コミックス好評発売中です。
九条の大罪 第99審 あらすじ ネタバレ注意
白栖雅之はタイムチャージ制の支払いに対し相楽が3人で来たことに嫌味を言っている。
相楽は軽く受け流し、ファクタリング詐欺の捜査を受けていることを確認するが、白栖雅之は詐欺の認識はなく架空請求書で対応していただけという。
相楽の横にいた女性弁護士、朝倉優子がファクタリングとは高利貸しから金を借りるようなものでは、と指摘するが白栖雅之はそれを否定せず、苦しい経営が原因であったという。
しかし、早く拘置所を出て鰻を食べたいという緊張感のないコメントを続ける白栖雅之に対し、朝倉優子はSMについても自粛したらという。
しかし、SMは中毒でありやめられないという。最近はSNSにばらまかれて自然と辞められるようになり怪我の功名だという。
相楽は息子が病院を継ぐことは難しいというが、白栖雅之の意思は固く、白栖正孝もしくは養子に出した平川幸孝に継がせたいようだ。
白栖は医院について事務局長の射場雅弘にたのむ、と伝えるよう相楽に依頼する。
射場雅弘は葉巻を吸っている。コンサルとして白栖総合病院に入り、実質的に経営を任されているようだ。
九条は自宅の屋上で烏丸、薬師前と話しながらラジオ体操第1をしている。健康に目覚めたようで、ブラックサンダーには鳥の肝臓をゆでたもの、自身も野菜、海藻、味噌汁、納豆などの食生活にしているようだ。
薬師前はもうすぐ出所してくる笠置雫の就職先が決まらず困っている。雫の犯罪歴なども理由だが、役所の対応が雑なことに自分が若い理事だから舐められているのかな、と思うという。
それに対し、九条はひとを舐める人間は許容範囲が狭いので、まあこんなものか、と思えば という
仲良く3人でラジオ体操をする。
相楽は射場に連絡をするが、射場の目の前には債権回収の人間、事件屋 有馬剛が白栖の借金5,000万円を今日中に返してください、できないなら病院の権利を3億で譲っていただきたい。と迫っている。
白栖正孝も射場と一緒に有馬と向き合っていて、有馬の周りはガタイのいいスーツの男が固めている。
九条の大罪 第99審 感想
名前の明らかになっている新キャラ3名が現れた。
朝倉優子は厳しくも常識のある感じの女性だ。今回相楽の横についているがかなりしっかり話しており、金をもらう立場でありながら白栖雅之の経営者としてのずさんさ、モラルの低さ、性癖などすべてが気に食わない感じである。
普通お金をもらう立場の人が権威のある人を相手にするときは下手に出ることが多そうだが、相手がこういう雅之だからなのか、そもそも朝倉優子が強気な性格だからかなのか、ぜんぜん下手に出ておらず、「黙れ」とか普通に言っている。
射場雅弘は異様に胡散臭い。まず院内なのか何なのか分からないが葉巻を楽しんでいる。明らかに贅沢品であり、果たして傾きかけている病院の経営をしている人間がこんなに余裕をかましていていいのかと思われる。
葉巻を吸っているときの表情もどこか弛んでいるが、事件屋の有馬が登場し、焦りの表情に変わっている。
つまり、胡散臭い人間ではあり、知恵は働くのかもしれないが、これまで修羅場をくぐってきているわけではなさそうである。
有馬剛は鋭い眼光をしている。口調こそ敬語で体型も大柄ではなさそうだが、5,000万円の返済もしくは病院の経営権を渡すという判断を今日中には必ず迫る迫力がある。
そもそも事件屋とは「弁護士資格を持たずに他人の揉め事や争い事に介入して経済的利益を得ることを生業とする裏稼業の俗称」らしい。
早い話が反社の方に近しい人なのだろう、有馬の周りにいる人間も反社の護衛のような体格をしている。
ファクタリング詐欺にあたり、資金調達をした際に作った債権がこういった債権回収業者に回っている、という事態は射場には未経験のことのように見え、射場は焦った表情をしている。
有馬としては5,000万円の返済が不能であると踏み、雅之のいないこのタイミングで切り出すことにより病院経営を乗っ取ったりあるいはその権利をさらに高い値段で売ったりできる、と踏んでいるのだろうか。
九条の大罪 第100審以降の展開は?
節目の回になるがとにかく救いようがないほど白栖総合病院にはピンチが訪れている。
病院の経営権を手放さない、という意味で現状を収集するとしたら白栖正孝が、山根の情報を頼りに九条を頼る、という方法が一番に浮かぶが、こういった考察/予想は今のところ外しまくっているのでシンプルに節目の回を楽しみたい。
コメント