェースともBNPL参加しない?
    28. BNPLの与信評価は?
    29. DHI DRホートン
    30. CSV キャリッジサービス
    31. CAKE チーズケーキファクトリー
    32. DHR ダナハ―
    33. 長期債 投資先として妙味はない?
    34. NFT バブル?
    35. プロの投資家は暴落や不幸を祈る?
    36. オニールは買い値~8%下落したら損切りしろと言っていた。決算が良ければホールドすべき?
    37. 米国10年債利回り 上がったら買い?
    38. 航空株 今後は? DAL デルタ航空、HA ハワイアン航空、UAI ユナイテッドエアラインズ
    39. VIH バクト
    40. LMT ロッキードマーティンなど防衛軍需産業の自己資本比率が低い理由は
    41. MSFT マイクロソフト
    42. INTU イントゥイット
    43. PFE ファイザー
    44. アメリカで流行っていて、日本になくて、初期投資1000万円未満の面白そうなビジネスはある?
    45. OPRX
    46. BNPLが政府による規制でとん挫する可能性は
    47. イギリスのフォーラムでクラーナを1回だけ使ったことが原因で住宅ローンの審査に落ちたという話を見た。こういうことが早くにBNPLの勢いを止める可能性は?
    48. PLUG プラグパワー
    49. YALA
    50. 米国のカードにはポイント制度はある?
    51. AI シースリーエーアイ
    52. MQ マルケタ
    53. WSM ウィリアムズ・ソノマ
    54. TSLA テスラ 新工場の立ち上げについて
    55. その年のIPOした銘柄を一覧で見れるサイトは?
    56. A アジラント 有望?
    57. SYF
    58. 雇用統計の結果が出て相場が荒れることを考え、その前に売ろうと考えている。
    59. DAVA
    60. NVO
    61. 日本の投資信託とドルで米国インデックスを買うのはどちらがいい?
    62. 9月相場下落時にクルーズや航空以外に買うべき銘柄
    63. 含み益、含み損関係なくポジション減らすべき?
    64. DOCS ドクシミティ 弱みは?
    65. BNPLの対象はクレカ作れない人なのに、なぜゼロ金利が可能?
    66. VTI30%、ZM ズームビデオ、OKTA オクタなど50%、好決算銘柄20%キャッシュポジションを高めたい
    67. PLTR パランティア
    68. BNPLは家、車ローン分野に入ってくる?
    69. 米国において代替たんぱく質の浸透は?
    70. ASTR アストラ失敗 宇宙銘柄に影響は?
    71. ショッピファイがアファームを買収するかもと言っていたがアマゾンのニュースを受け意見変更は?
    72. レイバーデー前にキャッシュポジション高めたい。レイバーデー直後にAFRM アファーム決算ある。レイバーデー前に売っていい?
    73. CSV キャリッジサービスの利食いはどのテクニカル指標を見て判断?
    74. ETH イーサリアム、BTC ビットコイン まだ押し目はある?
    75. HFC ホリーフロンティア
    76. BIGC ビッグコマース
    77. COST コスコ
    78. IPO後2回目の決算で注目すべき点は?
    79. クルーズ、航空株半年や1年、当分先に上がり始める?
    80. 9月10月の相場が悪いのは証券会社の売りだしによって需給関係が悪くなると言っていたが、今後長期金利が3月のように急上昇するシナリオは?
    81. COUR コーセラ
    82. WFC ウエルスファーゴ
    83. 含み損銘柄が無い場合、何を売る?
    84. 半導体ASML、ヘルスケアISRG インテュイティヴ・サージカル
    85. MQ マルケタ 順調に顧客獲得を進めると思う?
    86. アメリカの住宅価格高騰。今後どのような状況で下がると予想される?
    87. キャッシュ比率高めたい。DOCS ドクシミティ利確していい?
    88. 投資はじめて1年経った。バフェットから初心者が学べることは?
    89. 新型コロナでMRNA技術の価値が認識されたと思うが、クレカ業界にBNPLが殴り込んで基調に今後バイオ業界にmRNAはどんな影響出る?
    90. WFC ウエルスファーゴ 持っているがテーパリング開始時には金融株はどう影響与える?
    91. AMZN アマゾン決済手数料としてクレジットカードに支払っている金額は売り上げの何%くらい?
    92. GRMN ガーミン
    93. 中国債権のデフォルトが危惧されている。崩壊時の世界経済への影響は?
    94. テーパー発表後、相場の荒れ期間はどのくらい?
    95. マルケタに競合が出る可能性は?
    96. GDRX グッドアールエックス
    97. 株式市場における信用買い残が歴史的水準、行き過ぎなような気がする。
    98. NIO ニオ、XPEV シャオペン 共産党の制裁を受けていない、成長率高いがどう?
    99. カップウィズハンドルは直前が上昇トレンドであることが条件と聞いた
    100. 海運のコンテナ船はどう?
    101. テーパー後の天然ガス、石油
    102. REGN リジェネロン
    103. キャッシュポジション何%くらい?
    104. DOCS ドクシミティについてテクニカル的な下値めどは?
    105. なんで9月、10月が底なのに11月が買い場なの?

じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート

今日は先週の金曜日に行われたジャクソンホールシンポジウムの結果についてしゃべりたいと思う。

2021年8月27日ジャクソンホール経済シンポジウム、パウエル議長のスピーチ。24か所のポイント。

パウエル議長のスピーチの原稿。カンザスシティFEDのサイトからダウンロードできる。

スピーチを全部読んでみた。24か所くらいポイントがあった。一つ一つ言っていく。

1,米国経済は力強く、しかし凸凹な回復の途上にある。

2,普通景気回復局面で観察される個人所得の減少は見られなかった。逆に個人所得は上昇した。

3,突然の物への需要集中が品薄やボトルネックの原因になった

5,耐久財インフレはそのようなシフトが原因である

6,今回の不況では最初の2か月であっという間に3000万人の雇用が失われた。

7,しかしその後の回復は急速で、コロナ前より600万人低い雇用水準まで今戻してきた

8,黒人・ヒスパニックなど社会的弱者が受けた打撃は大きい

9,レストラン、航空各社、歯科医などが、大きな打撃を受けた半面耐久消費財はブームとなっている

10,過去12か月の個人消費支出インフレは4.2%であり、ターゲットの2.0%を上回っている。

11,中身を見るとごく一部の品目にインフレが集中している。

12,値上がりが激しかった中古車価格は既に下落に転じている。

13,過去25年間で見ると、耐久財インフレはサービスインフレよりずーっと低い状態が続いていた

14,だから今後耐久財インフレは一巡するだろう

15,賃金の上昇は生活水準の向上に欠かせない

16、しかし生産性の向上が無い状態で賃金上昇すると、それは賃金価格スパイラルを引き起こす。だからよくない。

17,今の時点ではそういった悪性スパイラルが起こる兆しはみられていない。

18,長期期待インフレ率は低い位置に固定されている。

19,連邦準備制度理事会は目先の物価に振り回されることなく、あわてて政策を変更すべきではない

20,インフレについては、かなりの、更なる進歩が達成できた。(過去形。)

21,雇用の最大化に関しても、明らかな進捗がみられている。(現在進行形。)

22,年内にテーパーを開始するのが適切である

23,テーパー開始時期、毎月のテーパー額はその後で来る利上げのタイミングとは無縁だと思ってほしい

24,利上げに関してはこれまでとは違うより厳しい合格基準を満たさなければ開始しない

以上がパウエルスピーチの要約。

11月のFOMCくらいからテーパリングが開始すると思う。今後の今年のFOMCは9月11月12月の3回ある。

なぜ11月に決め打ちするか、というとアメリカの中央銀行には不文律の掟(破られることもある)があって、普通12月、クリスマス直前には金融引き締めはしない、というのが紳士の中央銀行家が守ること。

なんでか知らないけれども。

中央銀行ではないが、首切り(レイオフ)も12月のクリスマス直前の解雇というのは下の下の経営者がやること。そういうことをやっている企業は投資家からの評価も低い。

ホリデーシーズンに水を差すようなことはやらない。

FRBの場合も当てはまるか分からないが、いま説明してきたパウエル議長のニュアンスを咀嚼すると、もうだいたい外堀は埋まった、ということを言っている。

年内テーパーがクリアにコミュニケートされているので、ギリギリの12月まで待つ必要はないかもしれない。

だからメインのシナリオは11月と考えていいのではと僕は思う。

それと、これはスピーチからは読み取れなかったことだが、9月の第1週、今週に雇用統計の発表がある。

雇用統計の数字が今回強ければ、11月以前にテーパーが前倒しされる可能性はあると思う。

インフレに関しては達成できたとパウエル議長は明言している。あと雇用の分だけ粘りたいと言っている。だけれども今度発表される雇用統計がものすごく強ければ、雇用もそろそろOKでないんお、という機運になるわけですよ。そうであれば待っている必要ない、という話になる。

今回の雇用統計はとても重要だと思う。数次が強ければマーケットは荒れる。覚悟して臨んでください。

あとスピーチの中で、テーパー開始時期と毎月のテーパー額はその後の利上げタイミングと無縁というパウエル議長のコメントがあったが、そこが分かりにくかったと思う。

でもそこは非常に重要。解説すると、これはオプショナリティという概念。

オプショナリティとは、右に行こうが左に行こうがどちらにも行ける、退路を作っておくというか選択肢を作っておくこと。それが中央銀行家にとって非常に重要なこと。

もっと言うとボクシングでコーナーに追い込まれると身動きがとれなくなる。するっとすり抜けてリングの真ん中にポジションを持っていきなおす必要がある。

そういう風に狭い場所に追い込められることを回避する目的でこの文言をもう1回挿入していると思う。

彼が行ったことはテーパーの開始時期と毎月のテーパー額は利上げのタイミングとは無縁ですよ、という風に言った。

これはどうしてかというと、投資家は9月からテーパー始まって、米国財務省証券を800億ドルの購入から700億ドルに減額、あるいは住宅抵当証券を400億ドルから350億ドルに減額した、ということを聞いて、それって、1/8のペースだよね。8か月たつとテーパー終了になるんだな。8か月後が利上げのタイミングだ、と先回りして予想をたてる。

パウエルはそれをしないで、と今回のスピーチで言っている。

じゃあ何が起こるか、というとそれ(減額ペースに合わせた利上げ)が起こる。

パウエルが釘を刺したから、彼が言った通りゼロになっても利上げしないということが起こるかというとそうではない。

要するに、投資家にFRBの手の内を読まれ過ぎないことが中央銀行家にとって非常に大事。

彼女のようなもの。彼女があまりにも行動が読めるなら、男から舐められる。だから女の子は男にハラハラ、ソワソワ、女心と秋の空でコロコロ意見が変わるのが男を夢中にさせる。

そういうするっと逃げられる状況をわざと演出するということは、我々の日常、男女間でもある。それと同じことをパウエル議長は投資家に対して今やっている。

スピーチを見て僕が感じたのは「ああ、すごく丁寧に、先々のことまで考えて、先回りして予防線を張っているな、テーパー開始寸前だな」と思いました。

Q&A

一問一答形式のQ&Aです。

9-10月の調整局面はBTC ビットコインも下がる?

