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九条の大罪 第63審 あらすじ ネタバレ注意
久我に生きているか壬生が聞くといえ、死んでますと答える。
いいね。帰るぞ久我という壬生。
ぶちギレる犬飼だが、払うかボケという壬生に菅原のバットが振りかざされる。
左腕の時計で壬生は防ぐが、菅原は怒りの表情で全財産を要求し、払わないなら山に埋めると言う。
逆に時計を弁償しろという壬生。俺はいつも周到だ。と。
周りの輩が菅原、次いで犬飼をぶん殴る。
観念をし、殺すならとっとと殺せと言う菅原だが、なんと壬生は菅原に仲間になってくれという。
人の人生を奪っておいて良く言うな、と言う犬飼だが、壬生自身も京極の犬で、京極の命令のもと自分の意思で犬飼に殺しを打診し、それを選んだのはお前だ、と言う。
いずれ首輪を外して京極にカエシてやるという。
霞が関の地下鉄を出る烏丸。
山城に呼ばれたようだ。壬生と九条が数馬から4000万を受け取った件について、話しているようだが、烏丸は山城の言うことが事実なら最悪九条は退会処分になると言う。
そして退会処分は弁護士にとっての死刑宣告だ。という山城。
九条の大罪 第63審 感想
今回壬生の瞬発力は高そうである点がわかった。今までスタンガンで気絶させたり、ハンマーで殴った後の描写はあったが、壬生は筋肉が多い以外に直接運動をするシーンがほぼなかったが、おそらくは間髪を入れないタイミングであり、部下をハイキックで沈める武闘派の菅原の一撃を的確に時計で受けるあたり、単純な戦闘力も高いキャラであると明らかになった。
62審をよく見てみると壬生と同じジャージを着た輩たちがバットを持っていたり、そもそも菅原は身内の久我に裏切られるという構図だったり、あるいは菅原自身、壬生は身内を騙すと数馬に告げていることが、結局今回のシンプルに仲間が裏切る、ということの伏線だったようだ。
僕自身はもう少し壬生はお金を見せて解決することを想像していたので、これらを伏線というのも今になってなるほどと思っている。
今回壬生が菅原を取り込もうとしたことも意外である。
限られた仲間とつるんでいようとしているのかと思っていた壬生であるが、何なら菅原どころか犬飼も味方に引き入れたいと思っているようだ。
壬生は丑嶋社長に似ているのかと思っていたが、地道に仲間を取り込んで大きくなり野望を達成しようとするところは滑皮組長に似ている。
本当に菅原を取り込むかは確定していないものの、今回犬飼に言った、「自分も京極の犬であるがカエシ(=復讐)は行う」というのは本音なのだろう。
つまり、犬飼は殺人を他人に強要され、それを強要した壬生の責任にしているが、壬生は自分の意思でおもちを叩き殺した、と認めたうえで、ほかに選択肢を取れなかった自分の弱さを認め、京極に対し復讐をしようと誓っているわけで、何もかも他責にしている犬飼とはわけが違うということを説明している。
仮に菅原と犬飼がまとめて壬生の仲間になるのであればかなり凶悪な組織になりそうだ。
しかし、ここまでしてもなお京極に届かないとしたら、壬生の打倒京極プランはもう少し時間のかかる仕込みになりそうである。
九条の大罪 第64審以降の展開は?
壬生周りの決着はついたように思える。少なくとも久我は無事?に帰ってこられそうだ。
未決着なのは数馬や千歌、九条に関するその後であるが、4000万円を数馬が問題にするにしても、菅原に頼るという線がほぼなくなった以上、その線で九条が訴えられたりはしないよう思える。
となると1億円の共同出資の話は壬生が真剣にビジネスで儲けるうえで犯罪歴のない数馬を共同経営者にする必要があり、持ち掛けている話で、ここまでの流れからすると本当に「豚野郎」を黒字化しバイアウトできれば利益を折半するつもりなのだろうか。
今回かっこいい壬生さんが見られて私的には良かったが、以前も書いたことだが平気で金本をぶっ殺す壬生さん。数馬がなければ成り立たない買収かもしれないが、本当に利益を折半するほど優しいのかは疑問である。
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