九条の大罪 第142審 承認の欲求① 感想

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九条の大罪 第142審 あらすじ ネタバレ注意

コンサート会場がにぎわっている。

「今日50枚」という女性。会いたかったから、とアイドルに言っている。

どうもチェキのために何かを購入して並んだようだ。

会場の外のカフェでは別の女性たちが向き合い今日いくら使ったかを話している。

次のライブがある福岡に遠征に行くという彼女らだが仕事がつまらないようだ。

お金稼がなきゃ。という

そして、新宿で立ちんぼをし、稼ぐ女性。中年男性に身体を売り3万円を稼ぐ。

すぐさまホストから電話を貰う女性。

掛けが280万円残っているようで、稼いだお金からいくらか払ってほしいとお願いされる。

女性はウゼエなとつぶやき、今の私には現実的なホストより押しのアイドルだな、と自問自答する。

スマホの裏には推しのアイドルと撮影したであろうシールが貼ってある。

居酒屋のテラス席のようなところで飲む九条、烏丸、薬師前。

裁判がうまくいったという烏丸と九条だが、別件で薬師前から相談である。

笠置雫が刑期を終え、刑務所から出てきたが、連絡がないという。

ビルの隙間の様なスペースに座り紙パックのいちごミルクを飲む笠置雫。

九条の大罪 第142審 感想

煽り文では、笠置雫が服役中に「すっかり姿を変えた歌舞伎町」と言っている。

私には変わらずホストがいて、女性が身体を売っている町、というようにしか見えなかったが、3年前はホスト全盛だったのが、今回身体を売っていた女性に代表されるように、アイドルの推し活などに女性のトレンドが変わったということが言いたいようだ。

今回推し活で女子たちは3万円使った、9万円使ったと言っている。これはその辺の会社員でも1回であれば「大きな出費であるが支払える」金額かと思う。

続くとそうではないだろうし、推し活に加えて遠征費やらなにやらを加えると結局月に10万、20万、年間100万円、200万円とかかることもあり得るが、それでも1年くらいでそういう金額であれば、推し活にすべてを注ぎ込めば払えなくもない人も多そうである。

一方ホストの掛けは280万円でおおよそ雇われの会社員的な働き方ではすぐには返せない借金である。

こういった計算が働いて、給料の範囲内でとことん推し活にお金をつぎ込みつつ、何とかやりくりしよう、ということではなく、女性は給料プラスアルファの売春による荒稼ぎで持ってホスト代と推し活代を払っている。

もちろんホストの売掛があるので、推し活だけでなくホストへの借金を払わなければならないから女性は荒稼ぎしているのかもしれないが、私は女性は「ホストには借金をしている。返せれば返す」という程度の感じでどちらかというと推し活のほうに女性の心は移っている、あるいはまさに移りつつある瞬間を描いているように見えた。

金銭的にも、「ホストに返さなければいけないお金があるから、特に苦しい今をしのぐために売春をしている」というより「推し活を楽しみたいから、売春をしている」という風にも見える。

歌舞伎町が今どうなっているのか私はよく知らないが、東京でも風俗店の様なものは増えることはあまりなさそうに感じる。歌舞伎町に限らず風俗街がなくなったり廃れたりする話はたまに聞くが、新設されることなどは見たことがない。

自分でエッチな動画などをSNS経由でファンをつけて売ることができる女性や、そうでなくとも稼げるは比較的負荷少なく大金を稼ぐことができるのかもしれないが、多くの女性はそうではなく、そういった女性は結局、欲しいものやお金の大小はあれど、その欲を満たすためには売春の様な手段を取らざるを得ない、ということなのかと感じた。

もちろん多くの女性は自身の身の丈に合った消費や趣味をしているだろうが、そういう発想いいたる女性にとって、お金の計算や欲のコントロールというのは極めて難しそうである。

九条の大罪 第143審以降の展開は?

さて、雫はこの歌舞伎町にてどのように過ごすのだろうか。

ホストにまたハマらないでほしいな、というのは私含む多くの読者の願いであり心配であると思う。

「消費の産物」の40審を見返したが雫は不安や孤独を紛らわすために口当たりのいい商品を買わされる。

と亀岡麗子に同情されていた。

さて、出所した22歳の雫だが、22歳であれば大卒の社会人になるとかならなないとかその辺の年齢だが、ビルの隙間でリストカットがくっきり残る腕で、ジャラジャラとアクセサリーやキャラクターを身に着け、一人でいちごミルクを飲んでいるあたり、私が親であれば心配であるとしか言いようがない。

そして、その状況に雫が不安を感じているかは別として、明らかに孤独である雫はやはり現状を紛らわすために、アイドルなのか何か良からぬことに手を出してしまいそうで心配である。

