2020/2/9 じっちゃまライブ まとめ 配当を手掛かりにした投資をする際、知っておくこと 高配当投資に対するスタンス

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じっちゃまのYoutubeライブをまとめてます。

「高配当株投資」は人気のある投資手法だと思っています。元本を維持しつつ、配当金で暮らせるようになったら悠々自適の暮らしだぞ・・・と思っていらっしゃる人は、もしかしたらヤバいかもしれません。

前半はライブのまとめ、最後の方に自分なりの解釈を書いています。

投資にはリスクが伴いますので自己判断・自己責任にてお願いいたします。

じっちゃま(広瀬隆雄さん)×高配当株投資 2020/2/9 配当を手掛かりにした投資をする際、知っておくこと

高配当の銘柄に投資をする際に知っておきたいことを説明されています。

結論的には高配当は手放しに勧められるものではない。むしろ一定レベルを超えた高配当銘柄に対しては。というニュアンスを感じました。

配当 Devidend とは。 企業活動を通じて出た利益を株主に分配・還元すること。

配当・・・企業活動を通じて出た利益を株主に分配する行為。

若い企業は配当しない。理由は「事業を拡張することで売り上げを伸ばし、株主の期待に応える」というやり方で株主に還元する。

配当を出している企業に投資を考える場合、考えておきたいこと。配当を重視する=企業の成長を犠牲にする。ということ。

低成長の企業に投資しているという認識を持つ。低成長でも我慢できるのかを自問自答。

最も安全でしっかり配当を出している企業…電力会社のような公益企業が多い。ゼロ成長の企業が多い。

企業の資本政策の順番 「自社株の買戻し」の方が通常「増配」より優先される。

企業が儲かった場合まずやること、株主を報いる方法は普通自社株の買い戻し。税制面で有利。いつでもストップできる。1回限りのアクション。

配当は一度配当を出すと決めたら減らすこと(減配・無配にすること)が難しい。一回水準を決めた配当を減らすと、株価が一気に半値になったりする。

配当の水準は自由に決められるものではない。

高配当であることを最優先に考えるという投資家について ―理解できない という見解

配当利回りが1番である必要がない。投資戦略としてはくだらない。

さらに言えば配当というものは高ければよいというものではない。

配当利回りが5%を越えている企業は稀。かつボロい企業が多い。

配当利回りが8%を超えるような企業は多分倒産する。

3%くらいまでが限度と捉えている。

S&P500の配当利回りは1.75%。(2020/2/9時点)歴史的に見るとかなり低い。

じっちゃまのイメージでは2%くらい。

過去一番配当利回りが低かったのはドットコムブームのころの1%~1.1%くらい。

高配当企業、配当利回り7%以上にはどんなものがある?2020年2月時点。

フォード(自動車)・アルトリア(たばこ)・オキシデンタムペトロリアム(石油)・ウイリアムス(パイプライン)。

配当利回り6%を超える企業 2020年2月時点。

アッヴィ(ヘルスケア)・ブリティッシュアメリカンタバコ(たばこ)・センチュリーリンク(通信)

ピカピカの銘柄は・・・ない

有名企業の利回りは・・・ AAPL アップル・MSFT マイクロソフト・PG プロクター・アンド・ギャンブル・・・ 2020年2月時点。

AAPL アップル1%未満

MSFT マイクロソフト1.1%くらい。

JPM JPモルガンチェース 2.6%

PG プロクター・アンド・ギャンブル 2.4%

BAC バンクオブアメリカ 2%

XOM エクソンモービル 5.7%

PM フィリップモリス 5.4%

CVX シェブロン 4.7%

たばこ・石油・銀行が高配当。そういうセクターを持っていていいのかを自分に問いかけて。

※2020年12月時点上記銘柄の配当利回りについて調べましたので追記します。コロナ後の2020年12月段階で上記銘柄の直近配当時の利回りは

  • AAPL アップル 0.67%。2020年11月時点 
  • MSFT マイクロソフト 1.04% 2020年12月時点
  • JPM JPモルガンチェース 2.95% 2020年10月時点
  • PG プロクター・アンド・ギャンブル 2.33% 2020年11月時点
  • BAC バンクオブアメリカ 2.98% 2020年9月時点
  • XOM エクソンモービル 7.91% 2020年12月時点
  • PM フィリップモリス 5.81% 2020年10月時点
  • CVX シェブロン 5.53% 2020年12月時点

となっています。

配当は安全か?配当性向という概念

一株当たり配当(DPS) Dividend per Share  ÷ 一株当たり利益 (EPS)Earning per Share

この数式の結果、利益の○○%を払い出している。ということがわかる。

配当性向が40%を越えると、何か突発的なことがあった場合、配当を維持するのが難しい。

市況株(シクリカル株)=景気敏感株のセクターで配当性向が40%を超えると危険ではないかと思う。

食品・飲料・たばこという地味なセクター(ディフェンシブ株)の場合、配当性向による心配はあまりない。配当性向は高くても良い。

配当性向が高い=頑張っている。良い。という理解ではダメ。

配当性向が低い=将来の配当の伸び代がある。

現在配当性向が低いが配当性向が伸び始めた場合、会社の方針として投資家の期待に配当で答えようとしている。業績に自信があるので配当を増やしても大丈夫と思っているのかなあ、という理解はあり得る。じっちゃまもそういうメッシュで見ている。

すでに高い配当性向なのに、配当性向をさらに引き上げている会社は減配のリスクがある。

30年間連続増配=素晴らしい、という評価がある。

本来利益が出ていないのに配当性向だけが伸びて増配している企業(直近ではXOM エクソンモービルなど)については感心しないと思っている。

質問

初期のライブなので質問は少なめですが、丁寧に回答されています。

AMZN アマゾンが配当を出すとしたら、これは良い材料?悪い材料?

哲学的な質問。良い質問。難しい。

AAPL アップルは配当を出し始めたが、株価は伸びている。

配当を出し始めるというのは一つの区切り。「企業が成長をあきらめた」とみる見方もあり得る。

GILD ギリアド(バイオテクノロジー)は比較的最近配当を出し始めた。

決算発表時に突然会社からアナウンスがあった。びっくりした。

決算のカンファレンスコールで大丈夫か?という質問が殺到。株価もぎくしゃくした。

そのタイミングからギリアドのパフォーマンスはアンダーパフォーム(市場成長を下回る)したと思う。成長株が配当を出したが逆効果だった事例もある。

「配当」というものに関する捉えは難しい。

若い企業で無配の株があるが、どう考える?

問題なし。

配当とは、そもそも企業を人の一生(赤ん坊~青年~壮年~老人)という過程で、壮年~老人にあたる企業が出すもの。

IPOしたての企業で配当を出しているのは「REIT」など業態面から見て配当を出すことが重要な業種を除けば、あり得ないこと。

若い企業で無配というのは問題がない。

配当で一番怖いのは高配当を出している会社が減配・無配転落するということ。

最近ではGE ゼネラル・エレクトリック。怖い。

6%以上の高配当株は怖い。じっちゃまの投資尺度に乗ってこない。無視する。

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