九条の大罪 第68審 至高の検事④感想

真鍋昌平 ビッグコミック 九条の大罪 漫画

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これまでの登場人物
  • 九条 間人(くじょう たいざ) 弁護士
  • 鞍馬 蔵人(くらま くろうど)検事。九条の実兄
  • 烏丸 真司(からすま しんじ)九条の事務所のイソベン(=居候弁護士。弁護士事務所に雇われている弁護士のこと)現在は流木の事務所に勤める。
  • 壬生 憲剛(みぶ けんご)自動車整備会社社長・コワモテ
  • 有馬 (ありま) 弁護士
  • 嵐山 (あらしやま) 刑事
  • 植田 篤彦 自殺をしたおじさん 口が悪かったらしい
  • 流木 信輝(ながらき のぶてる)白髪の高齢の弁護士 九条の父と面識あり
  • 山城 祐蔵(やましろ ゆうぞう) 弁護士 九条の父と面識あり
  • 菅原 遼馬(すがわら りょうま) 介護施設輝幸代表 輩
  • 久我(こが) 菅原の部下
  • 家守華恵(いえもり はなえ) コンサルティング会社経営
  • 佐恵子 家守華恵の義理の妹
  • 金本 卓(かねもと すぐる)大柄な不良 力士を目指していたらしい 父がヤクザ 故人
  • ミヨコ 金本の同居人
  • 曽我部 聡太(そがべ そうた) 配達員 壬生の後輩の下の人間らしい
  • 薬師前 仁美(やくしまえ ひとみ) ソーシャルワークつぼみ代表の女性。烏丸の知り合い
  • 宇田川 良子
  • 森田 ひき逃げ犯
  • 郷田 ヤクザ風の男
  • 市田 智子 毎朝新聞社会部 烏丸の知り合い
  • 京極 清志(せいし) 伏見組の若頭
  • 佐久間 謙一(さくま けんいち) 京極を襲撃した輩
  • 笠置 雫(かさぎ しずく) 男性を殺害した若い女性、キャラクターのタトゥー
  • 中谷 修斗(なかや しゅうと) イケメン。マッチングアプリで雫と出会う 故人
  • ムーちゃん 39歳。ぼったくりバーの客引き。
  • 外畠(とのはた)雫の母衣子の内縁の夫
  • 粟生(あお)怪しい男。修斗とつながっている。
  • 亀岡 麗子(かめおか れいこ) 人権派弁護士
  • 田城(たしろ)雫のメイク担当
  • 小山義昭(こやまよしあき)=小林(こばやし)? トゥールビヨン企画の代表取締役
  • 白石 桃花(しらいし ももか)AV出演強要を訴えるモデル
  • 寿樹弥(じゅきや) No1ホスト
  • 笠置衣子(かさぎ きぬこ)雫の母親
  • 深見 警察官、組織対策課3年目
  • 又林 深見の先輩らしき警察官
  • 嵐山信子=愛美? 嵐山刑事の娘 故人
  • 犬飼勇人 嵐山信子殺害の為、少年刑務所に服役中、壬生の地元の後輩
  • 衣笠美穂 嵐山愛美の元飲み友達。
  • 炭山部長 嵐山の上司
  • 金ヶ原 ヤクザが原因で銀行口座を作れない女
  • 紗理奈 小山の娘
  • 門脇数馬(俳優志望➡サパークラブ勤務)
  • 音羽千歌(歌手志望➡ギャラ飲み女子)
  • 数絵 門脇数馬の妹。生まれつき体調がすぐれない
  • ももよ 数馬の俳優時代からのファンで風俗で働く
  • 山梨新一 整形外科医 エッチそう
  • 伏見組長 伏見組の組長。現在服役中。
  • 川原社長 数馬を大人の運動会に紹介したらしい
  • 小松 坊主頭の男。
  • 東村ゆうひ 烏丸の元居た法律事務所の人と思われる
  • 知恵光院翔 ライップスコーポレーションの男。門脇数馬に投資詐欺を行う。
  • 片桐士郎 私立探偵。壬生の依頼で数馬を助けようとする
  • 宇治信直(うじのぶなお) 検事部長。
  • 京極竜也(きょうごくたつや)京極清志の息子。

九条の大罪 第68審 あらすじ ネタバレ注意

犬飼が直ちに電話を切ってしまったため、壬生の電話がつながらない。

壬生は少し慌てた様子で久我に電話し、犬飼を探し拉致をした人間の身元を知りたいという。

犬飼は知り合いの輩っぽい男(以下、輩)から頼まれて、調子に乗って悪さばかりをするという男を拉致したということを話す。

ビニール袋をかぶり手を縛られた男は病院前に捨てようとしている。

輩は、拉致に手付金として数十万を犬飼に渡した。

拉致された男は、親が有名な不良のため、輩たちが逆らえないことを知って、輩たちの彼女が犯されたり、その様子を海外のエロサイトを使って金儲けに使ったりとやられ放題であることが原因で締めてほしいと言っている。