マーケット全体がギクシャクする。すべてのアセットクラスがギクシャクすると思う。

中国の変化を察するとRIO リオティントは魅力ない?

ないと思う。売りだと思う。

LAZR ルミネア

自動運転車のセンサーの会社と思う。あまりいい会社じゃないと思う。基本的に部品メーカー。自動車部品は高いバリュエーションが与えられるはずがないカテゴリー。

この会社だけがダメと言っているのではなく、この辺のスペースの企業は全部大幅にバリュエーションをディスカウントして取引されるべきと僕は思う。

CCL カーニバル、RCL ロイヤルカリビアン 中期での株価の想定は?

カーニバル・・・超長期のチャートを見ると、過去最高値は71ドル。最低でもこの辺70ドルくらいがターゲットじゃないかと思う。

ロイヤルカリビアン・・・過去最高値133ドル。最低でもここら辺がターゲットになると思う。

両方とも「最低でも」ね。

この先VTIを買っていくのが正解?

そうだと思う。VTI買っていてもやられると思う。僕はVTI売ってくれと言っているのではない。

利上げの局面で相場がギクシャクせず、凪のように上がり続けるという風に想定するのは、不自然、あり得ない、ばかげている。

金利政策が大きく変わる瞬間だから、1回くらいはそれに敬意を表して相場がギクシャクしたほうが自然。

ただ、それはアメリカ株から全降り、とか、もう投資やらないとかそういうことではない。

そういう波乱を経験してそれを消化してまた高くなっていく、だから1年後、2年後の相場を展望した場合、ああ、あのギクシャクした9月10月で売るべきじゃなかったな、という風に思う局面が必ず来る、それも割と早く来ると思う。

ひえー、という風に肝をつぶしたところで、降りないでください。

ひえー、と肝をつぶしたところで慌てて売らない転ばぬ先の杖、それは何かというと、相場が高い今の瞬間に少しポジションを削って、キャッシュを拵えておく。

そうしたら、9月、10月に相場が荒れた時にスッとそのキャッシュを添えて買い増せば、気分がいい。

要するにダメな投資家は最高値圏で思いっきり強気になって、フルインベストメントで相場の波乱、積乱雲の中に飛び込んでいく。

それで相場がギクシャクしたときに安値で売る。どうしてそういうことが起こるかというと、波乱に入っていくときの心の準備が悪い。だから安値を叩いて売る結果に終わる。

うまい投資家は、みんながカンカンの強気になっているとき、それは今なんだけど、その時に少しポジションを減らして、全売りではなく、少しだけポジションを減らしておく。

それは、どうしてかというと、下がったときに少しキャッシュ作っているので、一矢報いる、挽回する、というオプショナリティが出来る。余裕を作っているからそれを投入すればいい。

良いリズムできびきびした投資が出来るためには、すべてがばら色のときに少し減らしておかないと、次やられた時にまた良いリズムで買えない。

僕もキャッシュこしらえている。皆さんもそういうことやってください。

ただ、全売りはしていないよ。よろしくお願いします。

FRBの文言の中で、なぜ景気回復局面で所得が減少する?

質問されたのは冒頭の2番目のポイントと思う。

「普通、景気後退局面で観察される個人所得の減少は見られなかった。逆にそれは上昇した。」

In a reversal of typical patterns in a downturn, aggregate personal income rose rather than fell,

という表現。普通の景気後退局面では個人所得の総和は下落するが、今回は上昇した、という表現をしている。

僕が補足すると、不況がなぜ起こるかというと、国民皆が景気拡大局面で気持ちが大きくなって、たくさん消費する。モノを買ったり、旅行に行ったり、あるいは家を買ったり。そういう風にして家計が膨張する。その時に不景気などのショックが起きたら住宅価格が下がるとか、株価が下がるとか、そういうことがあったときにちょっと膨張させた人ほど、痛みをもって「家を買っちゃった」とひっこっめる。

個人所得の減少はそのような局面で「お前クビだ」と失業したり。失業したら個人所得は減る。あるいは株の所得、不動産所得が減る。

景気後退局面はそういった形でもたらされる。

今回がユニークだった理由は、新型コロナがパーンときて、経済がハッと止まって、みんながドハーっと失業したときに政府がどういったかというと、「これはみんなの責任じゃない、自分たちがはしゃぎすぎて不況が来たのではなく、健康の危機でみんなが悪くはない」

だから政府がお金を皆に届けて、そのままでいい、家にいていい、家賃が払えなくてもOK、家賃払えなくてテナントを追い出した大家は政府が成敗する、とモラトリアムした。あるいは学資ローンもはらわなくていい、と政府が言った。すべてがモラトリアムでOKとなった。

それはどうしてかというと、我々の責任ではなかったから。健康のクライシスだった。中国から来たウイルスで巻き起こされたから。

という形で例外中の例外の方策を打ち出した。その結果個人所得は失業者が増えたにもかかわらず上がった、というカラクリ。

質問者さんの質問とは離れるが、過去1年半を振り返ると非常に稀な例だった。1988年にアメリカに来たが、今まで1回も経験しなかったユニークな経験。しかし、いま足元で起こり始めていることは、典型的な経済の動き。

それは何かというと、Easy money、金融緩和が無謀な消費を刺激あるいは促し始めている、そういうことが起こり始めている。

一例として金曜日の引け後にAMZN アマゾンがAFRM アファームというBNPL(割賦、分割払い)と提携し、アファームの分割払いボタンをネット通販のサイトに実装しようとしているというニュースがあった。

これは、クレジットカードとは別腹で、カード残高情報とかそういうもので捕捉できない新しい借り入れ、信用のポケットが作られようとしている。

もっと言えばクレカ統計を見ても消費者の懐具合、家計セクターの健全性が全然読めない、そういうシャドーバンキングみたいなことが今起ころうとしてる。

これはものすごい、ペースでバーンとブームになると思う。

で、大変な禍根を将来残すと思う。リーマンショックの不動産バブルに匹敵するようなことが、今後、家計部門で起こってもおかしくないと思う。もうほぼ確定だね。

この映画の末路は悲惨なことになることはわかり切っている。でもそれが起こると思う。

なぜ僕がそう感じたかというと、MQ マルケタという会社、BNPLの仕組みを裏方で可能にする会社の決算カンファレンスコールで、JPモルガンのアナリストが、

JPモルガンのチェース、サファイアというクレカとは別に、クレカの一部サービスにBNPLを実装している。JPモルガンはユーザーとしてマルケタを使っているし、BNPLの怖さ、爆発的な人気、今前年比+350%くらいで爆発的に成長しているが、それが良くわかっている金融機関に勤めているアナリストがマルケタの決算カンファレンスコールで、

BNPL+350%成長ですか?間違ってないですよね?ほんとですよね?と何回も何回も確認している。

本当です、と言われ、そうなんですか・・・と言葉を失っていた。

それは何を意味するかというと、これからJPモルガンはBNPLでぶっ殺されるということを悟っている。

なぜかと言うとJPモルガンの消費者ビジネスのメインはサファイアカード。アメリカのクレジットカードの中でベストブランドで、テクノロジー的に最先端、いろいろなポイントプログラムをオファーできる多彩なカード。

他の金融機関がサファイアにやられた、と歯ぎしりしている、そんなカードを持っているが、JPモルガンはBNPLの躍進を見てパンツを濡らしている。

そこにアマゾンが入ってくる。そうすると何が起こるか。

みながネット通販でアマゾンでポチる。そうすると買い物かごに商品が入って、チェックアウトします、とポチると、チェックアウトのページで送り届け先、クレカ情報、となる前に「アファームで分割払いしませんか」というボタンが出てくる(たぶんそうなると思う)

そうするとJPモルガンとしてはクレカ情報がアマゾンのブラウザに覚えられていて、当然うちのクレカで決済するんだよね、と左うちわになっている。

しかし、その1つ前のページで「アファームでどうでしょう」という表示が出たらたまらない。ビジネス全部ごっそり持っていかれるかもしれない。

そういうことが先週の金曜日引け後に発表された。

だから金融機関のメガバンクの連中は金曜日の発表を見て、ゲー!出たー!やめてー!殺生なー!と悲鳴を上げた。

僕の友達も「見てみろよ」と電話をしてきた。

こんなの発表されたの、たまんねーなと金融関係者は絶叫していた。それが金曜日に起きたこと。

それは将来いったい何を引き起こすか。

いままでクレカというものは「あなたは一部上場企業に勤めている?スタートアップだったらクレカは作らないよ?」と中小企業に金融機関は冷たく、一部上場企業に勤めていたらしっかりしてる、と会社や住んでいる場所などの属性データで与信が行われていた。

でも、BNPLはそういったものに依存していない。クレジットカードに話を戻すと、アメリカにはFICOスコアというものがある。過去の毎月の支払い実績のデータを業界全体で共有しよう、というのがフェアアイザックのFICOスコアというデータベース。

これは金融機関はだれでも閲覧できる。そして誰がFICOスコアを閲覧したか、は情報開示により消費者本人も知ることができる。

たとえばあなたがテスラで新車を買ったとする。そしたら、テスラはあなたが新車を買えるだけのクレジットスコアを持っているか、FICOに問い合わせをする。

そうすると、テスラがFICOにデータベースにアクセスしたという事実はあなたに報告されるべき、開示請求があれば消費者は知ることができる。

そういう風に消費者の行動が、金融セクター全体で共有される一つのデータベースで管理されている。

しかし、BNPLではFICO Universeの埒外で、関係ないところで新しい与信を与えることができる。

だから、シャドーバンキングと僕が言うのはそういうこと。

今までの信用の実態を捕捉するやり方では読めないような新しい信用のプールが出現しようとしている。というか「爆誕」ですよ。

今ドカーンと風穴があいた。ショッピファイも必死だと思うし、アマゾンも必死だと思うし、JPモルガンも必死だと思うし、ゴールドマンサックスのマーカスカードも必死だと思う。

