じっちゃまメモ 2021年12月22日

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「北野誠のトコトン投資やりまっせ。」12月22日での広瀬隆雄さん登場シーンの備忘メモです。ざっくりとしたメモになっています。詳しくは番組をご確認ください。

本記事は情報の整理を目的としております。

じっちゃまメモ2021年12月22日

ここ最近ではFRBですね。

ーお言葉なんですがFRBの話もしたいがその前に大事な大事な話をしたい。

今週というか今日から1月効果というのがある。

毎年アメリカで1月効果、ジャニュアリーエフェクト、というものがある。年末のタックスロスセリングでこっぴどく売られた銘柄が、売り物が切れてフラフラ―と上がる現象。

今週・来週に勝負しないといけない。まずその話をしたい。

どういう銘柄が対象かというと、今年IPOした若い会社で上場来いいところなしの企業がタックスロスセリングで売られるが、クリスマス

どういう銘柄か。紙と鉛筆で目持ってほしい。

VRMブルーム OTRKオントラック PRLDプレリュード WISHコンテクストロジック OSCRオスカーヘルス AMWLアムウェル。

あくまで想像しやすいように銘柄の例を出すがチャートを見ればわかる、いいところなしのボロ株。

注意点。これらの銘柄が相場になってもならなくても1月10日くらいで売ってしまってください。ワンチャンス。惚れないでくださいこれらの銘柄に。

そういうとアグレッシブというか、力むなよとみんな思うかもしれないが、来年の相場を考えると身が引き締まる。甘く見ていない。だから取れるときに取っておきたい気持ちでこういうことを言っている。

来年はメリハリをつけ、トレードするときはする、しない時はしない。ポジポジ病を出さないことにに気を付ける必要がある。

ーそれは利上げの影響?

そうです。そうです。そこでFRBの話に入りたい。

先日FOMCでパウエル議長が債券買い入れプログラムの切り上げタイミングを6月➡3月に前倒した。

先日FOMCでパウエル議長が債券買い入れプログラムの切り上げタイミングを6月➡3月にグーっと早まった。それはアメリカの中央銀行による米国債の買い支えがあっという間になくなる金融引き締めのようなもの。

そういう局面に入ると途端に株式投資は難しくなる。だから去年みたいにぼんやりしていると来年は全然儲からないパターンになる。

ー2021年はインデックス買っておけ、と言っていたがその相場が終わるということ?

終わるということです。2021年はVTIみたいなインデックスでお茶を濁してくださいと言い続けていましたが、来年は個別です。

指数は、バラ色シナリオで±ゼロ、下手したらマイナスになるかもしれない、そのくらい利上げは覚悟しなければいけない。

じゃあ投資はダメなのかというとそうではない。

ウォール街のコンセプトにβ、α、がある。

株式市場全体が上がっているときの上昇幅をβ、運用者本人の腕前で儲けるのがα、2022年はαの機会、個別銘柄一本釣りチャンスはいくらでもあると思う。

今年はゴチャゴチャ個別株いじっても全然儲からなかったが、その逆。

-逆にいうと個別株で割安なものがいっぱいあるということ?

そう。例えば、CCL カーニバル、DAL デルタ航空、MAR マリオット、悪い理由は新型コロナとわかっている。もうすぐ新型コロナが終わるならそこら辺の銘柄買って行っていい。

そういう風に個々のシチュエーションを丁寧に見て行って取りに行く、来年はそういうイメージ。

-インデックスはGAFAが占める割合多いが、GAFAは良くない?

良くないと思う。新型コロナの恩恵を受けた銘柄が多い。外に出られずネット通販(AMZN アマゾン)、XBox(MSFT マイクロソフト)、Mac book Air や iphoneの買い替え(AAPL アップル)など。

来年はそういうフォローの風が吹かないと思うので逆にそこらへんが凹むのではと思う。

ーオミクロン株も重症化率低そうですもんね。

低いと思う。オミクロン株はインフルエンザより怖いが、デルタより怖くないとアメリカでは言われている。日本のワクチン接種79%、アメリカでは72%。国民のかなりが接種しているので根底にある免疫力を備えている。

注射打ったのにオミクロンにかかったとしても、皆跳ね返す力を備えているということ。

ーインフルエンザみたいになる?