仮に殺してくれれば言い値でお金を払う、という輩だが、犬飼は金で自分を買おうというのか、それならば直接輩をぶっ殺して全財産を奪ったほうが早いと言っている。

不意打ちでビニール袋を顔にかぶせ、スタンガンで気絶させ、車に運び込んだ様子が回想される。

京極の息子、竜也を壬生がラインで検索したところ、京極そっくりの青年が見つかり、親子そろってむかつく顔をしている、という。

ビニールをかぶってイヤホンをつけていたはずの拉致された男のイヤホンジャックが外れている。

依頼者や経緯などについての会話が聞かれてしまった、と知りビニール袋を破り、出てきた顔は京極竜也である。

怯んだ様子もなく犬飼を鋭い目で見る竜也だが、犬飼は予定変更とし、山に埋めようと言い出す。

九条の元を離れようとする壬生は、京極からの依頼やら犬飼の拉致した男の確認やらでバタバタしたことを詫びている。

九条は森田の接見に行くという。

九条は依頼者のために戦ってくれる稀な弁護士です、と腕を組みながらも丁寧な口調で感謝を述べる。

接見で森田に会う九条。

森田が別の弁護士を父に勧められたので弁護士を変えてもいいかという。

やってきたのは烏丸である。

九条の大罪 第68審 感想

前回、壬生は拉致された人間のことを知っているのかと思っていたが、完全にハプニングの結果京極清志の息子、竜也が犬飼に拉致されたようだ。

なぜ知らない人間を拉致するのか、という疑問は第3者である輩からの依頼である、ということでシンプルに謎が解ける。

とにかく、偶然犬飼が拉致した人間が京極の息子であり、竜也は今山に埋められようとしている、という状況である。

壬生は落ち着いてはいるが、想定外のことのようで腹心の久我に連絡をしている。

久我の登場は壬生のピンチを意味しているとみてよさそうだ。

暴力と欲望の塊のように個人的にとらえていた犬飼だが、輩から大金をもらって殺人を請け負うなら、輩を殺せばいいだろ、という恐ろしいが正論を言っている。

殺人の重さを牢屋に入って理解した、というところもあるが、何より頭を使って、言いなりにならないということを壬生との争いを経て学び、犬飼が成長したという姿なのだろう。

もちろん壬生のように周到だったりすることは今もないのだろうが、犬飼も単独で先読みができるようになった、ということが描かれているようだ。

そして、そんな犬飼は、拉致をする際にも会話を聞こえなくするくらいの配慮はしていたもののイヤホンが外れてしまったため、すべての会話を竜也に聞かれてしまった。

そうなると竜也を生かしておけば親である京極からの報復のリスクがあるので、さっさと殺して山に埋めてしまおう、という発想に切り替えるのである。

京極竜也は、京極にそっくりだ。血のつながった息子なのだろう。年齢も20歳前後に見えるので、京極自身は若くても30代後半くらいなのだろうか。

未成年の犬飼が10年間刑務所にいたので、今20台後半、その先輩の壬生は30歳くらいで、京極はちょっと離れた上の代、というような階層になりそうだ。

竜也は拉致をされたものの怯んだ様子を見せておらず父の京極清志のような大物なのかもしれない。

ただ、輩の話と、LINEの画像を見た感じを合わせると、父の威光を借りて好き放題やっているドラ息子、という印象がある。

嵐山が弱者である森田を介して壬生や九条にゆさぶりをかける傍ら、京極にとってこの竜也がアキレス腱となっていくのだろうか。

九条の大罪 第69審以降の展開は?

森田は父の伝手で烏丸に弁護士を変えるようだ。

森田の父は建設会社の社長で、もしかしたら正統派として評判の高い弁護士事務所として流木の事務所などとの関係があり、その流れで烏丸が派遣されているのかもしれない。

今回のタイトルが至高の検事、だとするならば烏丸をもってしても森田は弁護しきれない、というような状況になってしまうのだろうか。

また、京極竜也はどうなるのだろうか。

このまま殺されてしまう場合、即時壬生に疑いがかかることは無いのかもしれない。

一方竜也が生存した場合、犬飼の顔は見られているので、京極、壬生、犬飼がうまくやっていく、ということが成り立たず、少なくとも犬飼は殺されてしまうのではないか。

京極竜也が生存した場合、話が急激に展開せざるを得ないので、竜也はあっさりと殺されてしまうのかもしれない。

ちょっと成長しているっぽい犬飼は、証拠を消す必要があるが、果たしてスマホのSIMを抜いたりという壬生の指導を覚えているのだろうか。

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