マーカスカードはアップルペイを駆動している。

そういった形で消費者のファイナンスの世界がいま一夜にしてものすごく激変し始めている。

今アメリカのいろいろなトレンドの中で一番エキサイティングなトレンドはコロナじゃない。

もうBNTX バイオンテックとかMRNA モデルナとかは去年のストーリー。終わっている。いまみんながエキサイトしているのはBNPL。

8月2日くらいにスクエアがオーストラリアのアフターペイというBNPLの会社を買収した。かなり大きな買収でスクエアにとって過去最大の買収。あれも同じスペース。

あとスウェーデンのクラーナというBNPLの会社がある。ひょっとしたら、アマゾンのアファーム実装のニュースが出て、多分月曜日にはアファームの株がぶっ飛ぶと思う。クラーナは今まではロンドン取引所にIPOするように準備してたはずとおもうが、多分ニューヨークに来るんじゃないの。

アメリカで上場が可能になる、というか、アメリカで上場しないとクラーナにとって勝負にならないと思う。

アメリカの方が高いバリュエーションを獲得することができるし、資本の戦い、軍拡競争になると思うので、アメリカにIPOという形になるんじゃないかな。

そういう形でBNPLのマーケットはこれからすごくエキサイティングになると思う。

いい決算について

EPS、売上、ガイダンス上回っても成長鈍化していてもいい決算?という質問。

それは(鈍化していても)いいです。

ASTR アストラ 打ち上げ失敗、プレゼン資料の売上予想は信用できる?

わかりません。でも打ち上げ失敗はとても悪い展開と思う。

月曜以降の株価の動きが心配。

みんなに心掛けてほしいことは投資というものは是々非々論で進めるべきと思う。

いいものは良い、悪いものは悪い、とニュースを素直に受け止めて、素直に行動するべきと思う。

アストラは打ち上げ失敗したけれども、次は大丈夫だろう、とガチホというのはダサい投資家、経験の少ない投資家の典型的な心の動き。

それをやっているうちは皆さんは相場は上手くなりません。儲けることはできません。

株で買っている人は何をやるかというと、自分の見込み違い、ロケットが発射できなかった、ということが起こったら「あっそ、鼻くそピーン」というかたちで、

阻喪をしたやつ、へまをしでかした経営者、失敗した会社、それを憎んでください。

それをしないといつまでたってもダメな会社に貢ぐ、みつぐ君になってしまう。

ほとんどの東京マーケットの投資家はみつぐ君。

日本株のようなダメなマーケット、ダメな株、ダメな国、それにどんどんどんどんどんどんどん貢いで、君らも貧しくなっている。

その悪循環を断ち切るためには、自分の心を鬼にして、何だよ、失敗したの?お前はいい、次行く、ということができないと、なけなしの自分の残っている投資資金を有利な方に振り向けることが出来なくなってしまう。

自分がラッキーになれる方、ラッキーになれる方に自分の資金を振り向けて、自分のアテンションを振り向けてください。

そうすることによって、ラッキーになれる人はもっともっともっとラッキーになれるわけですよ。

ネットゲームだったら、失敗して死んだときに、同じ場所で何回も死ぬわけ?そうじゃないでしょ。1かい死んだらこういう罠があるから避けて通ったほうがいい、と工夫するわけでしょ?

投資は工夫。一回やられたら同じミステイクを二度と繰り返さないでください。

やられた会社の株を持ち続ける、悪い決算を出した会社の株を持ち続けるということは、突き詰めていれば、あなたに学習能力が無いということ、それはあなたは良い投資家になれないということ。

テメーが反省しろ、ということ。会社が悪いんじゃなくて。

アストラが打ち上げに失敗した、2日連続で。土曜日も日曜日も。2日連続で失敗しているならそれはダサい会社なんですよ。

そうであれば、俺の見込み違いだった、僕がバカでした、と認めて次の銘柄に移ればいいわけでしょ。じゃあロケットラボいこうか、と。

そうじゃないとあなたがせっかく働いて溜めたなけなしの投資資金がアストラに引っかかって死に金になる、そのことをよーく考えてみろよ、と言いたい。

ウエルスナビなどのロボアドバイザー

くだらないと思う。やらないで、そういうことは。

9-10月(下げ)の考えに変更は?

変更はないです。

V ビザ

最近下がっているという指摘。

今日バイナウペイレイターの話をして、典型的な例だが、BNPLは従来の消費者に対する信用の供与の経路、クレジットカードでお金のない人に高いものを買わせ、いわゆるリボ払い、大きな買い物の一部を毎月返済するやり方、これは金融機関にとって美味しい。金利15%くらいで消費者にお金を貸しているのと一緒。そうするとあなたが返済しなかった残高はまるまる金融機関の丸儲けになる。

だからクレジットカードはメガバンクにとってうまい商売。だけれどもそういうリボ払いとかとは全然別の世界でBNPLやりません、とやられたら残高がそっちに流れていく。そうするとビザなんかはしりすぼみになる。JPモルガンもしりすぼみになる。

このBNPLというのはものすごい黒船来航。コンシューマー向けファイナンスはイノベーションが無かった分野。しかしいまフィンテック云々が出てきてイノベーションが出てきた。その色んなイノベーションの中でもアファームとかマルケタ、とりわけマルケタはすごく、すごく、すごく、すごくイノベーティブな会社。

それを説明すると、クレジットカードを使ったいろいろなサービスが硬直的で消費者にとってエキサイティングじゃない、イケていないサービスしか作れなかった理由はメインフレームコンピューター時代のコードを使って基本的なストラクチャーが書かれているから。

皆さんが使っているクレジットカードはメインフレーム時代のテクノロジーに立脚している。

マルケタは、そうじゃないでしょ、いま楽天とかアマゾンとかはクラウドで起きているんだから、Rubyとかいろんな言語でプログラミングが書かれているんだから、それに合わせて決済のコードも新しい言語で書いて、AWSの上でホストして書いた方がいいよね、とインフラストラクチャーを全部刷新して、ゼロからクラウドで作り直した、それがマルケタのプラットフォーム。

うちに来てください、どんなサービスでも作っていいですよ。だからスクエアのスクエアキャッシュもアファームも、アップルペイのマーカスもJPモルガンもマルケタを使っている。

マルケタはファイナンスのAWSだから。その差はIBMみたいな昔の苔むしたメインフレーム時代のITの発想対、オクタとか、アトラシアンとか、ドキュサインとかモンゴDBとか、SaaS企業のサービスはクラウド上で構築されている、その差。

マルケタという会社はそういう会社なんですよ。

だからエキサイティングなことが消費者向けファイナンスの世界で起きていると理解してください。

9-10月で円高は進む?

よくわからない。

為替に関しては僕は基本横ばいと言ってきた。瞬間風速で一瞬100円に向けてドルは突っ込むとか、そういうことはあるかもしれないが、横ばいでトレーディング出来ない、退屈な展開と言ってきた。

基本的には今の段階でその考えに変更はない。

だけれどもマーケットが荒れたらその時に考え直します。

マルケタの競合は?

ストライプではない。

CRWD クラウドストライク、ZS ゼットスケーラー、FTNT 違いは?

フォーティネット流行っていること違うと思う。

クラウドストライクとジースケーラーはクラウドにネイティブなソリューションを提供している。

クラウドストライクとジースケーラーの違いは、クラウドストライクは1回ハッカーから攻撃されたら、その攻撃された情報を瞬時にメンバー企業に周知徹底してファイトバックする。

ジースケーラーは似たようなものだが、クラウド上でいろいろなセキュリティのソリューションを提供して、みんなにばらまく。

リアクティブかプロアクティブかの違い。

オイルサービス 注目しているがいまではないと言っていたが、オイルサービスの相場が動くシグナルは?

それは原油価格と思うが、今じゃないと思う。

なぜオイルサービスに注目していると言ったかというと割安だから。

でも割安ということは投資を進める上での必要十分条件ではない。要件をすべて満たしているということではない。いろいろな条件の中で一部だけは合格、でも全体としてはまだ今じゃない、ということ。

じゃあいつになったら今になるのか、と言ったら原油価格がドンドン上がり始めたら合格になると思う。でもまだ。当分ダメだと思う。

AFRM アファーム 急騰した。すぐに戻す?そのまま伸びる?

わかりません。

だけれどもこんかいのアマゾンのアファーム実装は大きな大きな大きなニュース。

金融関係者は肝をつぶしている。

株価なんて我々金融界に勤めるものにすれば、些細な問題、大事なことではない。

大事なことはこれまで融資というプラクティス、行為がクレジットカードというプラスチックカードを経由して消費者にお金を貸す、そして消費者から巻き上げる、というメインの高速道路がきっちりできていた。

だけれどもアマゾン、アファームでこっちにトンネルが出来たの?と風穴を開けるようなトンネルができた。俺たちどうすればいいの?と目移りしている状況。

そのくらい今回のアナウンスメントはインパクトが大きかったです。

ANTM アンセム

持ってていいんじゃない。レンジで退屈な動きと思うが、これからマーケット荒れると思うので、アンセムみたいな地味な銘柄を持っていてよかった、と思う瞬間が来るのでは。

たとえば、1週間後、2週間後くらいに。

僕だったらホールドする。

AFRM アファーム月曜日からinは?