そうです。そういうことです。新型コロナで凹んでいる銘柄は来年は積極的に買って行っていいとおもう。

-アメリカのテーパー加速はインフレが気になるから?

そうです。アメリカは今、消費、設備投資、経済、何から何まで好調。アメリカの成長率が中国、ドイツ、日本など他の国より高くなっている。少し過熱状態、オーバーヒートしている。

インフレになる一つの理由は経済成長が高い、というそもそも良い理由。それを世界の投資家が知っているのでアメリカに世界の真似が一極集中している。

例えば日本の投信販売状況みても、最近はレバナスブームですか、NASDAQガツンと言ったれ、というタイプの商品設計がウケているわけでしょ。それはマネーの一極集中を意味する。

国際間のマネーの集中ではいびつというか、今は問題ないが、遠い将来禍根を残すかも。

ー2022年3月 テーパー完了なら利上げに弱い品種は?

ハイテクとかは利上げに弱いと思う。逆にエネルギー、XOM エクソンモービル、CVX シェブロンあたりは良いと思う。

要は来年はそういう個別株を丁寧に丁寧に買って行かないと儲からない相場になると思う。そしてある時点で国際間の相場の不均衡は後で問題になると思う。

中長期的には国際間の相場の不均衡が問題になるリスクあり。

ーどのような形で問題になる?

説明しずらいが、例えば1931年にオーストリアというヨーロッパの真ん中にある国、クレジットアンシュタルトという銀行が倒産したことがあった。それはロスチャイルドの銀行。それを境としてロスチャイルド家がズブズブと富を失っていったきっかけの事件。

あれは国際間の資本移動の不均衡が原因で起きた破綻。じゃあなんでクレジットアンシュタルトが破綻したかというと当時アメリカとフランスだけに世界のマネーがどんどん集まっていた。

当時は金本位制。ゴールド、金で準備を積み上げるが、アメリカとフランスのゴールドの準備はどんどん増える一方、イギリスからはゴールドが流出していき、それでオーストラリアも立ちいかなくなり、当時金本位制であるため、不況でも勝手に通貨を発行できなかった。

そうすると、国庫からゴールドのリザーブがどんどん減少するということは貨幣供給の減少、つまりデフレ不況を意味する。日本がいま直面しているようなデフレに直面し、クレジットアンシュタルトが倒産した。

まとめると、今は国際間の資本の流れがいびつでも構わないが、長期でそれをほったらかしにしておくとダメです。

アメリカだけポンポンポンと利上げして、世界の人もアメリカ一極集中でレバナスいけ!と言っているがそういう乱暴なことはしない方がいいという話をしている。

ーアメリカで金利が上がるとドルにお金が集まり、新興国は・・

苦労している国多い。トルコとか厳しい状況。トルコはエルドアン大統領は、とかみんな悪口を言っているが、あの国はここ10年くらいで観光インフラとかにものすごく舵を切った。新しい国際空港を建設したりトルコ航空に新しい旅客機買ったり。

旅行インフラを整えたのに新型コロナで観光客が来られず外貨獲得がゼロになり苦しんでいる。国の運営が悪いだけで片付けられないと僕は思う。

でもトルコの苦しみは、裏を返せばアメリカみたいなところにお金が集中しているから。トルコのほかにもいっぱいある。メキシコとか。

投資の環境に置いて世界の足並みがそろっていないということは危険はいろんなところにある、ということ。

ーそれが何かのきっかけで是正しようという動きが起きたら大変な逆流が起こる可能性があるということ?

そうです。ロスチャイルド家もすってんてんになった。甘く見ないでくださいと言うこと。

ー深刻な国際間の不均衡はどこかで逆流するということ。

だから今は心配しなくていいが、中長期的にはそれを心配してください。

来年はインデックスより個別。リテラシーを上げる必要がある。

ーまとめると、来年はインデックスより個別株でリスクを念頭にいれておくべきと。

はい。だからリテラシーをアップしてください。リテラシーアップ。

来年は勉強、勉強、勉強しないと相場についていけない。

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