ドットコムバブルから見る、バブル時のリスクについて

資産形成

投資の際に自分はどの程度のリスクを負っているのか、というものは知っておくべきだと思います。すべてが想定通りとはいかなくとも、歴史的に示しているデータは判断の助けになります。ドットコムバブル時の指数、個別株の値動きを一部紹介します。

投資にはリスクが伴います。自己判断、自己責任でお願いします。本記事には個別銘柄や指数について触れている部分がありますが、特に銘柄の推奨などは行っておりません。

ドットコムバブルから見る投資リスクについて

ドットコムバブルから見る、バブル時のリスクについて

リスクにどう備えるか、ということについては人次第だと思いますが、過去どういったリスクがあったのかというものは知っておくべきと思いまとめました。

IXNC NASDAQ総合指数 ドットコムバブル後のチャート

1⃣2000年3月10日、NASDAQ総合指数は5132.52の最高値を付けましたが

2⃣その後大きく下落。3⃣一時は回復を見せますが、

4⃣再度2008年リーマンショック時に下落、

5⃣その後同水準を獲得するまでに15年を要しました。

もう少し具体的に見ていきます。

1⃣2000年3月10日NASDAQ総合指数は最高値5132.52ポイントを付け、終値5048.62ポイント

2⃣その後、2002年10月10日まで32か月かけて下落、底値の1108.49ポイント(1⃣の高値比較で21.6%)を付け、上昇に転じる。

3⃣回復基調にあり、2861.5ポイントまで戻したものの

4⃣2007年にサブプライムローンの貸し倒れ問題~2008年のリーマンショックに陥り、下落。2009年3月9日に再び1265.52ポイント(3⃣の高値比較で44.2%)まで下落する。

5⃣2015年6月18日 5143.32ポイントの高値と、5132.95ポイントの終値が1⃣の高値を上回る。

というような状況でした。

ポイントは

1、指数が約1/5(21.6%)に落ち込んだ

2、回復まで15年もの時を要した

ということと思っており、仮にインデックス投資をする人でもこういったリスクについては「少なくとも過去に現実として起こったこと」と踏まえる必要があると思います。

※2000年にNASDAQ連動ETFを買うことは不可能ですが、概念としての説明です。

1⃣の最高値→2⃣の最安値のギャップは1⃣を100とした場合、約21.6。かりに当時QQQのようなETFを1本で保有、最高値で掴んでしまった場合、1/5くらいまで落ち込んでしまったということも理論上有りえなくもないと思います。

INTC インテル ドットコムバブル時の企業のチャート例①

ドットコムバブル崩壊前までは、安値、高値を切り上げて伸びている上昇トレンドのチャート。

2000年

8月28日には新高値を更新(75.81ドル)している。

9月1日から下落を開始。終値73.94ドル

9月5日(9月1日の翌取引日) 窓を開けて下落 始値71.06ドル 終値69.25ドル

9月6日  窓を開けて下落 始値68.06ドル 終値65.70ドル

9月13日に直近のトレンドライン(青線)を割り込む。

9月22日 308百万株の出来高(前日比5倍以上)を伴い、窓を開け下落。終値47.94ドル

2002年

10月16日、13.42ドルの底値を付ける(2000年8月28日比17.7%)

2020年

1月 株価 67.9ドルまで回復。

参考:

2000年7月時点の決算は概ね良好だった。

ASCII.jp:米インテル、2000年第2四半期の売上は過去最高の83億ドル――利益率は驚異の42%

2000年10月時点の決算も売上過去最高を更新

ASCII.jp:米インテル、2000年第3四半期の売上高は過去最高の87億ドル

2001年1月時点の決算については2000年12月時点で下方修正。

Intel、2000年度の決算を発表。売上高は337億ドルで14年連続増加 (impress.co.jp)

AMZN アマゾン ドットコムバブル時の企業のチャート例②

アマゾンにおいても1999年12月につけた高値を再び取り戻すのは2009年の10月でした。

最大で113ドルだった株価が、2001年10月に5.51ドルにまで下落しています。

SPX S&P500指数のドットコムバブル後のチャート

S&P500指数の推移については

1⃣2020年3月24日に高値1552.87ポイント

2⃣2002年10月10日 安値768.63ポイントをつける

3⃣その後回復し、2007年7月13日1555.10ポイントを奪還。

4⃣リーマンショック再下落。2009年3月6日 666.76ポイントに下落。(3⃣の高値比較で42.9%)

5⃣再び上昇。2013年3月11日高値1556.27ポイントにて1⃣の高値を再び奪還。

2000年1月を起点としたナスダック総合指数とS&P500の比較

2000年1月を起点にした場合、2019年12月までは常にS&P500の方がパフォーマンスが良かったことになります。

※最近のパフォーマンスを見るとナスダック総合指数やNASDAQ100のような指数が上回っている印象ですが、起点を変えると違ったものが見えます。

ウォール街のランダムウォーカーによるインターネットバブル=ドットコムブームの指摘

ドットコムバブル=インターネットバブルについては名著、ウォール街のランダムウォーカーに記載されています。

このバブルの原因(悪人)についてこの本には考察がされており、

1.IPOの引き受け手数料に目がくらんだ投資銀行

2.手数料収入のためにネット株売買を必要以上に推奨したアナリスト

3.利益を水増して報告した一部の経営者

などが挙げられていますが、一番強調していたのは

4.個人投資家の強欲、としており、

「一攫千金のスキームをやすやすと受け入れる脇の甘さ」について厳しく指摘しています。

まとめ

ここで言いたいことはいくつかありますが、

1⃣銘柄の分散が効いているS&P500の方がドットコムバブルに対しては低リスクだった

2⃣期間の切り取り方により銘柄のパフォーマンスは大きく変わる

3⃣いずれの指数に連動したポートフォリオであってもドットコムバブル時は資産の50~80%を失うリスクがあった。

4⃣個別の銘柄では更なるリスクもある

5⃣回復までには10年以上かかるケースもあり得る

ということになります。

細かい話ではありますが、2007年ころのサブプライムローン問題を起点にするとS&P500の方がダメージを受けているので必ずしも「NASDAQはグロース中心でハイリスク」とも言い切れないと思います。

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