気配30%くらい高いので博打になるが、入るべきかもしれない。

どうだろうねー。

なべ底チャートを描いているので、カップウィズハンドルのカップを形成する動きだからチャートとしては強いパターン。安値がだんだん切りあがる、ハイアーロウという言い方をするが、あまり安いところでは買わせてもらえないと思う。

AFRM アファーム

BNPLの恐ろしさは法規制が追い付いていない。ルールが無い。

何でもあり。あまりにも新しいサービスだから。

仮想通貨が出てきたとき、仮想通貨向けの法律はなかった。既存の法体系の中で、どれが当てはめられるか、証券なのか、コモディティかもわからない。証券ならSEC,コモディティならCFTCの管轄とか。そういう議論をしている。

同様にBNPLもルールが無い。金曜日のニュースを見て、銀行の人は思わずパンツにおしっこをちびったという話をしてるが、もう一人おしっこをちびっている人がいる。それはだれかというとパウエル議長。

あーっという風に叫んでいると思う。金曜日のニュースを見て。なぜかと言うとFRBが銀行を監督しているレジームあるいは、銀行を取り締まっているFRB以外のOCC、があるが、あと州政府とかいろんなレベルでの監督、守備範囲、それの埒外でBNPLが起こっている。

これはすごくリスキー。今までにない新手のサービス。ある意味今回のニュースでパウエル議長の気持ちはちょっと動いたかもしれない。

早めにテーパーはじめて、早めに利上げしたほうがいいかも、という心の動きになっているかもしれない。

それはどうしてかというと、金曜日に色んな経済学者の人がジャクソンホールシンポジウムで経済についてディスカッションしたが、そのディスカッションで一番面白いスピーカーはAmir Sufiという人、シカゴ大学教授。彼の専門は消費者セクター、消費者金融が専門。

彼はリセッション、景気後退がなぜ深刻になってしまうか、そのメカニズムを究明することを専門にしている大学教授。彼の研究ではリセッションがギトギトにひどくなる原因は経済が暗転したときにそれによって受けるダメージがごく一部の人に集中的に過酷に起こる、だから経済がなかなか這い上がってこれないという仮説を立てている。

具体的にはたとえばリーマンショックの前にみんなが家を買って、値下がりして、立ち退き、富永追い出されて、銀行が物件を接収して、ホームレスが増えた、とかそういうことが起こった。

そういう風にサイクルのピークで借金して家を買う、株を買う、物を買う人たちがいるからその人たちが景気がちょっと暗転したときに凄くやられになって。みんながFXとかで損するパターンと一緒だよ。あるいはレバレッジ、レバナス?ナスダックインデックスをレバで買うとかそういうバカタレが要るわけだけども、そういう人たちですよ、株式市場から退場していく人たちっていうのは。レバ使っている人たちですよ。

レバ使ったらもう二度と復活できないわけでしょ?そういう感じで景気のダウンターン、暗転というものが国民全体に等しく悪影響を与えるのではなく、一部の人だけがスパーン、スパーン、とやられるわけですよね。

そういう人たちが深く傷ついて、退場して、樹海行きになるから、だから景気がなかなか戻ってこれないということをアミールは研究している。

その流れから言うと、今回のBNPLとかは、一番貧乏人の、キャッシュで高額耐久消費財を変えない人にお金をばらまくスキーム。

一番危ない人に一番アグレッシブに金貸してどうするんですか、という話をしている。だからパウエルはパンツを濡らしている、と言っているわけ。だから引き締めなんですよ。

今非常に微妙な局面に来ていて、ほんのちょっとした拍子にFRBは引き締めのスケジュールをグッと前倒しにして、グッと引き締めるかもしれないよ。

そういう危機意識、みんな持っている?持ってないでしょ?マーケっとずーっと右肩上がりで高いから、広瀬さんあんなこと言っていたけれどもこのままずーっと行くんじゃないの、と考えている人はほとんどだと思うよ。そうじゃないと思う。そうじゃない。

今切れてきているんですよ。政府からアメリカ国民に対する財政出動。失業保険の上乗せ金とか手厚い保護。それが今切れてきている。

GDP成長率でいうと、今年は多分+7%の成長が出ると思う。しかし、来年は+3.3%成長になる。

じゃあ、7%→3.3%のスローダウンは何によって引き起こされるかというと、景気そのものがスローダウンするからということは一切計算に入れていません。

計算に入れているのは、政府がばら撒いているキャッシュ、そのプログラムが終了したら、どのくらいGDP押し下げ効果があるの?という部分だけを計算して、シンプルな計算で7%成長が3.3%成長になる。

そのくらいフィスカルサポート、財政面のサポートがみんなの足元から取り払われる。

その時に利上げするといっているんだから、マーケット凪のような状態でずっと行くわけがない。

考えが甘い、みんな。

BLDR ビルダー・ファーストソース

カップウィズハンドルだね。今買いシグナルが出ているね。

そのまま持っていてください。良いカップウィズハンドルのチャートが出ていると思う。

CCL カーニバル 9月以降買うか、今買うか

9月に安いかもしれないので、もう1~2週間待てばはっきりするのでは。

でもクルーズのビジネスは皆知らないと思うが、予約のビジネス。

なぜかと言うと1年先の予約を今からする。

将来の売上高はもう見えている。そして、その予約は空前の予約。空前の予約。

あとはコロナとの兼ね合いになるが、クルーズが出航できるなら、その予約は売り上げに立つ。

別の言い方を知れば収益の見通しは良い、ビジビリティは高い、だからある時点で出動せざるを得ないと思います。

BNPL原因のクラッシュが未来に起こる際、どのあたりの指標に兆候が出る?

今の時点ではわかりにくい。でも一つ言えることは、BNPLのプログラムはだいたい1年から3年かけての分割払い。そうするとみんながBNPLでエクササイズバイクを買う、オーディオセットを買う、ラップトップコンピューターを買うことがあるとして、その新しい商品を買って、うれしいなー、という局面でデフォルトします?しないでしょ?

そうではなく、1年エクササイズバイクを使って、もう飽きてきた、どうでもいいや、おれ、何を間違えて買ってしまったのかな、反省、というときに支払いが滞り始める。

ある一定期間を置いた後で支払いがおかしくなる、そういう寝かしておく期間をシーズニングという。

きのう、アマゾンとアファームの提携がニュースになった。これは将来禍根を残すかもしれないぞ、と我々はいまディスカッションしているが、だから危ないから明日売ろう、そうじゃないでしょ。まずシーズニング期間がある。

だから、そうか、あと1年くらいは大丈夫だな、今は乗るべきじゃん、という風に僕は感じる。

このパーティーの結末、最後は悲惨な結末になる。それはわかり切っている。だけれどもパーティが終わるのは今じゃない。

それだったら今はお立ち台に昇って踊ったほうが勝ちじゃん、ということ。

そういうことをピシっ、ピシっ、とビジネスの仕組み、経済の仕組み、クレジット・与信の仕組みを抑えていけば、なるほどアマゾンとアファームのディールは問題含みかもしれない、だけれども大脱線するのは今じゃないということが自明のこととして理解できる。それだったら阿波踊り踊っていればいい。

ADSK オートデスク

2021年2Q決算発表 8/25

EPS予想1.12ドル 結果1.21ドル 

売上予想10.5億ドル 結果10.6億ドル(前年同期+16.1%)

ガイダンス3Q

予想11.1億ドル 新ガイダンス11.1-11.25億ドル

EPS予想1.26ドル 新ガイダンス1.22ドル-1.28ドル

EPSが1¢ショート。

2022年通年EPSコンセンサス4.91ドル 新ガイダンス4.91-5.06ドル

売上予想43.6億ドル 新ガイダンス43.45-43.85億ドル

微妙なところだがあまり強い数字ではない。売りたければ売ってもいいんじゃない。

BNPLでは与信をどうやって調べて即時決定する?

いい質問。

それはアファームのアルゴリズムでやっていると思う。

だけれどもどれだけ厳密かは大いに疑問だと思う。

アマゾンとアファームのディールの危険性は、たとえばアファームが最初に手掛けたのはペロトンのエクササイズバイク。そういったものであれば同じ商品をたくさんの消費者に継続してオファーしていくので、エクササイズバイクを購入した人の支払いのビヘイビアというヒストリーは蓄積しやすい。

そうすると、AIでもって、だいたい何%がデフォルトするとか、こういうタイプの買い手はデフォルトしやすいとか、インプットされるデータが多ければ多いほど精密・精緻な分析が出来て、安全に与信を行うことができる。

しかし、アマゾンが購入単価5000円以上の商品全部にアファームボタンを実装したら、いろんな分野で同時多発的に信用の供与が始まる。そうすると、それぞれのアイテムに対するヒストリーが無いので、めくらめっぽう信用を供与しているのと同じことになるかもしれない。

今やっているのは途方もなく、とてつもなく危険なことをやっている。

じゃあ、誰が支払いが滞ったときのリスクを負うのか。

アファームはマンハッタンからハドソン川を渡った反対側、ニュージャージーにクロスリバーバンクという地銀というか信用金庫みたいな小さな銀行があるが、それを使っています。

そのクロスリバーバンクがアファームでBNPLやったトランザクションを1件、2件、10件、100件、1000件、10000件という案件をずーっと蓄積する。そしてまとまったサイズになったら、それをひとまとめにして、束にして、セキュリタイゼーション、証券化して機関投資家に転売する。

そういう当座の蓄積をウェアハウジングというが、最終的にはパッケージング化して機関投資家に転売する。これはリーマンショックの前に住宅抵当証券がパッケージング化されて転売されたのと同じ。

あの時はマイホームの住宅ローンがパッケージングされて機関投資家に転売されたが、今回はBNPLのローンがパッケージング化されて転売される。

誰か知らないが、機関投資家が買う。デフォルトがたくさん出て、損が出る。そのリスクは究極的にだれがかぶるんだ、ということを聞かれれば、それは機関投資家。

アマゾンではない、アファームではない。彼らはオファーしてパッケージング化しているマーケティング会社でしかない。

最終的な投資家が損を被る。

しかし、将来そういった形でBNPLが箸にも棒にもかからない非道投資対象とわかると何が起こるかというと、

機関投資家が「BNPL?もう買わないよ、持ってこないで」

という形で拒絶する。そうするとアマゾンとかアファームは新規のBNPLが組めなくなる。

そうすると、今はBNPLで金利なしでお金が借りられるということを消費者にオファーしている。こんないい話ない。だって、クレカで買ったら15%くらいのリボ金利が来る。そんなものBNPLで買ったほうが有利に決まっている。

だからみんなこぞってBNPLにシフトすると思う。

でも将来にわたってBNPLが金利をチャージせずに済むかどうかは、「今みたいな低金利で景気もいいからこそできることで、将来もできるかは疑問だよね」と僕なんかは思う。

V ビザ、MA マスターカードはBNPLは組まない?

ビザやマスターカードは決済ネットワーク。だから与信はしていない。与信をしているのはWFC ウエルスファーゴ、バンクオブモントリオールとか、シティグループとか銀行であって、ビザやマスターカードは通信テクノロジーを提供しているだけ。

その通信テクノロジーを利用して決裁したときにその駄賃をビザやマスターカードは受け取っている、そういうビジネスモデル。だからビザやマスターカードがBNPL事業を始めることはできないと思う。

もっと言えば、そういった形でBNPLでビザやマスターカード的な立場でフィーを得ている会社はだれか、というとマルケタ。だからマルケタは大事。アファームとも、アップスタートとも、スクエアとも、アフターペイとも、マーカスカードとも、サファイアカードとも商売している。クラーナとも。全方位外交。

このBNPLで1社だけ最も大事な企業を挙げろ、と言われたら僕はマルケタを挙げる。だってマルケタがインフラストラクチャーを提供しているんだもん。

1回転、とはどういった定義?

