米国「3倍ブル・ベアETF」の仕組みと、SPXLについて

米国「3倍ブル・ベアETF」の仕組みと、SPXLについて資産形成

米国株投資を行っている管理人がSPXLを購入し、運用してみました。

結論から申し上げると利益は出たのですが、リスクもすごく大きなETFだと思います。

特に2倍、3倍などのETFを長期保有するときのリスクはどんなものがあるのか?について簡単にまとめています。

投資にはリスクが伴いますので自己判断・自己責任にてお願いいたします。

この記事を読んでいただきたい人
  • ブル3倍ETFなどの仕組みについて知りたい
  • 具体的なシュミレーションを考えたい
  • 3倍の成果が出るので一発逆転が狙えそうだ

こいぬ
こいぬ

伸びている指数に対して3倍の成果が出るなら絶対に買いだよね

3倍がどこまで期待できるのかちょっと見てみよう。

注意

当記事では株式について触れておりますが、特定の商品や投資方法を進める意図はございません。投資にはリスクが存在します。投資自体は自己責任でお願いします。

米国株 ETF 3倍ETF Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETFの紹介 分配金(配当)は?

2020年11月20日時点では以下のようなETFになっています。

ティッカーシンボルSPXL
基準価格62.94
直近分配金0.04562
純資産総額$1327.01M(2020/10/30)
直近分配金$0.04562(2020/6/23)
分配金回数/年2
分配利回り0.49%
経費率0.95%
設定日2008/11/5
基準日:2020年11月20日 SBI証券

経費率が高いけれども、インデックスの3倍の成果を目標とするETFのようです。

のちほどもう少し説明します。

S&P500連動ETF S&P500・VOOと比較した場合の騰落率。

5年間のパフォーマンスでいうと、S&P500が約1.7倍になっているため、単純に考えて3倍のパフォーマンスをするのであればSPXLは約5.1倍(+410%)の伸長をしそうですが、そのようになっていません。

実際はおよそ約3倍、(+199.7%)となっております。この差の発生要因についてはデメリット②で記載します。

基準日S&P500終値S&P500騰落率SPXL騰落率VOO騰落率
2020/11/203,557.540.0%0.0%0.0%
2020/10/203,443.123.3%11.7%4.3%
2020/8/203,385.515.1%15.0%6.2%
2020/5/202,971.6119.7%72.9%23.1%
2020/2/203,373.235.5%-17.9%6.8%
2019/11/203,108.4614.4%4.3%16.5%
2018/11/202,641.8934.7%51.0%37.8%
2017/11/202,582.1437.8%60.3%46.5%
2016/11/202,089.1770.3%199.7%89.2%

※SPXL・VOOの騰落率はそれぞれ11月20日を基準日として1か月前・3か月前・6か月前・9か月前、1年前、2年前、3年前、5年前を比較

大きな数字を見るだけでも以下のようなポイントがわかります。

SPXL保有にあたり知っておきたいこと。これだけは覚えておいてください。
  • 3倍のパフォーマンスが出せるのはごく短期で伸び続けた場合に限る。
  • 下落局面に弱い
  • 長期保有した場合特にパフォーマンスが落ちる

3倍ETFのメリット レバレッジがかかっているが追証や元本割れリスクは無い点

1日の成果が3倍であること以外のメリットでいえば、購入時手数料を含め、支払ったお金以上の損害は出ないという点は上げられます。

レバレッジがかかっているといろいろな管理が大変だという方にとって少なくとも買った金額以上のお金が発生することはないというのはメリットかと思います。

デメリット2点。経費率と難しい構造について。

経費率と構造的な特徴があると思います。

デメリット① 3倍ETFの経費率は高く分配金は低め。

こちらのブログで非常にわかりやすく手数料の意味をまとめられています。

手数料が長くかかるということはパフォーマンスを低下させるということです。

同じS&P500連動のETFであるVOOの経費率は0.03%なのに対し、0.95%と、コストがかかります。

また、分配金についてもVOO

経費は毎日引かれ、株価に織り込まれるため、あまり実感しづらいと思いますが、長期保有となるとパフォーマンスを落とす要因です。

でもこれだけだと1%しか違わないことになり、人によっては3倍の利益を狙うなら必要経費だとの捉えもあるかと思います。

経費率だけで上記の数字について説明できない部分があるのは、単純に長期で「3倍になっていない」

ということです。もちろんこういった経費や分配金が低めである

これは少し数字とセットで見たほうが良いと思います。

デメリット②長期保有時のリスク。3倍ETFが目指していることは1日で3倍のパフォーマンス。長期の3倍は保証していない。チャートパターンとシュミレーション【超重要】

1日で3倍のパフォーマンスならば、長期で持ってもいいじゃん?

と思ってしまいそうなんですが、長期保有の最大のリスクについて以下に例を示します。

もしS&P500が1日で10%下落し、元の値段に戻ったら。

例えばS&P500が10%ダウンしたのち、じわじわと回復する場合をシュミレーションしてみました。

この場合、S&P500は元の値段に戻っているのに、3倍のパフォーマンスを示したものは最終的に6%減少してしまっています。

S&P50035,00031,50034,65034,99735,000
ブル3倍10070919494

もしS&P500が1日で10%上昇後、値段を戻したら。

では逆のパターンはどうでしょうか?S&P500が10%上昇したのち、じわじわと下落し元の値に戻る場合です。

この場合、S&P500は元の値段に戻っているのに、3倍のパフォーマンスを示したものは最終的に3%減少してしまっています。

S&P50035,00038,50036,96035,48235,000
ブル3倍10013011410197

もしS&P500が1日で20%下落したら。

ちょっと極端な例で考えてみます。

S&P50035,00028,00031,08033,87735,000
ブル3倍10040536874

20%の下落をした場合、サーキットブレーカーが発動するのですが、その後順調に株価が回復した場合もこういったケースがあり得ます。

1987年のブラックマンデーでは1日に▲20.4%以上S&P500が下落したようです。

2020年3月16日は▲10.38%と、10%以上の下落というものも歴史的には存在するので

全く無視できる要素ではないかもしれません。

ベア型でも同じような数値に。

ベア型ETFにおいて、ベンチマークが上がって下がった場合。

S&P50035,00031,50034,65034,99735,000
ベア3倍100130918888

下がって上がった場合。

S&P50035,00038,50036,96035,48235,000
ベア3倍10070788891

ブログ管理人の売買実績 SPXLの積み立てレビュー

2020年3月18日~2020年9月16日まで、毎週水曜日特定口座にて250$の定期買付をしました。

現在は売ってしまって保有していません。

S&P500が成長することと、コロナ禍による株価低迷などがあったため、回復を想定したため購入しました。

あまりこのETFについて理解をしていなかったため、多少経費率が高くても伸びる局面であればS&P500より良いパフォーマンスが期待できるのでは?という考え方でした。

下落時のリスクをまったく考えていなかったので、不十分だったと思っています。

ちなみに同期間に単純に3倍となる$750を上限に毎週VOOの買い付けをしていた場合との比較を行うと、以下のようになり、大きな株価下落の少ないタイミングで買った場合は全く無意味ということもなさそうです。

しかしながらVOOを3倍購入できる資金力があるならば、より低コストで配当利回りの高いVOOの方がリスク耐性が強く、無難と捉えています。

 VOOSPXL
A保有株数58145
B平均取得単価$277.22$38.65
C合計支払金額$16,078.82$5,604.77
D9/16時点単価$313.81$55.51
E9/16時点保有額$18,200.98$8,048.95
E-C含み益$2,122.16$2,444.18
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