九条の大罪 第24審 自殺の心境② 感想

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これまでの登場人物
  • 九条 間人(くじょう たいざ) 弁護士
  • 鞍馬蔵人(くらま くろうど)検事。九条の実兄
  • 烏丸 真司(からすま しんじ)九条の事務所のイソベン(=居候弁護士。弁護士事務所に雇われている弁護士のこと)
  • 壬生 憲剛(みぶ けんご)自動車整備会社社長・コワモテ
  • 有馬 (ありま) 弁護士
  • 嵐山 (あらしやま) 刑事
  • 植田篤彦
  • 流木 信輝(ながらき のぶてる)白髪の高齢の弁護士 九条の父と面識あり
  • 山城 祐蔵(やましろ ゆうぞう) 弁護士 九条の父と面識あり
  • 菅原 遼馬(すがわら りょうま) 介護施設輝幸代表 輩
  • 久我(こが) 菅原の部下
  • 家守華恵(いえもり はなえ) コンサルティング会社経営
  • 佐恵子 家守華恵の義理の妹
  • 金本 卓(かねもと すぐる)大柄な不良 力士を目指していたらしい 父がヤクザ
  • ミヨコ 金本の同居人
  • 曽我部 聡太(そがべ そうた) 配達員 壬生の後輩の下の人間らしい
  • 薬師前 仁美(やくしまえ ひとみ) ソーシャルワークつぼみ代表の女性。烏丸の知り合い
  • 宇田川 良子
  • 森田 ひき逃げ犯
  • 郷田 ヤクザ風の男
  • 市田智子 毎朝新聞社会部 烏丸の知り合い

九条の大罪 第24審 あらすじ ネタバレ注意

花束とタバコ、ライターを机に置き、ソファで腕組みする烏丸
ホテルのようだ

たばこを吸う人間の気持ちはわからないと思う烏丸はホテルの喫煙室の匂いも嫌いで、普段は禁煙室を選ぶらしい。

有馬と言う男を思い出しと同じ銘柄のタバコを吸っているようだ

1年経つと言っている

一泊10万円のこの部屋は以前有馬と泊まっていた部屋らしい

有馬は松元浜多義素法務事務所に所属しているようだ

バブル崩壊後の日本の政治について烏丸と話している

「問題提起」しかしていない有馬の話を聞き、烏丸は普段なら「解決策」を話すことを指摘し、シャツの襟の汚れも気になっている

シワの無いベッドからちゃんと寝てないのではと心配する

気にかけてくれる烏丸に嬉しそうにする有馬は赤ワインを勧めるが烏丸は断る

仕事を尋ねられ九条の事務所でアソシエイト(イソ弁)をしていることをつたえる烏丸

有馬にはなぜ評判の悪い九条のところにいるか理解できないようだ

司法試験の苦労話をしながら烏丸のことを天才、敵わないと言う有馬

年収では敵っただろ、という烏丸に

金があっても本当に欲しいものは手に入らない、と有馬

もう一杯付き合ってくれと頼む有馬だが、この後法廷がある、と去る烏丸

その日の夜有馬は精神安定剤と睡眠薬を飲み、動脈を切って自殺した

自殺を考えた際5分耐えたら死ななくて済むらしい

もう少し寄り添えたら有馬は死なずに済んだかもと思う烏丸

有馬を拒否したのは2回目で、いちどめは学生の頃告白された時だという

九条の部屋で顔色を指摘されるが、自殺した友人の部屋でワイン1本開けたら二日酔い、言語化できることは乗り越えた証拠、という烏丸

九条に電話
四課の嵐山が植田の自殺について話があるようだ

つづく

九条の大罪 第24審 感想

回想とはいえ、またしても人が亡くなっている。悲しい限りである

新キャラ有馬と烏丸

丸い眼鏡をかけ、ホテルでもシャツ姿の有馬は見た感じイケている人である。

松元浜多義素法務事務所(まつもとはまだよしもとほうりつじむしょ)というナイスなネーミングな事務所は海外展開もしていて、少なくとも九条の事務所よりは給料もよく、話を読む感じではいわゆるエリート街道というか、給料もとても良い部類の事務所に入りそうである

烏丸は東大法学部首席であり、話の流れからすると有馬も東大の法学部出身で一緒に激しく勉強をしたようだ。

そして主席の烏丸に会うまでは有馬もまた天才として生きていたのだと思うが、烏丸はさらに上を行く天才であり、それを認めているような発言であった。

有馬は烏丸に告白し、烏丸は断った、という話があったがこれは恋の告白か何かなんだろうか。というかそうであるに違いなさそうである。

有馬は烏丸に拒絶され、心に傷を負ったのかもしれない。

そして烏丸もそれを未だ気にかけているようだ。

とはいえ無事に弁護士資格も取り、結婚もした有馬が最終的には眠れないほどの悩みや、弁護士事務所をやめるに至った経緯、離婚に至った心持ちなどは今回は書かれていない。

もし有馬が自殺を考えていたら、烏丸はあと5分ホテルにいたのではないか。

ウシジマくんでも自殺についての話は「ホストくん」編であって、その際残された側の高田は

「一方的過ぎてズルい」

と言っていた。

今後有馬の心境などがより詳しく書かれるのかどうかはわからないが、自殺という行為は仮に遺書などがあったとしても、周囲からすると完全に理解・納得できるものではないケースも多いのではないか。

タバコを吸う有馬を烏丸は理解できない。

なぜ告白してきたのかも理解できない。

自殺をする有馬のことも理解できない。

理解できるのは自殺してしまった、ということだけでありこれはいかに烏丸が優秀であっても他人の気持ちを理解するということは極めて難しく、自分なりの解釈や消化をしていくしかないのではないだろうか。

九条の大罪 第25審以降の展開は

有馬についてこれ以上の展開があるのか、ないのかは全くわからないがとりあえず「四課の嵐山」の登場である。

恐らく九条と直接のコンタクトを取るのは今回が初めてなのかと思っており、この段階で九条が大きなミスを犯すとは思えないし、ミス以前にそもそも九条は今回も特段悪いことはしていなさそうである

植田が自殺した原因が九条にあると思ってのコンタクトではないと考えると、嵐山は壬生を嗅ぎまわっていると考えるべきなのだろうか

有馬の自殺の原因はともかく、植田の自殺の経緯や因果関係については詳しく調べられそうである。

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