買って売る、一回利食いできるということ。

AFRM アファーム、JPモルガンチェースともBNPL参加しない?

JPモルガンはサファイアカードを持っている。

1月終わって請求書がきて、過去のとりひききろくがあるが、そこにボタンがある。これをBNPLで割賦にしませんか、という提案をサファイアカードはやっている。

でも、それって遅すぎるんじゃないの、と僕なら思う。

なぜかというと、例えばアマゾンがアファームを実装したら、アマゾンのネット通販のサイトで商品を消費者がポチる。そうしたら、買い物かごにこれが入りますよ。チェックアウトしたら、チェックアウト画面で、お届け先は・・・所沢ですか?次に決済はどうしますか?というところでBNPLにしては、というのが出ると思う。多分。

それはクレジットカード情報をブラウザに覚えさせている直前にボタンが出てしまうが、ボタンを押されたらもうアウトなわけ。だからJPモルガンチェースがいくらクレジットカードの画面で割賦のボタンを示しても、それよか前で消費者が心が決めているから意味が無いわけでしょ。

そういうことを言っています。

BNPLの与信評価は?

していると思うがやり方は違うと思う。

BNPLの方が今までよりも細かい、アイテムごとの与信の分析を可能にしている。

あてずっぽうの例としてだが、一眼レフカメラを買う人には悪人はいない。だから一眼レフカメラならとりっぱぐれはない、OK。

たとえば、Xボックスだったら若い子が多いので結構とりっぱぐれがある、という風に何が買われているか商品ごとにリスクを勘案することができる。

今まではそういうことが出来なかった。クレジットカードのリボ払いは旅行の航空券代もラップトップパソコンの消費も全部闇鍋みたいにどんぶりの中に放り込んで、全体として消費者のリスクを分析している。

アイテム・バイ・アイテムのリスク分析と、闇鍋、どんぶり勘定のリスク分析、どっちが優れていると思う?

ぼくならBNPLのほうが細かいリスク分析ができると思う。

ただ、それはデータのヒストリー、積みかさねた後でできることで、今は端緒についたばかり、海の物とも山の物ともわからない。

刷ってんころりん大失敗するかもしれない。そういうリスクとは背中合わせと思う。しかし、そのリスクが顕在化するのはいまではない。1年後か、2年後か、3年後だと思う。その時は心配します。

DHI DRホートン

カップ作りに行っている。僕だったらキープします。

CSV キャリッジサービス

すごい銘柄みてるねー!

ちょっと今カップを作った後で買いシグナル出てバーンと株価が上がって、利食いゾーンで買いに行くのは難しいが、でもいい銘柄みているよね。

こういう葬儀屋とか俺好きなんだよね。

僕もそろそろ将来お世話になるからその絡みで見ているんだけれども。

CAKE チーズケーキファクトリー

こちらは下がっている。リア充関連銘柄だけれども。これは今から良いかもしれない。

まとめると、CSVは利食います。チーズケーキファクトリーは持っていていいと思います。

DHR ダナハ―

これも利食いシグナルが出ちゃっている。僕なら売ります。

長期債 投資先として妙味はない?

妙味はないと思う。

NFT バブル?

バブルと思う。

プロの投資家は暴落や不幸を祈る?

僕は先回りして投資をするのはあまり好きじゃないので、そういうのは感心しない。

オニールは買い値~8%下落したら損切りしろと言っていた。決算が良ければホールドすべき?

オニールはチャートベースでトレードする人なので、それはチャートでの話と思う。

質問者さんがチャートを手掛かりにトレードするならそういうディシプリンもいいかなと思います。

米国10年債利回り 上がったら買い?

トレーダブルではないと思う。

航空株 今後は? DAL デルタ航空、HA ハワイアン航空、UAI ユナイテッドエアラインズ

基本的には良いと思う。例えばDAL デルタ航空、HA ハワイアン航空、UAI ユナイテッドエアラインズは今後の銘柄になってくると思う。

冒頭でパウエル議長のスピーチを紹介したが、パウエルが言っていたのは今は耐久消費財、自動車、パソコンがものすごくよく売れていると言っている。

どうしてかというと、皆が家にいて、レストランで食事ができない、旅行にいけない、そういうサービス支出が出来ない、余ったお金が耐久消費財にシフトしたと言っている。

だけれども歴史を見れば耐久消費財はずっとデフレで、パソコン、スマホの値段は上がらずずっと低かった。社会のインフレに比べて耐久消費財はずっと安かった。でも今だけはタ級消費財インフレが来ている、だけれども経済再開すればこれは一過性でまた下がる、と言っている。

サービスの物価は常に高いインフレで、物のインフレは常に低かった。でも今だけは自宅待機、リモートワークの関係で耐久消費財の値段は上がっている。パウエル議長がインフレ心配しないで、一過性の問題だから、中古車の値段も半導体不足で上がったが、また下がってくると彼が自信をもっていっている理由は、経済再開したら、モノとサービスのバランスが取れてくると言っている。

航空株の質問が出ているが、なぜ僕が、航空、クルーズには建設的で、モノに対しては悲観的かというと、モノは外出できなかったから売れているだけで、外出出来たらまた一巡する。

耐久消費財だから1回買ったら毎年車買う?みんな。

2年か3年、もっと乗れるかもしれないよね。

これからはサービスへのシフト、ということをみんな頭に入れて欲しい。

その意味では航空株もいいと思う。クルーズもいいと思う。

VIH バクト

上場遅延している理由は?という質問。

監督当局からチャチャを入れられている感じ。遅延している理由は行政面でのハードルじゃない?

LMT ロッキードマーティンなど防衛軍需産業の自己資本比率が低い理由は

ピンチになっても国がつぶさないという見通しで経営しているということ?という質問。

はい、そういう理解でいいと思う。

自己資本比率が低いのは気にしないで。それは不健全経営ではありません。そしてご指摘の通り潰れないです。なぜかと言うとペンタゴンが護送船団方式で戦闘機ならロッキードマーティン、航空母艦ならハンティントンインガルス、原子力潜水艦ならジェネラルダイナミクスという風に発注先業者を固定して、そこが健全に経営できるように配慮して秩序立てて発注するので心配ないです。

僕が1988年にアメリカ来た頃は、ペンタゴンのやり方は、思いっきり競争させる、そして、コンペ、新しい戦闘機なら、NOC ノースロップグラマンとLMT ロッキードマーティンに、お前ら競争で商品提案しろ、そして、商品提案にまつわるR&Dは全部防衛企業の持ち出しだった。

だから新しい戦闘機の注文を獲得するというのはものすごい博打だった。だから業績を見ると新規受注があるたびにその前後で業績がぐちゃぐちゃに悪くなっている、そういうふうに赤字を出しながら歯を食いしばって受注する、それが防衛産業の姿だった。

でもそれが激変した。ベルリンの壁崩壊でソ連がなくなり、仮想敵がなくなった。その時に防衛関連株が急落した。で、ペンタゴンがこれはヤバい、今まで通りのやり方ではダメだ、と防衛産業各社に合併を促した。

例えばNOC ノースロップグラマンはノースロップという航空機メーカーとグラマンという航空機メーカーが合併してできた会社。そういう風に企業の数をなるべく少なくして、競争はさせない、その代わり利幅で管理する。だから決算報告書で、ノースロップグラマンの営業マージンが8%、ロッキードマーティンの営業マージンが8%、みんな8%なのは、8%をターゲットにして入札してきなさいという指導をペンタゴンがしている。

それ以上儲けすぎると利益出ちゃった、叱られると防衛産業の経営者はガクブルになる。

だけれどもその利幅を守っている限りはずっと注文をくれるし、潰れないし、という形で業界全体の健全性を維持している。

もっと言えば過当競争というものを避ける、倒産しなければならないほど過当競争をさせない、そういう行政指導になっている。

だから、くどいようだけれども防衛関連株は面白い。僕は債券は買わないと言ったが、防衛関連株は債権の代用品として買っている。利回りを手掛かりにしながら、限りなく再建に近い投資対象と思って防衛関連株を買っている。

MSFT マイクロソフト

基本的には良いと思う。

株価的には中途半端、プロフィットゾーンには来ていないが、買いゾーンよりは上に来ている、中途半端と思う。

会社としてはよく経営されている。

INTU イントゥイット

10月かうのは現実的か?という質問

株価はシーズナリティあったっけ?業績はシーズナルだが。株価にシーズナリティはない。

アメリカでは安定した退屈な銘柄と認知されているのでは?

じっちゃまは使っている。クイックブックスを使っている。結構クソな会計ソフトなので迷惑している。

PFE ファイザー

売るべき?という質問

ワクチン相場一巡ということと思う。

たとえば、BNTX バイオンテックも下げているし、、MRNA モデルナも微妙な感じ、みんな同じチャートしているんじゃない?

アメリカで流行っていて、日本になくて、初期投資1000万円未満の面白そうなビジネスはある?

