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九条の大罪 第66審 あらすじ ネタバレ注意
森田は器物破損、MDMAの所持と使用と所持で逮捕されたと壬生に聞かされる九条。
森田はどうしようもないが、森田の父親が建設会社の社長との付き合いで面倒を見ていると語る壬生。
九条はブラックサンダーとの散歩を切り上げ休日返上で対処に当たると決める。
森田と面会をする九条は、実刑を免れられないか聞いてくる森谷、「まあ無理でしょうね」と告げる。
森田は執行猶予中にもかかわらず再犯で捕まっている点を九条は指摘する。
一人になり、牢屋で無言で森田は黙って考え込んでいる。
嵐山はおそらく、過去の交通事故の件で、①九条がスマホを置いていけ、と言ったことを森田に供述させる ②別の参考人にもその供述を裏付ける証言をもらう ③森田の供述を裏付ける客観証拠 の3点を以て九条を有罪にもっていくつもりのようだ。
特に①の森田が供述することに関しては嵐山は自信を持っている。
現時点では押収された森田のiPhoneを解析したものの、LINEのやり取りには売人との接触は認められなかったようだが、嵐山は売人を追うことを問題としていない。どうせ元締めは京極であるとみている。
iPhoneの位置情報からは、建設会社や産廃業者、パチンコ屋のほかに事件当日に九条の事務所に寄ったことが履歴化されている。
そこにiPhoneが置かれていたのであれば、それは客観証拠となる、と嵐山は言っている。
屋上でキムチ、鯖缶、マヨネーズをバーナーであぶりグラタンを作る九条。壬生とブラックサンダーも一緒だ。春菊と玉ねぎも入れたらよかった、と呑気なことを言っている。
嵐山の戦略は「歩」である森田をまず攻め、飛車角である壬生や苦情を落とし、最終的に王である京極を狙うものだと九条は将棋に例えて解説している。
壬生は奪われた「歩」がと金になったら厄介だと言っている。
嵐山が烏丸に電話をしている。二、三伺いたいことがあるので本庁に来て頂けないか、と依頼する。
九条の大罪 第66審 感想
嵐山の攻撃が始まっている。単純な知力や思慮深さ、胆力や粘り強さでいうと、嵐山は飛車角未満、府以上だろうか。
飛車角と例えられた壬生や九条はそう簡単には落とせないが、嵐山が森田を落とすことは容易だ。
それについては嵐山側は自信を持っており、壬生側は警戒をし、不安を抱いている。
沈黙している森田が何かを考えているようだったが、描かれていない九条とのやり取りで何らかの指導を受けているのかもしれない。
九条は超有能なので嵐山が九条を逮捕する必須の条件である①森田の供述、というのが、ひょっとしたら大逆転で取れない、ということもあり得るのかもしれない。
森田は自分のことしか考えていない、という子供じみた部分があるが、自分にメリットのある方向に動くのであれば、その特性を九条は考慮し、うまくやりそうに思える。
これまで九条のミッションは主に被告の刑を軽減することだったが、今回九条が逮捕されてしまうと依頼主である壬生が窮地に追い込まれるため、もちろん自身が逮捕されないような策は打って出るだろう。
九条の大罪 第67審以降の展開は?
鞍馬蔵人が登場しなかったものの、嵐山の手厳しい攻撃である。
嵐山の次なる手は森田同様、九条の周辺者である烏丸への聴取だ。
烏丸に関しては飛車角未満かもしれないが、少なくとも東大法学部首席である烏丸の知力はメチャクチャ高いはずで、嵐山が思ったような回答は引き出せないように思える。
反社とかかわることで九条が被害を被る、という烏丸が心配・警告していた構図だが、反社からの仕事の依頼とは別に初めて直接的に烏丸のもとにピンチが伝わったのが今回の嵐山の電話だ。
九条を心配する烏丸が九条を売ることは無いと思うが、それでも嵐山とのやり取りなどを九条にオープンにするためには、改めて電話や対面で伝える必要がある。
九条の周りに物騒な人しかいない緊張状態が続いており、できれば烏丸が戻ってきてほしいな、と個人的には思う。
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