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九条の大罪 第79審 あらすじ ネタバレ注意
犬飼の手下を拷問し聞き出した場所から猛を掘り起こし、犬飼とほか二人の死体をそこに埋めるように言う京極。
なぜ犬飼を生け捕りにしろと命令したのに殺したのかと追求するが、壬生は目を合わさず逃げようとしたのでという。
嘘つくんじゃねーといい、犬飼が拷問に遭うことを避けるため殺したのかと言う京極だが、冷酷な壬生がそんなことをするわけがないと自分で結論づける。
なぜ暴対法で雁字搦めの中ヤクザをしているのかを説明し始める。この人のためだったら死ねるという人がいたという。
その人は、京極がボディガードをしていた伏見組の本家親分だという。ハンバーガーを食べている際に倒れた親分を心臓マッサージをしていたところ、最期に言い残した言葉は近所迷惑だから救急車のサイレンを消すように、と言うことだったそうだ。親分の死後心にぽっかり穴が空いたようだという。
震えながら涙を浮かべ壬生に右ストレートする京極。
土下座をする壬生の頭を踏みつけ、自己保身の為なら飼い犬も子分も殺す外道、と吐き捨てる。
自分と壬生の違いは、道理があるかないかと言い、壬生を躾けて牙を抜き、一生飼い犬として従わすという。
京極と別れた壬生は犬飼の遺体を奴らはどこに捨てるのか、と久我に聞かれている。
壬生はあとは頼んだぞと久我に言い残し、拳銃を持って嵐山のもとに出頭するのだった。
九条の大罪 第79審 感想
壬生は逮捕されそうである。
おそらく犬飼の死体を放置し、そのまま出頭するっぽい。
京極からは犬飼を山に埋めるよう指示されているが、それを無視した形になる。
信頼する久我にあとは任せたというということだが、これで終わってしまう壬生ではないだろう。犬飼の遺体を差し出したことで、一定のけじめをつけ、菅原や久我などの周辺者には危害が及ばない状況を作ったものと思われる。
ここまでの壬生の動きで、犬飼の部下2名などは救えなかったものの、犬飼は酷い拷問を受けずに済み、菅原や久我の安全が確保されたというのならば、被害としてはかなり小さいもので済んだのではないだろうか。
いっぽう、被害を抑えたうえで、壬生としては飼い犬になる気はなく、今回拳銃を持って出頭した。
ひょっとしたら勝手に捕まったことにするつもりなのかもしれないが、恐らく壬生が出頭したということは伝わり、京極としては困ったことになるのだろう。そしてこの壬生の動きは京極からしても想定外に違いない。
京極は壬生についてを冷酷な男と片付け、自分の保身のためならば愛犬のおもちを殺し、犬飼を殺し、それでも助かろうとしている、と捉えている。
もちろん、その限りではなく、気を抜けば復讐をしてくる人間であるということは含んだうえで、それでも壬生を飼いならすつもりであるようだ。
一方で壬生は自己保身のために犬飼を殺したのかと言うとちょっと違い、犬飼を守り切ることはできないながらに、おもちをバットでたたき殺した時同様、犬飼の死も背負う覚悟であるようだ。
私は犬飼の遺体はもっと悲惨な形でキャリーバッグに収められているのかと思ったが、割と普通に(?)銃で撃った後の犬飼がそのままキャリーバッグに収められていた。必要以上に犬飼を痛めつけていない様子からも、京極に対して完全服従をいていたり、少しでも自分が助かりたい、責められたくないという感じではないように見える。
78審では1時間以内に壬生が京極のもとから帰らなかった場合には久我が拳銃を持って出頭することになっている。
この段階で壬生はいくらかの確率で、仮に犬飼の遺体を差し出しても京極の怒りは収まらず、自分は助からないということも想定しており、そうなった場合でも京極の銃は久我の出頭をもって警察に押収されるはずだった。
つまり、京極をただでは済まさない覚悟はすでに決まっていたのだろう。
九条の大罪 第80審以降の展開は?
壬生は一応許されたような形であり、そうなのであれば銃を持って出頭をせずただ単に犬飼を埋めて暮らすこともできたはずだ。
だが、壬生はどちらにせよ誰かしらが銃を持って出頭をするということまでは決めていたようだ。
嵐山からすると恨みのある犬飼こそ死んでしまったが、それらの指示役として疑わしい壬生や京極などについても一網打尽にしたいところに思わぬチャンスが転がり込んできた。
当初の嵐山の話を聞くと、一番の狙いは京極だと言っていたので、ウキウキで取り調べをする嵐山が見られそうである。
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