ちょっと思いつかないね。

ひょっとしたら思いっきり買いたたけるなら、古民家を買って転売するとかは面白いかもしれない。

だけれども民泊とかそういう切り口ではなく、古民家をなるべく日本風情を残しながら外人、それも欧米人に見せていく売り方はビジネスとして将来性はあるかもしれない。

それはどうしてかというと、イタリアでそれが起こったことだから。イタリアは昔は日本みたいに低成長で経済もグズグズしていて、どうしようもない状況に置かれていた。

でも日本と同じで、文化というか食い物もおいしいし、文化もユニークな遺産があるし、ワインもあるし、観光資源はすごくある。そこでイタリアの田舎の古民家をアメリカ人のために改装して転売する商売が発生した。

僕の友達にマーティというやつがいて、イタリア系スイス人。

マーティのお母さんがスイスでベッド&ブレくファーストをやっていた。古民家をちょっと改装したらすぐアメリカ人に売れた、お母さんがいいビジネスになるかも、と5件くらいボロッボロの民家をモダンにするのではなく、昔の良さを再現した形で小ぎれいにして、アメリカの投資家に見せて次々に転売していって、5億か7億くらい儲けたんじゃないかな。4回転か5回転して。

そういうことが日本が置かれているマクロ経済の状況を鑑みるにあたりそういうところは有望と思う。

もっと言えば日本の未来はテクノロジーではない。職人芸は残ると思う。

イタリアはハンドバッグとか、靴とか、フェラーリとか、そういうのは残っている。それは何かというと、職人芸、デザイン、匠そういったものは残る、日本も残ると思う。

だけれどもハイテクで日本が残るかというと、残らない。付加価値の高いバイオテクノロジーも全滅と思う。日本の将来はどこにあるかというと文化にある。ユニークな日本文化。それをレバレッジして儲ける。そういった意味では日本は安い、安い、安い、安いですよ。日本のいいものが買い叩かれている。そこに注目すべき。

でも日本人向けに商売しないで、中国人向けに商売しないで、アジア向けに商売しないで。

そうじゃなく、一番高く買ってくれる、金持っているアメリカの金持ち、ヨーロッパの金持ち、オーストラリアの金持ちをターゲットに商売して。

ニセコ化ですよ、ニセコ化。そういう切り口で考えると良いと思います。

OPRX

ドクシミティなんかと同じようなセクターかね。

ブレイクアウトしているからいいかもしれない。よく知らない企業です。

BNPLが政府による規制でとん挫する可能性は

遠い将来ではあるかもしれないが当分ないと思う。

もっと言えば銀行行政は近年だいぶ整理冴えれてきたがものすごくとっ散らかったエリア。それはどうしてかというと、そもそも金融・銀行業に対して連邦政府が口出しをする、そういうことに対して、歴史的にアメリカの国民は非常にネガティブだった。

だからアメリカの中央銀行、FRBが創設されたのは1913年、今から100年前。でもアメリカは建国200年の歴史があるわけだから、その間中央銀行が無かった時代もあるわけ。

そういうわけでアメリカ人は1銀行が嫌い 2メガバンクが嫌い 3連邦政府(フェデラルレベル)の人たちがお金のマターにドカドカ出てくることは大嫌い

そういうメンタリティがある。

とりわけバンキング、銀行業はローカルなビジネスで、おらが町の銀行、同じ町内の銀行を信用する風習が昔あった。

それはどうしてかいというと、日本と違ってアメリカはものすごく国土が広い。だから銀行の支店網も全国に出せない。全国カバレッジのメガバンクが登場したのは1995年くらいじゃない。

それまでは全国カバーしている銀行ってなかったの。シティコープですら出てない州があった。それくらいアメリカの銀行業はズタズタに分断されていて監督当局も州政府とかOCCとかが監督していて、連邦政府ではなかった。エリアによって各監督当局の守備範囲が違っている、そういう状況。

だからBNPLが出てきた、これどうするんだ?ということひとつをとっても、それってFRBの監督範囲ですか?ステートレベルでの監督範囲?あるいはOCCのマター?誰にもわからないという条項。

それをまずソートアウトしないと取り締まりもできないということだと思う。

イギリスのフォーラムでクラーナを1回だけ使ったことが原因で住宅ローンの審査に落ちたという話を見た。こういうことが早くにBNPLの勢いを止める可能性は?

そうかもしれない。

銀行の立場からすればBNPLは敵。とんでもないライバル。

歓迎しないでしょ。

徹底的につぶしてやる、ライバルつぶし、グサーッという感じで意地悪はものすごく出ると思う。そういう意地悪で使った人が住宅ローンの審査に落ちたかは知らないけれど。

でもそういうことは僕にとってみれば全然サプライズではない。当然そうなると思う。

だって、銀行としては自分の縄張りを守らなければならない。

そして、BNPLを使う人たちと銀行のサービスを使う人はオーバーラップしているが一緒ではない。

銀行サービスを使っている人の方が信用力は上だと思う。BNPLを使っている人ほど若い人やクレジットヒストリーが蓄積されていない、信用力の低い人だと思う。

僕が銀行の経営者で意地悪だったとしたら、「そんな、BNPL使った消費者なんて死んどけ、ローン却下」という感じで、意地悪当然する。そうしないと守れないもん、自分の縄張りを。当然嫌がらせするに決まっていますよ。それがこれから始まるバトルなんですよ。

その火ぶたは切って落とされたわけですよ。

いいなあ、俺こういうの大好きだよね。こういう意地悪大好き。

PLUG プラグパワー

終わっていると思う。

フュエルセルなんだけれどもPLUG プラグパワーのグロースストーリーはニコラのために全米にフュエルセルステーションを設置するというストーリー絵去年買われたが、ニコラは今ほとんど息をしていない。フュエルセルステーションとかできないに決まっている。

そしたらプラグパワーのストーリーだって破綻しているんじゃないのかね、なんでプラグパワーみたいな銘柄つついているわけ?

早く状況を察して気持ちを入れ替えなきゃだめだよ。

自分が一瞬好きになったからずっとそれを持ち続けているというのは馬鹿げていると思うよ。

状況が変わったんだったら気持ちも入れ替えろよ、ということ。

YALA

ヤバいと思うよ。中東の音声ベースのSNSの会社だが、経営者もエンジニアも中国人。

リスクとしてはそういった中国株ADRとかそういうのは今アメリカ政府からも目の敵にされているし、中国政府からも目の敵にされている。YALAは屁理屈としてはUAEの会社で中国と関係ないといっているが(実質的に中国企業という意味の内容と思いますが飛んでいました)

だから、そういう不都合な事実から目をそらしたら自分の投資リスクになる。素直になれよと僕は言いたい。

米国のカードにはポイント制度はある?

あります。

ポイント関係で一番進んでいるのはチェースのサファイアカードと思う。

そういうポイント制度はITインフラストラクチャーの優劣が勝敗を決める戦い。軍拡競争みたいなことが起こっている。その戦いにチェースは勝っている。

でも今強力なライバルが登場している。それがBNPL。

なぜBNPLがクレカのポイントサービスより訴求力が強いかというと、それはメーカーが、例えばエクササイズバイクのペロトンそのものが、BNPLの金利をタダにするという提案ができる。

クレカで買うと金利15%、アファームで買うと金利ゼロ、それなら当然みんな金利ゼロで買う。

これはすごくパワフルな価値提案。

BNPLのほうが、魅力的な、プロモーション、サービスの提示ができる。そこが問題。

なぜそういう差が出るか。クレカはメインフレーム時代にC++だか何だか知らないが苔むした言語で書かれたプログラムで走っている。そんなものIBMメインフレームの世界。臨機応変なサービス提案なんかできるわけがない。

BNPLはクラウド、AWS上でデザインされているからマーチャンツの持っている情報とマルケタのインフラストラクチャーを合体させればいろんな新しいことができる。だから勝負はもうついている。

そういう差があります。

AI シースリーエーアイ

こんど決算発表だよね。

9月1日、水曜日引け後、コンセンサス予想EPS-28¢、売上5,127万ドル。

ちゃんとした数字が出せるかどうかだよね。

シースリーエーアイと比較的近いエリアでやっている企業を2つ挙げると、一つはスノーフレーク、これはこの前の決算すごく良かった。株価あがっている。

もう一つはベイカーヒューズ。

※音声切れてましたがこれらの企業の決算などが参考になるという意図でないかと推測します。

MQ マルケタ

EPSミスしていない。未達の理由はストックオプション費用があらかじめアナリストが神様出ない限り想像だにできないこと。

IPO価格がいくらになるか、その後の株価が予測できない以上、ストックオプション費用は予測できない。だから外れた。だからIPO後初の決算発表を見るときに注意しなければならないのはEPSが合格したなら合格、外れたなら、なぜ外れたかの理由を見てください。それがストックオプション費用なら、それは関係ないと除外してみなければいけない。

ストックオプション費用を加味してEPS予想をはじき出した、とアナリストが証券会社の朝会で発表したら、営業マンは「ストックオプション費用なんてEPS弾くときに除外しろよ、このアナリストバカなの?」と意地悪なセールスは言うと思う。

まともなアナリストならそういうリサーチレポートは書かない。あなたが比較しているものはApples to Apples comparison 同じもの同士を比較していない。あなたがやっていることはApples to Orange、リンゴとミカンを比較しているようなもの。それを自覚してください。

WSM ウィリアムズ・ソノマ

決算非常に中身良かった。ポジティブサプライズの最大の理由はウエストエルムと呼ばれる家具のブランドが既存店売上比較前年比+50%の素晴らしい決算だった。だからWSM ウィリアムズ・ソノマがぶっちぎりでいい決算出た。

ウエストエルムというのはミッドセンチュリーモダン、と呼ばれるデザインの家具を作っている。ミッドセンチュリーは100年の真ん中、それは突き詰めて言えば1950年代風のシンプルな、直線的な、モダンだがなんかレトロな家具。何言ってるか分からないかもしれないけれども笑

たとえば、古い映画だが、「広島その愛」という芸術映画があった。

そこに映し出させれている、終戦後の広島の光景、それがミッドセンチュリーモダン。建ったばかりのホテルが出てくるが、それがミッドセンチュリーモダン。当時の日本としては最先端のおしゃれなホテルと思う。

そういったものをやっているのがウエストエルム、というブランドで、それはウイリアムズソノマの一部門でこれが今アメリカでものすごくブレイクしている。

もっともおしゃれな家具ですよね。

それを仕掛けたやつが、いまRH リストレーション・ハードウェア・ホールディングスのCEOをやっている人が昔ウイリアムズソノマに勤めていて、彼がウイリアムズソノマをやめる直前のプロジェクトがウエストエルムだった。

彼がウエストエルムのストアコンセプトをほぼ完成させて、RHに移り、いまRHも凄く業績いいが、今アメリカのいろいろな小売業者で一番スタイルにこだわる会社がRHと思うが、その経営者が前回手掛けたプロジェクトがウエストエルムということ。だから業績がいいんです。

TSLA テスラ 新工場の立ち上げについて

特に問題あるとは聞いていない

その年のIPOした銘柄を一覧で見れるサイトは?

思いつきません。

A アジラント 有望?

普通じゃない?

SYF

BNPLが出てきたら苦しくなる会社の典型じゃないかな。あまりいい会社じゃないと思う。

雇用統計の結果が出て相場が荒れることを考え、その前に売ろうと考えている。

その前までに少しキャッシュポジションを高めたほうがいいと思います。

DAVA

面白いかもしれないが、よく知らない。わかりません。

NVO

知っている銘柄ですが、よくわかりません。個々のお薬の状況が分からないので。

日本の投資信託とドルで米国インデックスを買うのはどちらがいい?

