九条の大罪 第92審 生命の値段① 感想

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九条の大罪　第92審　あらすじ　ネタバレ注意

九条が大型のベンツを運転し登場する。ワイシャツににベストを着てネクタイも締めている。

白栖総合病院が謝罪の記者会見を開いており、白栖院長の辞任と後任人事は副院長の白栖大介であることを弁護士の相楽弘毅が説明している。

新型コロナ患者の受け入れを自己申告していたが、実態は受け入れをしておらず、不正受給が20億円、と言う事件の責任を取った形のようだ。

後任が息子、と言う点で事件は炎上している。炎上が想定外だった白栖雅之は相楽弘毅をやや責めた口調で問い詰めるが、相楽は冷静に、息子を後任とするのはリスクが高いと忠告しました、と返している。

息子の大介はバカ息子で何浪もしたが、開業医は儲かるので、一族で総合病院の既得権益を守るためにお金をかけて育てたようだ。

炎上の鎮静のために弁護士を増やすという相楽。

病院経営も大変なんだと壬生に愚痴をこぼす白栖雅之。

壬生は医者は命を預かる大事な仕事、と言い高齢化だけが医療費が高くなる問題ではない、と言う話をする。医療機器と医薬品の承認をアメリカに相談することになったことで費用がかさみ、医療費が跳ね上がる一方であるという。

そんな話はどうでもいいのでピチピチで可愛い子を呼んでくれという白栖雅之。

ヤメ検（検察官をやめた＝経験したことのある弁護士）の相楽は烏丸が東村祐飛事務所にいたときには雲の上の存在で、炎上させる無能とは思わなかったという烏丸。

それを受け九条は相楽は「金儲けの才能が」とても優秀という。

九条の大罪　第92審　感想

新章に突入し、白栖親子と相楽弁護士が登場してきた。正確には息子はまだ顔などは登場していないが、この後出てきそうである。

相楽弁護士が中心に描かれそうだが、既に白栖医院長の弁護士を増やすなどしており、炎上したのは計算の上で、九条が言うようにがっつり白栖医院長をむしってお金儲けをしそうである。

釈放された九条は、服装や車のイメージが変わった。やややんちゃさは残るが、一言でいうと前よりちゃんとしたような印象がある。少し心情の変化や時間の経過があったのかもしれない。

いっぽう壬生については見た目（若さ）が変わっていないように見えるが服装が長袖である。

伏見組に狙われている壬生が、ホテルとはいえ日本をフラフラしているというのは危険に感じるが、宇治がうまくやっているのか、壬生も普通にストーリーに絡めるようなムーブが可能なようである。

個人的にはアジアのどこかに潜伏している、みたいな状況を想像していたのでこれはうれしい。

新型コロナの不正受給について調べたが、受け入れに対し、医療機関の状況により１床ごとに１日１万６千円から４３万６千円が支払われるらしい。

この受け入れの件数の偽装や、実際に使用した病床の単価を上げた申請などで19億円超を不正に受給していたケースがあるようで、ニュースになっていた。

おそらくこういった実話をベースにダークな登場人物を絡ませて面白い話になっていくのだと思う。

「医者」「医療」と言うカテゴリーはウシジマくんでも九条の大罪でも描かれてきていなかった新分野であり、誰もが身近に受診する場所でありながら、多くの人にとって実態がよくわかっていない場所で、私もあまり関心は無かったのでこういった機会に日本の医療について学べそうで楽しみだ。

九条の大罪　第93審以降の展開は？

医者、医療などのテーマで語られそうである。

おそらく相楽は有能であり、白栖親子は不甲斐なさそうである、と言うことは読解力のない私でも十分に理解できる。だからそこのやり取りにドラマ性があるわけではなく、日本の医療とか、総合病院とか、そういったものの裏側について描かれるのであろうと想像する。