これまでの登場人物
  • 九条 間人(くじょう たいざ) 弁護士
  • 鞍馬 蔵人(くらま くろうど)検事。九条の実兄
  • 烏丸 真司(からすま しんじ)九条の事務所のイソベン(=居候弁護士。弁護士事務所に雇われている弁護士のこと)現在は流木の事務所に勤める。
  • 壬生 憲剛(みぶ けんご)自動車整備会社社長・コワモテ
  • 有馬 (ありま) 弁護士
  • 嵐山 (あらしやま) 刑事
  • 莉乃(りの) 九条の娘。
  • 植田 篤彦 自殺をしたおじさん 口が悪かったらしい
  • 流木 信輝(ながらき のぶてる)白髪の高齢の弁護士 九条の父と面識あり
  • 山城 祐蔵(やましろ ゆうぞう) 弁護士 九条の父と面識あり
  • 菅原 遼馬(すがわら りょうま) 介護施設輝幸代表 輩
  • 久我(こが) 菅原の部下
  • 家守華恵(いえもり はなえ) コンサルティング会社経営
  • 佐恵子 家守華恵の義理の妹
  • 金本 卓(かねもと すぐる)大柄な不良 力士を目指していたらしい 父がヤクザ 故人
  • ミヨコ 金本の同居人
  • 曽我部 聡太(そがべ そうた) 配達員 壬生の後輩の下の人間らしい
  • 薬師前 仁美(やくしまえ ひとみ) ソーシャルワークつぼみ代表の女性。烏丸の知り合い
  • 宇田川 良子
  • 森田 ひき逃げ犯
  • 郷田 ヤクザ風の男
  • 市田 智子 毎朝新聞社会部 烏丸の知り合い
  • 京極 清志(きょうごく きよし) 伏見組の若頭
  • 佐久間 謙一(さくま けんいち) 京極を襲撃した輩
  • 笠置 雫(かさおき しずく) 男性を殺害した若い女性、キャラクターのタトゥー
  • 中谷 修斗(なかや しゅうと) イケメン。マッチングアプリで雫と出会う 故人
  • ムーちゃん 39歳。ぼったくりバーの客引き。
  • 外畠(とのはた)雫の母衣子の内縁の夫
  • 粟生(あお)怪しい男。修斗とつながっている。
  • 亀岡 麗子(かめおか れいこ) 人権派弁護士
  • 田城(たしろ)雫のメイク担当
  • 小山義昭(こやま よしあき)=小林(こばやし)? トゥールビヨン企画の代表取締役
  • 白石 桃花(しらいし ももか)AV出演強要を訴えるモデル
  • 寿樹弥(じゅきや) No1ホスト
  • 笠置衣子(かさぎ きぬこ)雫の母親
  • 深見 警察官、組織対策課3年目
  • 又林 深見の先輩らしき警察官
  • 嵐山信子=愛美? 嵐山刑事の娘 故人
  • 犬飼勇人 嵐山信子殺害の為、少年刑務所に服役中、壬生の地元の後輩
  • 衣笠美穂 嵐山愛美の元飲み友達。
  • 炭山部長 嵐山の上司
  • 金ヶ原 ヤクザが原因で銀行口座を作れない女
  • 紗理奈 小山の娘
  • 門脇数馬(俳優志望➡サパークラブ勤務)
  • 音羽千歌(歌手志望➡ギャラ飲み女子)
  • 数絵 門脇数馬の妹。生まれつき体調がすぐれない
  • ももよ 数馬の俳優時代からのファンで風俗で働く
  • 山梨新一 整形外科医 エッチそう
  • 伏見組長 伏見組の組長。現在服役中。
  • 川原社長 数馬を大人の運動会に紹介したらしい
  • 小松 坊主頭の男。
  • 東村ゆうひ 烏丸の元居た法律事務所の人と思われる
  • 知恵光院翔 ライップスコーポレーションの男。門脇数馬に投資詐欺を行う。
  • 片桐士郎 私立探偵。壬生の依頼で数馬を助けようとする
  • 宇治信直(うじのぶなお) 検事部長。
  • 京極猛(きょうごく たけし)京極清志の息子。
  • 烏丸克伸 烏丸の父で東大法学部➡商社勤務。「東海道新幹線連続殺人」による無差別殺人にて亡くなる。
  • 雁金正美 (かりがね まさみ) 伏見組若頭補佐
  • 鍛冶屋小鉄(かじやこてつ)伏見組構成員
  • 艮克成(うしとら かつしげ)破門絶縁元ヤクザ
  • 出雲 死刑判決が出た男。詳細不明。同一人物か不明だが出雲という京極を慕うヤクザもいる
  • 船井 電車で暴行を行うオタのオッサン
  • 中林敏子 (なかばやしとしこ)烏丸克信を殺害した連続殺人犯に殺害された被害者
  • 鞍馬 行定(くらま ゆきさだ)九条の実父、検事
  • 佐山 弁護士。
  • 宇治 金、頭脳、暴力の三拍子が揃っていると雁金に評される伏見組のヤクザ。壬生の知り合い。
  • 白い男 明治以前の教えを伝える塾にいた変な奴、と壬生に言われている。白のハット、スーツ。
  • 白栖 雅之 白栖総合病院医院長
  • 白栖 正孝 白栖医院長の息子
  • 相楽 弘毅(そうらく こうき)東村ゆうひ弁護士事務所所属の弁護士
  • 平川 幸孝(ひらかわ ゆきたか)白栖医院長の次男で正孝の弟
  • 白栖 早苗(しらす さなえ)白栖正孝の妻
  • 平川 恵理子(ひらかわ えりこ)平川幸孝の妻
  • 山根 白栖正孝の学生時代の友人で現在は勤務医→製薬会社の査定の医者に転職
  • 朝倉優子 東村ゆうひ弁護士事務所所属の弁護士
  • 射場雅弘 白栖総合病院事務局長 
  • 有馬剛 事件屋 
  • 池尾 白栖総合病院の秘書 素行が悪く借金があるらしい
  • 比嘉 マッサージ氏の親戚
  • 百井 ヤクの売人
  • 佐々木求馬 伏見組のケツモチがいる、と騙り恐喝をするチンピラ 百井の知り合い
  • 井出 出雲の部下的な立場の人間
  • 中川 ゆめ 曽我部が家に遊びに行く中の女性 
  • 野村乃蘭(のら) 百井からボスと呼ばれるマリファナのグロワー
  • 中野 マリファナ所持で捕まったらしい。九条の顧客。
  • 髭鼠 のらのマリファナを作る作業員。
  • 梨沙 りさ のらの娘
  • マリア のらの家の家事をするシッター
  • 草生 出雲の部下。香港?で壬生を見つける。
  • 烏丸晃子 烏丸の母。

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