円建てでも米国市場に丸ごと投資する投資信託ならいいと思う。

中身が何かが問題で、中身が米国のインデックスで費用比率が低ければ日本の円建ての投資信託でもOKだと思う。

でも中身は日本株ではいけません。日本株は終わっていると思う。

9月相場下落時にクルーズや航空以外に買うべき銘柄

まだ今は出動していないけれども注目すべき分野は最近IPOされた銘柄。

ほとんどの銘柄が値を消している、株価が低迷している。食い散らかしの状態になっている。その中から良い銘柄が出てくる可能性がある。加えてSaaSの中でいい決算を出しているけれども出遅れている銘柄、に将来、例えば11月、12月に物色の矛先が回ってくる可能性があると思う。

含み益、含み損関係なくポジション減らすべき?

鉄則は一番やられている銘柄から順に切ってください。

DOCS ドクシミティ 弱みは?

特にお医者さんから愛されているソフトではないことが弱みと言えば弱みとおもう。

競合はたぶんない。

EPS2023年度マイナスという指摘➡22年度は39¢、23年度は41¢。僕の画面だと。よくわかりません。

BNPLの対象はクレカ作れない人なのに、なぜゼロ金利が可能?

いい質問。その答えはアファームみたいなBNPLは誰からディスカウントを引き出しているかというと、マーチャンツ。たとえばペロトンから金利相当分の収益を得ている。

もっと言えば洋服、高い洋服、5万円くらいするドレスを売り出したとすると、ドレスが売れ残ったらアウトレットにいく。アウトレットで半値や価格の33%とかギトギトのディスカウントで在庫処分をする。

アファームはマーチャンツのところに行って、「ちょっとまってください、半値で売ったらお宅のブランドイメージ既存しません?それブランドに良くないですよね?ドレスが高すぎて消費者の手が届かないなら分割払いを提案すればいいんじゃないですか?金利ゼロで4回払いなら1回12,500円でできる、そっちのほうがいいのでは」と価値提案するのがアファーム。

そうすると、業者がなるほどそうだね、それだったら分割にしようか、その時の金利はうちが払う、という感じでマーチャンツにつけを持っていっている。だから消費者にとってゼロ金利で購入できる。

そうすると、消費者目線からすればBNPLが得か、クレカでリボ残高を維持するのが得かというと、BNPLのほうが明らかに得。損しているのはマーチャンツだから。

でもそのマーチャンツも実は損ではない。アウトレットで半値八掛けで売るより、正価で売りたい。だからみんな得する。そういう違い。

VTI30%、ZM ズームビデオ、OKTA オクタなど50%、好決算銘柄20%キャッシュポジションを高めたい

配分がおかしいんじゃない?

説明してなかったっけ。株価指数をこんもり持ってください。味付け程度に個別株を持ってくださいと言う話をしていなかったっけ?

なんでVTIが30%しか入っていないのかよくわからないんだけど、アセットアロケーションが間違っていない?

株で儲かる、儲からないの話をすると、みんなは個別株でどれを選ぶかがあなたのポートフォリオのパフォーマンスを決定的に左右する重要デシジョンと思っているかもしれないが、それは間違い。正しくない。それは過去を検証すると、明らかに間違った考え方。

正しい理解はアセットアロケーションがあなたのパフォーマンスの大部分を決定してしまう。個別株ではない、ということ。

だから、アロケーション、アロケーション、アロケーション、アロケーション、アロケーション、アロケーション、アロケーションが最も大事。わかる?

そしてアロケーションとは何かというとVTI。インデックスを度シーンとこんもり、たくさん、ポートフォリオの50%くらい、あるいはそれ以上インデックスを持ってください。そして遊びで個別株をやってください。

そういうミックスにして。それ凄く大事な話なんでよく覚えておいてください。そしてこれから9月の声を聞いたら9月はそれがものすごく大事になる。なぜかと言うとマーケットがこんな感じでグワーンとなるから。

そんな時にハイパーグロース株とか持っていたらピーントいう感じで振り飛ばされるよ。

これから大しけが来るんだから、その時に非常に弛緩した、緩慢な、ダレた、たれパンダみたいなぬるい姿勢で9月相場に臨むと悲惨なことになると思うよ。

PLTR パランティア

EVスタートアップに資本参加したというニュースは株価い影響ある?

影響ない、重要なニュースではない。

BNPLは家、車ローン分野に入ってくる?

多分入らないと思う。

米国において代替たんぱく質の浸透は?

あまり浸透していない。そこらへんがビヨンドミートの難しさと思う。

長い長い道のりと思う。僕だったらそのセクターどうでもいい。

ASTR アストラ失敗 宇宙銘柄に影響は?

あるかもしれない

ショッピファイがアファームを買収するかもと言っていたがアマゾンのニュースを受け意見変更は?

もうショッピファイはアファーム買収できないと思う。状況は変わりました。

レイバーデー前にキャッシュポジション高めたい。レイバーデー直後にAFRM アファーム決算ある。レイバーデー前に売っていい?

わかりません。騰がりすぎてりぐったほうがいい局面になるかも。今の時点では何とも言えません。

CSV キャリッジサービスの利食いはどのテクニカル指標を見て判断?

マーケットスミスでの利食いゾーン。

オニールの作ったIBDのサービス。オニール流では売り指示が出ているということ。

ETH イーサリアム、BTC ビットコイン まだ押し目はある?

多分あると思う。

HFC ホリーフロンティア

面白いかもしれない。今が入り時かは疑問だが。多分今じゃないと思うが銘柄としては面白いと思う。

BIGC ビッグコマース

この前決算良かった。良いと思う。

これから相場荒れると思うので今すぐ買う必要はないと思うが、11月くらいまでには仕込みたいと思う。

COST コスコ

中途半端なレベル。あまり食指動かない。

IPO後2回目の決算で注目すべき点は?

1回目と変わらない。ただ、2回目の決算も重要。1回目の決算はマルケタ解説したが、ストックオプション費用などの特殊要因が入りがち。でも2回目の決算までにはそういった事情は大幅に後退するので、ノイズ、雑音の無い状態で決算精査しやすいと思う。その意味で2回目の決算も非常に大事。

クルーズ、航空株半年や1年、当分先に上がり始める?

そんなことないと思う。目先は相場ギクシャクすると思うのでクルーズ、航空もギクシャクすると思うが、それが済み次第速やかに入るべきと思う。

9月10月の相場が悪いのは証券会社の売りだしによって需給関係が悪くなると言っていたが、今後長期金利が3月のように急上昇するシナリオは?

それは有りますよ。ひょっとしたらパウエル議長がテーパーを発表するかもしれないから。

テーパーの発表は1か月、2か月、3か月先ではなくて、数週間先か、数日後かもしれないと思っています。だから、クリアー&イミディエイトデンジャー。今そこにあるリスク。それがテーパーのリスク。テーパー発表されたら相場荒れると思うよ。もう織り込み済みだとかそういうバカなこと言っているやつはど素人だと思うし経験浅いと思うし、参考にしないで。

たとえば僕の友達でトム・リーというJPモルガンのストラテジストをやっていたやつがいるが、H&Q時代に一緒だったが、トム・リーも先日CNBCテレビで、「テーパー織り込み済み?」という質問があったが、「いや、それはテーパー発表されたらそれに敬意を表する形で1回は相場荒れる」とはっきり言っていた。

僕もトムの意見に賛成。

経験積んできた人は金利政策の大幅な方向転換は甘く見てかからないよ、厳粛に受け止めますよ。それにまつわってあれよ、あれよという間にすってんころりん変な方向に相場が転がりだすリスクはプロは軽視しない。

素人や外野がどう言おうと。そういうこと何度も経験しているから。痛い目にあっているから。

みんなも心して構えたほうがいいよ。パンツ新しいのに履き替えて相場に臨んだほうがいいぜ。

COUR コーセラ

多分いい決算続くと思う。なぜかというとコーセラが好決算出せた理由は、コーポレート、事業法人がコーセラのプラットフォームを使いたいニーズが今ものすごく増えているから。

それは長期のトレンドで、例えば社員教育とか、今在宅のときに社員とのコミュニケーションを密にしたいとかそういうニーズで起こっているので、長期のトレンドなのでごく短期のはやりすたりではないと思う。

WFC ウエルスファーゴ

総量規制の解除でも、BNPL影響で低迷ある?という質問。

今心配しているんのは9月という季節性。アファーム、アマゾンも少し心配。でもウエルズにとって総量規制解除は念願のビッグイベントなんで、大きなポジティブだと思う。

いつ発表されるか分からない、多分9月だと思うが。

含み損銘柄が無い場合、何を売る?

利食い幅が小さい銘柄。

半導体ASML、ヘルスケアISRG インテュイティヴ・サージカル

両方とも素晴らしい企業。よく経営されていると思う。

MQ マルケタ 順調に顧客獲得を進めると思う?

トランザクションボリュームに連動して売上高が増える。その意味ではビザと一緒。すべての銀行がビザと契約をしていると思う。

だから新しく顧客を獲得するのが問題ではなく、何回クレカをスワイプするかに連動してビザの業績が決まる。

マルケタもそれと同じ。今後アマゾンがアファームを実装してBNPLをポチしたら、それはアファームの成績にもなるしマルケタの成績にもなる。

アメリカの住宅価格高騰。今後どのような状況で下がると予想される?

しばらくは下がらないと思う。下がるとしたら、消費者セクターの暗転、たとえばBNPLが行き過ぎた、とかそういうことによる信用の緊縮リスクはあると思う。

1年後とか、2年後とか、3年後のことと思う。

キャッシュ比率高めたい。DOCS ドクシミティ利確していい?

利確したいなら利確してもいいのでは。

投資はじめて1年経った。バフェットから初心者が学べることは?

バフェットはジェフベゾスともビルゲイツとも親しい。彼らが対談したことがあって、どっちの人だか忘れたが、質問者が「バフェットさん、あなたが提唱している投資スタイルは難しい事じゃないですよね、なんで一般投資家はあなたが提唱していることでリッチになれないのか、そこらへんが僕にはどうしても呑み込めないんですが」という質問が出た。

それに対してバフェットが言ったことは、普通の人はなるべく早く、一刻も早くリッチになりたいと思うものだ。だからゆっくりリッチになりたいという風に思うやつは一人もいない。

だからGet rich quick ということばかり考えている。そこが間違ている。バフェット流のやり方の極意は時間をかけてゆっくり儲ける、急がば周れ、そういうやり方で俺はリッチになった。そこが難しい。

打ち勝たなければならないのはあなたの心、早くリッチになりたいという心に対する戒め。それは全くその通りだと思う。

さっき別の人にアセットアロケーションの話をしたが、その心は、みんなの心にVTIは退屈、それよかもっと早く、アグレッシブにもっと大きな利食い幅で儲けるやり方ないかな、という捕らぬ狸の皮算用でテメーらがやっているから、だからチャラチャラした、泡沫的な、若い、海の物とも山の物ともわからない、実績のない企業の株をみんなが買いこんでいるんでしょ。アストラみたいな。

僕はアストラは経営者好きだよ。絹布っていう奴だけど。

好きだけれども失敗しているわけでしょ。現実的には。若い企業に失敗はつきもの、でもそういうことを全部失敗は愛と決めつけて、泡沫的な株ばかり持っている。そこが間違っていると言っている。

バフェットの教えはそれはGet rich quickメンタリティだ、そういうことやっているうちはあなたは億万長者になれませんとバフェットは言っている。

僕は全くその通りだと思う。全くその通り。これから起こるかというと、阿鼻叫喚、修羅場が来る。

その修羅場はどこに来るかというと、小型株、アグレッシブグロース株、ハイパーグロース株に来る。アストラとか、最近IPOされた銘柄とかは9月にテーパー発表されて瞬間にみんな鼻くそピーン、で討ち死にする。

僕ら老人はそういうことが分かっているから今はVTIでお茶を濁している。

しかもそのVTIをちょっと削ってキャッシュをこさえている。そして君ら若者がのたれ死んで、死屍累々になっているところを、「こいつら死んでるわ」という感じでごっつぁんです、これもいただきです、あれもいただきです、と出動するわけでしょ。わかる?Get rich quickというメンタリティを戒めてください。

もっと言えば、今の相場で何が気に入らないかを僕なりに言うと、みんな葛藤というものが無い。葛藤が無い場面で買ったポジション、屈託なく、欲豚になって、ポジポジ病で流された感じで深い考えもなく建てたポジションがスパーンとやられる最も危ないポジションなんだよ。

いまみんなが持っているポジション、それがまさしくそういうポジションでしょ。その話をしています。そうじゃなくてお宝ポジションというのは何かというと、「これは血の海だわ、ひえええー、きえええー、金玉スゥー」という感じで恐ろしいというときに恐怖を乗り越えて買わなければいけない、葛藤だ、と自分の弱い心と闘いながら半歩踏み出した、ちょっとだけ買ったポジションがお宝ポジション。そういう時に建てたポジションで大失敗することはほとんどありません。

でもいまはみんな、ちぇ、アファームアマゾンと提携かよ、株価30%上がってるの?逃しちゃった。でもみんな買っているみたいだし、俺も買っておくか、という感じのポジポジ病でなんかやっていないと気が済まない、そういうセンズリを覚えたサルみたいなノリで株を買わないでください。

それがみんながやっていること。でそうゆうことやっているうちは相場は上手くならない。わかる?

新型コロナでMRNA技術の価値が認識されたと思うが、クレカ業界にBNPLが殴り込んで基調に今後バイオ業界にmRNAはどんな影響出る?

mRNA技術は今後いろんなところに応用されると思う。だから大きな潮流の第一歩が始まったということ。だけれども今のところでは mRNA はひと相場あったので一区切りついたと思う。

だからいまmRNAが最先端化というとそうじゃないんじゃない。だって今はそこら辺の埼玉のおばちゃんとか北九州のおとっちゃんでもmRNA知ってるというと思う。それって最先端?

ラギングエッジの人までがmRNAを口にし始めたら、その株は売りじゃないか?どう?

それ、心に手を当てて考えてみ。

俺だったらガクブルで、MRNA モデルナとかBNTX バイオンテックとか怖くて持っていられないけれどね。

まあみんなが好きにすればいいよ。でも僕はもう終わっていると思う。そのストーリーは。

WFC ウエルスファーゴ 持っているがテーパリング開始時には金融株はどう影響与える?

マーケットがギクシャクしたら金融株も下げると思う。

AMZN アマゾン決済手数料としてクレジットカードに支払っている金額は売り上げの何%くらい?

取るに足らない金額と思う。

GRMN ガーミン

売りシグナルになっている。利食い指示が出ている。

中国債権のデフォルトが危惧されている。崩壊時の世界経済への影響は?

ある程度心配すべきと思う。

なぜかというと、中国の社債市場は比較的若い、最近になって大発展したセクター。

それ自体はすごくいいこと。

しかし、過去のバブル崩壊を見てみると、そういう若くして急成長した市場でバブルがはじけやすいという法則がある。その意味では歴史の浅い中国の社債市場に何かあったらそれは心配すべき展開じゃないですかね。

いまの世界の状況を少し説明すると、先日韓国で利上げがあったが、それ以外にもトルコ、ロシア、ブラジル、その他の国々が利上げをしている。

だから日本、アメリカ、EUとか先進国はまだ何もしていないが、世界の多くの国が利上げをし始めている。しかも、ブーブー不満たらたら言いながら利上げしている。

アメリカさんが低金利を維持しているから、インフレになっているにもかかわらずアメリカの動きが鈍い、だから我々が利上げせざるをえなかったんです、というようなアメリカをスケープゴートにしながらの利上げが今起こっている。

中国の中央銀行も口汚くアメリカを今ディスっている。

その光景を僕が見ていて、感じることって、「これってなんかいつか見たパターンだよね」「1987年」という風に思い出している。

1987年はブラックマンデーの年。

何が言いたいかというと、ブラックマンデーが起こるという風に入っていない。そうでは無くて、国際間の協調金融政策面での強調とか、中央銀行形の心の位置が今ずれてきている。そのずれというのは問題。憂慮すべきこと。由々しき問題。

そういう認識みんな持ってる?多分持っていないでしょ?でもそれを持ってください。

それが行き過ぎると世界のマーケットがギクシャクする原因になると思う。実際上海の株価指数見ている?あるいは香港のチャートはどうですか?あるいは日経平均どうですか?高い?こんな感じで下がっているでしょ?

なんでS&P500だけが上がっているの?みんなが下がっているのに。そういうあっち向いてホイみたいなことが今起こっている。

ベテランはそういう状況をみて、これは何か悪いことが起こる前兆だな、こういう不均衡、アンバランスは続かない、ということ。

だから心して9月相場望んだほうがいい。世界はあっち向いてホイみたいな状況になっている。そして中国の政府のトップ、習近平さんとかが感じていることと、バイデンが感じていることは全然違うと思う。

心の位置が違う。協調体制はゼロだと思う。そういう時は金融市場にとって危ないとき。だから気を付けたほうがいいと思う。

テーパー発表後、相場の荒れ期間はどのくらい?

わかりません。

マルケタに競合が出る可能性は?

あまりないと思う。

GDRX グッドアールエックス

最近話していないが、決算良かったんだけど、とりわけ、あ、ちょっと変わってきたなと思ったのはユーザーのアクティビティがものすごくアップしている。活発になっている。だから今までグッドアールエックスの最大の問題はユーザーアクティビティんが鈍かったということ。

それがいま力強く反発しているので、この株は今後の業績の見通しは明るいと思う。

株式市場における信用買い残が歴史的水準、行き過ぎなような気がする。

それはその通りだと思う。

NIO ニオ、XPEV シャオペン 共産党の制裁を受けていない、成長率高いがどう?

そこらへんは中国政府が政策的に力を入れている分野で経済制裁が無いと思うが、米国市場からの上場廃止リスクは引き続きあると思う。それは楽観視すべきではないと思う。

とくにSEC長官ゲイリーゲンスラーがちゃんと監査させない中国企業は全部上場廃止にすると言っている。ゲンスラーという男は厳しい男だよ。ゴートマンのパートナーだった奴だけど。

だからビジネスマンですよ。

なので、あいつの言うことは軽視すべきじゃないと思う。だから僕は中国株ADRとかあまりやりたくないね。

カップウィズハンドルは直前が上昇トレンドであることが条件と聞いた

そうね。

ずーっとダダ下がりのチャートでカップウィズハンドルが出てもそれはシグナルとしてはあまり信頼性は高くないです。高値圏で調整して、カップが出ている、そういうチャートの方が信頼度は高いですよ。

海運のコンテナ船はどう?

僕はコンテナ船の相場は終りかかっていると思う。

なぜかと言うと、もう、アメリカの小売店とかのカンファレンスコールを聞いていたら、「ほとほと嫌気がさした」という風にみんな言っているから。

中国で生産して、コンテナ船でアメリカに持ってくる、これはオワコンじゃないか、とみんな言い始めている。

なぜかと言うと、今、トランプ大統領が始めた関税が19%かかっている。19%のコスト増に加え、コンテナ船の市況がものすごく高騰している。船賃もたかい。利益が出ないからばかばかしくて中国で生産するのみんなイヤ、とみんな言い始めると思う。

そうすると、アメリカ企業が中国で生産できないのか、次どこ行くか、とまず真っ先に考えるリロケーション先はベトナムじゃない。それはメキシコですよ。

だからコンテナ船云々ではしゃいでいるやつがいるが、それははしゃいでいていいが、高くなり過ぎたら好事魔多しということで、メキシコに全部ビジネス取られちゃうかもしれないよ。

だからそこのところ気を付けてください。

テーパー後の天然ガス、石油

テーパー発表したらあマーケットギクシャクして景気もギクシャクするかもしれない。石油株も下がるかもしれない。だから気を付けてみたほうがいいと思うよ。

REGN リジェネロン

いいかもしれない。新型コロナ抗体カクテルもっと使ったほうがいいという話出ている。今我々が明らかに出来ることの一つ、それがリジェネロンの新型コロナ抗体カクテルを使うということ。

キャッシュポジション何%くらい?

30%超えていると思う。

DOCS ドクシミティについてテクニカル的な下値めどは?

64ドル、65ドルくらいだと思う。

なんで9月、10月が底なのに11月が買い場なの?

歴史的に見て9月は下げることが非常に多いから。それに加え、数日後にもパウエル議長がテーパーを発表するかもしれない。何もないかもしれない。

だけれどもテーパー発表は大大大ビッグイベントなので、そのときにすってんころり相場が急落することもあり得る。

だから今は金利は歴史的に低い水準、企業業績はかつてないほど良い、これ以上よくなりようがない。個々からラ先は悪くなるかもしれない。その第一歩がテーパー。その直前なのに何をぼやーッとしているわけ?君らは。

そういうぼんやりポン介ではダメですよ。相場に勝てないと思うよ。しっかり防御を固めてこの相場に臨んでください。

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